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[相手が掌底に合わせて飛び退ることで距離を得る>>*64。
こちらとしても仕切り直したいところだったため、願ったりだった]
なんだ、その腰の刀は飾りか。
[抜けない理由など知る由もなく、尚も脇差で戦おうとするイェンスに一声かけた。
刀を二つ持つにも関わらず、片方しか使わないためのあだ名は耳にしている。
だからと言ってそれで呼ぶことは無かったが、抜かぬ刀を訝しむ思いはあった]
[離れた位置で放たれる一閃。
それにより生じた雷の矢には表情を変えた]
面倒な!
[斬撃と刺突には強い全身鎧だが、反面、打撃と魔法、特に雷には滅法弱い。
使われている素材が素材故に改善出来る部分ではなかった。
ヴェルナーのオートメイルも例に漏れず、雷を苦手としていた]
はっ!
[ブレードを地面に突き刺し、避雷針替わりにして自身は後方へと飛び退る。
余波をいくらか受けながらも左腕を前へと突き出し、指先をイェンスへと向けた]
アタック:ショット
[響く銃声。
得物を持つイェンスの腕を狙い、弾丸が疾駆する*]
はっ、言ってくれるじゃないか!
[返る声>>*67に返せたのはそこまで。
雷による一撃は軽口のやり取りを簡単に吹っ飛ばす程の意識的な衝撃を与えていた]
[パチ、と突き出した左腕に雷の余波が走る。
激痛とまでは行かずとも、オートメイルを接続している生身の部分の神経に障っているような気がした。
触れられたくない部分に触れられて落ち着かない感覚、とでも言おうか。
そういう部分もあり、雷は一番苦手としていた]
そう簡単には行かないな。
[武器だけの戦いであれば、その特性上優位に立つ自信がある。
だが世の中そんなに単純ではない。
かつて羨ましがったものを、他の者達は持っているのだ]
厄介なことこの上ない、が………
[地を駆ける雷の蛇が迫ってくる>>*69]
逃げるだけじゃあ、芸がない、ってな!
[弾丸は直線であるが故に避けられやすい。
それを吹き飛ばすほどの威力があるものを使えばそうとも限らないが、高威力のものを搭載出来るほどの技術をヴェルナーはまだ持っていなかった。
口径は小さめのもの、狙撃もしくは牽制に使用することがほとんどだ。
故に、本領は近接戦。
それも食らいながら打ち返す、身を削る戦い方だ]
おおおっ!!
[地面に突き立てたブレードを引き抜きながら駆け、迫る雷の蛇にブレードを突き立てる。
当然、雷は身を駆けるが、体内に蓄電しないよう、右足をアースとして残し左足を振り上げた。
ブレードを軸に右足を多少前方へと滑らせ、その右足を軸に左足をミドルキックの要領で突き出す。
カウンター気味に届けば御の字、といった一撃だ*]
/*
濃かったか。
[←そんな心算はなかった顔]
事前に言ってたのを詳しく(?)書いただけなんだけどな(濃い
[右手足は雷撃の影響で直ぐには動かせない。
生身部分への影響は多少なりともあれど、鋼鉄部位を辿っていく雷撃が大半で、生身が酷く焼き焦げることは防げたようだ。
ただ、神経に障るような違和感はどうしても残る。
そんな状態になりながらも放った蹴りは、イェンスへと届いたものの]
っ ────!
[交差した腕に防がれ、目論見は外れた。
足裏を押し退けるように開く動きに抗えず、左足は己の横へと跳ね除けられて。
重心が自由の利かぬ右手足へと傾く。
一瞬の態勢の崩れ。
右腕に力を込めて左足を地につけようとした時には、イェンスは目の前にいた]
があっ!!
[突き立てられた脇差>>*78から雷撃が全身を駆け巡る。
弾き飛ばされそうになる身体を、地面に刺したブレードで引き留めるように握り締め、雷撃が両足から地面へと抜ける感覚に耐えた。
ザリ、と足裏で地面を抉るように踏みしめる]
[イェンスは直ぐに離れようとしただろうか。
雷撃を受け、一瞬虚ろめいて彼を見つめていた目に光が宿る。
相手の目を覗き込むような、鋭い光]
───── 逃がすかぁ!
[雷撃を受け軋む左腕を無理矢理動かし、イェンスの右手首を掴みにかかる。
その成功如何に関わらず、地面に突き刺していたブレードを逆手で引き抜き、その動きのまま切っ先を逆袈裟に斬り上げた*]
っ はは……
効いたさ、 よぅく、な
[低く、掠れた声。
左手を振り払い離れ行くイェンス>>*85に、向けられた揶揄めいた言葉>>*82への返答を紡ぐ。
ひゅ、と短くも荒い息。
逆袈裟を放ったのは半ば意地だった]
[肩でしていた息を整えながら、ブレードを順手に持ち替える]
ハ、……これでも仕留め切れないとはな。
[崩れず後ろへと下がり、尚も仕掛けようとする様子に、息を吐きながら紡いだ]
規格外だってんなら、そっちも大概だろ。
俺はまぁ……色々特別製だからな。
[四肢が義手だというのは、オートメイル形態しか見ていない場合は気付かないかもしれない。
相手が知っていたかは分からないが、そんな風に言ってブレードを構え直した]
(とは言え、何度も喰らうのは拙いな)
[斬撃や刺突には耐えられるが、雷撃を連続で叩き込まれるのは辛い。
鋼鉄製の四肢にも当然負荷はかかっている。
何より、先程から感じている神経に障る感覚が集中力を奪わんとしていた]
[だが]
ハッ、妥協する気がないのは、こっちも同じだっての。
[引く理由なんてどこにもない。
左腕を顔の前に掲げ、右半身を引く構え。
左腕の奥からイェンスを睨め付けた]
来いよ。
また受け切ってやる。
[避けながら倒せる相手ではないと判じ、護りの型で立つ*]
/*
このバトル終わったら全身が磁石化してそうだな、とさっき思ったの落とし損ねてた。
鋼鉄じゃならないんだっけ?
[挑発に応じるように放たれる、赤き雷矢>>*93。
それが先程と同じ威力だとは思わない。
ここで手を抜く相手ではないことは、これまでのやり取りで理解していた]
(レフトアーム:ガードアップ……!)
[黒尖晶石から力を引き出し、左腕の防御力を上げる。
雷撃に対しての効果は然程ではないが、やらないよりはマシだ。
耐えられればそれで良い]
ぐっ ────…… あああああ!
[左腕で受けた赤い雷矢が身体を駆け巡る。
すかさず繰り出される、下からの切り上げ。
それに対しても左腕を下げ、かち合わせることで身へ届かせるのを防いだ。
腕を下げる勢いを利用し、相手の脇差を横へ払わんとする]
ふっ!
[呼気一閃。
踏み出しはしないまま ─── 否、雷撃の影響で出来ないまま。
腰の捻りだけで右手のブレードを真一文字に薙ぎ、イェンスの胴を狙う*]
[薙いだブレードに手応え>>*101が返る。
けれど相手はまだ倒れない]
どんだけだっ……!
[斬られて尚、反撃を目論むイェンスに思わず声が漏れた。
仕留め切れない悔しさよりも、相手の頑健さ、その中に伴う強い意志に感嘆する]
そう、何度も、喰らいたか、ねぇんだが、な!
[本音を漏らし、左掌を掌底を放つような構えで突き出された刃へと翳し、押し留めようと。
当然、雷撃は走るが、直接胴に受けるよりはマシと判断した。
イェンスからは掌にすら突き刺さらぬ脇差の切っ先と、バチバチと帯電するかのようなヴェルナーの左掌が見えるだろう]
──── きつい、っつの。
[バチン!と左腕で大きな音が爆ぜた]
[今ので射撃機構はぶっ飛んだ。
指や手首、肘は辛うじて動くが、鈍るのは避けられまい。
蓄積するダメージに息が上がってくる]
……はぁ、やっぱ喰らうもんじゃねぇな。
[今更なことを言い、足裏で地面を蹴って一旦距離を取ろうとする*]
[零れた声>>*107に返す言葉はない。
わざわざ手の内を見せてやる必要はないのだ]
全くだな。
[お互い様>>*108と言う言葉には笑って返して。
引いた先で一つ深呼吸をした。
痺れの残る身体を抑え込むための仕草]
[イェンスの左手は度々抜かぬ刀に触れている。
抜けないながらに何かしらの媒体となっているのかもしれない、というのは威力を上げてきたことを受けての予想。
あれが抜かれたなら更に厄介なことになるな、と思考が巡るのは刹那。
それを見越してぶち抜くしかない]
(これ以上の底上げは無理だな)
(動かすのがやっとだ)
[左腕に意識を向け、黒尖晶石を通して動きを確認する。
やはり立て続けに雷撃を受けたためか動きが鈍い]
(修復、時間かかるだろうなぁ)
[そんなことを考えた後、意識をイェンスへと戻した]
さて、どう料理してやろうか。
[意表を突く手がないわけではない。
イェンスに対しての隠し玉はまだあるからだ。
ただ、それをやるには相手の隙を突く必要もある]
こっちが先に捕まる訳にもいかないしな。
[コキリ、と動きの鈍った左手首を鳴らす。
その隙間から銃弾が数発落ちてきた。
もはや射出出来ないただの弾だ]
上手く行くかは分からんが。
[手を尽くすが吉、と銃弾を左手に握り込んだ]
そろそろ終いにしようか。
[構えは先程と同じ、左腕を前に出したもの。
右手にはブレードを握り、切っ先を後ろへと流す形だ。
声をかけ、ヴェルナーはイェンスを注視する*]
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