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[返答もやっぱり揺るぎなくオットーなのだけれど>>253
彼だって村の一員で、彼女の死に心を痛めているのだ。
らしい言葉で向けられた気遣いに、笑みに含んだ苦さは少し引いた。]
いや、ビューティーとは言ってなかったが
……何かが?
[彼のよく回る口から発せられる発言に訂正を入れるのは慣れているが、続いた内容に手が止まった。
小さく笑う整った顔を見つめ、首を傾ける
「オットーは詩的だな」そう納得し、話はそこで終わった。]
12人。
そうか、少ないな……あれ、
[此処で出会った顔、村に残っている筈の人達
合わせても一人、足りない。レジーナを含めはしないだろう。
そういえば、あれは兄の発言の時か何処かですれ違ったか
気にする余裕が中々持てなかったが、見知らぬ姿を見たような?
──その姿は、どこか見覚えがあったような?]
[どこかでディーターが厨房に顔を出したのなら>>252
風呂のことを伝え聞かされ、分かったと返事をし。]
それはそうだけどね。
君は周りを助けっぱなしなんじゃないか?
非常事態の男手だからといって、自分ばかり働くことは無い。
勿論、皆色々してくれているけれど……あの子が心配することはしないでくれよ。
[配膳する彼の傍でそう語り掛けたのは
真っ直ぐ突き進む性格を昔から知っているからこそ。
見送った後はひとまず自分たち三人の分、オットーとヤコブが準備してくれた食事を器に
冷めてしまってはよくないから。他の食器はすぐに使える場所へ、誰かが欲する時いつでも出せるようにしておいた。]
── →食堂 ──
[そして、皿を運び食事を始める為に食堂を訪れたのなら
まさに記憶の隅にあった客人が、
近くで見ればはっきりと分かる数年前の面影で>>247
そこに当たり前のように、いただろう。]
君は……ニコラスなのか?
[仮にそうだと肯定を貰ったとしても
残念ながら再会の喜びは今芽生えない。
百年前と同じ、この村では有り得ない筈の気候
出来ることなら彼にもアルビンにも晴れた村で不自由無く過ごしてもらいたかった。
自分にとっての12人目とのやり取りが終われば、集まる面々に食事はどうするか今一度問い掛け。
欲しい者がいればテーブルに並ぶ量はそれだけ多くなる。]
── 食堂・食事の後で ──
[隣り合わせで座る兄の呑気さと違い、落ち着かなくたまに入り口へ視線を向けていたのは
友達、パメラの姿を暫く見ていない気がしたから。
ディーターがいつも通りな以上、何事は無いだろうけれど。]
ヤコブ、気をつけて行って来るんだよ。
ぼくも羊を……、
[ヨアヒムが淹れてくれたというハーブティーを飲んでいた時
ヤコブが、外に出て行った。>>258
大丈夫だと言われれば、自分の立場からは止められない
短く声を掛けるのみで、見送ることになった。
それからすぐ、ずっと気になっていたことを言いかけたのだが
うちはここから遠いだろう、と。兄に止められてしまう。
言いはしないが、女だということもあるのだろう。
……自分の頼りなさを感じる一日だ。]*
ありがとうございます。本当に少しの時間でいいので……。
じゃあぼく、用意してきますね
すぐ戻って来ますから、
神父様も厚着したほうがいいですよ。
[二人一緒に立ち上がり、食堂を後に
兄は部屋で寝ると欠伸しながら廊下を歩いていき
妹は階段を上がり、再び着込みに急ぐ。]*
── →教会への道 ──
[カウンターで待ち合わせたジムゾンと宿を出て
──風呂上がりであった>>297と知れば頼む事を躊躇ったかもしれないが。生憎、それは知らないまま。
彼の言っていたとおりに>>296、先に牧場を訪れた。
羊舎に損傷は無く、中の子らも落ち着いていて
安堵しつつ、出来る限り手早く干し草を多めに餌箱に。
そうして次は彼の用事をと、天候を気にしながら向かう途中。]
あの。神父様、神父様は
あの宿で犬のお化けを見たりは、……
無いですよね。ごめんなさい。
[二人きりになったことで、人の目が気にならず
安心出来る大人の彼に聞いてしまったのだけれど。
何をいきなり言っているのかと自分を恥じた。
兄があの子を見たのではと思ってしまった
そう語れば言い訳になっただろうか。
そんな話をしている内に特徴的な建物が見えた。]*
[兄は確かにお化けを怖がる幼い妹を笑わず、傍にいてくれた
昨日そうしてくれたように、いつも頭を撫でてもらった。
しかし、自身がそういうものを見ると聞いたことは無い。
良くも悪くも素直な人だ、
そんな恐ろしいことを隠しはしないだろう。
やはりただの寝惚けだと改めて考え直した。
──やはり、わたしと彼はどこまでも似ていない兄妹だ。]*
/*
うーんゲルトが見たのは幽霊じゃないぜあいつ霊感無かったぜ確定して良かったものか
でも、ゲルトの力はそういうことじゃないよね?
霊能兄妹なら事前に内通しちゃうしこれでいいよね?
/*
でもゲルト霊見ても恐ろしいとは言わないよね
見てごらんリナあそこでオットーのお父さんとお母さんが息子の奇行を見つめてるよあははみたいな感じだよね
……無理はしていないか?
[その際、尋ねる聲は密やかに
昔から頑張りすぎるきらいのある子であったから
今なら。人はいないから
ちょっと寒いかもしれないが、
此処でなら弱音も吐き出せるだろうかと思っての事]
/*
男性陣皆素敵でこいつらまともじゃねえみたいな灰残して申し訳なかった。
神父様ありがとう……ありがとう……。
でもわたしレジーナさんが一番かっこいいと思うからレジーナさんの嫁に行くね……。
……ですよね、ごめんなさい。
[息を深く吐いた後の自分の声は
踏み締める雪に、時折吹く冷えた風によってより小さく聞こえた。
返ったのは予想通りの答えだ>>319何を改まって聞いたのだろう?
可能性の一つとして、有り得ないとは思っていたし
自分だってそんなものは見ていないのに。
全く持って馬鹿らしいことで大人に時間を取らせた──]
あっ── そっか、そうだった……!
[──そんな後悔だけでは話は終わらなかった。
語られた内容>>320に、思わず口を覆う。
もう一匹は何者か、それ以前の問題だったのだ。
幼い頃から一緒だった自分の家の牧羊犬を
気づけないどころか、犬と言い切ることすら出来ない。
そんなことが、有るだろうか。]
いいえ、ぼくは気づけずにいたことでした。
教えてくださって、ありがとうございます……やっぱり、あの子はいないんですね。
[兄にとってはあの子ではない何かがいるのだろうか?
彼の幼馴染の知る「不思議」には自分も覚えがある
しかし、これは二人が結論を見つけられる話ではなく。
明日には兄はケロッと何を言ったかも忘れている
その可能性がやはり多くを占めていた。
教会に着けば>>322話は終わり、
部屋に戻るジムゾンを戸口付近で待っていた。]
先代様の?これが……
[戻って来た彼が身に着けていたロザリオを見つめた
自分のものとは違って見える、銀だろうか。
ステンドグラスは仄暗く、月明かりの届かない教会は視覚からも寒々として見える。
だけど、カンテラをつけて笑う神父様が傍にいると不安は感じない。
先程羊舎で手伝って貰った時もそんな風に感じたものだ
口許を緩め、頷いた。]*
大丈夫です。
[躊躇い無く、直ぐに返したのは
六年分の成長と言えるかもしれない。]
確かに、……レジーナさんのことは、辛いですけど。
お風呂に入って、ゆっくり寝たら
明日には元気になっていますよ。
[同じように密やかでも、声色は柔らかい。
非常事態に誰より立ち回っていた
村唯一の教会の聖職者、頼られる大人の男性。
彼にこれ以上心配を掛けまいという気持ちは確かにあったが。
告げたのは紛れもない本心だった。]*
そっか……なら、いいんだ
でも、人の死ってのは
その人の喪失を受け入れられるまでには
やっぱ時間もかかるしさ
時折、感情が制御できなくなる時もあるかもしれん
その時は、いつでも尋ねておいで
神父としてってより、ゲルトの幼馴染として
カタリナの事はちーさな頃からしってるし、
やっぱ心配は、心配だしね
元気になるのを見らればそれが一番だけど
[ま、ヤコブのスープとかもあるし
彼女の兄もいるのなら――きっと
乗り越えてゆけるのではないだろうかと、思った
兄を支えると1人決めて、懸命にこの6年
強くあろうと生きてきた子だから
柔らかな声音に、微笑んで。ぽんぽんと頭を優しく撫でた]*
[そんな出来事、今日一日の疲れ
身体に伸し掛かる倦怠感のような重さに従い、眠りに落ちるのは早かった。
瞼の裏に、耳元に蘇るもの
雪道を歩く男性の姿、二人だけのやり取り
頭を撫でる優しい手の感触
彼の胸元で淡く光るロザリオ──
「だとすればその2匹ってのは一体何なのか」
何故かその言葉だけが酷く鮮明だった。]*
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