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>>63
ああ、馬は授業で習ったな…。
整歯の実技も受けた。生憎、虫歯になった者は見ていないが。
[化膿した歯茎を想像して、眉を顰める。]
………それは、痛そうだ。
それに猫などは命の危機だろう。獲物を取れなくなる。
ウサギでも…東寮のラヴィのファンが黙っていないだろうな。
今度出会ったら、きちんと歯を磨かせておく。
[真顔でこくりと頷いた]
>>65
[続く言葉と、膚に映える白い爽やかな歯を見せた笑顔にきょとんとする。
それから苦笑して肩をすくめ]
……生憎、歯が原因で医者にかかったことはないな。
ベリアン・アリーも…まあ、必要はなさそうだが。
君がその笑みを失えば、嘆く女性士官は多いだろう。
[エキゾチックな容貌をもった彼に憧れる異性の同輩は、年齢に関わらず多い。
揶揄うような響きが、かける言葉にほんの少し入り混じる。]
――危険思想、か。
君に言わせれば、この次代の選良の為の学び舎も、紅茶ポットの茶漉しのように聞こえる。
[クスリと喉で笑い、アイスティーの容器を持ち上げ、ゆるりと傾ける。
僅かに沈んだ茶葉の残りが、それに応え形を変えた]
不都合なことに、思想は成績で図れるものでもない。
……その安全弁が論述試験、というわけだな。
……まあ、どこかの生徒会長と違って、俺に茶渋を気にする趣味はない。砂糖を入れて飲めば誤魔化せるものだ。
どんなに取り除いても、擦り抜ける茶葉の断片はあり、組織には苦味が常に含まれている。
それが深みでもある、……とは、
[悪くないとの言葉に、そっと笑う。
しかしその瞳は多少茶化すように瞬き、]
とは言え、ここに集う奴が、考えるな、と言われておとなしく従うようにも思えない。
もちろん君も含めてだ、ベリアン・アリー。
[テクストを閉じると、膝を払いながら立ち上がった]
……そろそろ予備鐘の鳴る頃だな。
ベリアン。
[呼ばうと、残ったマドレーヌの包みをひとつ、
持ち上げた籠から上に放り投げる]
[購買部に籠を返し、教室へと歩みを進めた。
廊下のあちこちでわいわいと試験の話題に夢中になっている生徒達の手に、何かの冊子――もしくはその写しが携えられているのが見える。
「や ま か け ♂ テ ク ニ ッ ク」
別名アヴェ先輩試験対策ノート。
士官学校に在席した、伝説の先輩が残した試験対策本である。]
……あらゆる意味でこの学校を食い荒らした人だという伝説だが。
どういう意味かは余り想像したくないところだ。
今は相当な地位に就いているとの噂だな…。
[実際、ピンポイントに良い所を抑えた良本で、
対策ノートとしての出来は素晴らしいものだ。
自分のノートを公開して後輩を導くなんて、
なんて人なんだろう…
すばらしいテクニシャンと言われる所以である]
[試験は科技応用、魔技応用と進み、最後に論述へ。
配られた試験用紙に暫く頭を悩ませることになるが、
それは暫く後のことになる*]
―少し前―
[購買部に渡る廊下からは、中庭がよく見える。
試験中をものともせずにスノウをもふもふしている横顔は、時折みかけるものだ]
確か…、ヴィンセント・ヴァイス。
ベリアンと同じ六年だったかな…。
[よく似た銀髪の兄妹がいる――しかも、妹のユーリエはかなり可愛い、ということで話題になっていた後輩だ。
この学校に兄弟姉妹で入学するのは珍しい為、そういう意味でもヴァイス兄妹は注目されていた]
しかし、……流石に試験期間中は、もふもふマニアどもも群がるのは自重しているということかな。
[ベリアンの言う>>215『熱烈なファン』を思い出し、くすり、と笑みが漏れる。
――或いは寮長の演説が功を奏していたのかもしれないが *]
あれですよ、先天性ヒトカラ病(人に絡めない病)なのはしかたないので、人の設定を拾っては投げてログ活性化してみる作戦
多方面に絡める人は本当尊敬するわ…とほほい…;;
―購買部―
すまない、籠を返しにきたのだが。
……ああ、そうだ。イルマのおばさんが、持ちきれないだろうと気を使ってくれて。
ありがとうと伝えて欲しい。
[カウンターの上に、菓子を入れていた籠を置く。
学用品から書籍、パンなどの軽食類までを幅広く扱う購買部には、世話好きの中年女性たちが、職員として交代制で勤務していた。]
……いや、その、今日は買占めはしていない。
昼休みも試験範囲を浚うのに忙しくて、そんなに時間がなかったからな
[しどろもどろで抗弁する。
菓子に関しては、聊か良すぎる客である筈なのに、
毎度のように『ちゃんと食事になるもの食べなさい』と叱られている始末である]
……ああ。今日の胡桃クッキーもなかなかだった。
マドレーヌは…
この前とは、多少味付けを変えたのだろうか?
オレンジの風味が少し強くなっている。
俺はこちらの方が好きだ。
[出る菓子全てを連日余す所なく口にしている彼は、格好のモニター代わりにもなっていた。
一通り菓子の感想を告げたところで、予備鐘が鳴り響く]
>>376
…………いや、そんなに買い占めてない。
座学の多い日は鞄に入りきらないので…。
[突っ込まれて思わず目をそらし、嘘くさい上に言い訳がましい答えを返した]
って…西寮長、か。
………その釣り、本当に生徒会長の懐に戻るんだろうな?
[こちらも脇から耳にして気になっていたあたりをツッコんでみる]
>>390
…? 大抵、ひとりで食うが。
ふたりで食べた方が美味しい、とか、リアル充実爆発な相手がいないのでな…。
[士官学校、女子少ないし。]
今日はラヴィに取られたが、小動物に甘いものをやると虫歯になると言われてしまった。
[買い占めたことがばれているのには、若干びみょー、な顔をすることで答える。
しかし首をひねり、付け加えた]
……まあ、元々買い占めずとも売り切れるのは早いんだ。
旨さに加えて、作っているパティシエが誰か、誰も知らない、というのも話題になっているようなのだ。
>>393
[苦笑して、肩を竦めた]
流石寮長、というところだな。
……なら、妙に楽しそうだったのは別の理由か。
[余り、各寮内の人間関係には詳しい方ではない。
生徒会長とは懇意なのだろうか、と首をひねる。]
>>422
西寮長でもそうなのか…。
……いや、男だらけの寮を纏めているような立場だと、却って、女子とのかかわりも少なくなるのかも知れんな。
[そういえば生徒会も男だらけだし。
そして一番の美人の教官は旦那持ちときている。
伝説の先輩は伝説の♂である。
……思い返して、つい遠い目になった]
あ……甘いものは脳に良いんだ。
特に試験期間中は疲れたときに少しでも糖分を補給すると、とても捗るのだぞ。
試してみると…、……って。
…そういえばもう、寮長はここで学科試験を受けるのも今日で終いだったな。
[楽しげな笑いに少し赤くなり、それから、相手が卒業を控えている事に気づいて苦笑した。]
[首を捻り、考えながら>>426]
……俺も何度か聞いてみたこともあるのだが、教えてもらえなかった。
いったいどういう手段で受け渡しをしているのかはわからんが…
此処まで情報を漏らさずにいるということは、余り教えたくない相手…ということなのだろうな。
たとえば、ここの教官とか……生徒とか。
…………完璧な生徒会長の、意外にわすれんぼなところ、か。
……………なるほど。
[納得して、ぽんと手を叩いた]
―暫く後―
―論述試験・回答―
■1.
単独行動を前提とした上で、馬車を優先する。
極めて判断までの時間が限定された場である。この場合、最小・最短の行動にて、最大の効果を得られる事を理想とせねばならない。
また全員が犠牲となる最悪の事態を防ぐ必要がある。
但し、乗馬鞭などの遠隔武器・遠隔操作系魔器などを携帯している場合、赤ん坊を落石のコースから除外する事を試みる。
非常に成功率は低い賭けだが、或いは双方を救うことが出来るかもしれない。
■2.富俗階級の特権を広く維持し正当化するために作られた社会的概念ではあるが、現在の社会構造はこれらの通念により支えられている状況であることも否定できない。
この士官学校や各国軍組織もまたその恩恵に預かっているひとつだろう。ノブレス・オブリージュとは現代に必須となった社会システムである。
■3.
職業。身体をもって国家と国政、そこに属する民を守る一方、国家に敵対する者の破壊を職業とする者の総称。
但し物理的な力を多大に行使する立場に置かれる為、倫理面、規則面、技術において雇用者による厳密な管理が必須とされる。
[一見で呆気に取られながらも、すらすらと筆は紙面を滑る。
…ほとんど迷いはなかった。
夢も理想も無い内心の現実を端的に綴り、数度見返して誤字を直した。
提出したのは早いほうだっただろうか。
それでも席を立った頃には、教室の椅子のあちこちが既に空になっていた*]
>>468
…いつか何処かで寮長にお会いした時は、何か出会いがあったかを尋ねることにしよう。
[クス、と思わず微笑み、軽くかぶりをふる]
いや、覚えておくといい。
軍人になったところで、机仕事がなくなるわけでもないだろうしな。
……責任重大だ。
だが、俺はともかく、現7年生には逸材も多いと評判のようだ。
なんとかなるだろう。
俺の目には、皆が、この箱庭を愛しているように見える。
――時に猫や兎を巡って愛らしい諍いが起きようともな。
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