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おい、お前。
鍵もってこい、ここの鍵。
[寝転がっていた姿勢から、一息に身を起こす。
こう見えて毎日腕立てと腹筋スクワットの類は欠かしていない。
がしっと手の中に目玉蝙蝠を捕まえ――、
たところでするっと逃げられた]
こら、逃げるな!――って、いたっ、
[ぶちっと頭皮の痛む気配、
蝙蝠の爪にそこそこの本数の金髪が絡みついた、
思わず手で地肌を押さえる、禿になったらどうしてくれる!]
あー……
[そんなことをしている間に、
目玉蝙蝠はその小さな体に金糸を絡ませたまま、
高い天窓の隙間から外へとするっと飛び去っていってしまった。]
あ、
……あそこまで昇れば、抜け出せる?
[かくして苔むした壁をよじ昇ってやろうと手をつく。
というか、嫁がどう、で浚っておいてこの扱いはなんなのか。
いや、嫁らしいことを求められても困るので、逃げるなら今のうちだとは思うのだが]
あーでもなんだろ、
なんかやたら体が重い、ような……、
[床の上にほうられていたせいだろうか、
どうも体の節々に違和感を感じるし天窓はやたら高いし、
見上げれば零れるのはため息である]
リエちゃん、
俺のこと心配してるかなー……
魔族に浚われた!とか聞いたら、
心配で泣いちゃったりとかしてたりは、
いや、ないだろうけど、そうだったらちょっと可愛いなあ……。
[零れてたのはため息のはずだったが、
いつの間にか微笑ましい妄想にちょっと笑み零れたりして]
■第1イベント発生時(1d開始直後に投下)のあなたの状態について
以下のいずれかを選択してください。両方のミックスでもOKです。
1) あなたは、意識or記憶が、混乱しor操られており、相方の「救出者」を敵だと認識する。
2) あなたは、幽体離脱状態にあり、肉体は魔界のどこか(任意)にあって、相方の「救出者」と会うのは精神体である。
アレンジはご自由にどうぞ。
この状況になった原因も好きに決めていいです。(事故にあった、自分の魔法でそうした等)
もし、考えていた設定と齟齬が生じて困るなら、通常状態のままでも差し支えありません。
1d開始後、相方の「救出者」と会った後の好きなタイミングで正常に戻ってOKです。
また、正常に戻るのに必要な条件も好きに決めてくださってOKです。
―地下牢―
はっ、余計なこと考えてないで脱出しないと!
[改めて壁につけた手に力をこめて、
足場を探そうと壁に取り掛かってみた時のことである。
ふわっとした感触がした。
見ると足元が白い。
つま先まで白い布に覆われている。
ふわひらっとした、布が自らの下半身を覆っている。
というか、自分が着ている衣装、これはもしや]
……はい???
[どうりで体が重いと思ったとか、
いやそれ以外にも何か体が変な気がするとか、
いや、確実におかしいことは間違いないのだが、
でも怖いから確かめるのは止めよう、とか。
一瞬で走馬灯のように過ぎ去っていく何か。
何にせよ、屈辱に肩を震わせ、
牢屋のすみっこの影を見つめていたところである、
>>236 不意に背中から声がかかったのは、ゆっくりと振り返る]
あんた誰?
魔族の仲間?
だったらとりあえず殴らせろ。
[背後にいたのが人型である、
それしか認識していない言葉です。
そんなものすごく剣呑じゃない発言と共に、
白いウェディングドレス姿の金髪少女は振り返ったのでした。
囚われの乙女、というには、
あまりにも凶悪かつ凶暴な光を、
その翠の眼差しに宿らせながら、
笑みは当然のように引き攣りまくっておりました]
あ?……魔族じゃない。
じゃあなんでこんな所にいるの?
[>>253 不審そうに見やる眼差しは引きずってしまったが、
どうやら相手はここがどこかすらわかっていなかったようだ、
それではただの八つ当たりになってしまうので、ひとまず握った拳はほどいて、
檻の方に近寄ってみる。
なるほど確かに相手は人間ぽい。
といっても、魔力とか魔法とかさっぱり無縁なので、野生の勘でしかありえないのだが。
檻を両手に掴んで、じーっと見やる。
その見た目だけは立派な囚われの乙女である]
問答無用で掻っ攫われたんだよ。
折角リエちゃんに礼装見て貰うところだったのに……、
本当、あの魔族空気読んでほしいっていうか。
この牢屋とかなんか寒いし、
じめっとしてるし、空気悪いし暗いしもう最悪!
[>>254どうやら関係者ではないようなので、
とりあえずほっぺたぷっくー膨らましながら、
現状について苦情を並べ立てて]
あ、えーと俺の名前?
フレデリクだけ ど……、
[名乗ったところで我が身に起きた災厄を思い出して、口ごもる]
……ふーん、ここ屋敷の中なんだ。
出口探してるってことは結構広いところ?
もしかしてあいつわりとえらい魔族?
あ、仲間探しだっけ?ここでは誰も見てないよ。
っていうか俺もさっき目覚ましたばっかりなんだけど。
[>>267>>268 独り言と問いかけと会話と、
相手にむけてそれはマイペースに話しつつ、
呆れたような反応には、抗議の眼差し]
そんなものって言われても、
牢屋なんて入ったことないし、
こんな狭い部屋はじめてだもの!
[温室育ちは掴んだ鉄格子をばんばん叩く、
叩いたところでどうしようもない感じではあった]
[しかし――、
相手はなんだか珍しい格好をしていた、
これが自分の世間知らずからくるものなのか、
あるいはそうでないのかはよくわからなかったが、
腕の装甲は騎士がつけるガントレットのようなものだろうか、
あれは強そうでちょっといい。
というか、魔界に助けにきた、
とかさらっと言うあたり、大分おかしい。
こんな所来ようと思ってこられるのか]
……いや、
なんかしたっていうか。
クソ親父が勝手にしたことだし!
むしろ俺がなんかされた被害者っていうか……、
[フレデリクとか明らかに男の名前だったが、
それが追求されなかったのはよしとする。
男だけどこんなことになってます、と自白するよりは、
女子と思われてるほうがまだマシかも、しれない]
……これ以上何かされる前にここから逃げたいんだけど。
なんか壁上るのにいい道具とかない?
ほら、貞操の危機とか、ありそうだし……
[自分で言ってて欝になりそうだ。
レトと名乗った相手をちらっと見やる。
この鉄格子はどこからどう見ても開きそうな気配はない]
……城。
[>>279あのお調子者のクソ親父は、
一体どんな奴とほいほい契約をしてくれたのか。
ひそやかにため息をつきつつ]
うん、特に物音も聞こえなかったし、
人の気配とかないね、変な魔物っぽいの見ただけ。
って、お嬢、様……だと、
[口の端がひくっとなったりはしたが、
ここで性別の訂正を求めても、話がややこしくなるだけである。
実際、肉体的には紛れもなくでっぱりが――いや、このことについて考えるのは止めよう]
はー……、
ここにいたらどうなっちゃうのかな。
魔族に浚われるとか、はじめてだし意味わかんない……。
[>>280 一般人ではなさそうな相手からは、
愚痴じみた訴えを軽く流された、仕方がない。
冷静に指摘される問題点に首を振る]
いや、
……胸が邪魔とか尻が重い方が問題というか。
服はまあ脱げばいいから問題ない。
[脱ぎ方がわからない、という問題もあるがそれはさておき]
鍵とかそんな簡単に手に入ったりは……、
なんかロープとか、フックとかそういうの無い?
[と、すぱっと聞いてみる、
何せ相手も尋ね人の仕事があるだろうし、
鍵とってこい、などと頼むのはさすがに気が引けた*]
……くっ、変態魔族め!!
男を嫁にして何が楽しいんだあの野郎!
[>>295 嫁にされる、という、
それは最もな突っ込みに思わず壁を殴りつつ。
脱衣制止の言葉にとりあえず靴を脱いだ。
ご丁寧にもハイヒールだった、縮んだ感を感じないわけである]
全裸の何が悪い。
[隙間からロープを受け取ったものの、
フックの代わりになるようなものは――、
このハイヒールでは大分心もとない]
……わ、わかんないけど、
いまあんたのほっぺた札束でぶん殴ったとしても、
多分、どうにもなんないでしょ?
[>>296 そりゃまあこの状況で一人でどうにかするのは、非常に困難だろうことはわかる。
わかるのだが、人の手を借りてもどうにもなりそうにない。人の手を借りることの表現が不穏なのはさておき]
いいよいきなよ、
こんな所まで助けに来たりするんだから、
その仲間って大事な人なんでしょ?
俺もリエちゃんがそんな目に遭ったりしたら、
他の奴なんて構ってられないし。
いや、なんか今大変なの俺だけど。
―魔王城・地下牢―
――……、
[いないと困るなんて、
当然のろけていった認識でしかなかった。
そんなレトをドヤ顔で送り出したはいいのだが]
……はー、
どうやったら出られるかなこれ。
[先ほどから変わった現状はといえば、
ロープ1本が手に入っただけである。
靴一足を重石に天窓へとぶん投げてみるものの、
切り取られたように開いただけの天窓だ。
腕力や肩の力にはそこそこ自信があったけど、
引っかかるような物がなにもなければどうしようもない。
おおよそ4(10x1)回くらいぶん投げてはひっぱるを繰り返してみた頃合だろうか]
あ、あれ……なんかひっかかった?
[何かに引っかかったのは確実だが、何かが何かはわからない。
しかも結構軋む、……察するに樹木などだろうか、
ものすごく途中で折れそうな予感がしたが]
と、とりあえず試してみるか……、
[もとより素足だ、
邪魔くさい衣装はとりあえず適当にめくりあげて、
あまりまくってる布をぎゅぎゅっと結んでおく]
よし……!
[かくして花嫁は壁登りに挑戦するのだが、
概ね1分経たないうちに、この選択を後悔することになる]
あ……、
[割といい具合に途中まで上れていたのだが、
ロープ掴んでいた手からふと手応えが無くなった。
ふわり、と感じる浮遊感。
仰向けで落ちる視界に天井が映る。
視界には重力に抗うように揺れた己の金の髪。
ああ、これ確実に死ぬ。
一瞬で人生のいろんな場面が脳裏を巡っていく、
家族の笑顔とかあの時のリエヴルが――、彼が、
どんな表情をしてたか、よく思い出せないのだけれど。
もう絶対にこんな顔をさせたくないなと思って、そして]
………あっ、体が軽い!
[飛べそうなくらい体が軽い。
感じていた違和感もすっと無くなった。
いや、無くなったのは違和感だけでなくて――]
あれ、え?……やっぱり死んだ?
[足元には金髪の花嫁――つまり自分なのだけど、が倒れていた。
そして、自分には質量と思しきもの、つまり実体がない。影もない。
ついでにいえば、幽霊的な今は男の姿に戻ってるような気もするが、
そもそも幽霊に性別が関係あるのかといえば定かではない]
ど、どうしようこれ……、
や、死んでない。死んでないよね?
まだ死んでない大丈夫!
[重なってみたり、体に倒れてみたりしたけど、うまく戻れない。
というか、そもそも魔力とか魔法とか霊感と思しきものが0なのである。
感覚刺激や影響を体質的にほとんど受け付けないのだ。
いわば魔力的絶縁体のようなもの。
あの黒い羽の人外としか認識できなかった魔族も、
見るものが見ればなんか凄い姿として認識できるに相違ない。
それはともかくとして――]
……ここで、
自分見てても仕方ないし。
[ウェディングドレスで女体の自分を見続けるなんて、
精神的拷問に等しい、ただでさえ踏んだり蹴ったりなのに。
ため息と共に鉄格子に近づいていけば、するっとそれを抜けられた]
やっぱり死んだのかな……、
死んだならリエちゃんに会いにいかないと。
[とりあえず、自分の体は牢獄に置いたまま城内へとふわり半透明な気分で歩いてく]
あ、その前に……、
あの天窓がどこに繋がってるのか見ておこう。
[とん、と跳ね上がれば、
天窓まで軽く生身ではない意識は届いた。
灯りとり、というにもあまり役に立ってない。
夜なのだろうか、と思っていたけれど。
にゅるっと窓から上半身を外へと乗り出せば――]
―魔王城・中庭―
……わあ、
[墨を流したような暗黒の空に、
紅い雲の流れていく、そして、降り注ぐ雨も緋色だ。
鉄錆のような匂い、赤い水溜りに幾重もの波紋が出来て壊れていく。
はらりと、そこに落ちたのは、
骨のように白い花びら、赤黒く染まっていく。
雨音に紛れて、呻き声とか叫び声に似た――、
獣の鳴き声だと思いたいような異音が聞こえてくるし、
なにか得体の知れない轟音も響いた>>375]
か、雷かな……、
[はっきり言って、かなり不気味だ。
赤い雨降る魔王城の中庭で半透明の存在は、
心もとなく思わず辺りを見回した*]
―魔王城・中庭―
……わあ、
[墨を流したような暗黒の空に、
紅い雲の流れていく、そして、降り注ぐ雨も緋色だ。
鉄錆のような匂い、赤い水溜りに幾重もの波紋が出来て壊れていく。
はらりと、そこに落ちたのは、
骨のように白い花びら、赤黒く染まっていく。
雨音に紛れて、呻き声とか叫び声に似た――、
獣の鳴き声だと思いたいような異音が聞こえてくるし、
なにか得体の知れない轟音も響いた>>385]
か、雷かな……、
[はっきり言って、かなり不気味だ。
赤い雨降る魔王城の中庭で半透明の存在は、
心もとなく思わず辺りを見回した*]
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