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ふふん、操縦技術の勝負だって?
フリカデル島まで追いかけっこでもするかい?
向こうに支障がないならこっちで機雷設置の任を請け負っても良いんじゃないかい。
[伝達の場で挙がった軽口>>319に軽口を返すようにして笑う。
次いだ言葉は艦長に向けてのもの]
敷設艦飛ばすよりは
[現状、帝国の動向を伺いつつ、しばらくは哨戒することが任になるだろう。
カルボナードへ抜けられる道を塞ぐのが最優先だ]
急ぎになるから水雷艇は置いてった方が良いだろう。
ここから目的海域までは約2日…。
石炭船連れてってフルで往復しても2日だ。
燃料も馬鹿にならないからね。
[万一を考えてリオレ島から共に連れて来た十数隻の水雷艇についても挙げて、操舵士としての見解を艦長へと告げる]
[しばしの会議の後、ナハティガルへとヴァイの艦長の懸案が届けられる]
[機雷設置の任をこちらで請け負うこと。
連れて来た水雷艇をナハティガルの麾下に移すこと]
[これらが承諾されればヴァイは直ぐにでも行動を移す心算だ。
カッターが再び2艦の間を進み行く*]
― 追憶/6年前の傭兵業務にて ―
[その名を軍内やタクマ、シロウから聞くことは何度もあったが、直接その指揮下に入ったのは6年前の傭兵業務が初めてだった]
…………?
[顔を見て、妙な懐かしさに囚われる]
提督……どっかで逢ったことあるかい?
[そう問いを投げたのは、祝勝の折に話す機会を得た時のこと。
どんな相手でも敬語にならないヴィクトリアに上官は口煩く喚いたが、ゲオルグは許してくれた。
あの時の上官の顔はとても愉快で、ニヤニヤと意地悪く笑ってやったのを覚えている]
[懐深い人物だと思った。
周りからも悪い話は聞かない。
彼が居るだけで場の空気も引き締まる。
シロウが言っていた適材適所、それを的確に采配する指揮官としての手腕は長い経験から来るものもあるのだろうが、それだけに留まらない何かがあるように思えた。
彼が、人の上に立つのもある種の才能と言ったのが良く分かる]
男が惚れる男、ってか?
アンタが所帯持たないのってそのせいかねぇ?
[タクマにそう言って揶揄ったことがある。
ただ、性別の枠に嵌らないその感情は、何となく解る気がした。
これがカリスマと言うものなのだろう。
顔を合わせる度、言葉を交わす度に提督としてのゲオルグに魅せられているのはヴィクトリアも同様だった**]
/*
持ち上げっぷりにじたごろしつつ、上げられたハードルに密やかにがくぶるするターン(
大丈夫か自分。
そして予想してなかった愛称呼びにそわっとするw
名前長めだから略すのは当然としても……そわっとする(笑)。
[理由は推して知るべし]
― 巡洋艦ヴァイ ―
[ナハティガルに向かったカッターが戻り、それぞれの役割が決まった]
そんじゃアタシらは一旦リオレに戻らないとだね。
最大限の補充と機雷の積み込み。
夜になる前には出られるかね?
[
が、ヴィクトリアがそれよりは速度を出させるだろうことは周囲も承知している。
連れて来た水雷艇はナハティガルへと残し、ヴァイは進路をリオレ島へと向けた]
[リオレ島での補給の間、ヴィクトリアは休息を取る。
フリカデル島までの航行は他の操舵士と交代で行うことになるだろうが、大半は自分が舵を握る気で居た。
それだけ操船には自信がある。
ただ、その操船の腕が遺憾なく発揮されるのは、巡航時ではなく戦闘時だった]
― 追憶/傭兵部隊にて ―
[傭兵部隊に配属されてしばらくしてのこと。
哨戒時に遭遇した敵艦との戦闘にて、退くと判断した際に相手が追い縋ってきた時があった。
上手く振り回せば引き離せる可能性があったのだが、それを確実にするためにヴィクトリアは艦長であったタクマに一案を投げかける]
艦長ー、アンタ、確かライフル得意だったよねぇ?
艦寄せっから、あっちの艦長か操舵士撃てないかい?
[にこりと笑んでの問いかけは、彼に何を思わせるか。
ライフルで撃つとなれば、相応に自艦を敵艦へと接近させなければならない。
互いに動く中での接近は衝突の可能性も秘めていた。
それをやってのけると言い放ったのである]
[その案が受け入れられなければ、決定打となる砲撃を放つことになるが、どちらが採用されたか。
どちらにせよ、ヴィクトリアは敵艦に超接近させて相手の意表を突き、追撃不可能にさせて戦闘海域から離脱するに至る。
当然、艦は急激な方向転換を繰り返すことになり、後々同僚に「船乗りでも酔うわ!」やら「新兵使いもんになんねーぞ!」やら怒られたりもした]
離脱出来たんだから良いじゃないか。
[反省の色を見せないヴィクトリアは、後々も豪快な操船で同僚にぶちぶち言われることになる*]
― 巡洋艦ヴァイ ―
石炭船は牽引で行くよ。
そっちの速度に合わせてたら時間かかって仕方ないからね。
[フリカデル島には巡洋艦が入港出来ないため、帰還用の燃料を積んだ石炭船を連れて行くことになり。
準備が整った巡洋艦ヴァイはリオレ島を再出発する。
出発前の言葉は速度を出すと宣言したようなもの。
艦長は呆れながらもヴィクトリアの希望に許可を出し、ヴァイの後方には石炭船が繋がれることになった]
[天には星が煌き、月明かりが航路を照らす。
夜間航行を開始した艦は、リオレ島の軍港から真直ぐ北へと進路を取った。
順調に行けば、翌日の日の入り前にはフリカデル島の南部に近付けるはずである]
…………
[戦闘時ではないため、現在の操船は当然穏やかだ。
海峡内は大きな波も立ち難い。
揺れは、蒸気船独特の駆動振動ぐらいだった。
長期移動時は交代制になるため、今動いているのは最低限の者達しかいない。
艦長も部屋に戻ってしまったため、操舵室はヴィクトリア1人だった。
いやに静かに感じる]
旗艦から指示が来たってことは…提督もタクマもこっち来てんのか。
フリカデル海域を封鎖して、リオレ周辺で押さえる心算かな。
[カルボナードに到達されるわけには行かないため、その判断は当然だと思える。
それを考えると尚のこと急ぎたくなるのだが、燃料の問題がある以上、必要以上の速度超過は流石に控えた]
早いとこ済ませて、合流しないとねぇ。
[自分の腕を認めてくれた彼らの下、帝国軍打破のために戦場を駆け巡りたいと思う]
― 追憶/揶揄いの果て ―
[話題の人物から高評価を得られていたことには驚きを隠せない。
印象に残るほどのことをやったかな、と思ったが、派手な動きばかりしていた自覚はあった。
かと言ってそれを頬を染めて恥じるよな乙女な思考はしていない]
提督にそんな風に評価されるなんてねぇ。
[それでも笑う顔に喜色が多分に浮かんでいたのは傍から見ても明らかだった]
……
[称賛が省かれた評>>348を聞けば、含むような笑みをタクマに向ける。
そこに怒りなどの負の感情は無く、このやろう的な突っ込みの意味合いが強く含まれた。
ヴィクトリアが向けた揶揄いに意趣返しされたような心持ちだったが、気分を害したわけではない。
己を知るが故の言葉であるのは、はきと示されなくても感じ取っていた*]
― 巡洋艦ヴァイ/フリカデル北海域へ ―
[先へと進むにつれ時間は経過し、当初の予定通りにフリカデル島南部へと近付く]
周囲の警戒はどうなってる?
[シコンから南下したのとは別に、東進している敵艦でも居たら鉢合わせてしまう。
休息を挟んで操舵室へと戻る前、ヴィクトリアは見張り台へと足を踏み入れた。
一度自分の目で周囲の様子を確認する**]
― 巡洋艦ヴァイ ―
[航行2日目、日が昇り、真上に来る前にはフリカデル北西海域へと到達する。
シロウの予想通り2日とかからなかったのは、ヴィクトリアが最短航路を巡航速度よりやや早めの速度で航行したためだ]
カッター出してくれ。
島の人達に海域封鎖を伝えないと。
[北西海域で一度停泊し、石炭船から補充する間にフリカデル島の住民、特に北〜北西海域付近に港を持つ者達への封鎖通達を行った。
民間用の小型の船ならば島縁を伝っての移動は可能だろうが、危険なことに変わりはない。
十分注意するよう、勧告がフリカデル島へと届けられた]
敷設にかかる時間は?
……流石に半日はかかるか。
複葉機1機乗せてたよな?
敷設完了後、先行してリオレに向かわせよう。
情報は迅速に、だからな。
………何だいその目は。
アタシが飛ぶなんて言わないよ。
[進言を聞いた艦長の反応にじと目を返す。
複葉機の操縦は確かに出来るが、船を預かっている以上持ち場から離れる心算はない。
心外な、と呟いたら艦長は笑いやがった]
にしても……何も無かったねぇ。
直接カルボナードを狙うなら、欠片でも見えるかと思ったんだが。
[偵察機の影も見ず、航海は順調すぎるくらい順調だった。
それこそ訝しむくらいに]
最短距離は狙わない…ってことなのかね。
ま、ここは狭くなってるし攻める側としては不利に過ぎるか。
帝国が艦隊全部注ぎ込んで押してくる心算なんだとすれば…。
[ヴィクトリアは来た方角へと視線を向ける]
………早々に戻らないとかもねぇ。
[あちらにはシロウも居るし、ゲオルグ達も到着している頃だろう。
彼らの実力は疑うべくもない。
それでも戻らねばと思うのは、この国をこの手で護りたいと思うが故]
― フリカデル島付近・巡洋艦ヴァイ ―
[フリカデル島北西の狭くなっている箇所に北から南へ移動しながら機雷を敷設していく。
その最中、上空から複葉機の音が聞こえ、外に居た兵達が一斉に天を仰いだ]
………あれは、
[ヴィクトリアもまた窓から音のする方へと視線を投げる。
機体に描かれているマークは]
ウチのだな。
[敵の偵察機かと張り詰めた気が、吐く息と共に緩んだ。
着水の信号に許可を返し、カッターを出して搭乗者を巡洋艦へと招き入れる]
[話によれば、ゲオルグの命でこの海域の警戒任務に就いたとのこと。
もうしばらくすれば巡洋艦シュヴァーンと水上機母艦が到着するとのことだった]
そうさね……こっちを伺いに来ないとも限らない。
アタシらは機雷敷設が終われば戻ることになるから、後は頼むよ。
[必要な情報交換をした後、複葉機操縦者は愛機へと戻り、再び空へと舞い上がった]
[全ての機雷を敷設し終えた頃、到着したシュヴァーンと水上機母艦から伝達兵が渡ってきた]
機雷の敷設は完了したよ。
これがその位置だ、艦長達に渡してくれ。
[機雷位置を記した写しを2枚、それぞれの伝達兵に渡し、ヴァイはリオレ島へ戻る旨を伝える。
各艦へと戻した後、了承が返ればヴァイは休息を含めた帰還準備へと入った。
その間に複葉機を下ろし、機雷敷設完了と帰還の報を持たせて飛び立たせる]
よーし、飛ばすぜ。
機関室に伝えな。
[艦長がやれやれと溜息をつく中、巡洋艦ヴァイはリオレ島に向けて奔り出した*]
/*
やり忘れ無いっけ、って探すターン(
海戦は参加出来ないから一旦仮眠するのも手かな…。
[本日早出だった]
― 巡洋艦ヴァイ ―
[3日目の航行も夜間の出発となった。
時間が惜しいと言わんばかりに艦は風を切って奔る]
リオレを出てきた時でさえきな臭い気配してたからなぁ…。
こっち来てる間にぶち当たっててもおかしくない。
[あれから3日だ。
遭遇していることは愚か、終了してる可能性だって大いにある。
祭りに乗り遅れたという思いと、届かない情勢に気が逸った]
外、何か見えるかい?
[周囲の警戒は怠らせていない。
問いかけには否やが返って来た]
まぁ、夜襲でもしない限りは動かない時間帯か。
[北上した時と同様、南下も最短航路を進む。
哨戒する者があれば見咎められる速度での移動だが、実際はどうだったか]
ったく、だから行きも
[呟かれた愚痴に、結果論だろう、と艦長に返され、ヴィクトリアは不機嫌そうに口を噤んだ**]
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