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― マスターとの出会い ―
[目につくものは全て攻撃し、殲滅する。
そう刷り込まれた目覚めは、血の濃さをも凌駕した。
目覚めて最初に目についたイェンスに手を出した。
しかし本当の意味で取り返しが付かなくなる前に、ヴェルナーを改造した学者の娘フレデリカの叫びが、イェンスを危機から救った。
ベースとなった古代兵器の制御音声とうんたらかんたらー、や、フレデリカもまた特別な才能のある少女だから、やら。いろいろ理由はあっただろうが]
『ヴェルナー、イェンスには絶対に攻撃しないこと。
イェンスはヴェルナーや私に何があっても攻撃なんてしないんだから』
[そう命令され、イェンスには無遠慮な視線を投げるのみとなった。
今の思考回路で、兄弟だの何だのという概念が理解できているのか、表面には現れない**]
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皆の呼び名を考える
タチアナ
バルタザール
イェンス
フィオン様
カーク様
セル様
ゾフィヤ
ダンディー
これでいいかな…
『バルサダール。イェンスの探索能力に問題はない。
対瘴気耐性については、幼少のストレステストのデータからもこの中で勇者とセル様を除いた中でも特に優れているものと判断する』
[気をつけろと念を押すバルタザールに、イェンスがいってしまった後に、肩の水晶玉がそんなことをいう]
[イェンスにとってはまだ幼い頃。瘴気の毒と狂った魔物らの災害から生還した理由の一つは、その瘴気への耐性があった。もちろんそれは兄も、である。
故に、瘴気を以って瘴気を払う古代機械文明の遺産が、こういう風に転用されてあれやそれやなのであるが]
[セルウィンのことをセル様、と呼ぶのは最初にインプットした名前から本人の訂正が入らないからである。
タチアナからの呼称でそうインプットされてしまっているのはいうまでもない]
>>96
『懐疑提言。
バルタザールは、出発前に谷に来るのは初めてだといっていた』
[それは出自やら何やらが何もかもが違う一行が出会った頃の話。
この谷が原因だと、瘴気に強いものらが向かうこととなり、当然谷について誰か何かしっている話をすることとなったのだが――
記憶容量の中には、そのようなバルタザールの提言を見出すことができなかった]
>>104
『フィオン様。
瘴気は単独で幻影を見せる効果はない』
[フィオンとカークは世界をお救いする聖痕の勇者なのだから、と、これはフレデリカから実に念を押されて「様」付けをしている。
マスターの命令なのでマスターが納得するまで解除はできない]
[そしてイェンスがいった先を見ていたが、セルウィンが戻ってきたので、再びボディは前をみつつも首は後ろを見ているという人類を超えた現象が起こる]
『セル様。
目立った損傷なし、瘴毒の影響もなし』
[だが本当に内側から瘴気に毒されてしまっている場合。
ヴェルナーの中途半端にポンコツな機能では、解体するまでソレを感じるには至らない。]
>>113
『事実である』
[水晶玉の機械ボイスは無情である。
それから、セルウィンの言葉をガン無視するも。
フレデリカが「みんなあまり慣れていないから、首を180度のところで止めてはだめ」と、命令を出す。
実にスムーズに、頭ではなく、体のほうが180度回転し、超常現象は終わった]
『懐疑提言。
何故タチアナは無事なのか』
[もはやセルウィンしか眼中にない彼女の頭に焦点があったとき、思考をもらす水晶玉。
フレデリカは、ただ、短く
「恋の力ね」
とだけいった。**]
>>139
『善処する』
[そう短く返す。
フレデリカから、「勇者様のお願いはなるべく聞いてね」、とはいわれているが故の返答である]
[その根拠は、勇者は間違いを犯さない。
フレデリカが勇者によせる信からの言葉であった]
[後ろからドロシーが姿を見せたことで、フレデリカの悪かった顔色がいくぶんかマシになった。
>>147 つむじ風の恩恵のおかげだろう]
「ドロシー様、ありがとうございます」
[そう御礼申し上げる]
『風による瘴気祓いはこの状況に有効である』
[肩の水晶玉は少し思考し…]
『マスター。今からこの場で爆風を上げることによって、マスターの害悪を取り除くことが可能である。
実行命令を』
[だめだ、とフレデリカに念を押されたのはいうまでもない]
[そして、何とはなしに、谷の方を見た。
イェンスがいってどのくらい時間が経過しただろうか。
誰かが、遅すぎるのではないか。
そう言いだすまで、じっと谷の方を見ていた]
>>173
[嘗て。ヴェルナーは同じ台詞をかけられたことがあった。
『ヴェルナーはちゃんとイェンスを護ってあげるのよ。
もちろん、護るためだからといって無茶はしないでね』
「あったりめーだ! 俺はにいちゃんだからな!」
そう力強く返したやんちゃな少年は、今は見る影もない]
『その提言は受け入れられない。
当方は、マスター・フレデリカの手によって起動した対魔物用戦闘兵器。マスターの命の為ならば――』
[フレデリカにどんと腹に一発いれられて黙った]
『マスター、手甲に微損傷。
冷却の許可を』
[間を読む能力は学習されなかったようだった]
[合流してきたエレオノーレに、水晶玉は反応する]
『懐疑提言。
瘴気適応能力に問題があり休息していたはずのエレオノーレがここにいるのは不自然である』
[何だって疑ってかからないで、お話を聞きましょう、というフレデリカの言葉で沈黙するが。
実に無遠慮な視線を小さな少年に向けるのであった >>181]
『懐疑提言。
エレオノーレに盾としての能力は不十分である。
盾として使用すれば逆に盾として使用される可能性がある。エレオノーレの盾としての使用は――』
[誰もそんなことしません、とぴしゃりとフレデリカに言われて水晶玉は黙った]
『懐疑提言。
エレオノーレの同行は、一行にとっての利点を見出すことができない。
タチアナ、エレオノーレの両名を庇っての戦闘行為は危険性が増す。必要であれば両名とも戦闘により排除――』
[むやみに人間を攻撃しちゃだめ、とぴしゃりとフレデリカに言われて水晶玉は黙った]
[>>223
フレデリカはぶんぶんぶんぶんと首を横に振る。
ヴェルナーはわかってくれないけれど、タチアナちゃんだって、エレくんだって、きっとできることがある、と。
一方、表情のないヴェルナーは、漠然と兄弟げんかを眺めていた]
[>>232
一方カークの剣呑な眼差しを受け止める表情に色はない]
『必要を認めない。
イェンスが偵察に出かけてからの経過時間は、今までの平均偵察時間から推察するに、異変が起きた可能性は低い。
じきに戻るであろう』
[ちょうどその頃、セルウィンがイェンスと出くわしただろうか]
>>236
『バルタザールに提言。
タチアナはもうすでにいってしまった』
[ほらもういない、とばかりにその姿はセル様一直線だった]
>>243
『タチアナの能力は解析不能である』
[計器によれば何も反応しないのに行動力がどこから出ているのか、水晶玉には理解できないようであった]
[やがて戻ってくるイェンスの気配に気付き、谷側へと顔を向け]
『イェンスの帰還を確認。
偵察御苦労』
[外観観察ではその異変を察知することができず]
[そばにいるフレデリカも、安堵の表情を浮かべてイェンスに無事でよかった、と話しかけるのであった]
『有意提言。
イェンスが偵察から戻った以上、一刻も早くセル様とタチアナと合流すべきである』
[ドロシーのおかげでフレデリカも運動するのには大丈夫な程度に体力が戻ってきており。
この提言にはようやくの肯定として頷いた]
>>295
[悲鳴を上げるエレオノーレ。
何かの以上かと問うフレデリカに、水晶玉は言葉を返す]
『瘴気濃度の上昇を確認。谷の奥からである。
それがエレオノーレの体調に何らかの影響を与えていると当方は推測する』
『有意提言。マスター・フレデリカ。
エレオノーレを保護する為には、谷の奥の瘴気を断つ必要があると当方は判断する。
一時戦力の分断を招くが、おっさんとドロシー様にエレオノーレを任せ、セル様と合流し、迅速に行動に出るべきである』
[ゲオルグの名前は、おっさん、として覚えられてしまっていた]
>>314
『当方、瘴気濃度の定量分析に関してはその測定精度と時間ともに世界一であると自負するものである』
[つまり、超おりこうさんであるといっている]
[しばし、どうするかと考えていたフレデリカだが――]
[走り出すバルタザール。ヴェルナーに、ついていくように指示を出す]
>>315
[しかし、一方で内側に巣食うものに関しては超鈍すぎる瘴気測定器であった]
『イェンス、案内を』
[いろいろ資料やら何やらと大きなリュックを背負うフレデリカを軽々と肩腕で抱え上げ。
セルウィンがどちらへいったのか、尤も効率よく索敵できる方法――「尋ねる」というコマンドを使用した]
『当方は殲滅能力に関しては、三度のめしよりも上手であると自負している』
[先に行くイェンスの後を、フレデリカを担いだまま追ってゆく。
その先に――この一行が致命的にまで決裂する出来事があるとは知らず**]
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