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そうか、わかった。
[今は場所を違える二人からの情報は、記憶に留め置いて]
俺は、あちらこちらを巡ってみる。
この地に関しての情報が欲しいんでな。
何かあったら、報せる。
[短く告げるのは、これからの己の方針]
ああ、どうやらそのようだな。
ま、こんな場所では何が起きるかわからんし……用心は忘れずにな。
[黄砂の村へ向かう、という男にさらりとこんな言葉を返し。
影もまた、己の定めた事のためにと動き出す。**]
宙に浮かぶ船自体は、俺としてはさほど珍しいとは思わんが……。
本当に念じて出てくる、というのは驚きだな。
[聞こえてきた声>>~28に、零れるのは素の感想]
本当に、面白い所に呼ばれたもんだ。
……楽しんでばかりもいられんが。
[目的あって呼ばれた身、ただ楽しむばかりではいられない、という思いはあるから。
面白がるのは、程ほどにして]
さて……移動は、念じればいい、という話だったが。
どうせなら、聞いたものが見れる場所に行けるといいんだがな。
[最初に来た時の感覚で移動すると、どこに出るかは読めなさそうだが。
取りあえず、適当に歩いてみるか、と足を踏み出して]
― 宇宙船内部 ―
…………で。
[揺らぎを潜った先は、どこかの内部。
周囲を見回してみれば、目に入ったのは、二つの空の境界線]
……ああ、なるほど。
[自分がどこに出たかの把握は早い。
恐らくは、空に浮かぶ艦の、格納庫か何かだろう。
となれば、ここの何処かで同じ念を通じさせる仲間がその主と対峙している、というわけなのだが]
助力を請われてもいないのに手を出すわけには、な……。
[命もなく、また、望まれる事なく干渉するのは影の主義に反する。
故に、再び移動するか、と思った時]
……あれは?
[視界に入ったのは、下方から上がって来る翼。>>110
直接の見覚えは多分ないが、似た形のものは良く知っている]
……いや……まさかな。
[これでヤツだったら笑えない。
笑えないはずなんだが、なんだか嫌な予感がした]
……一応、確かめには、行くか。
[低い声で呟いた後。
本来は、鋼の翼が飛び立つための空間から、月白色の翼がふわり、飛び立った。*]
― 上空 ―
[飛び出してすぐに、それは視界に入った。
翼に"目"を持つ複葉機。>>142
そして、その操縦席から感じる気配には、覚えがある]
……いや。
この驚きは、いらん。
[ぼそり、と呟く声は風に散る]
……大変面白くない話だが、どうやら俺の知ってる奴も、『侵略者』となっているらしい。
[ぼそ、と落ちた声はどことなく不機嫌さを帯びたもの]
……空を飛び回る、面倒な手合いなんでな。
ちょっと、相手をしてくる。
……まったく。
なぁにをやってんだ、きみは!
[呆れたように言い放ちつつ、巡らせるのは薄墨色の影。
それは障壁となり、撃ちだされた魔弾>>144を受け止める]
一方的に攻められる事にぐだぐだと文句を言っておきながら、ここで自分がその方棒を担ぐとは。
情けないを通り過ぎてんだろ!
[そんな突っ込みと共に手に生み出すのは、薄墨色の一華。
触れれば弾けるそれを、躊躇う事無く翼の"目"へ向けて投げつける。
あれを壊せればどうにかなる、というなら、そこを狙うは必然だが。
容易く当たる相手ではない、というのもわかっているから、すぐさま握るは愛用の刃。*]
― 上空 ―
……ふむ。
やはり、そこを護るか。
["目"への着弾を回避する動き>>154に、小さく呟く]
しかし、面倒だな。
[それによって操縦席が衝撃を受けたのは、ちょっと困る。
まあ、早々死にゃしないだろう、という読みもあるので、さほど慌ててはいないのだが]
きみを滅ぼす事で、俺に何の益があるというんだ。
……怒られるか泣かれるか、どちらにしても大損しかないぞ。
[どうにも話が通じていないような気がするが、そこだけは突っ込みたい言葉を放り投げつつ、距離を測った。
遠距離から仕掛ければ、動き次第で思わぬ事態が生じてしまう。
なら、近接して貫くのみ、と。
月白色の翼を羽ばたかせ、直接機体に乗り移ろうと試みる。*]
― 上空 ―
当然でもないぞ?
ま、それが務めと息巻く連中も多いが、俺は興味ない。
主命とあらば話は別だが。
[口にされた認識に、さらりと返す。
影の主命第一主義は、どこに行っても変わらなかった]
なるほどな。
確かに、完全に心を失している訳ではない。
物理的な衝撃も必要そうだが、精神的な揺さぶりがきくと言うのは強ち間違っていないかも……な。
[今、見えている現状に、聞こえてきた分析をあわせて思考を落とす]
ま、いずれにしても、こいつの相手は中々できるもんじゃないからな。
やれるだけ、やってみるかね。
おっと!
[近づいた所で、めざす機体の向きが変わる。>>160]
さすがに、簡単には近づけん、か……だが!
[このまま放置するわけにはいかない。
色んな意味で]
きみをこのまま放っておくというのは、俺の主義的にもできんのでな。
……こんな、どことも知れぬ地で、勝手に死なれては困るんだよ!
[回転に巻き込まれぬよう一度距離を取るものの、それで諦める事はなく。
月白色の翼を大きく羽ばたかせて再度の接近を試みる。
狙撃されても大きく避ける事はしないから、羽毛やら光の粒子やらが散るやも知れないが、それに構う事はなく。**]
……無理せずに、か。
善処しよう。
[向けられた言葉>>~41に返したのは、なんとも微妙な一言]
ああ、まあ、そうならんようには立ち回る。
[戦場の特殊性も去る事ながら、己がやる事、と見なしたら他者の介入を望まないのが影の気質。
故に、何かあったら、という言葉に返すのもこんな物言いになるのだが]
…………気遣い感謝だ。
[最後に付け加えたのは、この繋がり持つ者を同盟者と認めているが故の事]
― 上空 ―
[銃弾如きで怯んでいては、告死の務めは果たせない。
勿論、この場においては、それだけではないのだが、それはそれとして]
…………何をいってんだか。
[接近した時に聞こえた、自らを魔物と称する言葉。
彼の事情の全てを把握している訳ではない。
いや、むしろ細かい事はどうでもいい、という方が正しいのだが。
ともあれ、そこに突っ込みを飛ばそうとしたところにかかる旋回機動。
已む無く大きく翼を羽ばたかせ、複葉機の上へと一度すり抜けた]
おっと……無事、か?
[ずっと沈黙していた声>>~43が届けば、生きていたかと安堵が滲む。
その後に向けられた問いかけ>>~45が何を示しているかはすぐに知れたから]
ああ、そりゃ俺だ。
さっき、適当に移動してみたら、そっちに出てな。
外を見たら、見覚えがあるやつが飛んでたんで、相手をしに出た。
[ざっくり、状況を説明して]
ま、こいつの事は俺がどうにかしてみる。
……色々と、放っておけんヤツなんでな。
……しかし。
以前やり合った時も思ったが、反応の的確さはさすがだな。
[こちらの手に対する回避、その瞬時の判断はさすがと言うしかない。
ああ、そういやあの翼でぶん殴られたな、なんてちょっと思い出したのは横に置く]
ならば、完全に動きを封じる……のは、ここでは難しいか。
なら、やっぱり一番楽なのは、目を覚まさせる事……なんだろうが。
[さて、そのためにはどうするか。
まあ、何やらこだわっているようだから、そこを突けばいいかもな、なんて思考は短い時間]
……とにかく、だ。
[両の手に刃を握り、仕掛ける期を図る]
魔物だろうがなんだろうが、そんな事はどうでもいい。
『きみと言う存在』に生きてもらわねば、俺は困るんだよ。
[それを望む、清らなる想いがあると知っているからこそ]
そんなくだらないものにいつまでも囚われているな、コンラート・フリーデル!
告死の宣を跳ね除け、死を退けた意志力、失ったとは言わせんぞ!!
[宣の後、影を手繰る。
薄墨色の蔦が複葉機の胴体部分に絡みつかんとしゅるり、と伸びた。
翼を狙えば大きく動かれる、ならば動き自体を制限するしかない。
これはこれで負担が大きいが、手段を選べるほどの余裕はない。*]
[なお、問いかけ>>~46は聞こえていたが、ちょっと答える余裕がなくなっていたので反応はできなかった。
仮に余裕があっても、名前だけでは答えようがなかったりした……というのもある。
姿かたちはあらゆる意味で忘れる事など叶わないが、何せ彼の人物の名前は聞いた覚えが。
なかった。*]
― 上空 ―
[名を呼んだのは、己の在り様を見失っているのが感じられたから。
なれば、と思ったそれは響きはした──らしいが]
……く、さすがにこれは……!
[機体の衝撃>>221は、捕えた影を通じてこちらにも伝わってくる。
元より、天に在って手繰るには不向きな力。
これは、長くは抑えられぬか、いや、と思いつつ、翼を大きく羽ばたかせた時]
なん……だ?
[影にかかる重みが変わる。
ぐにゃり、と歪んだ複葉機はその姿を失して]
……………………。
[がしゃり、と響く金属音。
歪んだ鋼と、皮膜の翼が、現れる。>>224]
……無粋だな。
無粋な上に、悪趣味だ。
なんだ、天翔ける者への冒涜か。
[訥々漏れるのは、辛辣な評価。
真紅は左の翼でぎょろりと動く"目"へと向く]
……まったく。
[世話の焼けるやつだ、なんて思ったのは口には出さず。
影はゆるりと手にした二刀を構え直し]
そんなもので空を飛ぶ事。
……きみ自身の望みではないだろう!?
[肯定なんぞしたらまた呪ってやる、というのは置いといて。
絡みついていた影は一端離して、急降下を仕掛ける。
最初は右からの突き、避けられるならば左が下から斬り上げる。
相次いで繰り出させる閃が狙うは、ただ一点、翼に開いた異様な"目"。*]
― 上空 ―
[振るった刃は、広げられた腕を捕らえて朱を散らす。>>243]
……は。
これはまた、厄介な。
[今の動き、恐らくは本人の意思には寄らぬものだろう。
だが、零れる言葉からは、意志の欠片が感じられる]
……そうだ、きみの望み。
見知らぬ空で、異形の翼で空を飛ぶ事ではない、と思っていたが。
それは、俺の記憶違いか?
きみは……きみたちは、己が信念をもって、空を、高見を目指していたはず。
理不尽な他者の言いなりになるのは、好まないんじゃなかったか?
[僅かに距離を取り、言葉を重ねながら期を図る。
闇雲に仕掛けても無為に傷つけるのみならば。
狙うは己が本懐──即ち、一撃必殺。*]
― 上空 ―
[零れ落ちたのは、以前告げた己の名。>>254
零れ落ちる拒絶の声>>255と、それと共に上がる刃が向かったのは]
……は。
そう、こなくてはな!
[己が意思を示し、自らの腕に刃突き立てる様子>>257に浮かぶのは笑み。
告死の宣を超え、己を堕とした男がこんなモノに屈しているなど、それだけで影には許し難い。
そして、向こうが自らの奪還を望むというならば、こちらが為すべきは一つ、だ]
これ以上……。
[ばさり、月白色が羽ばたく音が、響く]
手間をかけさせるな!
[軽い上昇の後、影は下へと回り込む。
同時、薄墨色の蔦を伸ばして、異形の翼を絡め取った。
動きを封じた上で下方から一気に距離を詰め、突きの一撃を"目"へと叩き込む。
月白色の刃が、血走ったそれを違う事無く貫いた。*]
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