情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新
6人目、学生 サシャ が参加しました。
学生 サシャは、霊能者 を希望しました(他の人には見えません)。
― 村外れの小川 ―
[水のなかは冷たくて、泳ぐ魚の鱗が映える。
こんな山のなかで気に入ってるのは、それくらい。
ぴんと張り詰めた釣糸の先で震える命を
この手に手繰り寄せて、別世界みたいな
温度に自分の手のひらの熱さを感じるとき。
この私には似つかわしくない田舎の野良仕事も多少は悪くないかしらって、おもうの。
ちょっとだけ。ほんのちょっとだけだけどね!
つまらない日常のなかの、ささやかなキラキラ。
幾つかは、いつか都会に返り咲く私の宝物に
してあげたっていいって、おもってた。]
― 集会場 ―
ふ〜んだ!
いきなり勉強の息抜きを邪魔して、もう!
ぜったいぜーったい許さないんだから!
[びしょ濡れのじゃじゃ馬は、使いに連れられ集会場へと。
有無は言わせられなかったけど無理強いされた訳でもない。驚いて川に落ちたのが恥ずかしくて、誤魔化すように怒っている。……今日も小川にいたのは、息抜き。あえてのひとりなの!]
…あのおじいちゃんの件は気になるけど。
どういうつもりで、この私を呼ぼうっての。
[昔の村について教えてくれた元鉱山夫を思い出して俯く。涙に代わるように滴が落ちた]
はぁ……どうも皆さん。
オズ兄も呼ばれたの? なんで?
[集まった面々を見れば、オズワルド、オクタヴィアに行商人のアルビン。それから、白銀の髪に赤い瞳の墓守に視線がゆく]
ね。犯人はお前だ!って突き出したら
まるくおさまったり、しない?
題して、山間の村爆破事件。みたいな。
[どう思う、とばかりシメオンを軽く睨む。
墓守には苦手意識が強かった。先代にも彼にも。
紅茶の香りが鼻を擽る。
アルビンの見立てか、和やかなお茶会の雰囲気を乱すかも、と思うと流石にばつが悪いから、こんな話を引っ張らないつもりではいるけれど]
――――――――
■名前:サシャ・ベルガー(Sasha Berger)
■年齢:15
■職業:学生
■経歴:村生まれだが、幼少期は原因不明の体調不良をよく起こしており、12歳まで都会の病院で過ごす時期が多かった。父は村外で出稼ぎ、母は村で食堂を営んでいる。
/*
飛び入ったはいいものの、同じ場所に人いっぱいでミェェ…ってなってます。これ、進行中おろおろして動けなくなっちゃったらどうしよう!
霊能者通らなかったらどうするかだけはちゃんと考えておきます〜
― 浴室 ―
ローゼンハイムさんもいるんだ。
ええ〜……共通点がわからないわ。
[長風呂、といっても準備が大変だから、沸かした湯を桶に分けて浴び、
温まった浴室のなかで息をつく。体を拭いて、残ったお湯で足湯でもしよう。
あの轟音以来、近頃の不穏な空気の事は嫌と言うほどわかっているけれど、自分たちがどういう理由で呼ばれたのかなんて、まだ知らなかった。
温い水のなかで、蒼白い足が泳ぐ。
気が落ち着くまで、あともう少しだけ**]
― 回想 ―
[幼い頃は、よく寝込んだものだった。
こわい夢を見た、とわんわん泣いたり
水の冷たさを手のひらで楽しんだり
そんな、ちょっとした事で熱を出したり気を失ったり。今なら美人薄命ね、なんて笑えるけれど。
かつては鉱山を中心に栄えていた、とは信じられないくらい穏やかな暮らしの隅っこで、ずっと感じてた。疎外感ってやつ。
たいてい、みんな年頃になれば親の仕事を継いだり村の外で手に職をつけたりする。
お母さんみたいに村で美味しい料理を作る未来も、お父さんみたいに村の外でバリバリ働く未来も想像できなかった。外――特に都会には素敵なモノがいっぱいあったけれど、何一つ私のモノじゃなかったんだもん!
元気に遊ぶ同年代は羨ましかったし、
どんどん大人になっていく年長が眩しかった]
オズ兄、行ってらっしゃい…。
[オズワルドが村を出たのも、そんな頃だったと思う。
寝込みがちだったために、最近見かけなかったアルビンや近所のお姉さんが弟子入りや独り立ちで村を出たのだとようやく理解して、ショックを受けていた]
みんな、みーんな
やりたい事がちゃんとわかって、外に
いっちゃうんだね……。
サシャは、なんにもわかんないよ。
[いつかオズ兄が一番素敵だと思う作品を見せてね、と。ひょっとしたら村に帰らないかもしれない従兄を見送ったものだった。
結果的に、彼はこうして村に帰ってきたけれど]
[都会での入院生活。村での静養。
いくら重ねても、体調不良の原因はわからなかった。
不思議と少女らしくなるにつれて元気になっていき、今では麓の学校を休む事さえ滅多にないけれど。
いまだに将来の夢は白紙のまま。
奨学生を目指して勉強するのも、オクタヴィアのように村で生きていくか、オズワルドのように戻ってくるか、アルビンのように村の外に軸足を置くか、決めかねているから。
……うっかり早死にしてあの墓守くんの足元に眠るのがいけすかないから出ていくの、と表向きは気の強い言葉で誤魔化しながら、サシャ・ベルガーは日々を過ごしていた*]
……私は、特別。
迷ってるんじゃない。
何にだってなれるし何だって出来るから、
だから、田舎での時間をもて余してるだけなんだから。
/*
オクタヴィアさんがオズ兄が死んでるのを見て
「また体に悪いことして眠ってるの?」的なこと
震える声で言うところが見たくないと言ったら嘘になる
(性癖に素直なツイート)
……。
か、貸したげるから後で覚えてなさいよ。
[なんだろう、イェンスのコレは。
村に来たばっかりの頃は、年の割に可愛かったのに。
ふてぶてしく大きくなっちゃって。それでも、何処か面影が残る感じ。毒気が抜けちゃう]
イェンスも呼ばれたの?
いよいよもって意味不明だわ。
復旧の話だったら、私やヴィア姉呼ばれないだろーし。
[とりあえず気を取り直して足を拭く*]
…残り湯しかないけど、水でいいなら
汲んできてあげてもいいけど?
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新