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そうだな。宿屋に寝泊りした方>>82が、今後何かあったときに連絡しやすいだろう。決して無理強いはしないが、俺はお勧めだな。
一緒に暮らしているパメラとリゼット、エルナには俺がこれから知らせに行く。ペーターが宿屋に泊まるなら、一旦パン屋に戻って用意をすればいいと思う。
[手早く今後の予定を言いながら、外出する準備を整える。
そこで視線をさまよわせるペーターに気付いて、安心させるように表情を緩めた。]
大丈夫だ。今のところ頼みたい仕事はない。
だがペーターに助けてもらいたいときは、ちゃんと言うから心配することはないぞ。
[ヨアヒムとゲルトに”ジムゾンの伝言を伝えに行くから、突然で申し訳ないが留守を頼む。”と告げて、宿屋をあとにした。]
― 宿屋→
― パメラの自宅 ―
おはよう。朝早くから悪いが、伝えたいことがある。
[まずパメラの自宅を訪問し、パメラとリゼットへジムゾンの言葉を伝える。]
昨夜降った大雪で、山を降りる道が塞がってしまったそうだ>>43。今朝ジムゾンが確認してきたらしい>>52。
まだ緊急事態と慌てる必要はないが、念のため宿屋に集まった方がいいとの話>>53も出ているので、宿泊するなら必要なものも持ってきてくれ。よろしく頼む。
[二人とも体調は大丈夫か?風邪とかひいてないか?
宿屋に来るときは、雪に気をつけてと思いついた注意を口にしたあと、その場を後にした。]
― 仕立て屋 ―
[エルナにおはようと挨拶をしたあと、パメラ達に伝えた伝言と同じこと>>90を繰り返した。ただし昨日会ったばかりなので、風邪を引いたかどうかは尋ねなかった。]
嗚、そういえば。
[以前エルナからマフラーを渡されたこと>>0:179を思い出した。
どうやら他の村人にも作っているらしいとは分かったが、手編みの品なので本当に自分が受け取っていいのだろうか?との迷いは未だにある。薪運びなど手伝いもしているが、十分にお返しできているとは思えなかった。]
もし宿屋に来るなら、デザートとかを用意しておくよ。食べたいものがあったら、言ってくれ。
[若い女性に甘いものとは、我ながら発想が貧困だなと思ったけれど、現時点ではそれしか思いつかない。
そんな言葉で話を締めくくって、仕立て屋を後にした。**]
― パメラの自宅 ―
[故郷にいた頃は妹の世話もしたことがあるが、それも遠い昔の話。年齢の割にしっかりしている印象はあるものの、13歳のリゼットには基本的にどうやって接したらいいか良く分からなくて、いつも戸惑ってしまう。
尤も、その感情を表に出すことはなかったけれど。]
?
[少し待っていてくださいと言われて、首を傾げた。一体どんな用件があるのだろうかと考えながらその場で待機する。]
あ、ありがとう。
[やがて出てきた温かいミルクに思わず顔をほころばせた。予想してなかった歓待、その分リゼットの気持ちが嬉しかった。
ありがたく受け取るとミルクに口をつける。温かい飲み物は、体だけでなく心も温めてくれた。]
助かったよ、これで元気を取り戻して仕立て屋に行ける。
[まだ時間が早いためか、リゼットに続いてパメラも顔を出した。パメラが昨日薪を持っていったとの伝言をペーターから貰っているので、その質問は省いた。]
もし二人で宿屋に泊まるなら、部屋が近い方がいいだろうか?今はほとんどの部屋が空いているから、好きなところを使ってくれて構わない。
[幼いリゼットを引き取って一緒に生活しているのだから、こういう点は気になるだろうなと一言付け加えた。但し二人揃って宿屋に来るとは限らないので、相談してみたら?とまで口にするのは控える。
パメラの両親が数年前に他界していることは知っている。結婚前の若い女性が頼りになる人を亡くして不安だろうとは思うものの、女性への接し方を知らない自分は差し出がましいことは言えない。せいぜい薪が足りているかとか力仕事はあるかと尋ねるくらいが関の山だ。
それでも、注意に大丈夫と答えたパメラにそれなら良かったと安心する表情を向けて、また後ほどと手を振りながらその場を辞した。]
― 仕立て屋 ―
[針に糸を通しているエルナ>>126を見て、朝早くから仕事熱心だなと感心する。
ちょうどヤコブと行き違いになっていたとは知らず。これでジムゾンの伝言を伝える相手はヤコブ一人か、と胸の内で考えた。]
どういたしまして。
[何やら考え込む様子のエルナに返事をする。
仕事が宿屋ではできないと分かったなら、俺の分は急がなくていいよと声をかけたかもしれないが、神ならぬ身、そこまでは見抜けない。
だがデザート作りに関して、自分が作ると思ってないエルナ>>128に、だろうなと内心同意の頷きを返した。
軍に所属していた頃に身の回りのことは全て自力で片付ける術を身につけていたけれど、デザート作りは白銀の村に来て覚えた。それでも尚、元軍人の肩書きや隻眼の引き締まった体から”とてもそんなことするようには思えない。”と言われても仕方がないと思っている。]
アップルパイね。
ヨアヒムがりんごを持ってきてくれているし、ちょうどいい。
[レジーナの不在を敢えて口にせず。
オットーの手が空いているときに、作り方のコツを教わろうかなと考えてはいるが、自分が頑張って挑戦してみるつもりとの考えを黙ったまま、エルナに了解したと返事をした。
太っ腹と言われて気分が良くなったせいなのか、はたまた自分が作る予定だと隠すことを面白く感じているのか。自然と口元に笑みが浮かんだ。
それからすぐに仕立て屋を辞して宿屋に戻る。]
― 宿屋厨房 ―
[宿屋へ戻るとすぐに、これから来る人に振舞うべく、厨房でお茶の準備を整え始めた。
厨房で使っているエプロンは、レジーナが譲ってくれたひよこ柄。宿屋の女主人曰く、金色の短髪がひよこそっくりだから、らしいが。かつては同世代よりも小柄だったせいか、散々ひよこ呼びされた身としては、あだ名は何処へ行っても同じものがつけられるのかと大変複雑な気持ちを抱いている。
そこへヤコブが野菜の配達に来た。]
おはよう。今日も美味しい野菜をありがとさん。
[薔薇柄のティーカップを手に、挨拶をする。
ヤコブにエプロン姿を見られるのは初めてではないので、どんな反応をされても特に気にする様子は見せない。]
これから談話室にお茶を運ぶところなんだ。一緒に飲まないか?
あと、ジムゾンが山を降りる道が塞がったと言っているが、それについて知っているか?
[ヤコブに問いかけながらも、手を止めずに準備を整えて、お茶道具一式を乗せたサービスワゴンを談話室に運んだ。]
― 宿屋談話室 ―
お茶とお菓子をどうぞ。温まりますよ。
[談話室にいる人へ、接客モードで丁寧に呼びかけながらお茶を配る。
シュピッツブーベンというジャムを挟んだクッキーの匂いを早速嗅ぎつけたのか、うつらうつらしていたゲルトは半分閉じた目で手を伸ばしてきた。
だが暖炉のそばで毛布に包まっているペーターが寝ているようなら、無理に起こすことはしない。**]
― 宿屋玄関 ―
ごきげんよう。ようこそ、いらっしゃいませ……って!
ふ、ふ、フリーデルか。よく来たな。
[談話室で接客モードに入っていたので、失礼します>>163との声を聞いた途端、いつも客が来るときの挨拶を反射的に返してしまっていた。しかもひよこのエプロン着用のまま。照れくさくて頬が染まる。]
い、いや。まだ顔を見せていない人もいる。
此処に来るまでに体が冷えただろう。談話室にお茶とお菓子>>146が用意してあるから、良かったらどうぞ。
[フリーデルの問いかけに極力冷静な口調で答えると、一緒にいたジムゾンとニコラスにもあいまいな笑みを向けながら中に招いた。]
ま、まあ。宿屋の仕事に必要なときは、な。
[そういう格好もするのかと問うフリーデルに、しどろもどろな態度を隠せずに告げた。
嗚呼見られている。じっと見られている。フリーデルが宿屋に来ることはあまりないせいか、気恥ずかしくて仕方がない。
しかも”可愛い格好”と言われて、完全に撃沈した。]
あ、ありがとう。
えーっと、その。何だ、レジーナさんに是非にと言われて、だな。料理中に服を汚す訳にもいかないし、愛用させてもらっているんだ。
[何か答えれば答えるほど余計な情報を晒している気しかしない。だからフリーデルが談話室に向かうのを目にすると、ほっとため息をつきながら額の汗を拭った。
談話室に戻りながら、エプロンをさりげなく外した。**]
[ふとヨアヒムへと視線を向ける。
朝宿屋を出る前に食べたいものがあるか尋ねたとき、ポテトと林檎のグラタンと答えたヨアヒムが呟いた言葉、”母さんが得意だったんだ”>>66。それはしっかり耳に届いていた。
礼を言われる直前に微かに沈黙したことも、しっかり記憶に残っている。ヨアヒムは母親のことを考えていたのだろうか?と解釈した。]
……。
[自分は母親の記憶は随分あいまいだ。母はいつも仕事に終われて忙しかったから、実質姉に育てられたようなものだった。おまけに戦場に出たあとは一度も故郷に戻っていない。
そんなことを考えていたら、ヨアヒムを不躾に見つめていることに気付いてしまい、誤魔化すためにとってつけたような言葉を口にした。]
その本、俺もあとでいいから読ませて貰えるか?
[正直に言うと、子供の頃から勉強はあまり得意ではない。頭を使うよりも体を動かす方が好きだ。だが書物に書かれた人狼と接するのは初めてなので、目に興味の色を浮かべてページをめくる。]
さて、このあたりだったか?
[まずは先ほどリゼットが見たらしい挿絵を探す。大した苦労もせず発見できたそれは、人を襲う人狼の表情がリアルに再現されていた>>171。一体誰が何の目的で残したのかと疑問に思うほどに。
例え絵本の人狼を怖がっていたことが過去の話>>188であっても、ペーターにはあまり見せられないなと思いつつ、最初のページに戻る。
いきなりびっしり詰まった文字にくじけそうになった気持ちを奮い立たせた。]
― 宿屋玄関・回想 ―
「それなら僕がローズマリーのお茶を持っていくよ。
確か在庫があったよね?」
[鎮痛剤を所望するニコラスへ、ひょっこり顔を出したゲルトが声をかける。
具合が悪そうに見えるニコラスから視線を外し、ゲルトに軽く頭を下げた。]
よろしく頼む。お茶はいつもの場所にあるから。
[”了解。任せてー。”と頼もしく請け負って厨房に消えたゲルトを見送った直後、ニコラスへ心配する視線を向けた。]
無理はしない方がいい。お大事に。夕飯の時間になったら一応呼びに行くけど、食欲がなければ遠慮せずに言ってくれ。
[少しの間を置いて、ニコラスが選んだ部屋のドアをお盆に注文のお茶を乗せたゲルトがノックする。]
[首を傾げるペーターの内心>>204が読み取れたならば、自分もペーターと同じ年くらいの頃は、恐怖を克服すれば強い人になれると同じように信じていたと同意するだろう。
だがそれを実行してみた結果は。ペーターに告げた通り、”ある意味始末に負えない”ものだった。それは今まで誰にも―当然友人であるジムゾンにすら―告白していない過去。]
……。
[ペーターの視線を感じて、本から顔を上げる。
ここで自分が考えていることを全て正直に告げる気にはなれないが、ヒントとなる言葉を提示する。]
例えば、近所に凄く頑固で厳しい大人の知り合いがいるとして。その人に怒られたら怖いから悪いことができない、って思えば、自然と行動を控えるようになるだろう?
俺が言いたいのは、つまりそういうことだ。
[言い終えると、口元にかすかな笑みを浮かべた。]
勿論構わない。どうぞ。
[フリーデルに声をかけられて、すぐに了承の返事をする。具合が悪そうだったニコラスの近くの部屋を迷わず取るのは、何かと周囲を心配して世話を焼くフリーデルらしいなとの感想を抱いた。
かつて自分も村に来たばかりの頃、左足の痛みを誰にも言わずに我慢していたときに、フリーデルから声をかけられた覚えがある。当時は無理をしていた自覚はなく、自力で何とかしなくてはと思っていただけだったが、とても驚いた。
ゲルトにニコラスが今滞在している部屋を尋ねて、その向かいの鍵をフリーデルに差し出しながら、三階の何処に行けばいいのかを伝える。]
[黙ってペーターとの会話を聞いていたらしいリゼット>>223から、突然思いがけない言葉を聞いて、目を何度か瞬かせた。
だがすぐにその瞳をじっと見つめて、そうだなと短く返事を返す。]
リゼットの意見には一理ある。恐怖に対する耐性は人それぞれ。それに潰されることで追い詰められる人もいるだろう。
[それと同時に、自分の半分にも満たない年齢で少女は何を体験したのだろうかとの思いが胸に浮かんだ。
だがフリーデルにすら沈黙した>>196のに、異性の自分には尚更喋るはずはないと思ったので、詳細を聞き出す気はなかった。ただ、俺は自分の意見だけが正しいとは考えてないし、他の人の話も無下に扱うつもりはないと意思表示するように穏やかな表情を浮かべる。]
[適当なところで読書を止め、大きく伸びをしながら体をほぐした。
そろそろ夕飯の準備をしなければと考えながら、宿屋に顔を出したオットー>>127に声をかける。]
デザートにアップルパイを作りたいと思っているんだ。
前にオットーの店で食べたものが美味しかったから、作り方のコツとか教えてくれないか?
[あくまでオットーに作って欲しいではなく、教えて欲しいと依頼する。エルナに貰ったマフラーの恩に報いるには、自分の手で完成させたいと思っているから。
了承してくれたオットーに”ありがとう。”と礼を言って、厨房に移動する。
その晩はヨアヒムのリクエストしたポテトと林檎のグラタンとアップルパイがテーブルに並んだ。**]
― 宿屋談話室・回想 ―
俺がリゼットを?
[自分としては唐突に投げかけられたように感じる問いかけ>>236に目が丸くなる。
だがすぐに少女の真意を探るように鋭さを増した視線で、鷹揚に頷いた。]
分かった。そのときが来たら、俺が全力で助ける。
[己が年上であると上から目線で答えることなく。かといって年下であるリゼットを軽く扱うこともなく。同じ村に住む仲間として対等に返答する。
リゼットの”だから”の前には、”恐怖に潰されてしまった人間も恐ろしい。”があると解釈している。
どんな理由で、何を望んでこんなことを言い出したのか、リゼットとの会話からは読み取れないものの。自分に託された思いは応じる。
その気持ちを、真剣な言葉と仕草と表情に込めた。]
― 宿屋玄関・回想 ―
[ふと気がつくと、自分のエプロン姿に友人のジムゾンまで言葉を詰まらせている。
おい、何でお前が絶句しているんだよとの言葉を口に出す前に、フリーデルが放った”可愛い。”に噴出す声が聞こえた。]
あ、あのな。
男が……ど、同性に可愛いって言われても嬉しくねーんだよ!
[更に頬の赤みを増して、唸るような口調で文句を言う。
途中で少し返答が途切れたのは、単に”男が可愛いと言われても”と言うと、フリーデルがショックを受けるかもしれないと思いつき、急遽”同性に”と付け加えたからだった。]
愛用しているのは――まあ、そうなんだけど。
[口元に笑みを向けるジムゾンをじと目で見つつ―意味は”お前、あとで覚えておけよ?”―その言葉の一部は肯定したあと、最後に談話室に移動した。]
― 宿屋厨房 ―
[オットーから受けたアップルパイ作りの指導>>240は、実に的確なものだった。プロならではのコツを付きっ切りで教えて貰えたのは、僥倖だったと思っている。
黄金色に輝くパイが焼きあがったとき、大げさな言動をするつもりなどなかったのに、思わずおおーっと歓声を上げてしまった。]
凄い!これは思っていた以上の出来だ。
オットー、教えてくれてありがとう。
[お菓子作りは経験あっても、素人の自分の予想よりも上手く仕上がったので嬉しく思っている。それを素直にオットーへの感謝に込めた。
厨房に向かっている間にエルナが宿屋に到着したようだ>>239。
林檎とシナモンの香りに気付いたとき、彼女がどんな表情をするか、実に楽しみである。]
[夕飯を皆に振舞ったあとは、ゲルトに手伝ってもらいながら片づけを行う。
礼を言って談話室を辞するヨアヒムに、”どういたしまして。”と返事をした。
急に宿屋に来る人が増えたので、むしろ献立を決めて貰えて助かったと思っている。人が多いところは苦手というヨアヒムを引き止めることなく、背中を見送った。
そのあとはいつものように温泉で温まって、軽く雑用を片付けてから眠りについた。]
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