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― 風龍峡・翡翠ヶ淵 ―
くんだよ! でも、どっちでも大丈夫。
[自身と騎竜へ挨拶してくれたユーリエ>>0:76に微笑む。
彼女から経緯を聞けば、国レベルで離れた場所にいたらしく]
クレティミア……あそこからここまで?
メルヒオル教官もそうだけど、かなり広範囲に影響が出てるんじゃ……。
[未だ足を踏み入れていない国に思いを馳せつつ呟く。
人も増えているし、もしや無秩序に人が呼びこまれているのでは、との懸念も浮かんだ]
[そう考え込んでいるところに聞こえたのは教官の言葉>>1]
そう、ですね。
トラブルを解決するのも騎竜師の役目、とは思っていますし。
しかしこれは、騎竜師として手出しできるものなのか……。
[解決に当たることには比較的前向きだが、糸口が見つからない状況であった。
そんな中で、メルヒオルの態度に、こちらも少し気構えが楽になった*]
[そんなやり取りの最中、ココンが何かに気付いたように視線を向けた。
少し遅れて聞こえたのは、人ならぬものの足音と、キュウンという鳴き声>>2]
ん? 別の竜?
[きゅる、と答える声は見知った相手に対するものだった。
ココンの視線の先を辿るように振り返ると]
あれ、先輩……?
[騎乗者もまた、見覚えのある顔だった。
考える前に、あちらからの答え合わせがあった>>8]
そうか、シメオンさんの先輩……!
アイリです、覚えていらっしゃるかわからないけど。
[学園祭で多少言葉を交わしたことくらいはあるだろうか。
こちらからすれば実に数年ぶりのことなので、覚えていなくても仕方ないと思っている。
そして互いの年齢差が縮まっていることには気付いていないのだった**]
― 風龍峡・翡翠ヶ淵 ―
[軽い調子で笑うメルヒオル>>20。
その頃には、目下のやるべきことの説明>>10もあっただろうか]
確かに。
悪い影響が起こるわけじゃないなら、まずは動いてみた方が良さそうですね。
[既に捕獲のため動いている者もいるようだ。
――何か姿を変じる欠片もあるようだが、とにかく捕まえればいいことに変わりはなさそうだ]
ちょっと懐かしいかも、こういうの。
[思い出すのは、騎竜がまだ幼かった頃に関わった、ある騒動のこと。
あの当時は下級生として巻き込まれるままだったなーとも思いつつ]
今日はある意味、騎竜師として初仕事みたいなものだし。
やるぞー!
[前向きな掛け声に、白鳳竜も気が乗った様子できゅきゅーと応える。
とはいえ愛用の槍は小回りが利かない大きさなので一旦置いて]
風で押さえつけたりできないかな。
[ココンにその場で待機してもらいながら、自身は大回りして欠片を挟んだ反対側へ回る]
――今!
[合図すると、ココンはその場の羽搏きで下向きの風を起こす*]
[風による押さえつけは上手くいったものの、飛びついた手をすり抜けるようにして、欠片は逃げ出してしまった]
むう……。
これは私の動きが甘かったかも。
[近くの様子を見れば、先程言葉を交わしたユーリエも動き始めていた>>31。
あちらも捕獲に失敗したようで、なかなかうまくいかないものだと思いながら視線を送った*]
― 風龍峡・翡翠ヶ淵 ―
流石に精霊師は、力の使い方が器用だなぁ。
[術により捕獲に成功したリュカ>>27にはそんな感想を抱く。
教官>>41は捕獲にこそ失敗したけれど、態度には余裕が現れていた。
そこにユーリエの声>>42が聞こえて]
ありがとう、でもまだまだですー。
変に意気込むより、不意討ちで掴んだ方がいいのかな?
[無造作に手を伸ばすのも手かもしれないと、ユーリエの動きを見て思う。
そこに彼女からの激励を受けて]
そうですね、お互いに頑張りましょう!
[意気込む彼女へ、こちらも前向きな口調で返した*]
― 風龍峡・翡翠ヶ淵 ―
なるほどー……。
[ユーリエの助言>>46に頷く。
彼女は場所を移す様子で、風龍峡の奥側へと歩き始めた]
確かに、白いのはこの辺だけにいるわけじゃないもんね。
元々は天龍滝までは行くつもりだったんだし……。
[本来の形での修業はお預けになりそうだが、状況に沿って動くのも学びはありそうだ]
私たちはー、ちょっと高いところ行ってみる?
[白鳳竜に問うてみれば、乗り気のようできゅうと鳴いた。
風に属する竜であるココンにとって、この辺りは気分が上がる場のようだ*]
― 風龍峡・翡翠ヶ淵 ―
[ココンの背に乗り直し、跳躍では届かないくらいの高さまで上がる。
峡谷の先の光景にも気は引かれるけど、今は手近なところから片付ける心算]
あの欠片、さっきのよりも大きい……。
[狙い定めた真珠色は、蝙蝠めいた羽を持つ姿に変じた。
ぱたぱたと羽を動かし飛ぶ動きは不規則だ]
大きい分だけ手強そうだね。
[ホルスターから槍を外す。
重量がある分、小回りの利かない武器ではあるが]
ココン!
[呼び掛けひとつで、白鳳竜は真珠色の蝙蝠目掛け全身する。
そのまま右翼の打ち下ろしで大きく左へ旋回し]
えいっ!
[風の流れに巻き込む勢いで、穂先を横薙ぎする*]
[ココンの旋回による風の動きは蝙蝠の飛行を乱したが、槍による一撃はかわされてしまう。
蝙蝠はそのまま全力で羽搏き、手の届かない距離まで逃げてしまった]
うわ、これからも逃げられるなんて。
もっと作戦練らなきゃ駄目かな?
[ココンも蝙蝠の去った方を見て、きゅるきゅると鳴いている。
同意というより、まだやれるという意志表示のようだ]
そうだね、まずはどんどん動いていこうか。
[大きな危険は今のところなさそうだからと、色々試していく方向性だ]
― 少し前/風龍峡・翡翠ヶ淵 ―
ありましたね、そんなこと。
ふふ、懐かしいなぁ。
[ツィスカ>>54の言及に目を細める。
あれからちょっとした有名人になって、ツィスカ含む色んな人に声を掛けられたりとか。
4、5年前のことなので、ツィスカよりも深く懐かしむ表情を浮かべた]
でっかく?
えへへ、そう見えたなら嬉しいです。
旅や修行を乗り切れるよう、日々鍛えてますから。
[先輩に成長を認められるのは嬉しいものだ。
ツィスカ>>56の言葉を素直に受け止め、顔を綻ばせる]
先輩も……旅か修行の途中ですか?
お元気そうで何よりです。
[流石に先輩の進路まで把握しているわけではないが、どことなく定住者ではなくそちらの雰囲気があった**]
― 少し前/周囲の面々へ ―
[個人的に名乗ったりはしていたが、全員への名乗りはまだだったか。
と、挨拶の声が聞こえれば思いつつ]
私は護風の騎竜師、アイリです。
そちらのツィスカさんの後輩で、修行のために風龍峡へ来たところでした。
[偶然にも場所の移動はなかった形だが、巻き込まれ仲間であることに変わりはない]
― 少し前/先輩と ―
昨日のことのように、ですか。
……賑やかで楽しかったですものね、養成学校。
[あの後にも色々な思い出が積み重なっている分、ツィスカ>>87よりもその記憶は少し遠い。
しかし彼女>>88が首を傾げている様子には瞬いて]
もう、って言っても……。
私ももう20歳ですし、学園を卒業する年齢としては、平均くらいだと思うけど。
[飛び級などはせず順当に課程を終えたのだ、と。
相手の疑問とのずれには気付かぬまま口にする。
続く言葉はこちらも同意するところで]
そちらの旅のお話も聞きたいところですけど……今は長話している場合でもないですものね。
[思う所はありつつも会話を切り上げる流れになるだろうか*]
― 風龍峡・翡翠ヶ淵 ―
[空中の欠片を狙っているところに響いたのは、先輩の気合いの叫び>>91]
シシカバブ……?
うーん、お腹が空くよぉ。
[そういえば、元々は龍峡の村に降りて休憩するはずだったのだ――と思い出す。
旅に想定外はつきもの、泣き言を言ってはいられないが、事が済んだら絶対美味しいものを食べようと思った]
そのためにも、どんどん欠片を捕まえないと!
[槍を構え直し、次なる標的を見定める。
大き目の欠片に目をやれば、それは燕のごとく鋭い翼を持つ姿へ変じた。
不用意に交錯すれば切り裂かれてしまいそうだ]
風で動きを乱すのは難しいかも。
……よし。
[左手甲側に小型盾を嵌める。
元々、懐に入り込まれた時の対策に用意した装備だが、槍の動きを邪魔しないよう面積は最低限になっている]
[燕の妖魔は、竜の羽搏きによる気流の乱れをものともせず真っ直ぐに飛ぶ。
向けた槍先も鋭くかわし、こちらの身を狙うが*]
――はっ!
[燕で言うなら腹辺りを狙って振るった盾は、狙い通りの場所を捉えた。
弾かれて失速した欠片を捉えるため、ココンに合図して体ごと向きを変える。
そうして懐辺りに来た欠片を、両腕で抱えるように捕まえた]
ようやく成功した……!
[腕の中で大人しくなる欠片にほっと息を吐きつつ、瑠璃色の水辺へ降りて欠片を放した*]
― 風龍峡・翡翠ヶ淵 ―
大物は捕まえたし、今の勢いで……。
[欠片を放すため一旦地上へ降り、そのままココンは川縁へ着地させる。
調子が上向いているうちに、もう一つくらい捕まえておきたいところだ。
羽を下げたココンと共に息を潜めるようにして、機を伺い]
えいっ!
[しかし立方体は、またもひょいっと手から逃げていった]
うーん、こっちは上手くいかないなぁ。
[ただ手で掴むだけではダメらしい、と空の手をひらひらと振った*]
― 風龍峡・翡翠ヶ淵 ―
そう言えば、刀使いだったんだ、ツィスカ先輩。
[惜しくも攻撃は外したが>>132、彼女の振るう武器へ関心を引かれたように目を向ける。
ナハティガルの文化圏では珍しい形状の刃だ。
アイリ自身は、武器そのものがこの道を志した理由でもあるので武器を選ぶという思考はなかったのだが、単純に立ち居振る舞いには惹かれるものがある]
騎竜師のスタイルも色々ですねぇ。
[それこそ養成学校でも多種多様な騎竜師を見てきた訳だが、実戦の場において改めてそんなことを思う]
[しかし、ごく近いところに伝説や神話級の騎竜師が居ることには、まだ気付いていないのだった**]
― 少し前/先輩と ―
今の私より、歳下……?
[驚いた顔の先輩から発せられた言葉>>159に、こちらも首を捻る。
もしかして、と思う所はあるが、いずれにせよ答え合わせは先のことになるだろう。
今はただ、先輩から贈られた言葉>>160に]
ありがとうございます!
[そう、心からの笑みとともに返すのだった*]
― 風龍峡・翡翠ヶ淵 ―
[しばし物思いに耽っていた思考を、現状に引き戻す。
次に狙うのは変化しなそうな欠片の方。
風竜であるココンの機動力を活かしたいところだ]
[現在、ココンは爪先立ちでしゃがんだような姿勢になっている。
一方、アイリは体を起こした状態でそれに掴まっており、おんぶに近いような格好だ。
視線は上方の欠片を観察している]
そろそろかな……。
……――今!
[合図と同時、地を蹴った白鳳竜は風をたっぷり溜め込んだ翼を打ち下ろし、一気に上昇した。
下からの不意討ちなら意表を突けるのでは、との期待をしつつ]
[突けるような意志があったのかはともかく、下から右腕を伸ばして捕まえた欠片は、きちんと手の中に納まっていた]
成功だね。
ココン、ナイスだよ!
[全力の急上昇を決めた相棒の首を撫でつつ、欠片を放すため水辺へと降りるのだった*]
― 風龍峡・翡翠ヶ淵 ―
[調子が上向いたところで、先程取り逃した蝙蝠羽の欠片が目に留まった。
先とは違う手を使うことで、捕まえられないだろうか]
風で包む……のはちょっと難しいけど。
風の渦に巻き込む感じのは出来ないかな?
[左右で押し出す流れと引き戻す流れを作り出す……所謂きりもみの動きだ]
ウィンドストームの応用、な感じで……。
よーし、今!
[アイリの言葉に、騎竜はきゅるる、と元気に答える。
そして踊るように、左右の翼を別の方向へ動かして]
[風の渦そのものは狙い通りに出来たと思われる、が蝙蝠羽はその中心からひょいと逃れ、そのまま飛び去っていった]
駄目か……残念。
風の動きはいい感じだったと思うけど。
[きゅう、と鳴くココンの声には、やったよ!という気持ちと残念だねー、という気持ちが半々*]
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