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[>>119焦れた巨狼が跳躍の構えを見せる。
ハンスの声>>122が響く中、機を図ったアークのブレスが巨狼を打ち据えた。放たれかけた咆哮も威力を失い、跳んだ体勢が大きく崩れる。
そこに見事な動きで迫るカレル達>>120]
了解!
[警告を受け手綱を握れば、黒翼が大きく動いてもう一段距離を取る。
目映い光の竜巻>>121に目を細めながら、巨狼が倒れるのをじっと見ていた*]
― 幼少期の記憶 ―
は、はじめまして。
グレーちぇ、んっ!?
[代を重ねた騎竜師の家同士、近しい年の子供がいるのならと引き合わされたのは何歳の頃だったか。
年上の女性としか交流したことのなかった少年は、愛らしい少女を前にして緊張の極地に至り、思いっきり舌を噛んでしまった]
― 幼少期の記憶 ―
あ、うぅ。
たいへんしつれいいたまして……。
[焦りが焦りを呼ぶ様子を大人達に悪気なく笑われて。
真っ赤になって俯いてしまった自分にそっと触れてくれた少女。その優しさに感動した。
その後折々に会う機会を得るため、ちょっと苦手だった勉学にも熱が入るようになったのは、ありがちかもしれないが内緒の話である**]
― 魔獣の領域 ―
みたいだね。
ご苦労様。
[オクタヴィアスが剣を収め>>123巨狼に近づくのを見て。
ハンス>>137の近くへと降り立ち、軽く声を掛けた]
あれで理性保ってるっていうんだから。はあ。
[じたばたと起き上がりながら会話している様子に、感嘆と他の何かが籠った息を吐く]
こちらも異常はなし。
リュストとピッタリ息の合った素晴らしい一撃だった。
お疲れ様。
[カレルの声には手を振って答えておく。
即声を掛けに行ったゾフィヤ>>135との会話でとりあえずの無事は知れたし、グレートヒェンがいるのだから細々とした負傷その他も手当はされるだろう。
心配はあまりなく、称賛の響きが勝っていた]
[静かな宣>>124を神妙に聞き、漆黒の光を受け入れて。
軽い口調でサラッとされる話に小首を傾げるも、礼を取られて意識をそちらに向けた]
そうですね。
信じていただけたのですから、私達の敵う限り。
力を尽くしてきます。
[>>142ハンスに注がれた穏やかな金瞳が深く心に残る]
まあ、退くという手はないから。
回復に努めるだけだね。
[これ以上の厄介、には眉根も下がるが。とりあえず勧め>>126に従って回復に努めておくことに。
携帯してきた干杏を鼻先に出してやると、グラナートの尻尾がパタパタ揺れて。
ハンスとリュストにも、食べるかな?と示してみたりした*]
― 魔獸の領域 ―
[出発の号令>>144に、しばし瞑っていた瞼を上げる。
長くはいられない、と聞こえて瞬くが、互いに触れ合う様子を見たらなんとなく口を挟むことが出来ず。
深呼吸をしてグラナートに寄りかかっていた身を起こした]
では、失礼。
[黒い光に触れる前、巨狼に会釈するとグラナートも翼を体に沿わせて軽く頭を垂れる。
また突然何か起きても今度は即応できるように、気を張りながら踏み込んだ]
― 天翼の領域 ―
[>>145美しい空、心地よい風。
奇襲はなくとも、降り注ぐ圧に気は抜けなかった]
何が……っ。
[オクタヴィアヌスの動きに合わせて送られてくる方を仰ぎ、声が途切れる。
――ゥルル、ルルゥッ!
六翼を備えた純白の竜と天使の如き有翼戦士たちから届いてくる怒りに、グラナートが常と異なる響きの声を上げた。
頼まれてきたのにいきなりなにさっ、と言ってるようだ]
落ち着いて。
話の邪魔をしちゃ駄目だ。
[相手が聞く耳を持っているかはまた別として。
トトンとグラナートの首筋を叩いて気を引き、交わされる会話を拝聴する。
天聖なる君、不始末、征魔天角。
単語からして気になるものが多すぎるせいもあって、口を挟むにはそれなりの時間がかかり。
そんな時間は与えられるはずもなく、咆哮が響いた。>>146]
もっと厄介って言われてたから。
こちらも覚悟はついてる。
[へにゃりとした表情>>147に、フッと笑う気配で答え。
有翼戦士達が動き出すのと同時、グラナートを軽く叩いて上昇し、こちらからも距離を詰めた]
セイッ!
[直前で右に身を傾けたグラナートに合わせ、横合いから穂先を振るう。
相手は高低差も利用した突きを放ってきていたが、動きに対処し損ねたようで空振り体勢が崩れていた。
ギン、と音が鳴ってその胸元を強打。
手応えを感じながら少し距離を離した**]
― 天翼の領域 ―
[衝撃が大きかったか、近くの岩場に降り立つ有翼戦士。
けれど戦意は消失していない様子だ]
ん?
[次撃の為に見据えた姿が一瞬掠れたような。
何かの術でも使っているかと頭の片隅に置きながら、槍の柄を握り直す]
ハッ!
[相手が再び飛び立つ前にと、グラナートは風を切る。
起きた気流の影響か、飛び立たんとしていた出鼻を挫かれ構えの崩れた所に突き出した槍は肩口から翼を抉るように貫き。
衝撃で小さな岩場から転がり落ちた影は、見えなくなっていった]
ッツ!
[それほど油断していたつもりはなかったが、戦列離脱を確認している間に背後から射掛けられてしまった。
先に気付いたグラナートが身を捩ってくれ、左腕を浅く裂かれるだけで済んだが]
機動力の高さも厄介だな。
いけるか?
[るぅ、と鳴いて旋回するグラナートの上で、槍を回転させ二射目を弾く。正確な狙いのお陰で出来る芸当だ、と薄く笑う]
[速度が乗れば精度の高い矢も全てが届くには至らない。
羽毛に隠れるほど身を伏せて、グラナートがより飛びやすいように掴まっておく]
――ラァ!
[全力で飛ぶグラナートも前腕に一本貰ってしまったが、代わりに彼我の距離を詰めきり。
甲高い一声と共に尾を撓らせて一体を弾き飛ばした。
そのまま逆方向へと首も振るって、近づいてくる別の一体の方を向く]
[月闇の加護を宿した紅柘榴の一角。
ザクリと突き刺して大きく首を振れば、力を失った様子の有翼戦士は振り払われ墜落していった]
良くやったな。
[身体を起こして周囲を確認するが、間近な敵はいないよう。手綱を握った手でそっと撫でて労り、状況を確認するため高度を取った*]
[鋭い咆哮>>235が響いてきて眉を寄せる。
強い敵意にハ、と短く息を吐き出してから呼吸を整えた]
毎度ありがたいけれど。
[カレル>>237と同じような思考で、援護の光>>235を届けてくれたオクタヴィアヌスの方を見る。
瞳の色の違いは高度差で見落としてしまったが、その願いに確りと頷いた]
よろしく!
[短く頼って、意識を六翼竜に向ける]
なるほど。
[手を振り指差すカレル>>238を見て、彼の狙いに当たりをつける。翼が傷付けば確かに動きは鈍るだろう]
カレルは大技の後だから。
ここ一番の威力はシェンかゾフィヤ君か。
お前だと吉と出るか凶と出るかがね。
[相手が強大なればこそ、属性の相性として不安が残る。グラナートも小さく、るぅ、と同意を示した]
両側で意識を散らすより、バランス崩し?
……ふむ。
[上がってきたゾフィヤとシェン>>247の独白が耳に届いて、旋回してゆくハンス>>250に了解の合図を送る。
入学当初ならこんなに素直にシェンの判断を受け入れたりはしなかっただろう。けれど今は彼の積み上げてきた経験も信頼している]
なら、こうだな。
[ハンスとは角度を変えて、同側の翼を狙える位置へと移動する。六翼竜の意識をまずはこちらに引き寄せる為、グラナートが大きく羽ばたいて、軽い挑発のような風を叩きつけた。
白花>>243の香りが共に流れる**]
― 回想/魔獸の領域・休憩時 ―
ハンスが確りと足止めしてくれてたから、こっちは炎対策優先できたんだ。
グラナートの反応も良くて助かった。
[ハンスの労い>>170に笑みを浮かべて、グラナートを撫でる。
るっ、と鳴く声は鼻高々の響きで。調子に乗りすぎるなよ、と鼻先に掌を押し当てておいた]
[ちなみに。
ハンスのことを先輩と呼ばないのは、入学当初の意地張りが起因してる。
先に入学していただけでと、グラナートを御しきれず実技成績が奮わない苛立ちによる八つ当たりから、逆に敬称なしで押し通し。
その後自分も落ち着き、ハンスの安定感の素晴らしさを理解出来て一目置くようになったが。呼び方は今更だろうという話となってそのままという。
閑話休題]
遠慮なくどうぞ。
ああ、じゃあ一つ貰おうかな。
ありがとう。
[リュストと仲良く分けあう様子に微笑みながら、お返しに干肉を貰って同じくグラナートと分けあう。
無表情なリュストの喜びが垣間みえ、グラナートも楽しげに尾を揺らしていた*]
― 天翼の領域 ―
unterer!
[闇竜もまた翼で風を起こすのが得意なこと、距離もまだ離れていたこと、速き衣を得ていたこと。
三つの幸運により、左側三翼それぞれから放たれた乱気流>>255>>262に巻き込まれる前、闇竜は空を滑るように下った。
だが体勢は当然崩れ、格好の位置も失って。救援の手までは届けられなかった]
/*
……うん?
右翼は何してるんだろうってなっちゃいますか、これ?>>280
余計な装飾つけるんじゃなかったかも。
すみませんっ!
大丈夫だ。そっちは!?
[ハンス>>258の問いに応え、彼とカレルの状況を確認しながら舞い戻る。
近づいてくるカレル>>258に安堵の息を吐き、彼の作戦を聞いた]
ああ。
あちらの専売特許ではないと教えてやる。
[濃紅色の援護>>279もあれば、より速やかに威力を削り散らせるだろう。自信に満ちた声と]
シェンとゾフィヤ君なら間違いない。
[信頼に満ちた顔で頷いて、最善の時を探る*]
/*
そういえば。
ゾフィヤ君の危機に一人反応出来てなくてごめんなさい!
見て見ぬ振りとか出来てたら良かったのに。残念。
― 天翼の領域 ―
[ゾフィヤが六翼竜の集中を乱し、エルトナが一度離れるように飛翔する。
絡みつく蔦は左翼三枚の速度を奪い。
ここに機は満ちた]
――――今!
[同時に動き、それぞれ自分の役割を果たす。
闇竜は左翼が生み出す乱気流の沸き上がる基点に向けて、力一杯に羽ばたき生み出した風嵐を叩き込む。
互いが互いを呑み込み合い、凪いだ空間をまず鎧竜>>293のブレスが走り抜けていった*]
[カレルの竜を呼ぶ声も重なり、風切り羽根が刈り取られる。>>302
それでも墜ちない竜の姿に歯を噛み締める]
………!
[そこに一条の星が流れた。
幾度か耳にした破壊的振動音>>295が響いてハッとする。
手綱を引き、下がった所に氷の護り>>299が広がり熱を抑えて。
その間も爪撃なんのそので勢いを失わなかった灼星が、とうとう六翼竜を岩場に叩き落とした]
大丈夫か、シェン?
[ご機嫌そうなエルトナの様子に、問題はないとみてとれても思わず確認の声が出た。
他からも声はかかっているし、回復の手もすぐ届くはず]
流石は灼星の騎竜師だ。
[だから続けて掛けるのは称賛の言葉だった*]
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