情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
―茶会の間―
[少女の姿をした高祖母の問い>>206に、少女は暫し考えこむ。
やがて言葉を選びながら、ぽつりぽつりと口にし始めた。
目の前の元老に、隠し立てをする意味はない。]
『お父様』は私を、いえ、人であった頃の私を美しいと仰ったわ。
見目も心も、混じり気なく美しいと。
その美しさを永久に留めるために、こうして私を人から人形(ひとがた)へと変えたわ。混じり気のないままに育てるために、檻に囲って今日まで育ててきたわ。
[少女は目を伏せる]
けれど、それになんの意味があったのかしら。
吸血鬼の血が混じって、既にその性質は変じてしまっているのに。
野の花を造花にしてみたところで、それは綺麗なだけの「野の花に似た何か」でしかないのに。
―茶会の間―
[少女の姿をした高祖母の問い>>206に、少女は暫し考えこむ。
やがて言葉を選びながら、ぽつりぽつりと口にし始めた。
目の前の元老に、隠し立てをする意味はない。]
『お父様』は私を、いえ、人であった頃の私を美しいと仰ったわ。
見目も心も、混じり気なく美しいと。
その美しさを永久に留めるために、こうして私を人から人形(ひとがた)へと変えたわ。混じり気のないままに育てるために、檻に囲って今日まで育ててきたわ。
[少女は目を伏せる]
けれど、それになんの意味があったのかしら。
吸血鬼の血が混じって、既にその性質は変じてしまっているのに。
野の花を造花にしてみたところで、それは綺麗なだけの「野の花に似た何か」でしかないのに。
[「お嬢様」、
すっかり聞き慣れた、しかし此処では使われるはずのない呼び名を耳に捉えた少女は、柔らかい金髪をふわり、翻して振り返る。
声の主を視認すれば、先ほどの人形のような笑顔からは打って変わって少女の瞳には様々な感情が過ぎる。]
――、…おにいさま?
[囁くように問う。
血の繋がりはないけれど、「兄」と呼んで慕っていたその男が今、目の前に。少女の背丈が伸びたことで、最後に見た時よりは幾らか視線の近くなったように思われた。]
[「お嬢様」、
すっかり聞き慣れた、しかし此処では使われるはずのない呼び名を耳に捉えた少女は、柔らかい金髪をふわり、翻して振り返る。
声の主を視認すれば、先ほどの人形のような笑顔からは打って変わって少女の瞳には様々な感情が過ぎる。]
――、…おにいさま?
[囁くように問う。
血の繋がりはないけれど、「兄」と呼んで慕っていたその男が今、目の前に。少女の背丈が伸びたことで、最後に見た時よりは幾らか視線の近くなったように思われた。]
―時は少し過ぎて古城:廊下―
[少女の姿をした優しい高祖母や懐かしい「兄」と別れて、少女は廊下を歩む。慣れぬ密度の濃い血の匂いにあてられて、すこし気疲れしてしまったようだ。]
すこし、休憩をさせていただきたいの。
お部屋を貸してくださらない?
[眷属にされていると見える、ヒトと吸血鬼の間の子のような使用人にそう頼めば、
『空いている部屋はご自由にお使いください。何かございましたら、いつでもお呼びつけくださいませ』
そう無感情な答えを貰った。少女は下がってゆく使用人にお礼を言いながら、憐れむように彼らを見つめるのだった。]
―城の一室―
[扉の向こうから聞こえる笑いを含んだ女性の声。
怖い人でなくてよかった、と、少女はいくらか安堵しながら。
それでも恐る恐る扉を開けて、]
ご無礼をお許しくださいな。
すこし疲れていて、注意力散漫になっていたみたいなの。
[改めて謝罪の言葉を口にした。]
私はシルキー。
退屈なら、お外で散歩でも如何?
『お父様』が、此処の中庭はとても綺麗だと教えてくれたわ。
[退屈ならば外に出ればいいのに。
目の前の青い髪の女性が罪人であるなど、思いもよらぬ少女は無邪気に話しかけた。]
[エルの答えとその悲しい表情を確認すれば少女もまた眉を下げて]
あら、そうなのね。
『お父様』が私に施していた呪術と似た類のものなのかしら。
エルさん、あなたの気晴らしになるのならしばらくお付き合いしますわ。……そうね、すこしお話をしたら。
そのあと中庭に行ってお花を分けてもらってくるわ。
綺麗なお花をお部屋に飾れば、きっと少しは気も紛れるわ。
[うん、いい考え。とばかりに少女は手を打ち合わせた。
『お父様』に、此処には罪人も幾人か紛れ込んでいるという話は聞いていて、目の前のエルという女性がそれに当たるのだろうということは予想がついたけれど。
愛称を呼ばせてくれた彼女に何かお礼はしなくては。
そんなことを考えながら、少女はエルの答えを待った。]
―城の一室―
有難う、
[エルに勧められるままに椅子へと腰掛ける。
花をプレゼントする提案には、エルも喜んでくれたよう。
庇護されるばかりで人に何かをしてあげることも少なかったものだから、感謝されることがなんだか心地よい。
『お父様』の書斎で夢中になってページを繰った植物図鑑の内容を思い出そうと宙に視線を彷徨わせた。
(そうね、真っ白なフリージアなんて良いわ)
(花言葉「親愛」なんて、とってもロマンチックだわ)
どんな花を贈ろうかと思いを巡らせて、少女はエルにも訊ねた。]
エルさん、あなたはどんなお花がお好み?
リクエストがあれば、探してくるわ。
[ティーテーブルに頬杖をついて。その仕草は見た目の年齢と何ら相違ない幼いものだ。]
/*
(自分の残りポイントをまじまじ見つめて)
やっぱり私喋りすぎ?
…でも結んでみたい縁故たくさんあるんだもの…
アルビンさんともローズマリーさんともソマリ様とも絡んでみたい…あとおにーさまとは慌しくなったからまたいずれ深く掘り下げたい…
そして気付かないうちに迷惑かけてないかとぶるぶるするお仕事。返しにくい振りしちゃってないかなあがたぶる
身内でRPやった時はこんなに喉溶けなかったのになぜだ…800/30000ptも喋れば多いほうだったのに…
/*
RPのプロの人に、エピでアドバイスもらえたら嬉しいですん…
なんとなく生えてきた設定↓
・お父様のお父様がシルキーにそっくりらしい
・ジャンをお兄様と慕っていた
・エレオノーレにかけられてるのと似たような呪術によって長くお屋敷から出られなかった(文字通り鳥籠だた)
―城の一室―
ええ、あなたを思って持ってゆくわ。でも、沢山手折ってしまうのは可哀想だから少しだけ、ね。
[杜若を所望されれば、少女は記憶を手繰ってその花を思い出す。アヤメによく似た濃紫色の花。]
杜若。…なんだかエルさん、あなたによく似たお花ね。
「幸運は必ず来る」わ。
[確か杜若が咲くのは水辺だったかしら、などと考えながら。出された水をお礼を言ってから口に含む。
味気ない水の味に、少女は思い出したようにもうひとつ、提案を。]
お水だけでは味気ないわよね。
私、ここに来る前に茶会の間に寄ってきたの。
そこで紅茶も貰ってくるわ。
綺麗なお花に、温かい紅茶。これで随分気が紛れるのではなくて?
[勿論、血の味に比べれば紅茶も味気ないことには変わりないけれど。それでも水だけよりはずっとマシなはず。]
/*
きゃーソマリ様ー!
シルキーは人の身に未練はあるけど、もう戻れないことも、どんなに真似っこしても人にはなれない別種族であることもきちんと理解しております。
だから、酪農家が牛を可愛がるのとちょうど同じ感じで人間を好いています。
食料ではあるけど可愛いから、必要でなければ狩りはしない。人外然として腹減ってないのに人間を襲う同族は野蛮だと。
ライオンだってお腹が空いていなければ草食動物を襲ったりしないのに、って。
/*
可愛いからこそ、いざ狩りをする時は苦しまないようにとっとと殺してあげます。
苦しむのは可哀想だし、中途半端にやって自分と同じ存在にしてしまうのも可哀想だと思っているから。
[エルの感謝の言葉を聞けば、少女は照れくさそうに微笑んだ。]
いいのよ、出られたら、ご一緒させて?
私よりもきっといろいろなことを知っている、あなたのお話も聞きたいわ。……?
[エルの細い指が薔薇の花弁に伸びて、そのまま動きを止めた。少女は不思議そうに彼女を見つめ、その視線を辿ってみると。]
あら、またお客様みたいね。
[調度品の一部のように鎮座する小さな蛇に気付く。少女はのんびりとそんなことを口にした。
この気配、『お父様』のお屋敷にいた頃に何度か感じたことがある気がするけれど、気のせいかしら。]
―城の一室―
いいえ、邪魔だなんてとんでもありませんわ。
お話は人が多いほど楽しいですもの。
[「邪魔をしたかな」との問いかけにはそう応えて。
小指に巻き付いた蛇の尾を空いた手で優しく撫ぜた。]
やはり、『お父様』のご友人でしたのね。
こうして直に言葉を交わすのは初めてかしら。
美しいだなんて、お上手だわ。
[朧な霧に目を細めて、少女はくすくすと笑う。
「友人」という表現を使ったものの、箱入り娘である少女には『お父様』と目の前の白絽侯の関係が実際のところ如何様であったかは与り知らぬことであった。]
わざわざご足労いただいたのね、有難う。
此方からご挨拶に伺えず、大変失礼いたしました。
[静かに非礼を詫びて、少女は傍らのエルの方へと視線を戻す。
エルもまた彼と面識があったということに少々の驚きを持って。ほうと息をついて、世の中って狭いものね、なんて考えた。]
―城の一室―
[「攫われてしまうと思ったのだろう」との言には、青玉の瞳をぱちりと瞬かせた。そして幾らか困り顔で応ずる。]
……あら、それならば、直接お会いすることがなかったのは私にとっても幸運だったかもしれませんわね。屋敷の敷地内から一歩でも出されれば、私の体は灰になっていたでしょうから。
今日此処に足を運ぶにあたり、その呪は解かれていますけれど。
ああ、もしそうなっていたら。
私にとっては解放であったかもしれませんが、あなたにとっては受難の始まりとなったに相違ありませんわ。…『お父様』は赦しはしないでしょうから。
/*
えーっとえーっと、これで合ってるかな?
エレオノーレ
尊敬↓
ソマリ(親)⇔ジャン(子)
敵対↑↓ ↑↓兄貴分妹分
ユーリエ―シルキー父(親)⇔シルキー(子)
↑↓
釈放
ツェーザル ←― ガートルート
タクマ ←― 〃
元友↑↓
セルウィン
クロイツ⇔元老達(顔見知り)
テオ(親)⇔アル(子)
/*
そのほか、元老同士には横のつながり有り、と。
自分で縁故結びまくっておいてアレだけど、自分が関わってるとこ以外を見る余裕がなくなってしまうから困りものだわ。まだまだ未熟。
そして灰喉が恐ろしい勢いで溶けている。3/4使っちゃった。
今まで3万ptとかの、喋り放題設定でしかRP村やってなかったから気を抜くと溶けてしまうのね。おぼえたおぼえた。
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新