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― 戦場 ―
『ロー・シェンの部隊が出て来たら、手出しはせずに俺に任せろ。何があっても、シュテルンの隊が到達するまでは、持ちこたえろ。
いいな、何があっても、だ!』
[ 例え、自分が倒れても、と、言外に含ませて、小隊の副官となった少年には事前に指示を与えてある。だから彼は躊躇わなかった ]
うおおお!
[ 愛馬の速度と力を借りた渾身の一振り、しかしそれは、鉄壁の円盾と、繰り出されるハルバートの鋭い一突きに迎え撃たれる>>322 ]
― 戦場 ―
[手応えはあった、だが、まだ浅い。相手を力任せに突き飛ばせはしたが、それだけだ>>323]
…ちいっ!!
[全力をもってしても、いや全力であったが故に、ロー・シェンの戦士として鍛え上げられた反射速度によって返された一撃を躱しきることは出来なかった。目前を重い盾の軌道が過り、続けて鋭く輝くパルチザンの穂先が胴を貫き通さんと迫る]
くっ!そおっ!
[逃げるなら下がるしかない、だが、騎馬のままでの瞬時の後退は不可能…残る手は一つ、と、手綱を離し、愛馬から飛び降りる]
― 戦場 ―
相変わらず、やたらに頑丈だな!
[槍の穂先は胴を霞め、僅かに白い軍服に朱を滲ませている。けれど痛みなど感じなかった。高揚し、力を迸らせる金褐色の戦士。焦がれ望んだ熱が目の前にある]
だが、こっちも、前よりゃしぶといぜっ!
[長大な剣は地上では手に余る。けれど、その重さを感じてもいないように、彼は再びツヴァイヘンダーを揮う。今度はローシェンの立ち上がったばかりの右足を狙った低い軌道で*]
― 交戦前夜 ―
[ ファミルでなければダメだ、と>>324互いに気付いていながら気付かぬ振りをしていた事実を、敢えて口にした少女に、その重荷の大きさを改めて感じて、彼は目を伏せる ]
フロイライン…
[ 声を潜めて、呼ぶ ]
貴女は知らないだろうが、俺はファミルには嫌われていた。
[ 5年前貴族意識の強い彼女の双子の兄は、平民の血を引く上に妾腹である彼を見下し、妹に近付くなと、遠回しに釘を刺してきた。だから、すぐに判ったのだ。義勇兵として参戦した彼を、心から歓迎し、信頼を寄せて来たファミルが「ファミル」では無いという事は ]
― 交戦前夜 ―
だからというわけじゃないが、俺には判る。
俺が、そして、皆が、あなたの言葉に耳を傾け、信を置き、従うのは、あなたが、あなただからだ。
名乗っている名が問題なのじゃない。
ここに居るのが「あのファミル」だったら、とうにこの戦線は破られていただろう。
[ それで、彼女の置かれた状況が改善するというわけでもないのかもしれないが ]
そして、俺は貴女のナイトだ。フロイライン・ファミーユ。
これまでも、これからも、貴女がどんな名を名乗ろうと。
[ ただそれだけが、彼がこの少女に渡す事の出来る誓いだった* ]
― 戦場 ―
(読まれたか!?)
[ 立ち上がり際の隙を狙いすました斬撃を躱され>>341やはり、と、彼は感嘆する ]
さすが…だなっ!
[ 想いは言葉と笑みになって外に溢れた。間髪置かず、踏み込んでくる相手と、迫る槍の穂先から逃れようと身を捻ったところへ、死角となった左から襲い来る円盾の、重い一撃 ]
くはっ!!
[ 衝撃を緩めるために身を引く暇すら無かった。鋼のような腕が叩き付ける鉄の威力に、ボキボキと肉の内側で嫌な音が響く ]
…ぐ、ふ…!
[ 喉元にせり上がる鉄の味を、無理矢理に飲み込んで、彼は、振り抜いたばかりのツヴァイヘンダーを、右手一本で前方のロー・シェンの身体の中心めがけて突き出す。
異様な長さを持つ長剣だからこその、槍に準じた攻め方。だが、無理な体勢、無理な重さを抱えての一撃だ。狙いは、必然甘くなる ]
― 戦場 ―
[ 恐らく、この一撃は届かない。彼自身、そうと判っていた。そして、これ以上長引かせれば、己の身がもたないことも ]
は、ああっ!
[ 突き出したツヴァイヘンダーから、手を放し、腰の短剣を抜く。
ロー・シェンの盾が再び硬い護りに転ずる前に、その懐に飛び込もうと、地を蹴った* ]
― 戦場 ―
[ 散る鮮血>>359に僅かなりとも届いたかと、小さな満足を覚える。鋼の肉体、鋼の精神を持つ、金褐色の戦士。
届かせたかった、並び立ちたかった……敵としてではなく、その背を預ける友として在りたかった ]
はああっ!!
[ その願いは、今は遠く。鬼気迫る表情を見せる男の>>360に向かって全力で、彼は駆ける ]
― 戦場 ―
[ 睨み据える視線の先、ロー・シェンが槍を捨て、フォルカタを取るのが見えた。短剣より、フォルカタの方が間合いが長い。だが、彼に足を止めるつもりはなかった ]
(俺の、剣は……)
[ 盾を持たぬ彼が、揮う剣は、自らを盾として、護るための ]
[ 低く身を屈め、一度地に手を着いて、フォルカタの軌道を逸らすためと、ロー・シェンの盾を躱すために、滑るようにして、その足下へと蹴りを入れようとする。
ロー・シェンが体勢を僅かでも崩せば、その身体を突き倒すつもりで*]
/*
あああああ、もうあらゆる意味で、各方面にごめんなさいごめんなさい。実際吊られるだろうけど、遠慮なく吊ってください(しくしくしくしく)
― 戦場 ―
[ 名を呼ぶ声が、彼の耳を打つ>>387 ]
(ああ…)
[ フォルカタの刃の閃きが、褐色に映えて、妙に美しいと、場違いな思考が胸に過った ]
やっぱり…届かねえ、か…
[ 襲い来る刃の齎す痛みは、折れた骨の傷つけた内蔵の痛みに重なり、延ばした手は空を掴んで…彼の意識は闇へと引き込まれる ]
/*
いやいやいや、ウェルシュ落ちても会えないのに代わりないからーー。ちょっと可哀想すぎるんですけどーーー。><
しかしメモ相談連続になるのも困るからのう…ううん。
白の剣士 ジークムントは、風浪の精霊師 ウェルシュ を投票先に選びました。
白の剣士 ジークムントが「時間を進める」を選択しました
白の剣士 ジークムントが「時間を進める」を取り消しました
― 戦場 ―
[ 落ちかけていた意識が、完全に闇に消える前に、懐かしい声が耳に届いて>>416彼に戸惑いと、焦りを与える ]
………ウェル、シュ?
[ 掠れた声は、幼馴染みの耳には届いたろうか? ]
― 戦場 ―
ばか…んなとこで、何やって…ゲホッ!
[ 冷たい怒りを露にするロー・シェンの気配を感じ、>>424ウェルシュを押しのけようとして、喉から溢れた血に咽せる ]
白の剣士 ジークムントが「時間を進める」を選択しました
白の剣士 ジークムントが「時間を進める」を取り消しました
― 戦場 ―
く…っ!
[ 何がどうして、こうなったのか、正確な事は判らない。だが、恐らく以前に見たと思ったのが本当にウェルシュだったのなら、彼女は海精軍に属している筈で… ]
や、めろ…退けっ!!
[ 癒しを施そうとする、ウェルシュを>>442僅かに残った力で突き飛ばそうとする ]
― 戦場 ―
[ ロー・シェンの怒りが収まっていないのも、その理由も彼には判る、判るからこそ、焦っていた ]
お前の、知ってるジークは…もう居ない…
もう、俺に…構うなっ!
[ 血を失い視界も霞み、ウェルシュの表情を見る事も出来ない。出来なくて幸いだと思う。見てしまったなら、こんな言葉は投げつけられないだろうから ]
― 戦場 ―
お前は俺の、敵だ、ウェルシュ…
[ 少女の声が、受けた傷以上に痛い>>456けれど、それでも言葉の刃を止めない ]
敵に助けられるほど、俺は落ちぶれたくねえんだよ。
お前みたいな奴は、ここに居る必要は、ねえ…
[ 言葉が途切れがちになるのは、痛みと貧血のせいだけだったか? ]
とっとと……帰れ!!
白の剣士 ジークムントが「時間を進める」を選択しました
― 戦場 ―
[ 嫌いという言葉に>>468彼は僅かに目を伏せ、そのままゆらりと地面に倒れ込む。既に目を開ける力も残らず。
けれど最初にウェルシュがかけた治癒術のおかげで、血だけは止まっていた ]
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