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6人目、何でも屋 イェンス が参加しました。
何でも屋 イェンスは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
― 聖地セーファ・とある路地の前 ―
……確かに、この路地に入って行ったんだな?
[確認に、その少女はしゃくり上げながら頷いた。
びっくりして飛び出して、そのままここに走っていったの、という言葉に、青年は一つため息をつく。
整然とした表通りから続く、細い路地。
仄暗いそこは、他所から来た幼い少女には踏み込みにくい領域なのだろう。
それでも、逸れてしまった『家族』を思う気持ちの強さは、十分に見て取れて]
わかった、必ず連れて来るから。
お嬢さんは、お袋さんと一緒にどこかで待ってな。
……ああ、ここの近くに食堂があったろ? うん、あそこなら俺も迷わないでいけるから。
[片膝ついて目線を合わせ、穏やかな口調で呼びかける。
少女は大きな瞳からぽろぽろと滴を落としつつ、青年をじぃ、と見上げ。
リリィをお願い、と訴えた後、傍らでやり取りを見守っていた母親にぎゅう、と抱きついた]
おう、任された。
……戻って来たら、とびきりの笑顔での出迎え頼むぜー?
[軽い口調でそう言って、心配そうな母親に目配せする。
心配ご無用、と言わんばかりの仕種に、母親はお願いします、と告げて表通りの方へと戻っていった]
んーじゃあまあ。
迷子のレディを探しに行くとしますかっと。
[軽い口調で言いながら、路地へと踏み込む。
放浪の何でも屋イェンス・エーンデクロース──通称、『浮き草イェンス』の現在の仕事。
それは、迷子の仔猫捜索だった。**]
― 聖地セーファ・とある路地 ―
さあて、と。
迷子のレディはどちらにおわすかな、っと。
[動き始めている事態からはやや遠く。
何でも屋が探すのは、花の名を持つ
飼い猫って事は、路地慣れしてない可能性高いからなぁ。
路地猫の縄張りに突っ込んでると、ちょっと厄介かも……。
[なんてぶつぶつと呟きながら、猫が入り込めそうな隙間や物陰をひとつひとつ確かめていく。
そんな事を幾度か繰り返していると、覗き込んだ箱の影から白い影がばっと飛び出した。
同時に、ちりん、という鈴の音が響く]
……はいはい、大人しくしような、レディ。
[タイミングを合わせて目の前に着地した何でも屋に道を阻まれ、びくり、としながらに竦んでしまう。
その隙を逃さずひょい、と拾い上げると、きょとん、とした眼がこちらを見上げた]
元気がいいのは何よりだけど、お嬢さんが心配してるぜー?
一緒に帰ろうなー。
[呑気な口調で声をかけた後、視線は唐突に無茶言った相手へと向いて]
……なんだ?
[聞こえる物音や伝わる空気は物々しい。
何やら嫌な雰囲気だな、と思いつつ]
随分と、聖地らしくない雰囲気だが……とにかく、行ってみるか。
[ここではあまり見せた事のない、真面目な表情で呟きつつ。
路地を抜け、通りへ向かうべく歩き出した。*]
― 聖地セーファ ―
[同意を返したフランツ>>75と共に騒ぎの許へ向かう。
騒動事態は一段落した後のようだが、慌ただしさは残されていて]
あー、と。
騒々しいが、何があったんだい?
[雰囲気にそわそわとする仔猫をなだめつつ、近くにいた男に問いかける。
男は興奮した様子で妖術師の暴挙についてを語り、その逆襲に対しての警戒が始まっている事を教えてくれた]
おーやおや。
まーたややっこしい事しやがってますねぇ。
[妖術師の名に、はあっ、と大きくため息をつく。
旅をしている間にも、その名を聞く機会は多かったし、それに絡んだ依頼を受けた事もある]
まー、そういう事なら、何にもしないってわけにゃあいかんねぇ。
[放っておけばどうなるかは自明の理。
ここで何もしないと言うのは、色々な意味で主義に反する]
取りあえず、自警団辺りに断り入れとくか。
勝手に動くのも、さすがにあれだし。
まあ、その前にこの子のお届けしないとだが。
[仕事二つ同時にはなー、なんて。
笑う口調だけはやたらと軽かった。*]
― 聖地セーファ ―
大人げないとかってのは超えてるわな。
そうでなくても力笠に着て、ってのは気分わりぃってのに。
[顔を顰めるフランツ>>87、軽く肩を竦めて返す口調は、吐き捨てるようなもの。
妙な実感がこもっていた事に気づかれたかは定かではなく]
ああ、そーだな。
そういうのは早い方がいいし、報せてきた方がいいだろ。
俺は一足先に戻っとくわ……こんな状況じゃ、依頼人も不安だろうしな。
ちょっとでも安心させてやりたい。
戻り遅くなる事は、旦那に伝えとくわ。
[言いながら、落ち着かない仔猫をそっと撫で。
商店街を巡るフランツと別れ、向かうのは食堂の方。*]
……に、しても。
変わってない、よなぁ。
[ぽつ、と零れた呟きは喧騒に紛れて消える。
『浮き草』を名乗るようになるよりも前。
騎士を志していた頃の記憶がふっと過って、すぐに消えた。*]
― 聖地セーファ・食堂 ―
[軽口めいた感謝の言葉>>95には、期待してるー、と笑って返し。
何はともあれ、と向かった食堂。
騒ぎは伝わっているのか、中には落ち着かない空気が漂っていた。
真っ先に向かうのは、落ち着かない様子の依頼人母子の許]
よ、ちゃんと見つけてきたぜ、お嬢さん。
[穏やかに呼びかけながら抱えていた仔猫を差し出す。
それまで不安げだった少女はぱっと表情を輝かせ、仔猫の名を呼んで手を差し伸べた。
手の力を少し緩めたなら、仔猫は自分の力で主たる少女の腕へと戻っていく]
……ん、いい顔だ。
[仔猫を抱き締め、ありがとう、と告げる少女の顔に目を細め。
礼を告げた後、何かお礼を、と言う母親の言葉にひらひらと手を振った]
いや、それは後で構いませんよ。
今、ちょっと騒々しいですし……この騒ぎが落ち着いたら、飯でも奢ってもらえれば。
[元々、自分のお節介から始まった依頼で吹っかけるつもりは毛頭なく。
それよりも、と話題を変えて、外で起きている騒ぎの事を伝える]
これから色々と騒がしくなりますし、早めに聖殿に避難した方がいいですよ。
[小さな子供がいるなら、安全は確保するべきだろうから、と告げて]
ま、なんにせよ、悪党の好きにゃさせませんから。
心配ご無用、ってね。
[一転、笑顔でこう告げて。
おにーちゃんありがとー、と手を振る少女と、その母親を見送ってから。
食堂の主人に、途中でフランツと一緒になった事と、彼が商店街を回ってから戻る旨を伝えて]
んじゃ、俺もちょいと準備してきますんで、また。
[軽い口調で、部屋を取っている向かいの宿へと足を向けた。**]
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