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自衛の為の強さ……。
[何度も読み返したその文字を音にして]
『自衛の為の強さは確かに必要だ。
だが、誰が何のために自衛をするのか。
民衆が暴徒化してナミュール国の正統なる支配者である巫女姫に刃を向けた時の自衛?
それとも、民衆を護るべき王府が日々力を増してゆく民衆に対してのものか?
どちらも自衛と呼べるなら、その為の強さとは巫女姫の為のものだけではなく、民衆の為にも存在すべきものだと思うぜ。
前者だけを意識するのならば。
オレは今、シュビトにはいないだろう』
[アレクシスの言い分も尤もではあると思うが、返答は単純にそれを肯定するものではなかった]
『っと悪い。
お前の言い分自体は間違っちゃいねぇとオレも思う。
そうだな。手紙を貰って久々にお前に逢いたくなった。
今度、休暇をとってそっちに寄らせてもらうか。
美味い酒を手土産に持って行ってやるから楽しみにしてろ
――Martin Baumann』
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シルキーの往復で約半月発言をうけて、手紙が出されたのは一週間前くらいとして、徒歩で5日なら、手紙等はもう着いてるかなーって思ったんだけど、認識大丈夫だったかな。
― シュビト中央広場・現在 ―
[アレクシスに向けてそんな返事を出したのはつい昨日のことだったが]
これじゃ、とてもじゃねーけど当分いけそうもねぇな……。
[少し見通しが甘かったかもしれないな。と苦笑いがこみ上げた]
[ともあれ、思わずうたた寝をしてしまうほど気候に恵まれたのどかなシュビトの春だったが。
今、この地に響き渡るのは悲鳴と怒号とけたたましい足音。
鎮圧部隊と民衆がそこかしこでもみ合う景色だった]
とりあえず、大人しくさせりゃいいんだよな。
[鎮圧部隊の隊長がどこからか矢を受けて転げ落ちたのをしっかりと見届けながら、自分や周りの民衆に向かってくる鎮圧部隊がいれば、殴りつけて戦意を喪失させる積り]
― 鍛冶職人ギルド・回想 ―
[クロードから示された日時。
予定通り、鍛冶職人ギルドで護身術の指導をしていた]
いいか。鎌や斧のような形状の道具は、前に突き出してやると小さな盾が突き出ているようだろ?
そうすると相手がもし武器を持っていた場合でも、そうしてやると防ぎやすいぞ。
それから攻撃する場合。
鎌なら通常の武器のように突くとか斬るよりは横に薙ぐようにしてやったほうがいいな。
元々鎌なんて薙ぐものだろ?
[などと使い方を解説しながら実際に実演させてみる]
とにかく間合いには気をつけろ!
本来こんなものは戦うための道具じゃねぇんだ。
その不利を補うためには、踏み込むべきところは踏み込む。引くべきところは引く。
その見極めが肝心だ!
こればっかは身体で覚えるしかねぇからな!
[自分自身もこのような道具で訓練をしたことはないが、
それでも男が一旦引き受けたことだ。
出来るだけクロードの期待に応えて動けるようにしてやろうと、その日集まった連中をしっかりとしごく]
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上手く人と絡めてないよなぁ……。いつものことだが。
起きた事象にたいして回収出来ないってのが正しいか。
/*
ライフルの試射のところ描写しとこうかなと思ったが、世界設定に合わせて調べようとして四苦八苦……(つまり正確なところがよくわからん)
/*
現在で戦っててもいいのだが、王府軍ががっつり手を出してるってわけではなさそうなのだよな。捕縛が目的くらいで。
今のところはまだ相手が手を出さなければ、戦わないのスタンスだなぁ。
― シュビト中央広場・現在 ―
[シュビトの街は鎮圧部隊の援護をすべく突入してきた騎士団>>409や、スルジエ軍>>431、更には民衆に紛れた貴族の私兵>>268、>>417等入り乱れ、騒然としている。
その中でもシュビトを制圧すべく動くスルジエ軍が、一番激しく動きまわり、結果として自身が戦うのもスルジエ軍が相手ということになる。
戦闘が激しいところへ向かえば、そこは自らが訓練した自警団>>534が威勢よく声を上げていた]
ははっ、なかなか教えたとおりに出来てるんじゃねーか。
[にんまりしながら最前線に躍り出て、兵士の剣を振り下ろした剣をさっと掻い潜ると懐に飛び込んで、腹に一発きついのをお見舞いしてやる]
[やがて勢いに押されはじめたのか、スルジエ軍は撤退をはじめた]
『やったぞ!』『俺たちの力を見たか』
[敵を追い払うことが出来た喜びを自警団の面々は口々にする]
おっと、追うなよ。オレらはならず者ってわけじゃねーんだ。
お前らの力は、お前らの街と自由を護る為にある力だ。
今、アイツラを追っ払えてちったぁ気分いいだろ。
だがその力に決して溺れんじゃねーぞ。
力を持つってこたぁ、心も強くあらねばならねぇ。
それをぜってぇ忘れんな!
[その彼らに向かってそう口にした。
クロードに導けるのか?なんて言った以上、こういうところはしっかりと引き締めないといけない。
そういいつつも、この小さな勝利が自信になって彼らはもっと強くなってくれるだろうと考えていた]
さぁて、そろそろ落ち着いたころかな。
[徐々に騒ぎの熱が引いてゆくシュビトの街。
秩序を回復させようと自警団の面々が動くなか、ふと思い出して呟く]
あ……。
そういや、ルディ。
あれから……どうなったんだ?
アイツのことだから、放っといても自分で判断出来るだろうが。
[すっかり忘れていたなぁと頭をボリボリと掻くと。
ここを頼むといい残してその場を後にする。
ルディを探しがてら街を見廻るつもりだ]
[と、シュビトの街を見まわっていると見知った顔を見つけた]
ガートルート!
そっちはどうだった?
[こちらもまた教え子の彼に声を掛ける。
彼がクロードと行動を共にしているのはすでに了承済だ]
[街の中を見廻っていると見知った人物に声を掛けられた]
おう。シロウ!
[いつものように気安く名を呼ぶ。
まだ軍属の頃から見知った顔で、今も立場は違えど同じ学館で指導する身。付き合っている年数は相当長い]
ん?どうした?その子。怪我?
[どれどれとシロウの抱えた子供を見て]
そうだな。今のうちなら大勢の連中が出払ってるから学館は静かなもんだろ。
そのうち、学生どもが戻ってくりゃ煩くなるだろうが。
それより俺の部屋に来るか?
そっちのほうが保健室よりゆっくり出来るかもしれねぇ。
[そう提案するとシロウを宿舎へと促す]
― シュビト・シロウと逢う少し前 ―
[シュビトの街を見まわっていると何やらぶつぶつ呟いている人物を見つけた>>608]
ガートルート!
そっちはどうだった?
[こちらもまた教え子の彼に声を掛ける。
彼がクロードと行動を共にしているのはすでに了承済だ]
― シュビト・シロウと逢う少し前 ―
ったくお前、ボケーッとして歩いてんじゃねーぞ。
[事態は収拾に向かいつつあるとはいえ、まだ完全に終わったわけではない。
その最中でびっくりするのは集中が足りてないと思い小言めいたものをいい]
はは。お前の腕はそりゃ心配してないぜ。
状況だよ。状況。
職人連中のほうは実によく働いてくれて、どこの部隊かはわからんがなんとか敵を追い払えたぜ。
やっぱ教えるヤツがいいと、強くなるもんだな。
[無論、ガートルートの腕前はよく知っている。
服に血がついてるのはみてとれるが、こうして単独で動けているのだから、怪我などしてないのだろうと判断した]
― シュビト・シロウと逢う少し前 ―
うむ。素直でよろしい。
[こちらからみると、今のガートルートの態度は大人になったなという反面、昔のように悪さを見つけて雷を落とすこともないのかと思うと寂しくもなる。
――なにやら視線が高い気がするが、きっと気のせい、だろう]
なるほど。まずまず順調ってやつだな。
なぁ。
正直、オレもあそこまで連中が頑張るたぁ思ってなかったんだがな。
……それだけ連中にも思うところがあるんだろうよ。
ま、その芽を植えつけたのはクロードとお前だけどな。
[教えを請う彼らの顔はみな熱心だった。
ただ強い炎に引き摺られてやらされているだけでは出来ないであろう表情。
それは尊いものだと思った]
― シュビト・現在 ―
[見境なく攻撃してくるものがいる。>>696
というシロウの言葉には僅かに顔を顰めた。
どちらの陣営でも無抵抗な人間に手を出すことは許されることではない。
シロウが抱えているこの子供もそうして怪我をしたのだろうか。
想像すると胸糞が悪くなる]
ったく、碌なもんじゃねーな。
[不機嫌を隠さずにいると厳つい顔がさらに厳つくなる。
それを見て取ったのか子供がびくっとした、気がした。
慌てて顔の筋肉を手で解して、なるべく優しい顔でいる努力をしてみた]
― 自室・現在 ―
あんまり綺麗じゃねーけどな。
[シロウと子供を宿舎の自室に招き入れた。
口ではそういうものの一人暮らしの家は汚すものもいないのか、きちんと片付けられている。
妻はいたが病死して、子供はいない]
身体を打ったってんなら、そこの寝台に寝かせてやるか。
おーい、大丈夫か?
[寝台に投げられていた書籍を下にばさっと落として、子供が寝られるような状態を作りながら子供に声を掛けた]
― シュビト・シロウと逢う少し前 ―
200人も死ぬ気で訓練するなんざ、大したことだろ?
[ガートルートの言葉>>724に笑いながらそう答える。
どんな訓練なのだろうと気にはなったが、それは今度またゆっくり聞けばいいだろう]
それにお前のその行動がクロードの助けになるためってんなら、やっぱり大したことだ。
あー……。そうだなぁ。
[訓練の手伝いを引き受けた時に、全くこうなることを予想してなかったわけではないが、
いざそうなってみると、もっと穏便に出来なかったのかと思う気持ちもある。
尤も穏便にするつもりがないのはこちらだけではなく、王府も穏便にする気がないからこそ、兵を突入させたのだと考えると、一概にどちらが悪いという問題ではない]
っても、オレも気軽だったのかもしれねぇが、片棒とはいわずとも棒の先くらいは掴んでるようなもんだからな。
叱るもなにも今さらだろ?
[そして、どう考えてもクロードの願いを聞き届けない過去は選択しない]
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