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― どこか ―
夢にしては現実感がありすぎる。
…だが、奇妙にもほどがある。
[最初の繭があった場所から移動してみたが、めぼしいものは見つからなかった。
集落と思しい建物はあったが、人間どころか猫の子一匹見当たらない。
地上に降りて探索しようとすれば、地面に立てない、落ちているものに触れもしない、ということが判明しただけだった。]
だいたい、この翼はなんなんだ。
[翼による飛翔も、いろいろと試してみた。
どういう理屈か、考えることも無意味と思えるほど、翼は自在に身体を運ぶ。
垂直上昇も、空中での停止も思いのままだった。
光っていてやたらと目立つことだけが難点だ。]
それにしてもわからないな。
なにが起きているのだか。
[こんなことなら、一万の敵に三百の味方で囲まれる方が、まだわかりやすくていい。そんなことまで考える程度には、困惑していた。*]
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