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[ぼんやり考え込んで居れば>>48此方に気付いた彼に呼ばれる名。顔を上げ、緩く首を振っる事で、なんでもないとの返答に変えて…厨房に足を踏み入れ彼の元へ、歩み寄ろうとした矢先、>>46背後に気配を感じて振り返り]
……――――、――っ!?
[…彼が、「チャールズの兄」であったと、多分、理解はしていた。けれど、「その姿」へと変わる様を見て、尚、冷静で居られる程「カレル」にはなりきれていなかったようだ。
喜び?憤り?怒り?恐れ?自分が何故寒くも無いのに小さく震えているのか、込み上げたその感情に名前を付けられず混乱した侭に、驚愕に見開いた眼で、かつて見失った兄の姿を眺めていた。萎えた膝が身体を支える事を放棄し、ずるずるとその場に座り込んでも、じっと眼だけは離さない。二度と兄の姿を見失わぬように、食い入るように…]
[我を忘れたのは短い間だけ。
>>69後を追い掛ける内、次第に落ち着きを取り戻す。
頭は冷静に、…何故追いかけているんだろう、気になるなら、声を掛けて呼び止めればいいだけだ、そう疑問を持つのに身体は魔法が掛かったみたいにいう事をきかない。それに、何と呼べばいいんだろう?何時も通りに?それとも昔の様に…?]
[>>70そういえば、先生の声が聞えた気がする。
置いてきて、大丈夫だっただろうか?
自分の方が心配されているなんて気付いて居ない。
覚醒した後のソマリの行動をイドを通して知って居る筈なのに、それでも、無意識に彼を、無条件に信じているのは、忘れていた昔の癖なのかもしれない]
[一足遅れて>>81ソマーリュに追いついたその貌には何時も以上に感情と言う名の表情が消え、ぼんやり虚ろな眼は、目の前の彼をみているのか、それとも在りし日の兄を見ているのか…]
[何故今更?俺が「チャールズ」の代替え品でも構わなかった癖に、会いたかった?ならば何故…、幾つも浮かぶ兄へと向ける弟としての甘えた苛立ちを振り払おうと首を振るけれど、押込めていた思いの丈の分だけ、我儘な子供は黙ってくれない]
…………――、――ー。
[「何か用があったんじゃないのか?」そう尋ねようと開いた唇は、結局思った通りの言葉を紡ぐ事は無く、音を紡がず小さく震えただけだった――『兄さん』と、昔彼を慕った小さな弟が無邪気に繰り返した呼び名を紡ぐその形に]
――昨夜・厨房――
[きっと、泥水を啜りながら死に掛ける程に飢えた経験など無いだろう。生まれ育った生活の基盤が違うだけ、彼らよりこれに似た「飢え」と「渇き」をこの身を以って知っているだけの事だ。
それらを知らぬ身で、目の前に「餌」がちらつく環境で、耐えろというのは無理な話だと、おもう]
俺の意思が強い訳では無い…。
……――お前が弱い訳では無い。
[長く話すのが億劫で>>76ディークの呟きに短くそうとだけ、水を流し込む合間にぼそり呟き返した言葉が、彼の耳に届いたか、彼の心に如何届いたかは興味が無く、視線を向ける事すら無かったけれど*]
[俺の為?そんな、ならば、何故…、
何故あんな事をしてしまったんだろう、>>93ソマーリュの…ソマリの言葉に自分の過去の過ちを理解する…
…沢山の人を殺した事を過ちと認識出来た訳では無い、ただ、「兄」を連れ出さなかった、自分を酷く呪った]
[「兄さん」を恨む?何故?帰ってきてくれなかったのは、「ぼく」が兄さんに相応しくなかったからだ。兄さんに必要とされない自分自身が腹立たしかっただけだ。兄さんをこの腕で護れない無力なだけの子供の自分が、悲しかっただけだ…]
…――、俺……――ぼく、は、兄さんさえいてくれたら、ほかになにもいらなかったのに。
…おかねが、…あのいえがほしかったなら、いってくれたらよかったんだ。
ぼくも、あのいえも、いらなくなったのかとおもって、…ぜんぶ、こわしちゃった。ごめんなさい――…、おこらないで…
[声が、姿が変わる訳では無い、けれど、酷くたどたどしい幼い口調で話し始める、昔、共に過ごした幼い弟に戻ったように。動かなかった表情が、くしゃり、歪んで泣き出しそうに甘えた眼で許しを請う、かつて叱られた弟が、兄にそうしたように]
[>>114…――ふと、カレルの身体が身軽に浮いた。横薙ぎに払う斧を一瞬の足場にし、ソマリの顔に両の膝で飛び込んだ。身軽な猫の様に。避けられても、上手く当たっても、ぬかるむ足場に靴底を滑らせバランスを崩す事なくすぐに立ち上がった事だろう]
なーんて、感動的な再開、在ると思ったのか?……ふ、…―――クック、ク、……、ちゃんと聞けよ、言ったろ?「ぼく」も壊してしまったんだよ、チャールズは、自分自身の手で!
もう、アンタのだけのチャールズは、何処にも居ないんだ、
…――っ、はっはっは!ぁははっ!!
アンタが!手離したんじゃないか!あんな、小さな子供が、独り、……馬鹿みたいにのんびりしてて、未だ、生きてるとでも思ってたのか?お目出度い頭だな、反吐が出るぜ!!
[暗い紅に染まった眼が、ニヤニヤと卑下た笑みを浮かべて、目の前の相手を嘲う。其処に居たのはチャールズでも、カレルでもない、吸血種のそれでもない、…あの日屋敷の人間を皆殺しにした、捨てられた子供の、狂気だ]
[護衛を幾人も雇う屋敷の人間を大量に虐殺して、尚、売り物になるような、無傷に近い状態で居られた。吸血種でもない、ただの因子持ちの子供がだ。
兄が居なくなってから一通りの事はした。銃の扱いだって慣れたものだし、人を殺したのだって、あの屋敷での出来事が、初めてでは無い。
此処の屋敷での穏やかな日々で多少鈍る事はあっても、慣れぬ獲物を振り回す細腕に、生きる為に鍛えた勘が劣る事は無いだろう。…自分、一人ならば]
……獣の血で、何とかなるなら、吸血鬼が人を襲う伝承なんて残る筈ないじゃないか。
[ぽつり、呟き零すが、>>171遠くなった背中にはもう届かない。けれど自分に気付けることを、彼が気付かない筈がない。それでも、この血を欲してはくれないなんて…]
…残酷なひと、貴方にこそ傷つけられたいのに。
[ふ、と笑おうとして吐き出した呼気は失敗して、落胆した溜息の侭に。さて、何をすれば良いんだったか、ぼんやり曖昧な記憶を辿る]
城に戻って、先生の部屋の、冷蔵庫の血を飲む。
信じるのは、ジェフロイと、ディーク…
あとは…、……また着替えなきゃ、かな。
[おつかいの内容を思い返す様に、指折り数えながら確認して、…けれど立ち上がる気が起きなくて、もう暫く、ぼんやり座り込んでいようか。目を閉じて、自身のイドを意識で辿る。聞き逃した情報を確認し]
鑑定士…、か。名乗り出ない方が、良い気がするけど。
[血を余り口にしたくない理由は、彼の餌になりたいからともう一つ、血の匂いが、その味が、多分、あの日の子供の自分を呼び起こす鍵な気がしたから。
誰かの、自分の、血を鍵として、時折心の中で、頭の中で、囁きかけて来る事は今迄も何度かあっても、表に出て来る事は記憶に残る限りでは今日迄無かった筈だ。
だからこそ、予感が、今、確信に変わった。貪り喰らったカシムの血に呼び起こされたんだろう。
あの子供の抱く憎悪は多分自分の本質だ。けれどチャールズとして抱いた感情も嘘では無かった筈だ。何時、歪んでしまったのか。二人の後に作り上げた「傍観者のカレル」には知る由もない]
気儘な猫 カレルは、備品係 ジェフロイ を能力(占う)の対象に選びました。
――あの後・クレステッドの部屋――
[ジェフロイに連れられ帰る道すがら、クレステッドと…ソマーリュの両者の安否を尋ね、イドを介した情報でなく、ジェフロイの口から無事だと聞ければばやっと、長い安堵の息を零して落ち着き取り戻しただろう。
城に戻った、着替えは済ませた、あと残る「先生からの課題」と先程からずっと向き合っている。開け放った冷蔵庫、その前にしゃがみ込んで、保存されていた血液を眺めている。無意味に指で突いては、眺めての繰り返し]
……まずそう。
[心底嫌そうに、ぼそり、小さく呟いた]
[課題を熟すまで見張りの様に付き従うクレステッドのイドを八つ当たりに捕まえて、かぷりと、戯れに甘噛みを。逃げようと惑うイドにほんの小さく、けれど無邪気に笑って]
…今日の段階で騎士は正しく「ブランらしさ」を択べる、か。
俺は、それは、難しいとおもう。
鑑定士が複数でてきたとして、その一方が騎士が既に親密なら、もし俺が騎士なら親しい方を「ブランらしい」と信じたいとおもうだろうな。
吸血鬼として覚醒したからといって、ひととしての心を忘れた訳じゃないだろう。
ひとなら誰しも、共に未だ疑う要素が無いなら親しい相手を、信じたいと思うんじゃないだろうか。
例えば、俺と誰かが鑑定士だと名乗り出た所で、騎士が俺の方守るとは到底思えない。
例えば、先生が名乗り出たら、俺は無条件に先生を信じるよ。…そういう事。
[両の小さな手を掴まえて皮膜を広げて透かし、暴れる小さな作り出された生き物を弄びながら、その向こうの彼に向けて、つらつらと語り始め]
ブランとして目覚めた、ルージュとして目覚めた、ではなく、それより以前の、長年の積み重ねと信頼関係の方が、今日の段階では強く反映されそうな気がするな。
犠牲は少ない方が良い。けれど、鑑定士がブラン側の勝利の鍵になるなら、それこそ、この段階でルージュ側に、ブラン側勝利の鍵である鑑定士が何処に隠れて居るか、判断材料を渡さず隠しておく事も大事だと思うんだけど…
…――まぁ、ただの一案として、
[先生に伝えておいで。虐めたイドが主の元へ逃げ帰るようならそのままに任せて、此処に残るようなら、自分のイドに自身の意見をクレステッドの元まで運ばせただろう]
[「課題」は放棄して、ぱたり、冷蔵庫を閉じて立ち上がる。
彼の餌になりたいとおもう。けれど、皆の犠牲になりたい訳では無い。
そうして喰らったカシムの血を以って、彼に自ら捧げ失った分の足しにくらいはなったようだ]
[…多少の足しにはなったとて、飢えと渇きは相変わらず付き纏う。
けれど、自分には、多分、この位で丁度良い]
[ふらり移動した先、彼のベッドにぱたり、身体を投げ出すように倒れ込む。もぞもぞ布団に潜り込めば、鼻腔を擽る彼の薫りに、ほんの一舐めしただけの、彼の血の味を思い出した。
そして同時に、自身の肌を這う彼の舌の感触を。
ぞくり、背筋を走る昏い歓喜と甘い痺れ。
彼の血の味を知ったあの時の様に、やり過ごす事の出来ない熱が「そこ」に集まる感覚に、うんざりと零した溜息の音は、自分の耳を疑う程に酷く甘ったるくて、舌打ちした]
[汚れた劣情を、彼に、向けるつもりは無い。けれど、身体は容易く心を裏切る。
鎮めようと抑え込んでも堪え切れず、スラックスの前を寛げて、自身に触れる]
………ふ、……――っ、……ぅ…、…は、…――ぁ、
[簡単に昂ぶる自身の若さが忌々しい。
強い快楽を求め扱き、飢えた獣のように涎を垂らす自身を慰める。
掌を汚し、響く卑猥な水音が喧しい]
[盛りの付いた獣より酷い。
情けなさに笑い出しそうになりながら、それでも始めてしまえばもう止まらなくなり、荒い呼吸が生み出す熱と、彼の匂いの籠る布団の中で、絶頂を求め登り詰める。
この行為に意味なんて居ない、青い身体を持て余した、ただそれだけの話。
そう自身に言い聞かせても、彼の匂いが染み込んだベッドの上、どうしても、否応なく彼の顔が頭の中をちらついた]
……く、っぅ、…ぁ、、あ……ぁっ、…──、─――っ!!
[呼ぶ声を、思い出した瞬間、尾骨より脳髄へ電流が走った。
あの日の嵐にも等しい鼓動に包まれるなか、堪え切れずに撓らせた背を震わせ、掌の内にどろりと熱いものを吐き出した。
歯を食い縛って、彼の名を、呼ぶ事だけはなけなしの理性で、思い留めた]
[じき部屋の主も戻る、片付けなくては。
頭では判っているけれど、身体が重く、指一本動かす事すら億劫だった。
何だか、酷く疲れていた。血の足りぬ身体ではなく、多分、きっと、心の方が]
[……――自分は、きっと、ソマーリュを…兄さんを傷つけた。
幼い日の自分が抱いた思いは、きっと、どちらも嘘ではなかった。
けれど、彼に伝えた言葉は、歪んでしまった後のものだけだ。
そうして、先生も巻き込んで、傷を負わせてしまった。
自分は悉く、誰かを護る事に向いて居ないらしい。
壊し傷つけるばかりだ。あの頃も、そして今も、変わらず、ずっと…そしてきっと、これからも…]
[じわり、滲んだ涙が重たい瞼が伏せると同時、頬を伝った。
青臭く汚したベッドの片付けも、心の整理も、
なにもかも投げ出して、深い眠りの淵へと落ちて行き――…**]
――現在・クレステッドの部屋――
[…――自分のイドを掌の中、頃がし弄びながらベッドの上でぼんやりと溜息を零す。寝起きは余り良くない方だけれど、イドから伝え聞いた内容に、すっかり目は冴えた。
鑑定士が、名乗りをあげた、と]
ジェフロイ、か…。
…――信じようって、決めたばかりだったのになぁ…。
[ぼふり、他人のベッドに逆戻りして枕に顔を埋める。しなければならない事がある、けれど、気鬱だ。だって、よりによって、彼だなんて]
……俺、ちゃんと言ったからな。
誰が相手だろうと「信用勝負で負けるから、出たくない」って。
[もう何度目かの溜息を零して、…けれど、意を決してのそのそ起き上がる。
しなければならない事があるから。指で撫で付け毛並みを整えたイドの鼻先に口付けて]
…―――――皆に伝えておいで、リエヴルはブラン。
俺が…鑑定士だ。
[ことづてを運ぶべく掌から羽ばたいたイドが姿を消すのを、ぼんやり見送った…]
[ベッドの片付けをドールに命じて…着替えるのは今日何度目だっただろうか、適当に身を清めて眠る間片付けを疎かにした自身の体液の匂いが染み付いた服を着替え為に自室へと戻る。何だか五感が如何とか、クレステッドが言っていた気がするから、念の為]
……――?
[重い足取りで歩き出し、移動した隣の部屋、>>277戸の前に置かれた紙袋に気付いて、拾い上げる。中身を覗き込んで、首を捻る。一緒に入ったメッセージカードには、未だ気付かない侭]
オズワルド、かな?……何でだろう。
[「課題」を熟していない事が先生にばれたのだろうか?血を飲まないならせめて何か食べろという意味だろうか?焼き菓子含め、甘いもの全般は大抵好物なので、ほんの少しだけ気持ちが浮上した。後でゆっくり食べようとそっと大事そうにベッドの上に置いて、身支度を整え]
――自室→テラス――
[食事の際ですら、皆が集まる場所ならば出来得る限り顔を出さない引き籠りが、自ら、皆が居ると判っている場所に出向くのなんて何時以来だろうか?しかし、いちいちイドに行き来させるのも億劫だと、直接出向く。視線が集まるだろうか?そうなれば隠しもせず嫌そうな顔をしただろうと。
空いた椅子を一つ引き摺って移動し、少し離れた場所に落ち着く。
…――途中、ギィの髪をちらりと横目に見遣り]
…綺麗なブルネットだったのに、勿体無いな。
[しかし今の色も綺麗だと思ったから、惜しむ声音には程遠く揶揄交じりに、特定の相手以外には珍しく小さく笑って見せた]
…無理にでも笑ってないと、今にも絶望しそうでな。
よりによって相手がジェフロイだぞ、ジェフロイ。
……――先生にまで、疑われるのかと考えただけで、もう、総て投げ出したいくらいだ。
[>>388ギィの指摘を自棄交じりに鼻で笑い飛ばすも、二度目は上手く笑い損ねて、くしゃり、歪む表情。目元を覆う様掌の下に隠して、重苦しい溜息を、ゆっくりと吐き出して、考えるだけで情けなく震えそうになる声音を、落ち着かせ]
あぁ。……そうだな、少し話そうか。
あまり真面目な話ばかりするのも如何かと思うが、まぁ、俺は早々に退場する事になるだろうし、今日くらいは大目に見て欲しいところだ。
……構わないな?
[質問ではなく確認の形で言い置いてから、表情を隠す手を下ろす。其処にあるのは何時もの平坦な無表情。深く座り直してから、ゆっくりと話し始め]
…――まずひとつ、
名乗り出なかった理由は、先にも述べたとおり「誰が裏切り者だろうと、その”誰か”より信用を得る自信が皆目なかったから」
鑑定士が名乗り出ない事を希望したのは、俺が信用を得られないなら、俺より信用を得るであろう裏切り者も一緒に隠れてしまった方がいっそ良いんじゃないかと、そう考えたからだ。
…鑑定士が名乗り出た方が良いか否かの話が上がった際、黙するでなく「出ない方が良い」という皆の流れとの反対意見を発した理由は、それだけじゃない。
他の皆の意見が「純粋に情報を欲しているのか」「鑑定士を炙り出したいのか」、そんな判断材料が増えたら良いと考えた。
最終的には名乗り出る事になるだろうと覚悟はしていたから…、ただ名乗り出るより、悪足掻きをしてみて、少しでも情報が増えれば良いと考えたんだが、どうだっただろう?
…誰か、何か見えただろうか?
…――ふたつめ、
本当は、疑えそうにないからこそ、クレステッドを最初に選ぼうと思った。
けど元より、「疑えそうになかったから」鑑定したかっただけ、…つまり疑っては居なかった訳だ。
そんな消極的な理由で、何時まで残れるかもわからないのに、貴重な鑑定を潰すのは惜しかった。
そして、「俺」が「先生」を鑑定して、ルージュじゃ無かったら?その結果を誰が信じる?そう、考えた。
だからこそ、俺にとっても、この後残る皆にとっても、無駄になると思って、避けた。
…――みっつめ、
イドで集めた情報だから確かとはいえないが、自分が何者か判った昨日、リエヴルは随分と大人しかったように感じたから、彼を選んだ。
ルージュは赤の世界を共有できるんだろう?そちらに意識が向いて居る可能性を考えた。それに、ルージュなら、余り目立たず大人しく過ごすだろうと。俺ならそうすると考えたから。
ルージュらしさ、ってのが判らなかったし誰にも相談出来なかったから、「俺がルージュならそうなったかもしれない」という考えに当て嵌めた。
ブランにも白の世界を共有できるものがいるらしいからそっちの可能性も過ったけど、…皆に慕われる彼だ、疑われない侭欺ききられる事を恐れた、…――が、結果はブラン、結局無駄だったみたいだけどな。
……――さて、こんなところか。
…他に、何か質問は?
[普段余り喋らない所為で喋り過ぎで次第に姿勢がだらけ、ぐったり背凭れや手摺と仲良しになりつつ、行ったり来たりのイドをそっと撫でて労い、この場に居ない面々にもうひと頑張り伝えに飛ばせ]
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