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[しかしその笑みも次いだ問いの答えにその質を変える]
…………そう、飽きたの。そうなの。
[端的な答えに何度も理解を示す言葉を紡ぎ。
含む笑みで蒼月をしばし見詰めた]
誓いもあるから無いと思うけど。
今回それをやったら承知しないわよ。
[先ず紡ぐのは蒼月への釘刺し。
協力すると決めたのに、王となる本人が諦めては堪ったもんじゃない。
自ら途中棄権しないことを約として従華になることを納得したのだから]
ったく……。
もしかして、これまでも何度かそう言うので途中棄権してるの?
[大きな嘆息を零して、問いをもう一つ重ねる。
途中拳をぐっと握り締めていたが、それが蒼月に向けられることはひとまず無かった**]
/*
無茶振りに綺麗な返しがもらえたので満足です。
土日の疲れ取れてなくて全身筋肉痛残ってたけど、今日は幸せに眠れそう…。
そして折角なので燭って付けた意味を公開してみたのでした。うふふ。
[ごろにゃん**]
[己が大丈夫であるなら、と。
紡がれる言葉に魔は緩く首を傾ぐ。
自身を案ずる言葉など、向けられたのは遠い昔──それこそ、未だ幼き桜の怪異として、名を授けし者に懐いていた頃にまで遡るか]
…………。
[半ば無意識、左耳に下がる飾りに手を触れる。
ふと浮かんだものは言葉にならず、闇の淵に再び沈めて]
うむ。
そなたのように、真っ向から意を返してくる者と話す機会は、あまりなかったのでな。
[返る言葉に含む棘。
それに、笑って返したのは半ば故意。
これまでのやり取りに思う所があるであろう事は、端々から感じているのだが。
それらがここに基づくのは、変えられぬ事実であるから]
[名に纏わる話に返すは、頷きひとつ。
王になるために……という部分には、やや、複雑なものを感じなくもないが、その部分は飲み込んだ──というか。
質の変わった笑みに、飲み込まざるを得なかった、というのが正しいか]
……案ずるな、約は違えぬ。
[釘刺しに、返す声音は静かなもの]
此度の選は、俺としても格別の意を持っておるのでな。
[幾度となく選に加わってはいたものの。
そこに、特別な意を見出せた事は過去にはなく。
それが、『飽きた』に繋がる一因。
しかし、今回は旧知の参戦という、強く意識惹かれる要因があり]
……何より。
そなたの存在が、俺を飽きさせぬ。
……ああ。
[過去の選の事を問われた魔が返すのは、どこか気のない声]
飽いて引いた事もあれば、興醒めて降りた事もある。
……俺自身に、王華となる事への執着が薄いせいもあるが。
[ここで一度、言葉を切って]
……先がな。
見えぬと思うと、戦う意を見出せなくなる。
俺は元より、『狂い桜』と称されるような気質故。
それを見失うと、力を出す気になれん。
[飽きる、に至る理由はもう一つあるが。
以前、旧知たる雷華に零せしそれには触れる事はなく、紡ぐのは戦神、剣魔としての在り方に基づくもの。**]
[この話題はもう終わり、と。
言葉を続けることはなかったのだが、蒼月が首を傾げた後、左耳の耳飾りに触れるのを見て、ほんの少しだけ、ナネッテの首が傾いだ。
言葉にされぬそれを察することは出来ない。
故に何か言うにも言葉にはならず、続く言葉へと意識は移った]
あら、これまでの従華は随分と大人しい子ばかりだったのかしら。
[従華達に施されてきた術の詳細は知らぬためにそんなことを言って。
笑みは未だ棘の残るものに留められる]
相手が誰であれ、言いたいことは言わないと、自分の意思を伝えることは出来ないわ。
伝えて、相手の言葉を引き出すことで、相手のことも理解出来るようになるものよ。
尤も、方法はこれだけじゃないし、通用するしないもあるけれど。
[その性格のお陰で会社で浮く場合もあったが、これは信念にも近いため、変えられるものではない。
故にナネッテはどこであっても、誰であっても同じように接する]
[自分の言葉に蒼月が複雑なものを感じたなど気付くことは出来なかったが、紡いだ言葉に返る声が静かであることに、違うことは無いと感じ取った。
別格の意を持つと言う言葉からも、それが信置けるものだと理解出来る]
そう、それなら良いわ。
……私?
確かに貴方楽しそうではあるけど……。
そんな風に言うくらいなら、これまでは相当退屈だったのね。
[理由の一つとして挙げられて、ナネッテはおかしげにクスクスと笑った]
興醒めて…。
そう言えば、王になることの意義を見出せない、って言ってたわね。
[それならば、先程自分が言った言葉は蒼月にとって喜ばしいことではないのか、と思考が巡る]
先が見えないって、どっちの意味かしら。
予測出来ないと言う意味なら、それが当然だと思うのだけど。
未来が分かるのは便利かもしれないけれど、それじゃあ詰まらないわ。
未来は、自分の手で掴むものよ。
あぁでも……貴方の場合だと、長く生きているが故に先の予測が出来すぎて、って方かしら。
[推測を口にし、考え込むように右の人差し指を曲げて顎に添えた。
そのまま首を傾ぐと、耳飾りがしゃらりと鳴る]
『狂い桜』ってどんな気質か知らないけど。
先が見えないと思うなら、自分から拓きに行けば良いと思わない?
未来は無限の可能性を秘めてるものよ。
[言葉の意味を知らないために蒼月の気質は理解に至らず。
人であるが故の、可能性を目指す考え方を蒼月に伝えた*]
― 戦舞台/上空 ―
[水を操る聖蓮側に対し、氷を繰る氷華側。
一見すれば水を凍らせ、己が力にも出来るだろう氷華側が有利かと思われるが、聖蓮側も負けてはいない。
どうやら水以外の力もあるようで、氷が溶ける様子も時折見えた]
……変ね、あんな表情をする子だったかしら。
[リリとは二言三言くらいしか言葉を交わしていない。
そのため、彼女がどんな人物なのかを知るには至れなかったが、それでもあの時の表情はもっと柔らかいものだったはずだ]
従華になると、あんな風に変わることもあるの?
[問いを向けるのは傍らの蒼月。
自分やノトカーと名乗った青年はそれほど変化があるように思えなかったからだ]
[観戦の最中、戦う者達の他に、ナネッテ達同様戦いを観戦している一組の姿を見つける。
緋色の髪に角を持つ人物と、銀髪で軍服を纏う青年]
あの時の…。
あの二人が、雷華の。
[初めて蒼月と顔を合わせた時に近くに居た者達。
雷華は旧い知り合いだと言っていたから、あの時は丁度顔を合わせ、話でもしていたのだろう。
聖蓮と氷華が早々に戦い始めたことにより、恐らくは、彼らと戦うことになるはずだ]
武神であり、最上の力を持つ。
[蒼月をして直接戦いたいと言わしめた者。
それがナネッテの相手。
ふる、と小さく身体が震える。
これが恐怖によるものなのか、武者震いなのかは、自分自身のことでありながら測りかねた*]
大人しい……うむ。
確かに、荒事に向かぬ者が多かったな。
[容易く手折れそうに儚き者が多く、故に多くを制する必要が多かったのは事実。
だから、そこは否定する事なく頷いて]
……意を伝える、か。
確かに、言霊は紡がねば力とならぬ……か。
[語られる在り方は、自身の在り方に照らし合わす事で理解する。
多数と相対する事のない魔には、それに伴う事象は思いもよらぬもの。
故に、声音には素の感嘆が乗っていた]
……神格の中には、畏れ敬われるを望む者も多いが。
俺にとっては、それは退屈なだけのシロモノでな。
[笑う様子に、こちらも微かな笑みを口の端乗せて]
俺がなんであろうと意に介した風もないそなたとのやり取りは、常に変化がある。
故に、飽きぬ、という事だ。
[飽きぬ理由をさらり、告げる。
それから一つ、息を吐き]
……先が見えぬ、とは、文字通りの事。
俺の本質は──『狂い桜』は、戦神。
故、常に強者と対するを求める。
王華となり、頂点に立てば、
[淡々と、紡ぐ声音は一転ごく静かなもの]
とはいえ、強者を見出すべく、無為に争いを起こすも本意ではないのでな。
……故に、王華となる意義は見いだせずにいたのだが……。
[ここで一度、言葉を切り。
また小さく息を吐いて]
……まあ。
此度は、それを模索するも含めて、階を駆け上がるもよいか、と思うておるがな。
[常の軽い調子に戻り、けらり、と笑って見せた。*]
……結構ギャンブルね、それって。
貴方は王華にご執心ってわけじゃなかったから、そこまで問題じゃなかったのだろうけれど。
戦いのために呼び出したのに、荒事に向かないなんてねぇ。
……いや、私も向いてるわけじゃないけれど。
[否定無く頷かれた言葉についそう言葉を漏らす。
自身の在り方についての反応は、蒼月にとっては新鮮だったようで。
感嘆が乗る声色に、こう言うところは素直よね、と心中のみで思った]
変化…そうね。
貴方と話していると、私の常識では測れないことが沢山出てくるわ。
貴方もそんな感じなのかしら。
[告げられた飽きない理由に、似た感じなのかもしれないと賛同を向け。
彼が感じているものについての説明を自分なりに咀嚼しようとしながら聞く。
戦神でありながら、戦乱の世にする気が無い様子に、彼がそれ以外の質を持つだろうことを推測した]
良いんじゃない、それで。
貴方の本質は戦神かもしれないけれど……私と話している時は、そう言うのはあまり表に出てない気がするのよね。
だからきっと、違うものを見つけ出すことが出来ると思うわ。
[軽い調子で言う蒼月に、ナネッテもまた笑ってみせた*]
……最も重要なるは、桜花に触れられるか否か故にな。
必ずしも、戦向きの者が呼べるとは限らぬ。
[内心思われている事は知る由なく、さらり、と返して]
……そうさな。
そなたの語る事は、俺の知らぬ事が多い。
故に、惹かれる部分が多いのは、確かだ。
[返る賛同にこちらも同意を返しつつ。
向けられる言葉に薄く笑んで]
……普段から戦気質を出していては、疲れるのでな。
[何がどう疲れるのか。
それが示されるのは、もう少しだけ先の事。*]
桜花に……相性が良くないと、ってことかしらね。
[力を与えられる者でなければ呼び出しても意味がない。
それを重視している、と言うことなのだろう。
惹かれると言う言葉には、どこかこそばゆいものを感じつつ]
……ずっと気を張り詰めてるようなものなのかしら。
[疲れるとの言葉はそんな風に受け取った*]
― 戦舞台/上空 ―
そりゃそうだけど。
[確かに術で操られるような状態になるのは本意ではない。
ナネッテの性格を看破していることと、更に紡がれる言葉>>82に少し落ち着かない気持ちになった]
(何でこうもさらっと言えるのかしら…)
[人とは駆け引き的なやり取りをすることが多かったナネッテにとって、真直ぐに向けられる感情には戸惑うことも多々ある。
気に入られていることに悪い気はしないが、こうも繰り返されると何とも言えない気持ちになる]
そ、そうなの……。
[そのため蒼月にはそれだけ返し、揺れるのを誤魔化すように、降り行く眼下へと視線を転じた]
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