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― 谷底への門への道 ―
『大丈夫だ。問題ない』
[>>2
事実、敵ではなかった。
バチン、と発射音とともに拳だけが、一匹の魔物をほどなく貫通する。
フレデリカはこのパンチを「ヴェルナーパンチ」と名付けている。
威力はご覧の通りであり]
『続けて魔物を殲滅する』
[そして腕を振り回せば、ワイヤーーで腕と連結している拳が、残る魔物を貫き、ワイヤーで束縛切断する。
この動作には無駄はないが――
視線は、"イェンス"のたくらみ通り。
フレデリカから外れ]
[フレデリカもまた、イェンスのことを信頼していた。
ヴェルナーの弟だから。
彼のためにも、いつか、どこかにいってしまった本当のヴェルナーを連れ戻そうと、日夜勉学に励み、古代機械遺失文明に精通するに至ったのだから。
だから、イェンスの言葉に、頷きその行動に身を預けた。
ヴェルナーの戦闘のお荷物にならないように。
イェンスに間違いなんてないのだから。
その信頼が、後に取り返しのつかない結果になるなんて、彼女は知らない]
『殲滅完了。
先を急ぐ』
[時間を食った分だけ、後続にいたフィオンらとも合流する形で。
谷の奥、門の前へとたどり着いた――]
― 谷底の門へ ―
『殲滅完了、先へ――』
[再びフレデリカを担ぎあげた時。
光輝くナニカが高速で通りすぎていった
>>341]
[だが、ヴェルナーたちから見れば、当たるものでもなかった。
狙われたのは、後ろのものたちだから]
『敵性攻撃を前方より確認。
第一種警戒態勢を取りつつ、前進する』
[魔物を見れば即座に攻撃が可能なよう、高出力のエネルギー砲のロックが外れた]
[そうこうしているうちに、結局はバルタザールとは距離を話されて、門の前へとたどり着くのはフィオンたちと同時になり――]
― 谷底の門 ―
[谷底の封鎖された門。
ここに来て瘴気の源を絶てば全て終わると、フレデリカは何度も口に出してはきたが。
その場にいたのは、魔物ではなく。
バルタザールと、それからセルウィンだった。
後に、後ろから羽音が聞こえ、黒紫色の鳥がセルウィンの腕へと停まる]
『タチアナ、セル様、バルタザールの姿を確認。
瘴気反応、魔物一。
攻撃準備』
[フィオンら仲間の目の前で、腕が外れ、砲口がセルウィン――否、黒紫色の鳥へと向く。が。]
[セルウィンやバルタザールにあたるから駄目!
とフレデリカに制止されてしまった。]
[フレデリカはタチアナに大丈夫? 怪我しているじゃない、と声をかけ――一体何があったのか、セルウィンやバルタザールに問い詰めた。
二人の雰囲気が、何かがおかしいとは感じながら]
『瘴気濃度上昇。人間の致死量の2(6x1)倍以上を観測。。
血痕発見。今日できたものと推測する』
[一方、砲口を鳥に向けながら。
肩の水晶玉がここで事件があったことを分析していた**]
>>15
[ぽっかりと開かれた迷宮。おもてなしの会場からあふれるねっとりぬっとりとした瘴気を吹き散らす、勇者の一閃]
>>17
『マスター以外の命令を当機は拒否する』
[捨て台詞には、やっぱり察しなかった2]
[そして弾かれたように走り出すフィオンに対しては、フレデリカが叫ぶ。
いっちゃだめ! と。
それは本能的に迷宮からの瘴気に恐怖を感じたのか。
仲間をこれ以上失いたくないという気持ちの表れなのか。
だが、従者はこの上なくそれを忠実に果たした]
『マスターの命令を確認。
フィオン様を捕獲する』
[バシュっとヴェルナーのワイヤー付き腕が飛び、フィオンの後ろ首根っこをひっつかんで止めようとした**]
[>>37 タチアナの言葉に、フレデリカも自信なさげであった。
さらに、あの鳥がエレオノーレとカークが呼んでいることもまた、嘘にはとても思えなくて。
混乱の中、瘴気の波に、イェンスに身を伏せさせる。
体中に痺れるように痛みが走るのは、その瘴気のせいとフレデリカは考えたけれど。
実際は身に巣食う根が伸び、内側から彼女を締め上げる悪意のせいであった>>42]
>>43
『大丈夫だ。問題ない』
[大有りよ、ヴェルナー、とフレデリカに嗜められて、少しだけ力を緩めた]
『生命反応消失さえしなければ、おっさんの回復魔法によっての快気が見込まれる。
今、フィオン様が単身突撃し、生命反応消失の事態よりも事件解決の効率が上がると当方は提言するものである』
[もうイェンス、大丈夫だから、とフレデリカは起き上がる。その顔色は先ほどよりも悪く――
ほどほど、という言葉は難しいわね、とフレデリカは気を紛らわせるようにもらした]
>>56
[フレデリカの命令で拘束を緩めたから、カークの手によって直ぐにほどけられるだろうが――]
『有意提言。
今すぐ何の準備なく突撃するのは得策ではない。
今のカーク様には冷静さが欠けている。普段よりも4(10x1)0%戦闘能力が低下していると当方は推測する』
[勇者は敬え、というフレデリカの命令を忠実に(ry)なので、カークも当然ながら、呼ぶときは様付である]
>>67
[カークに投げ返された腕は、ワイヤーがしゅるるんと収納されてばしっと肘と繋がる]
[こうしてフレデリカの命令どおり、いきなり突撃して罠に嵌るようなメンバーが出ることはなくなった。
しかし――]
『マスター・フレデリカ』
[肩の水晶玉が、フレデリカに呼びかける。
しかし、フレデリカの返事はない。
うすらと皮膚の上に浮かぶ汗。呼吸が荒い。
何か異常があることはヴェルナーの観測能力を以ってすれば簡単にわかるのに。あくまで表面をなぞらうソレでは、フレデリカの内側の変化は、解体してしまわなければわからない]
[私は大丈夫だから、とフレデリカはいう。
事実、瘴気にあたったといってもイェンスに庇われたのもあって直接浴びたわけではない。
理由のない不調は気のせいだ、と。
きっといろいろあって混乱しているからだ、と。
未知を未知のままにしていたことが、彼女の死期を早めたのかもしれない。
……今や、身に巣食う根は、あと一息の切欠があれば。
苗床から芽を出し命ごとその身を喰らうだろう]
[>>82
イェンスの腕の中で、小さくフレデリカの身が震える。
見えないように打ち込まれた毒の威力は、強力で……]
[フレデリカは、自分の身を庇うように、両腕で自分の身を抱き、悲鳴をあげた。
小さく、皮膚が罅割れたかと思うと……
内側から浮き上がった植物の茎が、彼女の身を突き破って生えてきた。
赤く色づいた、人を喰らう*桔梗*の花が]
『マスター・フレデリカの生命反応が極度に低下。
瘴気に反応する植物の呪いが原因である』
[こんな時も、水晶玉の音声は淡々と落ち着き払った事実ばかりを述べる]
『当方の能力では、呪いの解除とマスターの心臓に張った根の除去は行えない。
おっさんの助力を求むものである』
[まだ、それでもフレデリカは生きていた。
血にぬれても、まだ、何かを伝えようと、ぱくぱくと口を開いている。]
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弟あっさりフレデリカ殺した
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[>>96
しかし、やがて小さく痙攣し、小さな彼女の命は喪われてしまう。
取り返しのつかないところへと死は彼女を引き摺りこみ――、その魂は魔王復活の為の礎として、永久の闇の奥へと封じられるだろう]
『マスター・フレデリカの生命活動の停止を確認。
これより、瘴気植物の殲滅を行う』
[無表情で、そう宣言し――
そして、それが終わった後。
水晶玉は何の音も発せず。
マスターがいなければただの人形。
ただ、その場に佇むだけのでくの坊と化した**]
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あまりにも時間軸すすめすぎるので没にしたロール
[
この場の戦闘が終わった後。
金色の髪の名残に、無骨な金属の指を這わせ。
そっと、目を閉じさせた。
人の死は眠りである。目を開けたままじゃ眠れないから、閉じさせないと。
――旅の道中。瘴気の被害にあって、苦しみもがき死皆死に至った村を通った時。フレデリカに命令されたことを、彼女自身の為にも行った]
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