情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新
― 保健室 ―
[ フィオンはカシムの身を慮るばかりか進路の相談などにも乗ってくれる。
あれこれと悩みを相談したかもしれない。
しかし、やはりどれも走ることは大事なようだった。
次はカッコ悪い所を見せないよう明日もその次も走ろうと心の中で誓ったりもした。
記録官の金髪の女性と聴き、「もしかしてメアリー中尉殿でありますか?」と返した事で実はドロシー中尉だった事が判明した一幕もあったりなかったり。
慌てて謝りに行こうと結局探しに走り回った一幕は別のお話し。
その後の3日は比較的穏やかな日だったと思う。
もちろん訓練は辛かったし、時折感じる既視感や、いつもの夢見の悪さはあったが戦争中であることを忘れるほどであった。
ドロシーとは今では比較的普通に喋れている気がする。
フィオンには普段言えない相談などしていたかもしれない。
カスパルには諸々の訓練を叩き込まれている所だ。どうも窓辺からこちらの事を見ていたらしく倒れていた事も見られていたようだった。
サシャとは同部屋としての生活に慣れだした処だろうか、まだ3日だというのに稀によく殴られたかもしれない。
ただ、カシムは知っている。
サシャは自分同様に夜何かに魘されている事に。
声を掛けるべきか掛けないべきか悩みに悩んでこの日まで結局声を掛けられずにいた。* ]
― 廊下 ―
[ 朝、寝起きと共にサシャに魘されていたことを言おうかどうか迷っていると一発殴られた。
どうやら知らずじっと彼女の顔を眺めていたらしかった。痛い。
本日の調練はカスパル中尉による指導という事になっている。
目覚めの一撃もあったことで頭がすっきりしている事もあり今日こそは無体な姿をさらさずにいられるといいなと思う。
今日の訓練はなんだろうか?
それと話しは戻るが、サシャの件に関しては一つ直接聞く前に、同じ女性に意見を窺うことを思いついた。
そう同時期に赴任してきたメ…ドロシー中尉だ。
我ながら良い考えな気がしている。彼女なら自分にはなかった意見が聴けるかもしれない。
そんなとりとめのない事を考えながら、訓練所を目指すのであった。]
― 訓練場 ―
[ 訓練場に入ると既に各々が各々の訓練を開始している所だった。
同室のサシャの後ろ姿>>8もみたかもしれない。
と、突然後ろから声を掛けられた。
振り返りカスパル>>15を確認すると慌てて敬礼する。 ]
りょ、了解であります。
[ 分解と組み立ては好きな方である。
最初の方はあれこれ試行錯誤していたのが楽しかったし、慣れ始めた今では逆に他の事を考えなくていい時間として気が楽である。
しかし、それだけでは当然兵士としては許されないのであろう。
カスパルからは銃を手渡され試射するよう促される。
カスパルが見守ってるであろう中、正面から両手で構え的を狙うも、どうしても肩に力が入り過ぎてしまう。
乾いた音と共に放たれた弾丸はやはりと言うべきか的にかすりもしなかっただろう。 ]
も、申し訳ないであります!
[ 続けて撃ってみるが、たまに的にかする事はあっても的を撃ちぬくことはついぞなかっただろう。 ]
― 記録保管室 ―
[ 3日目の午前の訓練行程を終えた後の休息時間を使いドロシーを探しに記録保管室へやってきた。
ドアをノックし許可>>23を得てからドアを開ける。
中では仕事中らしかったドロシーがこちらに顔をあげ微笑んでいた。 ]
あ、いえ、その...
ドロシー殿に個人的な相談ごとがあったのでありますがお仕事中であるでありますか。
その急を要する相談ではないので別の機会でも…
[ そう言い終わるか言い終わらないかのうちに紅茶の入った紙コップを受け取った。
カシムはそんなドロシーと紅茶に目線が行ったり来たりした後、彼女の促す表情から意を決しぽつりぽつりと喋りだす。 ]
相談は、同部屋のサシャについてであります。
どうも毎夜魘されているようなので、声を掛けるべきか迷っているであります。
あ、いえ、別に眠れないとかそういった事ではないであります。
ただ、本当に辛そうでそこに軽い気持ちで踏み込んでいいのかとも思ってしまうのであります。
それで同じ女性であるドロシー殿の意見が聴きたいなと思った次第なのであります。*
・・・はい、であります
[ カスパルの期待に応えられなかったと焦心気味に返事を返す>>25,>>26。
銃はカスパルによって取り上げられてしまうが、代わりに乗せられる彼の手に驚いた顔をする。
しかし、抵抗はしないだろう。潤んだ瞳でカスパルを見つめ返すだけである。 ]
銃の分解、組み立て自体は好きでありました
手先は器用な方だと思うであります
しかし、戦争中であるのです
自分も銃くらいは撃てるようになりたいと思っているであります
[ それからは色々とカスパルからアドバイスを聞いただろうか?
訓練は切り上げとなり、日課となり始めた走り込みをするように言われる。
次は、誰の手も煩わせないようにしようと頭の中で考えつつ、走り込みを始めるだろう。* ]
……おそらくあると思うのであります。
[ サシャは悪夢の度に起きだしてシャワーを浴びたり、夜風に辺りに行ったりとしている事は知っている。
無自覚であるとは考え辛い。 ]
…ごめんなさいと誰かに向かって謝っていたり……
……あとは、自分ではない、と誰かに向かって訴えていたりとしていたと思うであります
他には……ありーせ?
そう、アリーセと言う名が頻繁に出てきたであります!
[ 一つひとつ思い出しながらドロシーに伝えていく。>>29
サシャの悪夢の様子は、強い否定と後悔が入り混じったものだった気がするとカシムは回想する。
その対象がアリーセという女の子なのだろうか? ]
……そうでありますでしょうか?
[ 確かにこれは女性特有の話しとは違う気がする。
触れられたくない話しなら、直ぐに話しを切り上げてもいいだろう。
逆に吐き出した方がいいのならば聴き手に回ってあげても良さそうだ。
何なら、数発くらい殴られるのも吝かではない。 ]
ドロシー中尉、話しを聞いてくれてありがとうございますであります
折をみてサシャには聴いてみようと思うであります
[ とりあえず話しを聴いてみる方向で思考が固まるとなんという事もない。
今までの悩みは消えていく。
カシムはどこかほっとしたような笑みを浮かべただろう。* ]
うっ、面目次第もないであります
[ 的に全く当たらない事を見られたのだろう、見かねたサシャがカシムの問題点を指摘してきた。>>39 ]
オムライスが食べたいであります。
って、えぇ、サシャ殿訓練中でありますよ?!
[ しかし、続く言葉は食べ物の話しであった。
悲しいかな舎弟であることが身に沁み始めた今日この頃、サシャには無条件でしたがいたくなってしまう。
いや、何故だか感じる彼女への罪悪感がそう感じさせるのだろうか?
とはいえ今は訓練中。
思わず、カスパルをそっと窺うが彼はサシャとの軽口を聴き咎めてはいななかったようだ>>40
その事にほっと一息ついた後、サシャに声を潜めつつ声を掛ける。 ]
その話しは今日の昼食か夕食にでもするであります
今は、訓練中での私語はまずいのであります
[ それで、この話しはお終いと切り上げつつも、今更こちらの緊張を解こうとしてくれたのかなと気づくカシムであった。
その後はカスパルの指導の元姿勢の修正などを教えてもらった。
心なしか当たるようになった気もするが、本当に大切な事をカシムはまだ知らないだろう。* ]
……手を、でありますか
[ なるほど確かに手を握るだけでも効果がありそうだと思えた。
しかし、なぜか夜に眠っている間を強調するドロシーに首を傾けつつも頷いておく。
ドロシーの言うことだ間違いはないであろう。 ]
分かったであります
その時はドロシー殿に相談するようそれとなく薦めるであります
[ その後はすっかり冷めてしまった紅茶を一気に飲み干し
ドロシーに感謝してから、なにもなければ退出したであろう。 ]
紅茶美味しかったであります
それでは自分はそろそろ退出しようと思うであります
貴重な意見感謝であります
[ 扉に手を掛けた時、こぼれ出すようにそっと呟く。それがドロシーに聞き取れたかは分からない。 ]
ーー優しいというのは少し違うであります。彼女を見ているとなぜだか無性に罪悪感に苛まれるのであるであります。*
うひゃっ!
[ 突然サシャに声を後ろから掛けられ慌ててしまう。>>57 ]
……いや、サシャ殿は小柄なので上手く探せなかったであります。
[ 聴かれれば素直に思ったことをゲロってしまうカシム。本人に悪気はない。
サシャはそれを受けてどんな反応をするであろうか? ]
と、とりあえず座るでありますよ!
[ そう言って近くの席の椅子を引いて座るだろう。
ドロシーとの会話を思い出す。
すぐにでもサシャに悪夢のことを聴こうかと思っていたがここは人の耳が多すぎるとも感じた。
それに、彼女のアドバイスは夜に手を握れといったものでもあった。
ならば、急ぐ必要もないかもしれない。
今は純粋にサシャとの昼食を楽しむことを考えようと思うのであった。 ]
シチューでありますか?
何肉であります?鳥ではないようでありますが
o0(あれ?)
[ ふと、自分で訪ねてみてデジャヴを感じるカシムであった* ]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新