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─ 海の見える高台 ─
雲なき空に かがやく星
天と地から 解き放たれ
やすらぎに つつまれたもう
めぐり逢えた 歓びを
慈しみ深い 眼差しを
覚えていると 約束交わし
旅の終わりに 別れを告げて
海の彼方で また会う日まで
[明け方の海は暁に輝くことなく暗く揺れ、空は陰りをみせていた。さざなみは大きなうねりとなり、岩場に打ち付ける波の音が次第に大きくなっていく。]
[不満を抱える地方領主と根気強く対話を続け、国を一つにまとめ上げ。
時には武力を行使して、かかる火の粉を振り払い。
街道を整備し治安の維持へ勤め、交易を安定させた。
……そう、評されてはいるが。決して容易い道ではなかっただろう。
暁の国へと訪れるたびに、人々の顔が明るくなっていくこと。
遠く離れた異国の地で、"暁の国に賢王あり"と噂話を耳にすること。
ご贔屓だった青年が、平和の紡ぎ手だったこと。
年月を経ても変わらず、自分の歌を求めてくれたこと。
誰にも明かしたことはないけれど、心の奥底で誇らしく思っていた。]
[異国を巡るようになって漸く気づいたことがある。
民草が歌を楽しむ余裕がある国は、えてして豊かな国であるけれど。
一方で、その礎として平穏を失う人もいるのだと。
憂いこそすれ、国を捨てた自由の身。
どちらの側であろうとも、隔たる膜のようなものは決して破ることはできないのだろう。
だからこそディルドレは国々をめぐり歌を紡ぐことを生業として選んだ。
今にして思えば、自由の代償に得た寂しさを埋めようとしてのことだったのかもしれない。
晴れの祝いに、日々を生きる微かな支えに、ほんの一時の慰みに、歌を紡ぐ。歌の中で、物語の中で、人は自由でいられるのだから。]
[けれどそうして生きることができたのは、捨てられるほどのしがらみしか自分は持ちえていなかったからこそだ。]
……兄と弟、渦中の二人は何を思うや。
[厳格な兄君と聡明な弟君。王たる資質を備えた二人。
平民も重用する軍部と、古くから国に尽くしていると自負のある貴族。
南方は戦火から癒えきらずに燻りをまだみせている。
北方は護国の城塞に守られて堅固ではあるものの、守りを緩めることができるはずもなく。
大きな箍が外れてみれば、火種になりかねないことばかり。急激な変化はきっと軋みを呼ぶのだろう。
旅人は鼻が利く生き物だ。
嫌な気配を感じ取り、早々に去ろうとしているご同業もいた。長年頼りにしてきた己の勘も、去るべきだ、と告げている。
けれど、今しばらくこの地で行く末を見届けたいと願うのは。いまひとたび、歌を届けることのできなかった駒鳥から王様への、せめてもの手向けだった。**]
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方々の絡みや拾いのお上手さを眺めていると、NPC枠でよかったなぁと思う吟遊詩人でした。
直近で遊んだRP村も5発言村なので、ログの厚みがしゅごい。眼福です。
アイリの物語力(ものがたりぢから)は知ってる人かもしれない。結末やいかに。
鷹匠さんをみていると
「将国のアルタイルはいいぞ」を主張したくなる私。
今夏アニメになるようなのでご縁があれば是非に(ダイマ)
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それにしても日があけてからのドロシーのトリックスターっぷりが、とても輝いていて素敵です。
第三陣営が一枚岩じゃないのは予想外で面白いなぁ。
赤でいちゃいちゃしてもいいのよ。
歌のネタにするから←
情報をどこからどこまで秘するのか、は。バランス難しいところですね。表に落とさないと齟齬っちゃうこともありますし。
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いい修羅場ですね!
立ち位置がうまく絡んでてワクワク。
自分の発言ペース的には楽なのだけども、ドロドロ混ざれないのはちょっと残念。
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共鳴窓が緑色のパセリのようなものであるなら
囁き窓は赤い紅ショウガかしら
メガネ対決を眺めつつ飲むお茶が旨い。
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絡み上手な方のトスの上手さに感服しつつ。
歌のネタ用に二つ名とか暁天グラデーションやらを考えておりました。一色ずつ使って最終日にグラデーションできたら綺麗かなぁ。どこかで忘れる気しかしない←
暁天はかくかたりき
暁天はかくかたりき
暁天はかくかたりき
暁天はかくかたりき
暁天はかくかたりき
暁天はかくかたりき
暁天はかくかたりき
暁天はかくかたりき
― 海の見える教会 ―
おや、懐かしい名だ。
そうか、ここに眠っていたんだね。
[墓碑に記された名はデズモンド・チェンバレン。
自分がまだルーウェン家のディルドレだった頃。
商人の青年を捕まえては叱責していた憲兵に、よく似た面影を持つ御仁だった。
王城のサロンで時折王や王子の側に立ち、厳しげな顔を崩さずに歌を聞いていた。
一度だけ、その横顔に深い陰りを落としていたことがある。
その理由を尋ねる程の間柄ではなかったけれど。少しは慰めになればと願って歌を捧げたのを覚えていた。
その後、ほどなくして軍を退役したと聞く。
供える花はあいにくと持ち合わせてはおらず、代わりにリュートの音色を捧げる。]
― 二つの明星 ―
闇が覆いし 東の空
黎明に
篤実にたけし 雄々しき王子
守るべく もののためにと 剣をとり
傷つくことも 厭わぬと
叡智を深めし 優しき王子
寄り添いし もののためにと 声をあげ
支えることを 望まんと
どちらも眩い 輝きなれど
二つの導に 惑う民
囁かれし 暗き翳りに 惑う民
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