情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新
5人目、羊飼い カタリナ がやってきました。
羊飼い カタリナは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
― 村の外れ・羊飼いの小屋 ―
…チーズが5ダースに…、あ、バターとミルクを運ばなくちゃ。
[ふう、と息をついて作業台に視線をやる。
山と積まれた食材たちは、これから夏至祭を彩る華やかな食卓となるのだ。
忙しいながらも、気分は祭りを前に晴れやかに浮き上がるようだ。]
あとはうちで保存、と。
うん、下準備はこんなところかな。
[スカートをはたいて立ち上がると、満足気に頷いた。
少し予定より早いが、頼まれた食材を届けに行こう。
注文票としばしにらめっこをした後、いくつかの包みをひとつにまとめる。まずはオットーのお店に。]
― パン屋に至る道 ―
[両腕で荷物を支え歩くが、どうにも足取りがおぼつかない。
自家製のチーズは重く、そこに濃くまろやかな味が詰まっているが故とはいえ、やはり持ち運びには不向きだ。]
よい…しょ。
…それにしても誰もいないなぁ。
全然知らない場所みたい。
[小道の両脇は香り立つ花の木、物足りないと言わんばかりにもこもこと加えられた花飾り、敷き詰められた花びらにと…柔らかい色で満ちていた。
新鮮な景色の中で動くものはなく、時が止まったかのような錯覚を起こさせる…。]
[出窓から姿を消したや否や尋常じゃない早さで戸口から再度姿を見せたフリーデルに目を丸くする。
だが凛と、人とは一線を画した雰囲気を纏うそのいつもどおりの姿に不思議と違和感は感じられなくて、数秒のタイムラグの後、挨拶をしたのだった。]
[華やかだがひとけのない村に物寂しさを覚えていたところだったから、フリーデルの言葉>>40にぱっと表情を輝かせる。]
えへへ、ちょっと無理して持ってきてしまいました。
[でもお仕事なので!と胸を張ろうとするも腕がぷるぷる震えているのは自覚していて、ええ正直つらいですと正直に言わざるを得なくなる。
不意に吹いた風は少し秋の気配を帯びていて先ほど感じた寂しさを思い起こさせた。
話してみるとフリーデルも同じ感想を抱いていたことを知り温かい気持ちになった。]
[フリーデルの提案>>40に目を数度瞬かせると、一瞬ためらった後気恥ずかしそうに頷く]
よ、良かったらお願いして…いいでしょうか。
[自分があれだけ持つのに苦戦したチーズを何ともなしに持ち上げたオットーを、ついぼうっと眺めたまま呆けてしまう。
彼女自身にもなんの感情がそうさせたのか分からない。
だが、頬が少し熱い気がした。]
私の仕事なのに…いつもごめんね。
[そろりと窺うように言う。
何となくそのままオットーから目が離せなくて、そのため今度はフリーデルに対するぎこちなさ>>58というか、二人の間の固い空気に気づくこととなった。
その疑問を口に出すほど少女は積極的な性格ではなくて、二人の間で難しい顔をしてしまう。]
[だが、暫しの考え事もオットーの口から木苺のシフォンという言葉を聞けばぱっと吹っ飛んでしまう。]
…ほんとに?あのケーキ大好きなの!
じゃあ、森に木苺を取りに?
[チーズを持ったのと逆の腕に下げられた籠の存在に気づく。
パメラとアルビン、ゲルトと会ったことを聞けば、森での小さな冒険>>66>>69に思いを馳せただろう。]
― パン屋 ―
[無事に、と言っていいのか、配達の仕事は終わり、食材をパン屋の食糧庫に収める。
ふう、と一仕事終えたときに息を吐くのは昔からの癖だった。]
フリーデルさん、本当にありがとう。
力仕事得意なの、意外でびっくりしちゃった。
シスターのお仕事ってもしかしてすごく大変なの…?
[とてもきつい力仕事を連想する。教会の長椅子を移動させるフリーデルの姿が浮かぶ…。
勝手に心の中できつい仕事を課す神父のジムゾンを責めるところまで暴走したところで、木苺の籠が視界に入った。]
あっ、オットーのシフォンケーキ、フリーデルさんもどう?
食べたことある?すっごく美味しいの!
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新