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― リオレ軍港/巡洋艦ヴァイ ―
[一昼夜、最高速度で走り続けたヴァイは夜中にリオレ島の軍港へと辿り着く。
燃料は底を尽きており、入港する時にはほぼ惰性で動いているような状態だった]
何とか持ったねぇ。
……艦が少ないな。
[普段何事も無ければ大型艦が停泊している場所が、穴が開いたようにぽっかりと空間を広げている。
残っているのは小型の護衛艦や後方支援用の船ばかりだった]
こりゃ本格的に祭りに乗り遅れたか。
[短く嘆息が零れる。
直ぐにでも出発したいところだが、乗員の休息や燃料の補給、更には連続稼動した艦のメンテナンスとやることが山とあり、即座に艦隊を追いかけるということは出来そうになかった。
早くて半日、メンテナンスが長引けば1日、足止めを食らうことになるだろう]
[待機兵に問えば、哨戒中に遭遇戦が起きたことは知れた。
その伝達の後にゲオルグが艦隊を率いてリオレを出発したらしい。
以降の情報はまだ入っていないという]
出た時間は?
……1230か。
どう足掻いても遅参になりそうだね。
だったら万全にしてからの方が良さそうだ。
[中途半端な状態で出ても全力は出せない。
それならば、と人も艦も万全にしてから出ることに決めた]
― リオレ軍港 ―
[己の休息も挟みながら、ヴィクトリアはメンテナンスの始まった巡洋艦ヴァイを眺め見た。
”鳶”の名を持つこの艦は、その名の元になるように旋回能力長けた作りをしている。
故に巡洋艦の中では小型の部類に入り、搭載される兵装は随分と限られた。
主砲は前後に1門ずつ、副砲は左右に4門ずつ。
装甲はそれなりに装備されているが、他の艦に比べれば薄い方だった。
詰まりは回避を念頭に置き、戦場を駆け抜け翻弄するのを念頭に置いた艦なのである]
これ以上装甲付けたら速度落ちるよな?
[整備士に問えば是が返る。
一撃食らえば大ダメージとなること必至。
この艦で戦うには、砲弾や爆撃を受けないよう常に動き回るのを前提にしなければいけなかった]
[兵装以外では伝達用として複葉機が1機。
小型の巡洋艦であることもあり、水雷艇は搭載されていない]
戦闘は無かったけど、
きっちり整備頼むよ。
[整備士達にそう声をかけ、ヴィクトリアは1室を借りて本格的な休息へと入った]
― リオレ島 ―
[ヴィクトリアが休息を得ている間、リオレ島から連絡用の複葉機が1機飛び立つ。
戦闘開始までに間に合うかは定かではないが、辿り着けたなら旗艦へと取次ぎを願った]
[フリカデル海域の機雷敷設から巡洋艦ヴァイが帰還したこと。
現在合流に向けて整備他を行っていること。
リオレ-フリカデル間の往復では敵機偵察の気配すらなかったこと。
また、合流の際には再び伝令する旨を伝えることになる*]
ウルケル海軍中尉 ヴィクトリアは、帝国軍 少尉 ミリアム を投票先に選びました。
― リオレ島 ―
[休息は睡眠と言う形で取る。
自力で起きれる自信は無かったから、同僚に起こしてくれと頼んでからの入眠。
しばらく経った後、目覚めさせたのは壊れんばかりに叩かれるドアの音だった。
流石に勝手に入るのは自重したらしい]
……なに、時間?
…へぇ、整備終わったんだ。
思いの外早かったね。
[くわ、と欠伸をしながらドア越しに同僚と会話する。
整備が終われば今度は荷積みだ。
燃料と砲弾が各船室へと運ばれて行くが、これは待機兵達に任せた]
[再びの出発に備え、乗艦する者達は己の準備を整える。
ヴィクトリアも例外なく、艦に持ち込むもののチェックを始めた。
とは言っても、ヴィクトリアは沢山の荷を持ち込むわけではない。
腰から外していたサーベルを戻し、服装のチェックをする程度だ。
ふと、机の上に置いたままであった封筒を手に取る。
長く続く幼馴染との、今となっては唯一の繋がり。
先日久々に届いた、一番新しい手紙だった]
……おばさん、元気になって本当に良かったよ。
[その中には幼馴染の母の話も書かれていた。
病の治療を終え、今度は痴呆が進んでしまったとのことだったが、元気そうだと言うのは文面からも良く分かった。
そのことにホッとする傍ら、後悔の念も浮かび上がる]
……やっぱり、書けば良かったかな。
[「治療が終えたら」。
別れの時は首を横に振られたこと。
今ならば心変わりもあるだろうか。
淡い期待を抱いてしまう]
[この手紙の返事は書いていない。
書くための心の余裕が、無かった]
………行くか。
[手紙はこれまで届いた手紙と共に仕舞い込み、サーベルと胸ポケットに忍ばせたハンカチだを身につけて部屋を出る。
部屋の外では律儀に同僚が待っていた]
何か変化あったか?
[歩きながら同僚に問う]
…リオレ東から船影?
あっちからってーと…カルボナードかストンプからの増援かね。
…ふぅん、見たことない艦が居た、か。
[そこまで聞いてしばし思案]
それじゃあストンプからだろうね。
大方、作ってた新型艦も引っ張ってきたんだろ。
[新しい艦だと考えれば、その推測も容易に立つ。
あちらの速度が如何ほどかは知り得なかったが、同時か、僅かに遅れて艦隊の下へ向かうことになりそうだった*]
― 巡洋艦ヴァイ ―
[ヴァイの操舵室に入り、計器のチェックに入る。
出発までの準備を行いながら思うのは、この先で睨み合っているであろう戦場。
そしてその先、帝国軍に居る幼馴染]
……後方部隊、じゃあないだろうなぁ。
[幼馴染の性格を思えばそれに甘んじるとは思えなかった。
何故士官学校へ、と問うた時の返答を思い出す]
運命を切り拓く、か。
[
幼馴染は何を思うのだろう]
…言っとくべきだったかなぁ。
[ぽつ、と零して頭を掻く。
思い出すのは傭兵部隊を離れ、国内の駐留部隊へと配属された時のこと]
― 追憶/2年前・ストンプ ―
[配属となった艦の改修のためにストンプを訪れた際のこと。
軍に属してからは10年戻らなかった故郷で、ヴィクトリアはウェルシュを訪ねた。
可能ならば父と鉢合わせないように、と造船所へ足を運んでもらうよう頼んだのだが、どうだったか。
呼び出しの理由は、乗ることになった巡洋艦ヴァイの装甲の改良について、知識豊富なウェルシュに助言を請いたいと言うもの。
それが一段落した頃、ヴィクトリアは思案する間を空けてウェルシュに一つ問うた]
………ウェルシュ。
ルカから、……アンタの姉さんから、何か連絡はあったかい?
[きっと幼馴染のことだから、ウェルシュには手紙を送っている>>1:228と踏んでの問いかけ。
近況の確認といった態を取った心算だったが、急な問いかけに訝しがられるやもしれない。
ただ、帝国軍に属していることを知らないと分かれば、話だけを合わせてその部分は口を噤んだ。
幼馴染がそれを望まないのだと考えたためである*]
/*
投げたいと思いつつ、手紙の件がどうなったのか見えなかったので伸ばし伸ばしになってたのを遂に投げる。
(だいぶ存在空気なので)次辺り落ちでも良いかな。
攻撃食らったら簡単に沈む艦だぜ!(
― リオレ島・巡洋艦ヴァイ ―
[荷積みも終わり、出港も間近となった頃]
かぁんちょー、まぁだぁ?
[準備万端と言った態で出港の号を待つヴィクトリアは、待ちかねて艦長を急かし始めた]
ただでさえ遅れるの分かってんだから、急ぐのが普通じゃない?
……最終点検が大事なのは分かるけどさぁ。
[じゃあ文句言うな、とぴしゃりと言われてヴィクトリアは口を尖らせる]
だぁってさー。
[そう言葉を返すも、それ以上は続かない。
文句を言ったところで艦長が号を出さなければ出ることは出来ないのだ]
[空いた空間を眺めながらふと呟く]
………全部持ってってんだよねぇ。
どうやって飛び込もっか。
[巡洋艦1隻の参入でどれだけ戦況が変わるだろう。
どうせやるなら効果的な方法が良い。
これが1艦隊ならば、横撃を狙うことも出来たのだろうが]
旗艦には合流の連絡出すけど……ふむ。
[独自に、状況把握のために
[それからしばらくして、ようやく艦長から出港の号が出る]
やぁっとか。
機関室、準備は良いね?
[確認を取れば是が返って来た]
巡洋艦ヴァイ、出るよ!
[高らかに汽笛が鳴り、黒煙を上げて艦は白波を生み始める。
目指すはリオレ島西方、数多の艦が一堂に介す場所*]
― 戦場へ向けて/巡洋艦ヴァイ ―
だからさ、複葉機飛ばして旗艦に発光信号で到着伝えつつ、上からの戦況見てきてもらうのさ。
[巡航速度で海洋を進みながら、ヴィクトリアは艦長と今後の動きについてを相談する]
陣の並びで提督の思惑が分かれば、アタシらも入っていきやすいだろ?
着水して指示仰いで戻って、じゃあ時間の無駄だ。
[そうだろ?と艦長に問えば、否定は入らなかった]
……そう言えば、先に行ったって言う新造艦の一団。
あれに追いつけたらもっと良いかもね。
他の艦と連携を取って、なら幅は広がる。
[ヴァイは元々誘導をメインに動くための艦だ。
1隻よりは複数の方が実力を発揮する、と言うのは明白。
そのため、自軍の船影を探す傍ら、目撃のあった新造艦の一団も探すことになった]
/*
フリカデル近海からの艦と合流して良いのか分からなくて放置しっぱなんだが…向こうで何か考えてる可能性あるからなぁ。
時間軸の問題で後合流にしたけど、こんだけ延びるなら前合流にした方が良かったかもしれん。
失敗した。
そして筋肉痛でタイピングがぁぁぁorz
― 戦場へ向けて/巡洋艦ヴァイ ―
……艦長ー、イイコト思いついたんだけど。
[以前、タクマに無茶振った時と同じ笑顔で艦長に声をかける。
直後、却下、と言う声が艦長から返って来た]
最後まで聞けよこのやろう。
[文句を言うと、お前がそう言う風に言う時は碌なことを言わない、と言われた。
ち、と短く舌打つ。
それを見た艦長は、言うだけ言ってみろ、とひとまず聞く態に入った]
複葉機にアタシが乗る。
[ドヤ顔で言ったら艦長に呆れ顔で嘆息された]
あっ、一応根拠はあるんだぞ!
又聞きで陣容把握するくらいならこの目で見た方が断然良いだろ?
[理由を告げても艦長の表情は変わらない。
加えて、お前1人が全部背負ってどうすんだ、とか、そんなに周りが信用ならんか、やら言われてしまう]
そう言うわけじゃないけどさ……じっとしてらんないんだよ。
移動時間すらもどかしい。
[既に始まっているだろうと思うと気が逸って仕方が無い。
そんな風に捉えられただろうが、真なる理由は秘めたまま]
(ルカが居るかもしんないってのに)
[戦いの最中であっても、と言う思いは、強い]
[そんな不毛なやり取りの中、探していた新造艦の一団から連絡機がやってくる>>429。
艦長がそれに応じ、合流の可否については是を返した。
ヴィクトリアにも進路の調整が指示される]
[舵を切り、連絡機が戻る方向へと進路を向けた。
やがてヴァイは戦場を目指す小艦隊へと併合される*]
/*
………ホントにもうorz
[合流書いた後また寝てた]
この時期は本当にダメだな…。
明日もだし今日は寝ておくが吉か。
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