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― 天上宮・庭園 ―
皆様にご迷惑をかけぬように。
周りの、特に朱雀様の指示はしっかりと聞きなさい。
それから――力に見合わぬ危険には飛び込まない、無理と思えばすぐ引き返すこと。
[庭園での別れ際。
青年は相変わらずの口調で、滔々と言い付けを述べていく。
ただし最後の一言だけは、深く実感の籠もった口調であった**]
― 天上宮 ―
『行ったか』
はい……。
[討伐隊が出立した後。
霊亀神と、それを身に宿す護り手は、天上宮にて言葉を交わしていた]
『心配そうだな。
あれが其方の手許を離れるのは初めてか』
ええ。
――しかし、共に在られる方々を思えば、よき初陣となることでしょう。
[その一言に、内より頷く気配がある]
『宮にほど近い所にも、陰気の高まりがある。
我らもまずは、この地の護りを固めねば。
……あれらが安心して帰還出来るようにするためにもな』
はい!
[大祭の後より今までの間、護り手の許にあった剣は、今は次代の手に渡されている。
故にかつて、護り手に任じられたばかりの頃手にしていた剣を抜き、地へ軽く突き立てる]
『――地脈霊起』
[宣と共に、地の奥にある金気が脈動し、妖魔にこの地へ近付くを厭わせる結界を生じさせる。
それに重なるは、同じく地の護りを受け持つ玄武神の水陣>>+6]
『天の護りへ向かうは……あの者か』
[高き場所より感じる焔の気>>+9に、先程言葉を交わした朱雀の護り手を思い出す。
次代の背を押すかのような言葉に、霊亀神も言葉を発することはなくとも、感謝の念を示した。
そして同時に湧き上がるのは、自らもそうであらねばという決意]
『さて、新たなる護り手の門出に、我らの手本。
示してやらねばな』
[静かだが力強き霊亀神の言葉に、護り手も頷き、金気帯びる剣を構えた*]
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