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穿空の騎竜師 カレルは、虹彩の精霊師 アルビン を投票先に選びました。
― 天龍滝 ―
[ 弾幕のように飛んでくる水の塊は、風刃でちらしているが、周囲で始まった戦いで水飛沫が飛び散り、視界も悪い。 ]
一気に、大元へってわけにはいかないか。
[ 文字通りの露払いが必要と感じて、川の上を旋回する。ばしゃん、と川面から細長いものが飛び出した。 ]
[ 川縁に落ちたのは、にょろにょろと動く巨大ウナギ。ばちばちと発光しているところを見ると、電気ウナギっぽいものらしい。 ]
不味そうだなあ......
[ でかすぎて多分大味に違いない。浮かんだ感想を頭を振って消しとばすと、剣を抜く。 ]
[ 刺突で跳ね上げたウナギを一閃して輪切りに、したのはいいのだが。 ]
うわっ!
[ 消える瞬間に放たれた電撃がカレルの頭上に弾け、少しばかり髪が焦げた。 ]
うーん、もしや返礼かな?
[ どうやら元は妖白狼とは縁深そうな海龍が、この騒ぎの元凶なら、あちらを殴ったカレルが電撃を返されたのはなんとなく偶然ではないような気がしなくもない。 ]
とはいえ、ここを鎮めるのが、皆の願いでもあるからね。
[ 次に現れたのは、水球と共に浮かび上がるクラゲぽいもの。ふわふわと揺れる触手がまた発光しているのは気のせいだろうか? ]
[ 触手を切り刻まれたクラゲごと、水球が、カレルの頭上めがけてぶつかってくる。 ]
アーク!
[ ぴゅるるー!と、声をあげ、水球に突っ込むように風竜は高度を上げた。 ]
[ 風纏う剣に両断されて、水球とクラゲは、ぱしゃんと、弾けた後、一瞬で蒸発した。 ]
そう何度も食らうわけにはいかないからね。
[ ふう、と吐息をついて、濡れた様子もない剣を一度収めると、再び旋回しながら、周囲の様子を伺った。* ]
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最近には、めずらしく早めに来れたので、ここで独り言を残しておきますね。ふかふかしたなまものです、こんばんは。
ちょっと家族が体調崩してしまい、いつもより更に不定期参加です、申し訳ない。そろそろ落ち着いたっぽいから、この後は、少しマシになるかなー?
/*
鬼畜メガネこと隠者さんに関しては、エピるまでは掘り下げない予定。
カレルほぼ何も知らないしね!
しかし、ウェルシュとアルビン教官はネタにお付き合いありがとうございますです。
― 天龍滝 ―
[ 海老を美味しく焼くとかなんとか聞こえてきて>>73なんだか戦闘というより漁なのでは?という気がちらりとしたが、その思考には蓋をしておく。
やがて、そんな海産物その他も数を減らし、荒ぶる海龍が残るのみとなる。 ]
今度は、縁のある相手を選んだってことかな?
[ そんな海龍の視線を受けたウェルシュは、泰然と笑みを浮かべていた。 ]
自信、ありそうだなあ。
[ 援護をという声もそれなりに気軽なもの>>94その理由はすぐに顕現した。 ]
蜘蛛...?うわ、本物だ。
[ ウェルシュのもう一つの姿である大蜘蛛の事は>>96実を言えば隠者から聞かされていた。
恐らくユウレンで出会うことになるだろう、と。 ]
隠者殿の予言当たっちゃったな。
[ 初めて見る姿に驚きながらも、それを恐れる気持ちは、カレルにはない。 ]
援護、必要かどうかもわからない、けど。
......アーク!上だ!
[ 求められたなら、常の通り、全力で応じるまで。
一度、高度を上げ、大蜘蛛の姿が海龍の下へ潜り込むタイミングで、牽制のための風刃のブレスを上空から放った。** ]
― 天龍滝 ―
ふわ...さすが、というか...
[ 大蜘蛛が、集められた援護を巧みに利用し、海龍を文字通り縛り上げた手際と、その迫力に、牽制以上の手出しはカレルにも出来なかった。 ]
(そして、あれだけの力を揮っても、周囲は崩さないんだ...)
[ 恐らく、思い切り戦えば、もっと早くに決着がついたのだろうとは、見ていれば解る。しかし自身が傷を受けても、ウェルシュは、海龍を抑えることに徹していた。 ]
(恐らくは、その方が、ただ戦うよりも難しい)
[ 自らの暴走を抑える意味もあったとは知る由も無かったが ]
かっこいいなあ。
[ ため息を漏らした、カレルの瞳はきらきらと輝いている。 ]
[ やがて、動きを止めた海龍が、アイリの呼びかけに応じて青年の姿に変わるのを見て取ると、どうやらこの場は収まったものと判断して地上へと降りる。 ]
虚無?
[ そして耳にした言葉に>>129眉を顰めたのは、一年前、同じ名のモノを封じる手助けをした覚えがあるためだ。
あの時と状況は違うが、幸い、取るべき手段はあるらしい。>>135 ]
なら、やることは変わらないか。
[ 胸の白銀に一度手を当て、カレルは唇に笑みを戻す。 ]
あ、美味しそう。僕とアークにも一口分けてもらえます?
[ そして、焼き海老の誘いには>>144もちろん全力で乗るのであった。風竜の一口は、若干大きな一口だろうけれど。海老も大きいから足りるはずだ。* ]
[ 時ならぬ海鮮バーベキューで、お腹と気力を満たし『虚無の欠片』が待つはずの山頂へと向かう。
その途中。 ]
王女殿下。お許し願いたいことがあります。
[ 並走するように騎竜を寄せ、これまで騎竜師として接してきた相手に、敢えて、口調を変えて切り出した。 ]
天輪湖の水をほんの少し、分けてもらってもいいでしょうか?
[ ユウレン王家の定める禁足地である湖に手をつけるという願いは、今、この場でなければ口にすることもできないもの。 ]
(必要だって言われても、さすがに無理だろうと、思ったけど)
[ きっと導きがあるだろう、と、告げたのは隠者だった。 ]
それがあれば、僕の剣が完全になる...らしいんです。
[ 願いの理由として告げた言葉が、少し自信なさげに揺れるのは、カレル自身、何がどうなるのかは、良くわかっていないからだった。* ]
― 天輪湖 ―
[ やがてたどり着いたその場所には、どこから見ても不穏な影が落ちていた。>>160 ]
アイリ殿、大丈夫ですか?
[ 落ち着きを無くした天龍の様子に、今は仲間として声をかける。程なく龍の様子は落ち着いたが、その間に不穏な影は、明確な異形に変じていく。>>161 ]
ありがとうございます、教官!
アーク!行くぞ!
[ 妖魔と混沌の欠片の扱いについての注意喚起と>>166、支援の術>>170その両方にひとまとめに感謝を告げて、カレルと風竜は、常のごとくに飛び出した。 ]
思ったより、当たり外れがあるな。
[ 三体の妖魔が消え、残った欠片は一つだけ。 ]
...地道に、やるしかない、ね!
[ 諦めるわけにも、負けるわけにもいかない。** ]
― 移動中 ―
[ 自分でも少し唐突だと思える願いに遠回しに許しをくれたアイリに>>216カレルは、ほっと息を吐いて一礼する。 ]
ありがとうございます。
僕も...実は、良く解ってはいないんですけど、多分、この剣を捧げた方と関係するんだと思います。
[ 続けて告げたのは、素直な予感。さすがに剣を捧げた相手の名を簡単に口にすることはできなかったが。 ]
この先に待っているのが『虚無』の欠片だと言うなら、尚更に。
[ 白銀の聖竜の鱗に触れて、空を見る瞳に、何かは伝わったろうか。* ]
― 天輪湖 ―
[ 周囲では、鈍色の妖魔が次々と倒され、欠片が集められて行く。 ]
もう一息、かな。
[ なぜかそんな予感がした。 ]
[ 羽の生えた大きな百足から最後に落ちたのは大きめの欠片。 ]
う...ちょっと気持ち悪かったな。
[ きゅるる、と、風竜が鳴きながら頷いた。** ]
[ それは、ある意味予感通りで、また、予想をはるかに超えた姿だった。 ]
龍...?!
[ 現れた鈍色の龍の姿を捉えると>>250カレルの視線は自然にアイリとその半身の方へと向く。その反応を見れば、>>257現れた龍の正体は察せられた。 ]
鎮めて救う...うん。
[ 僅かに目を伏せ、剣を収めて、ぎゅ、と聖竜の鱗を握る。 ]
行くよ、アーク。
[ きっと導かれる...そう告げた隠者の言葉の意味が、解った気がした。 ]
[ 風竜は、常のように前に出るのではなく、高く空へと舞い上がった。 ]
ピュールルルーー!
[ 鋭く高い鳴き声が響き、上空から湖の水を巻き上げるほどの強風が、鈍色の龍に向かって吹き付ける。
それは、湖を渡る風の道を開くようでもあり、清冽な空からの風そのものを、天龍に届けるようにも見えた。** ]
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