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―第2エリア通路ー
逃げ遅れた人がいるのなら、多分ここよね。
おーい!逃げ遅れた人はいますか?
誰かいますかー?
[声を掛けながら、エリアをぐるりと一周する。
店舗は冷やかすように中を確認しつつ。
誰かがいれば声を掛け、一先ず現状を説明するか、メイン・サロンに誘導するだろう。]
……さて、と。
こんなものかしら……。
あとは何をしたらいいのかしら?
[普段は花屋をしてるのに、急に官人をして動けと言われても分かるはずもない。
そういうときは、年長者に尋ねるのがいいだろう。
突然で急なコンタクトに吃驚するかもしれないけど、……まぁ緊急事態、多めに見て欲しいな。]
―第2エリア通路ー
逃げ遅れた人がいるのなら、多分ここよね。
おーい!逃げ遅れた人はいますか?
誰かいますかー?
[声を掛けながら、エリアをぐるりと一周する。
店舗は冷やかすように中を確認しつつ。
誰かがいれば声を掛け、一先ず現状を説明するか、メイン・サロンに誘導するだろう。]
……さて、と。
こんなものかしら……。
あとは何をしたらいいのかしら?
[普段は花屋をしてるのに、急に官人をして動けと言われても分かるはずもない。
そういうときは、年長者に尋ねるのがいいだろう。
突然で急なコンタクトに吃驚するかもしれないけど、……まぁ緊急事態、多めに見て欲しいな。]
―現在―
[数コールの後、目当ての人物は出てくれたようで、どうしたの?と声がする。>>179
いや、警戒して出てくれないかとも思っていたから助かった。
名乗って言葉を続ける。]
急にごめんね。
ほら、非常事態の際って、官側で動くことが定められてるのよ。
……でも流石に毎日花屋をやってて、まともに動けるとは思わないのよね。
だから、年長者の貴方に指示を仰ごうかなぁと思ってね?
[軍属だってことは知られていたらしい。
……というか、制服着用の時点でご察しのとおりだ。
自分がまだまだ未熟ものであることは知っているので、"お嬢さん"と呼ばれても特に意に返さずに。
……流石にもう5年したら……お嬢さんはやめて欲しいけれど。
年長者って言ったのは、純粋に尊敬の気持ちを込めてであって、お嬢さんって言われたことの無意識化での趣向返しなんかではない筈だ。]
いま第2エリアにいるの。
逃げ遅れた人がいないか一応は見回っていたんだけどね。
……このままじゃ私、普通に店に帰って仕事しそうなのよ。
[最後は少し、困ったように。
カレルに頼まれていた薬品の調合>>146>>148 なんかがこんなときにも関わらず、脳裏をよぎったりして。]
[その後、続く彼の言葉>>181に、なるほどと頷いて。
流石よねぇと内心で舌を巻く。]
分かったわ。
ひとまず、第2エリアの店舗の見回りを続けて、
食料を確認してみるわね。
[確か種や実は、食用もあった筈。
罪悪の場合も想定しておかないと……と、そんなことを思う。
レストラン以外にも飲食店はあったし、どのくらいあるかは確認しておいて損はないだろう。]
……ええ、スノウちゃんに聞いたわ。
総会を狙って仕掛けられたのだとしたら……やられたわね。
大丈夫、実は私は強いのよ?
……なんてね、一応戦えるから大丈夫。
でも万一、何かあったら……呼ばせてもらうわね。
[危険指定生物という言葉には、ほんの一瞬息を飲み、続ける。
たしか50年前にもガルー関係の騒動があったと資料で読んだが、その際には死神や恋天使なんていう危険種族はいなかったはず。
ならば、一層気を引き締めなければならないわけで。]
[腰に差した短刀の柄をぎゅうっと、握りしめながら告げる。
勿論通話の先の彼が、危険生物に感染している可能性もあるが……。
戦闘訓練は受けている。それに……。
静かな生物兵器を思い、先の言葉は飲み込んだが、伝えた言葉に嘘はなかった。]
また何かあったら連絡させてもらうわ。
いろいろとありがとう。
……うん、約束ね。
[顔は見えないだろうが、にっこり笑う。
通話相手の口調が「まあ呼んでくれれば行きますけどぉ」とだらけたことに可笑しくなりながら。
含まれる真剣さを帯びた声色に、約束、と告げた。
破るつもりはない……いまのところは。*]
/*
今更ながら、やっぱ人狼と紛らわしかったかな……って反省してるやつ。
噛まれたときに獣耳状態だったら、狼誤認されて疑われフラグも建てられるしベンリー!!なんて思っていた時期が私にもあったのデス。
あと……獣耳の誘惑に勝てなかった。ガルーだしいいよね?ファンタジーかなぁ?
― 回想:緊急事態発生後 第2エリア通路 ―
[スノウちゃんとラヴィちゃんの話を聞いた後>>51、メイン・サロンへと向かおうと歩き出す。
丁度そのとき、通路の端にいた青年>>184 を発見した。
どうやら彼も逃げ遅れてしまったよう。
先ほどの亜空間転移の衝撃で腰でも打ちつけたのか、痛そうにさすっている様子をみて、思わず声を掛ける。]
逃げ遅れちゃったのね。大丈夫?
スノウちゃんと、ラヴィちゃんの話聞いたかしら……
メイン・サロンへの行き方分かる?
[緊急事態を告げた二匹>>#7は、いろんな所で逃げ遅れた乗客に伝えている筈。
しかし当然呆然としていたり、気絶していたりした可能性を鑑みて、そう尋ね……そしてふと気づいた。]
あら?もしかして……、――先生の学生さん?
ウイルス学の権威って言われてる……
[幾度が船でご一緒させて貰ったことがあるのはウイルス学権威の先生。
……まぁ、個人的な事情でもお付き合いさせてもらったけどね。
口が堅い先生だったから、こっそりと自分の実験の内容を話していて。
そのときに、幾度か写真を見せてもらった気がする。
確かこの子が優秀だと言っていた子で、じゃあ先生の次はこの子に見てもらうわと軽口を叩いた記憶もまだ新しいが……違っていたかもしれない。*]
回想:花屋Florence 店前 ──
……え、ちょっと、そんな畏まらないでよ。
ヴィクトリアね。
様もいらないわよ。肩がこっちゃう。
[一瞬、自分の階級がバレたのかと思ったが、どうもそうではないらしい。
元々の彼女の性格上のものなのか、非常に奥ゆかしい謙遜的な印象を受ける。
まさか、あの「宜しくお願い申し上げます」が「お世話になります」だなんて誰が気付けることだろう。>>207]
ああ、アリーセに花をもらったのね。
丁度花びらが開いた時期だから、
今が一番いい匂いがするわよ。
[そう言って、まだ頭を下げている彼女>>207 を覗き込むように、しゃがんで見上げてにっこり笑う。
様々なものが分からずに怖がっているようにも見えたが、花はぎゅうっと握っていたので、たまらずお茶に誘う。
一人で飲むのが寂しかったのもあったけれど。
特に断ることもせず、どうして自分を誘うのか?と言わんばかりの顔で着いてくる彼女の素直さにクスリと笑った。]
はい、どうぞ。
熱いから冷まして飲んでね。
……あと、その花そんなにぎゅっと持ってると痛むわ。
ちょっと貸してもらえる?
[目の前に置いたのは、いつだったか試作品で作ったジャスミンティー。
お茶請けは保存の効くビスケット。
彼女をテーブルに進めて、それらを目の前に置く。
そして、彼女が持っていた花の裾をなるべく長期間楽しめるよう、特殊な切り方でハサミを入れて。
水を含ませた脱脂綿を茎に巻き、鮮やかな色の付いたアルミでくるくると巻く。
リボンもサービスしとこうかな。]
はい。これで3日くらいはもつわ。
帰ったら水に浸けてあげてね。
[さて、綺麗な状態が続くのは数日の間のみなんて知らないヴィクトリアに>>206、どのタイミングで、花は枯れるのだという説明が入っただろうか。*]
―回想:第2エリア通路 セルウィンと―
そう?痛むようなら医務室に行ってね?
いつもなら、痛み止めを調合してあげるんだけど、
おそらくそんな時間もないだろうし……。
[怪我を負わせたのは無茶なワープだったわけだし、注意深く挙動を観察。
にへらと笑う顔に>>236、大事ではないなと察し一安心した。
一生の不覚、末代までの恥などと思っていることは知らず。
察することができたなら、もう少し、観察する目を緩めたかもしれないね。
医務室には痛み止めもあった筈だし、念のためそう告げておいた。
……無事であるかの確認はしていないが、まぁ船の構造上衝撃には備えられているはずだ。
自分の店の薬草事情を思い浮かべながらそんなことを思う。
乗務員なのかと制服に落ちた視線が問うていたため、くすっと笑って答えことにした。]
私、実は軍人なんだけど普段は花屋やっててね。
こういう緊急事態の時は手伝うことになってるの。
丁度向かう所だったし、構わないわよ。
[彼の期待を込めた目を見ながら苦笑し、了承の意を返す。>>237
そして、その顔をまじまじと見たとき、あることに気付く。>>213
彼の返答を聞く限り、人間違いではなさそうだった。]
そうなのよ。先生にはお世話になっててね。
……ええと、出会ってどのくらいかしらね?
結構長いと思うわ。
ワクチン開発のお話とかを伺ってるのよ。
船に乗るなら連絡してくれればお出迎えに行ったのに……。
[……嘘は言っていない。
人間の肉体強化が出来るのであれば、ワクチンとしても応用使用可能だ。
つまるところ、"生物兵器"を宿した自分は、よい研究対象でもある訳で、そう短い付き合いではなかったと記憶している。
しかしまぁ……自分にとって先生は出来た人格者であり、信頼はしていたけれど。]
先生は無事避難できたのかしら……。
なんにせよ、先生の代わりに
君を案内させていただこうかしら?
私、カサンドラ。君は?
[にっこり笑って、彼の腰になるべく負担にならないよう手を貸そうとしながら、自己紹介へと移行する。
逃げ遅れた人の名前と仕事くらいは聞いておかないとね。
そして、他愛もない話をしつつ……メイン・サロンに向かっただろう。*]
― 現在:第2エリア通路 ―
[丁度クレメンスとの通信を切ったところ>>187に、声が掛かる。
もしかしたらタイミング的に会話の内容を聞かれしまったかもしれないが、……そうたいした話はしていなかったように思えたので特に気に留めることはない。
咄嗟にそんなことを思いながら、その声の主をみれば、濃い肌の色の目つきが凛々しい男性の姿。>>239
そして同時に、おや?と首を傾げる。]
ええ……避難誘導をしてたら逃げ遅れてしまったの。
貴方もかしら?
……というかごめんね、どこかで会ったことある?
[あの実験>>0:244>>0:245>>0:246のあと、すぐにこの船に隔離された訳だから、会うとすればこの船の中。
見たところ同年代で……とそこまで考えたときに、船に乗ってまだ間もない頃に出会った少年が記憶を掠めた。
そして同時に、紐づけされた情報……数年前の事故の情報>>0:51 も脳裏によみがえる。
兄を殺した弟と、様々な動機を興味半分で書き刷られ、彼自身も疑われた……そんな当時の記憶は、当事者ではない自分にも鮮明だ。]
ああ、……思い出したわ。
初めて会ったときは貴方も私も、子供だったわよね?
にしても、……災難だったわね。
[確かマーティンに会いに行った時に、出会ったんだったかな。記憶違いも含めて、確認するつもりで、そんなことを尋ねてみる。
事件の方が強烈でまだ記憶に新しいにも関わらず、敢えて古い記憶を引っ張り出したのは自分なりの配慮のつもりであったが、彼にはどう取られてしまっただろう。
確かあの時は、お互いに子供で同じくらいの背であったし、数年前もそれほど大きいとは思えなかったのに、今は彼の方が背が高いのだから、成長期とは恐ろしい。
驚きを隠せずにそう告げて、……そしてへにょりと眉をさげた。
"船運"……もしそんなものがあるとすれば、彼はきっと、相当悪いに違いない。
総会の出席が嫌々であるとは知らない。>>0:55
だから、またもや災難い巻き込まれている現状に、船員としては申し訳ない気持ちでいっぱいであった。]
/*
おや市民?そのメモ以外のメモが見えるのですか?
そのメモは、貴方のクリアランスには公表されていない情報デス。
ZAPZAPZAP!!
幸福は義務なのです。
― 現在:第2エリア通路 ―
[直前まで会話していた相手がクレメンスだと分かれば、目の前の金髪の男は苦い顔をしたかもしれないが、どうやらそこまでは分からなかったよう。
記憶を探っているのは彼も同様のようで、巡考する様子を見せた後に口を開いた。>>332
花の名前までぴたりと言い当てられたことに、目をまぁるく見開き、にっこりと笑う。
そうだ、思い出した……彼は……]
ええ、久しぶりね、ロー。
そうよ、スノウちゃんよく似合っていたでしょう?
花言葉もスノウちゃんにぴったりだと思ってね……
……とりあえず、元気そうで安心したわ。
[きっと敏い彼のこと。
花言葉なんかも知っていることだろう。>>0:30>>0:31
シルバー・メリーのガーディアン・システム。
愛らしい姿で"幸福を振りまき"……冷静な目で乗客船員を守る。
その姿は……"清く、明るい"]
― 過去 ―
[それは数年前のこと。
大きな事件……いや"事故"が船内で起こった。
とはいえ、階級に見合うだけの情報は入るものの、実質的な権限は何もない自分にとってなにが出来るわけでもなかったのだけれど。
花屋……といっても、まだ今のように品質管理も、切り方一つにしてもなっちゃいない店だったと思うが、いつものようにジョニーに店番を任せてマーティンのところに遊びに行く途中であった。
バタつく船内を尻目に、第一エリアへと向かおうとしていたさなかのこと。]
え?私に言ってる?
……う、うん。そうだけど……君は?
[まさか、船員の居住区で、船員か?と聞かれることがあるとは思いもよらず>>333、動揺した声が出る。
恐らく花屋をやっていることは知られていたし、そうでなくとも軍支給の制服を着ていたから、船員には、自分が船員だと認知されていただろう。
思わず足を止め、その部屋へと足を向ける。
少し背中がざわりと総毛立ったような感覚を覚えるも、随分若い声であったので特に警戒心もなく近づいた。
……あんなに質問攻めにされたのは初めてだったけれど。]
もー!聞き過ぎ!
明日も来るから今日の分はおしまいよ。
[放っておくと永久に質問攻めにされるのではないかという不安から、止むを得ずそう言った。
それに、答えられないことも当然あったわけで、いつになく活用された頭はクタクタだった。
そうやって何回か足を運ぶにつれて、花屋のことであったり、軍のことであったり、話をしたかもしれない。
……ただ、こんな事件が起こり、兄を失くした彼の心情を慮れば、どうしたって、自分の実験のことは話せなかっただろう。]
[そんな過去を思い返しながら……]
……私は、この船から降りられないから。
軍の規則でね、そう決まってるの。
ああでも、もしかしたらあの騒動に乗じれば降りられたかもしれないわね。
そうね、ロー以外にも何人かと会ったわ。
[そんな軽口を叩きつつも、降りるという選択肢を選ばないことは自分が重々承知していた。
彼曰く"ツイてない人"、つまり避難できずに取り残されてしまった人を思い返しながら、申し訳なくなって彼の顔をじっと見つめる。
どうやらその意図が伝わってしまったようで、励ますかのようにそう言ってくれる彼に、くすりと笑う。]
……ありがとう。
そう言ってもらえると、少し気が楽になるわ。
船員として、無事チグリスまでお送りします。
[言外に、人狼からは守るよという意味もふくませて。
……しかしその守る相手が、排除対象>>79 であるなどと、夢にも思わずに。*]
― 回想:非常事態前 花屋店前 ―
[さっと視線が逸らされたような感覚を得て、またやってしまったと反省しながら、それでも言葉を紡ぐ。
実際買いに来てくれことが嬉しいのだ。
まさか相手が、情緒を返さないうしろめたさを感じているなんて、微塵も思わずに。
それが分かったなら、私だって初めは枯らすわ腐らすわの連続だったと軽口でも叩けただろうが、それは結局伝わらないで消える。]
お買い上げ、ありがとう。
……いつだって来てくれていいのに。
[にこりと、ごくごく自然に微笑む彼女に、つられて笑う。
そうして、有耶無耶になってしまうのだ。
いや、むしろそれを望んでいるのかもしれない。
(だって、彼女は……似てるもの。)
(フローレンスに……。)
かつての親友。
同じ場所で生まれ、育ち……そして肉体強化の実験で、亡くなった。
アリーセの金髪金目の容姿、そして年齢は……かの友をどうしても想いおこさせる。
店に来てくれて嬉しい。
……でももう、失ったときの喪失感は味わいたくなかった。]
― 過去:フローレンス ―
ねぇ?フローレンスは何になりたい?
[例の実験が行われる前の束の間の幸せな時間。
年中肌寒いごみの星で暮らしてきたため、多くのあかぎれと擦り傷を作った手は、もう寒さで擦りあわされることはない。
なぜなら、軍がシェルターを用意して暖を取れるようになったから。
だからこそ、未来を考える余裕も生まれ、その結果の問いかけだったのだと思う。
今までは、明日はどんなゴミが流れつき、食べれるもの、使えるものはあるだろかと日々を生きるので精いっぱいだったから。]
え?ハナ?
ハナなんて、食べられないじゃない。
それなら私は、甘いものを売るお店がいい。
[流れ着いた漂流物の中に、職業図鑑なんてものがあり、読み書きが出来ない私たちは、それを眺めて色々と話をしたものだ。
これなんだろう?と、未知のものを想像力で補いながら話していたが、教育を受けて、想像が全く外れているものも多いと知った。
しかし運命のあの日。
自分よりも順番がひとつ先だったフローレンス。
……もしあのとき、自分が先に行っていたら……フローレンスは助かったのではないかと、常々思うのだ。
自分は死んだかもしれないけれど……それでも。
彼女が大切だった。
太陽に照らされてキラキラ輝く金髪と、細めて笑う金の目。]
[違うと分かってはいても、どうしても重ねてしまう部分があって。
……そんなところが透けて見えていたのかもしれない。
距離を取ったのは自分であるはずなのに、どこか……さみしかった。
名残惜し気に、お茶に誘うものの。
勤務中だからとさらりと断られる。>>363]
そう、残念ね。
じゃあ、また今度ね。
[もう幾度か断られたであろう、いつものやりとり。
"また今度"はいつになるのだろう。
それはきっと、彼女のみが知り……もしかすると決してやってこないのかもしれない。
彼女に見送られるままに、ヴィクトリアを店に招き入れる。
去っていく背中には何もいう事はなく。
それでも少し懐かしさと未練を残した視線が追いかけ……そしてそれは見えなくなるまで続くのであった。*]
/*
つい、彼女とか彼って書いちゃう癖をどうにかしたい。
名前聞くまではそりゃそう書くけど、名前知ってるのに、ついつい彼とか彼女とか書いてて読みにくいったらないわ。
─ 回想:非常事態前 花屋店内 ─
[今が一番いい匂いと告げた際に、悲しそうな顔をした>>256 のを知っているため、なるべく長く保てるように処理を施した。
手渡すとわぁっと声が上がったため、その反応ににこにこと笑う。
ヴィクトリアは言葉には出さないが、この匂いを気に入ってくれているよう>>255で、育てた者としては嬉しい限りだ。]
ええ、冷めないうちにどうぞ。
[飲んでもいいものか……と伺っているのが分かったため、お茶を薦めた。
言っては失礼だが、体感としては子供を相手にしている気分。
どうしてか、彼女の姿と相まってか、別段違和感を感じないから不思議である。
奴隷という風習が残る星も資料に目を通すことで知っていたが、それが目の前の彼女と繋がるかといえば、否であった。
しかし、ラッピングされた花に喜んでいた彼女であったが、3日は保つといった言葉で一気に表情が曇ってしまう。>>257]
花ってね、そういうものなのよ。
短い命を精一杯生きてるの。
人間にしてみたら一瞬のことかもしれないけれど
……花はその一瞬に全部のエネルギーを詰め込んで咲くの。
だから、……綺麗なのよ。
[自分にはその"綺麗"を引き延ばすことはできても、保つことは出来ないと告げる。
延命措置を講じるための、窒素系やリン系の肥料類も常備しているが、切り花には向かないことも。
彼女が自分の境遇と重ね合わせていることまでは分からない。
それでも、あまりに悲痛な表情を浮かべるので、何らかの事情があるのは察するだろう。
お茶を飲みながら、彼女が口を開けば聞いただろうし、そうでなければ談笑し……。
その後、店を出てゆくのを見送っただろう。*]
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