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ていうか、大尉、いつ戻りだっけぇ……。
『……あっちこっち回る必要あるって言ってたから……今日中は厳しいかもなぁ』
……そっかぁ……。
『まあ、ラヴィの方はまかしといて。
今は、シオウの方が大事みたいだし』
……そーね。
『あ、そうそう。
シオウ関係の対策チームが編成された。スズメちゃんもそっち回ってって』
…………あ、やっぱり。
[続けて伝えられた内容に、はあ、と息を吐く。
集合場所を問えばこれから行こうと思っていた場所で。
りょーかい、と返して通信を切った]
ま、『レルヒェ』の調整もいるし、。
さくさくいっとくかあ。
よっ、と。
[掛け声かけて立ち上がり、ブースの方を同僚に任せて、向かう先は機動兵器のドッグ]
[やって来たドッグで状況と今後の方針を聞く。>>39 >>40 >41
くまが所在不明とか、その辺りの事は先に感知していたから、話を聞いても驚きは少ない]
ん、確かにあの子ビビりだからねぇ……。
接し方間違ったらややこしくなりそうなのは、同意だわあ。
[過去に接触した時のあれこれから、色々と思い出してぽつりと呟き]
ん、りょーかい。
とりあえず、色んな方向から突っついてみるわぁ。
[言いつつ、視線を向けるのはドッグの隅に佇む細身の機体。
その場での話が終わるとそちらに向かう……前にちょっと進路変更して。
無言でハンスの後頭部を一発叩いてから、ぱたぱたと『レルヒェ』の方へと駆けて行った。**]
帰ってきてたんなら、一言連絡するくらいしなさいよ。
……そりゃあ、今日はいろいろ忙しかったけどさぁ。
[叩くのと同時に、ぽそ、と落としたのはこんな一言。
声音にははっきりそれとわかる不機嫌さが混じっていた。**]
…無理するん解ってるんに、顔出せる訳無いやろ。
[力の行使が彼女の疲労に繋がることを知っている。
特にこういう人が集まる時、負担が増えるくせにそれを表に出すことも厭うのも。
そんな中自分が顔を見せて万一にも無理させるのは嫌だ、とは言えず。
ぶっきらぼうな短い声に感情を吐き出した**]
…………っ。
[声そのものは、すぐに離れたから届きはしない、けれど。
意識は向いていたから、声に込められたものは拾えてしまう。
それにまた、違う意味で怒鳴りたくなるのはぐっと堪えた]
― 『レルヒェ』コクピット ―
[白を基調に、黒と金のエングレームを細やかにあしらった細身の機体──RT-Gタイプ001『レルヒェ』のコクピットに飛びこみ、パイロットシートにぽすん、と落ちつく。
『レルヒェ』のコクピットには、操縦のためのグリップの類はなく、代わりに、幾つものタッチパネルが設置されていた]
……ばぁか。
[むくれた表情でぽそ、と呟いた後、深呼吸ひとつ。
気持ちを切り替え、両サイドのパネルに手を触れた]
……『Geist System』リンク。
『レルヒェ』再機動。
……シンクロレベル、3にシフト。
[意識を澄ませ、機体とのリンクを高めていく。
そうする事で、イベント会場全体の状況を把握できるように。
本来の使い方は戦場における広範囲索敵なのだが、物は使いよう、というやつである]
……さすがに、結構ざわついとるねぇ……ここに紛れられると、ちょっと厳しいなぁ……。
[人の流れや動き、そう言ったものを一通り確認して、ぽつり、と零すのはこんな呟き]
……とりあえず、直接リンクは拒否られてる感じだし。
さっきメレさんからもらった波形パターン、追跡してみるかあ。
[今できそうな方法の中で、一番成功の可能性の高いものを実行するか、と。
先にメレディスからもらったチップのデータを取り込み、『Chronus Drive』が感知した力の波形を『Geist System』で追跡してみる、が]
……んー、さすがに、警戒されてるかなぁ。
[それとも、自身のコンディションの乱れのせいか。
どちらかはわからないが、『ロートケールヒェン』に同一波形は引っかからず]
暴走したってなると、くまーも色々と落ちついてないんだろーし。
ちょっと、間ぁ開けてから呼んでみるかぁ。
[はふ、とため息一つ落とした後、パネルから離した手を組んで上へと伸ばし]
……ちょーどいいから、ちょっと、休も。
[はふ、とため息ひとつ落としてパイロットシートに埋もれた。**]
ゾフィヤ、くますけのやつ、どうやら本気で何かにびびって逃げ出したらしい。
つまり今は「怯えて、隠れてる」て状態なんだと思う。
...友達のことでも思い出してくれりゃいいんだがな。
……ふぇ?
[色々と、物思いに耽っていたためか、うっかり変な声が出た。
それでも、どうにか気を取り直し]
あー……それで、拒絶モードに入っちゃってんですねぇ……。
何に怯えたか、が問題ですけど。
その辺り、反映させながら探してみますわあ。
― 『レルヒェ』コクピット ―
[シートに半ば埋もれていた所に飛びこんできた通信。
それに返した所ではふ、と息を吐く]
……ほんっとに、ビビりな子ねぇ。
今度はいったい、何に怖がってんのやら。
[そこがわからなければ、見つけても解決はしないだろう、というのはわかる]
……呼んで、答えてくれるんなら、どーにかなるんだけど。
んー……。
[呟きながら意識を凝らそうとするものの、まだ少し、残る疲労が集中を上手く生かせない]
も、ちょい、休まんとダメか。
でも、探すときの篩いわけがし易くなったのは、助かるかなぁ。
[思念感応力を用いての探査は、特定の感情を目標として絞り込む事で精度を上げられる。
大抵はネガティブな感情を引っかける事が多いため、『Geist System』利用の全方位レーダーは諸刃の剣とも言われていた。
その辺りの遮断性や、コアとなるパイロットへの防御に関してのデータ収集が、『レルヒェ』の役割の一つでもある。
裏を返せば、現状での大規模探査の心理防御は自己責任なので。
今の精神状態は、何気によろしくないのだが]
……とはいえ、こーゆー時にこそ使ってなんぼ、だからねぇ、ウチの力は。
やれる事、しっかりやらんと……。
[こんな思考が心配かけている、と。
自覚はなくもないのだけれど。
強すぎる異能持ちの特徴とでも言えばいいのか、どうにもここは改まらなかった。*]
― 『レルヒェ』コクピット ―
んー……そろそろ、いーかな。
[パイロットシートに埋もれてころころして、狭い空間でもできるストレッチをして身体を解し。
気を取り直して再びシステムとのリンクを深める]
怖がってた……か。
まあ、最近は検査とか調査とか、そういうのばっかで普段会わないよーな技師さんらと顔つきわせてる時間長かったからなあ……。
懐くとほんとなつっこいけど、人見知りだしねぇ、くまー。
ストレス、大きかったんかなあ。
[それもそれでわからなくないけど、と。
呟きながら、パネルを操作する]
……んー……ダメ、か。
まあ、ある意味一番弾きやすいんが、ウチの波形だからなあ……。
『ロートケールヒェン』展開した状態で、歩いて探すんがはやいかなぁ。
[それもそれで疲れるけれど、ここにこもっているよりは効率いいか、と割り切って。
システムのリンク係数とセンサー範囲の固定を設定した上で機体から降りる]
さあ、て。
どっから見て回るかなあ。
[降りたはいいが、宛はないわけで]
……先に、ちょっと甘いもの補給した方がいいかも。
結構、連続運転だしなぁ。
[そっちに意識が行ったのは、多分、已む無し。*]
― イベント会場内 ―
……んん?
[機動兵器ドッグを出て、ぽてぽて、と歩いて向かうのは出店ブースの方。
その向かう先は、何やら賑わっていた]
なんか、あったんかしらぁ。
[実際あったのだが、そこは知る由もなく]
……ってー!
[甘いものを探して移ろった視界が、とまる。
見開かれた瞳の先にいたのは、見覚えのありすぎるくまぐるみ]
くまー、ちょ、お待ちっ!
[見つけた瞬間、とっさに地を蹴っていた。
このままだとまた逃げられる、と思ったら後はそうするしかできなくて。
とっさに伸ばした手でくまぐるみを引っ掴み、ぎゅう、と抱え込んで]
……なに、やってんの、くまー!
こわい言うて逃げ回られるだけじゃ、ウチらにはなーんもわからんの!
何かこわいんなら、ちゃんとそれ、言うて!
でないと、ウチらどうする事もしてあげられんの!
……っ!
[強引に精神をリンクさせ、とにかく言いたかった言葉を送り込む。
が、『Geist System』とのシンクロを深めている最中だったのがまずかったのか、そちらから軽いバックファイアが飛んできて、リンクの維持は長くはできず。
ついでに手からも力が抜けて、するり、とくまぐるみは離れて行った]
……あー、もう。
せっかく、捕まえたとおもったのにぃ……。
[衝撃が過ぎた後、その場に座り込んだままはあ、と息を吐く。
周囲からなんだなんだ、と言わんばかりの視線が向けられているが、すぐには反応できなかった。*]
[いつまでも座り込んでたらまずいなあ、と思いながら、取りあえずさっきの衝撃でブレたリンクを正していた所に聞こえた声。>>171]
あー……カークさん。
ん、へーきですよぉ。
くまーにちょっと強引にリンクしかけたら、『ガイスト』の方から逆流来ちゃっただけですからぁ。
[説明する口調は軽いが、同じ系列の機体の使い手相手ではシステムからの思念の逆流がきつい、というのは隠しようもないのはわかっているから。
自然、表情は情けないものになってしまうのだが。*]
[苦笑と共に向けられた言葉>>175に、ふにゃりと眉が下がる。
あー、やっぱり誤魔化せない―、なんて思いはため息と一緒に吐き出して]
ん、なんとか。
いつまでも座り込んでると、邪魔ですしー?
[軽い口調で言いつつ、手を借りて立ち上がり。
その後の勧めにきょとん、と瞬いた]
えー、いいんですかぁ?
ウチに甘いもの奢ると、大変なことになりますよぉ?
[甘いもの、特に出店の甘味には色々とうるさい上によく食べる、というのは軍属する前から変わらない。
その特性故に、『シュヴェーアト事件』の時には屋台のお菓子で非常食カバンと言えるだけのものができたくらいなのだから、どれだけ食べるかは推して知るべし]
まあ、あんまり食べ過ぎても動けなくなりますから、無茶は言いませんけど。
せっかくなんで、お言葉に甘えますわぁ。
[にっこり笑ってそう言って。
視線が向くのは、わりと近場のクレープ屋台だった。**]
経費はいいけど、あんまり使いすぎると、ボーナス削られますよぉ?
[なんとも微妙な物言い>>187に、けらっと笑って突っ込み一つ。
それでも、きっちりお言葉に甘えて、モカバナナとイチゴメインのフルーツロール、二種類とアイスティを注文して]
そーですね、休憩なしで突っ走ってるんは確かですし……ってー。
……んなこといったって、目の前にいて、手ぇ届いたんですもん。
[言われた言葉>>188に、つい、むう、となる]
あのタイミング逃したら、言いたい事も言うてやれんと思ったから……。
[まあ、それで衝撃受けたわけなので、あんまり強くは言えないのだが。
ほんの少しむくれた表情でクレープにかみつく様子は、軍服を着ていなければとても軍属とは思い難いものだった。*]
……う、それは……。
[そもそも、拒絶されているような状況で、強引にリンクをしかけたわけで。
故に、そこは否定できずにもごもご、と口ごもる]
……そりゃまあ、わかってますけど……。
[ぽそぽそとした呟きは途中まで。
良い笑顔と共に告げられた名前に、一先ず鎮まっていた何かがむくり、と起きた]
……人の気も知らん奴の事は、こっちも知りませんっ!
[あ、拗ねた、と。
一目でわかる変化と共に言い放ち、はく、とクレープに噛みつく。
そんな状態だったから、向けられた複雑そうな面持ち>>203にはすぐに気づけず。
フルーツロールの方を平らげた所で、ようやく違和感を覚えて首を傾げた。*]
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