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― 現在:コリルス付近 ―
(やっぱ聞いてないし…)
[やはり無駄な説教だったかと、軽く脱力を覚えつつ、彼は小さく溜め息をつく。そして、漏らしてしまった言葉を拾って、真剣な顔で見上げる相手の視線を受けると、思わず笑ってしまう>>208]
うちのフロイラインに、偵察を申し出てみようかと思ってんだよ。少なくともミリカ村辺りまでは足を伸ばしてみようかと思ってる。
[『女顔』の若い指揮官ファミルをフロイラインという渾名で呼ぶのは、彼の癖だと、兵士達には知られている。
さすがに本人の前では呼んでいないから、ファミル自身がその渾名を知っているかどうかは不明だったが]
…もし戦況が動くとすりゃ、あの辺りが陣営の中間だ、地形や、村の様子も、もうちょい掴んどきたいからな。
大人しく待ってろっつっても、お前勝手に付いてきそうだから行きたいなら連れてってやる。
精霊師がいりゃ色々便利だしな。
ただし、日数かけられねえから、馬を使う。
お前、乗れるんだろうな?
[乗れないと言われれば、置いていく理由にはなる、が、それを理由に置いて行きたいと、彼が思っていないことは、シュテルンに伝わるだろうか?**]
/*
ミリカ村偵察は、全員が延々回想を回し続けるのが、ちょっと苦しそうかもーと思ったから、と、自分が回想以外の陣営遭遇を見たいから、のイベント提案でし。
やー、ほら、このままだとバトル相手以外とは回想でしか会ってませんとか、続出しそうだからさー
誰か、のってくれるといいわねー
/*
んん?コンラートは、森の途中で引き返す予定の散歩かな?ミリカ村まで行くと、竜でも一日はかかるはずだから、その日のうちに戻るつもりなら村までは来ない?
確かめといた方がいいだろうか?
― コリルス付近 ―
馬車で偵察って、どこの御姫さんだよ、お前は。
[なんとなく予想していた通りの答え…というより、その言い方>>281に、彼は更に呆れた声をあげる。
しかし、シュテルンが商家の出であるとは聞いていたから、馬術が出来ない事事態は不思議とは思わなかった]
だったら、しゃーねえな。
[わざと肩をすくめるようにして、彼は一度言葉を切った]
― コリルス付近 ―
特別に、俺が積んでってやる。
[にっこりと、続けられた言葉は、彼の戦場での曲芸まがいの騎乗を一度でも見た事があれば、間違っても楽しい旅を予感させるものではなかっただろう]
― コリルス本陣 ―
戦場として地形を見るってのも目的じゃあるんだがよ。
[シュテルン達と共にコリルスへと戻ると、すぐに彼は本陣のファミルを訪ねて、偵察の許可を求めた。同意を示す言葉には>>261頷きつつも、それだけではないのだと、言葉を重ねる]
ミリカ村の様子も見ておきてえんだよな。
ここの戦況は長引きすぎてるし、兵にはこの辺りの出身者も、そこそこ居るからなあ。
[堅牢な砦を持たない氷竜軍にとって、兵の士気と地元の理解は、防衛力に直結している。そんなことが実感出来るようになったのも、つい最近になってからだ]
― コリルス本陣 ―
[無関係の民を巻き込むことは出来るだけ避けたい。…と、思うのは、神殿で貧しい民や孤児の世話をする母を手伝っていた幼い頃の思い出と…静かに森で暮らしていたエルフ達…その中でも幼馴染みのハーフエルフの少女の面影が浮かぶからか]
(…海精軍に似た顔が居た、とか、思っちまう辺り、俺も大概ホームシックかな?)
[まさか本当に、本人だった>>288などとは夢にも思っていなかった]
― コリルス本陣 ―
ん、そうか…て…え?一緒に行くのか?
[思考が記憶の中に沈みかけていたせいで、ファミルの同行の申し出を、さらっと流しかけて、少し慌てた]
…まあ、いいけど。
[既に確定事項として動き出すのを見ると、結局止めるのはやめる]
― コリルス本陣 ―
[ここのところ、ファミルが毎晩、地図を睨み、脳が煮詰まるのじゃないかと思う程、戦況の打開を考え続けている事は察している。
多少の危険を考慮しても、外に出るのは悪い事ではないと思えた]
けど、必ず俺の傍にいてくれよ?大事な指揮官殿に何かあったら、俺が鋼鍛侯にぶっ殺される。
[そう釘刺す事だけは、忘れなかったが]
― 少し前・コリルス付近 ―
レト が、何 だって?
[思いっきり人を信用していないシュテルンの態度と言葉を聞いて>>335彼の笑顔に凄味が加わったのは、必然だろう]
ほー、そーか、嫌ならいいんだぜ、嫌なら。
その代わり、お前は向こう一ヶ月本陣詰め決定な。
[一日の恐怖を取るか、一ヶ月の退屈を取るかの究極の選択だった]
― 少し前・コリルス付近 ―
最初っから、素直になりゃいいんだっつの。
[究極の選択に即答したシュテルンに、>>358彼は満足そうな笑みを向け]
そういや、レトは、まーた、勝手に夜間哨戒に出かけたらしいなあ。
なんなら、あいつも連れてくか。
[とばっちりが、どこか>>347に飛んで行くかもしれないが、それはきっと、彼ではなくシュテルンのせいだ*]
― コリルス本陣 ―
………ああ、そういや偵察だから、目立たないように、これ使うといいぜ。
[表情を緩めたファミルに>>355彼は、旅人が良く使うフード付のマントを手渡した。
彼自身も、少し大きめのものをすでに用意し、いつもの白い軍服も、ありふれた地味な旅装に着替え済みだ。
マントで身を包み、フードを被れば、目立つ容姿も隠す事が出来る、ついでにファミルの表情も他からは隠す事になるだろうか]
[他にも幾人か、偵察任務には加わったか。
コリルスを出発する際には、ツヴァイヘンダーも置いて、代わりにブロードソードを腰に提げ、選んだ馬も愛馬ではなく、体力のありそうな大柄な黒馬だった。一目で正体の知れる白馬を避けたのがひとつ、もうひとつはシュテルンを乗せるために、馬力を重視したためだ。
結果的に、ヒルデを駆る時ほどの荒っぽさはなくなったから、シュテルンも、固い鞍と見た目より揺れる馬上で尻が痛くなる程度の被害しか被りはしなかったろう]
― ミリカ村への途上 ―
[目指す村の近くに、海精軍の騎竜師達が、先にやってきている事には、彼は気付いていない。気付いたとしても、計画を変える事は無かっただろう]
もし、海精軍の兵士の姿を見ても、不用意に戦うんじゃねえぞ。
[目的地が近付く頃、彼が同行者に対して口にした言葉は、特に、同じ馬上にいるシュテルンへ聞かせようとする意図が強かった]
俺たちは偵察に来たんだ。優先するべきなのは友軍全体を助けるための情報で、一人二人の敵を倒すことじゃねえ。
無駄に争って、周りを危険に曝すなんてのは、馬鹿のすることだ。
[そう、まさに、あの時の自分自身のように、と、彼は、こんな時、常に考える]
― 回想:戦場 ―
なん、で…?
[傭兵である、ロー・シェンが、何故、ここに居るのか本気で判らなかった。戦況が少しでも不利になれば、無理はせず己の命を拾う事を優先する、それがプロの傭兵というもののはずだ。
元々、鋼鍛侯の手兵でも、地元を守るために参戦した民兵でもない、半端な立ち位置の彼にとって、傭兵達は却って近しい存在ではあったけれど、それでも]
(なんで、逃げなかった?)
[それが声になる前に、ロー・シェンの言葉が耳に届く>>275]
― 回想:戦場 ―
『…他の奴ら引き連れて…』
[死の予感に落ちかけていた意識が、冷水を浴びせられたように覚醒する。
鞍から半身を起こし、周囲に目を向ければ、支えを失い、退却の機会も失いかけている友軍の姿…多くは彼より年下の、彼がここまでひきずってきてしまった者達だ]
ロ…
[行け、と言ったきり、こちらを振り向くこともない傭兵に>>276再びかけようとした声を飲み込み、彼は、渾身の力を振り絞り、馬上に身を起こすと、左腕一本で、ツヴァイヘンダーを頭上に掲げた]
― 回想:戦場 ―
退却、する!俺に続け!
[自陣に向けて、ツヴァイヘンダーの切っ先を、大きく振り切ると、彼の意を汲んだ白馬が、高く嘶いて駆け出した。その後を必死に追って、氷竜軍は漸く、まとまって退却を始める]
………!?
[上空に現れた緋色に気付いたのは戦場を半ば辺りまで横切った頃…殿として残ったロー・シェンの姿を探して視線を後方に向けた時だ>>365]
竜…?!あいつ騎竜師だったってのか?
ローッ!?
[叫びは、轟風に飲み込まれ>>386やがて、炎の壁が視界をも閉ざして>>387]
[その後の事は、記憶が曖昧だ。何とか倒れる事無く本陣へと帰り着き、戦況を報告したまでは確かだったが、意識が途切れたのは、どこでだったか?]
[目を覚ました時は、既に治療を施され、ロー・シェンが、結局戻っては来なかった事を知り…気付けば敵の部隊長を倒した功労者に祭り上げられていた]
[それが功労などではなく、自らの未熟と慢心が招いた失態の末の、怪我の功名と言うには、余りにもお粗末な結果である事を、敢えて彼は申し立てなかった]
[不似合いな勲章を、それと知りつつ身に帯びるように、新たな立ち位置を受け入れ、一見以前と変わらず、戦場では先陣を切って斬り込み続けてもいる]
[けれど、今の彼は、決して、自分より前に兵は出させず、付いてくる兵を置いて駆け続ける事も無い]
― ミリカ村への途上 ―
[ファミルの問い>>407を耳にすると、彼は頷いて道の先を視線で示す]
夜までに森には着くと思うぜ。確か冬だけ使われる炭焼き小屋がある筈だから、そこで一晩凌げるだろう。
[手を振るシュテルン>>404と、ファミルの間に漂う微妙な雰囲気には、なんとなく気付いていたが、原因不明なため放置を決め込んだ]
― ミリカ村への途上 ―
真夜中に森を突っ切るのは危険だからな。狼も居るかもしれねえし。
[幼馴染みのおかげで、狼がやたらに人を襲う生き物ではないことは、既に知っていたけれど、ファミル達を連れている以上、警戒を怠るわけにはいかない]
明け方に出発すりゃ、昼過ぎにはミリカ村のはずれまでは行けるだろう。
[時間の節約のために馬を選んだとはいえ、必要以上に焦るつもりも、彼にはなかった。ただ、近くに海精軍の騎竜師が居ると気付けば、動きは変わるかもしれなかったが**]
― 出発前 ―
[シュテルンのとばっちりで偵察へと狩り出す事にしたレトへの連絡は通信ではなく伝令係の少年に頼んだ。>>451
竜の方が速度が出る以上、こちらが先行して出発する必要があったし、問答無用の内容に文句を言おうにも、相手が命令通りに伝言しただけと判っていれば逆らいようがないだろうと謀っての事だ]
「偵察任務が第一なのは忘れるな」て、必ず伝えろよ?
[彼がこの戦況に一種の焦りを抱いている事は感じている。騎竜師という大きな力を担う存在である以上、それは無理からぬことと言えるし、相応の実力を持つという点は信頼もしているが…時々釘を刺しておかないと、どうにも不安なのも確かだ]
騎竜師てのは、みんなああなのかねえ…空に放すとどこまでもかっ飛んで行きそうで危ないったらねえし。
[伝令を出した後、ぼそりと呟いた言葉が、彼自身の性癖を棚上げ状態なのは、ある意味お約束だった]
― 炭焼き小屋 ―
[>>461通信で詳しい行程を連絡したのは彼だったから、出発後には、レトにも今回の首謀者は知れていたことだろう]
それじゃあ、見張りはシュテルンに一晩中頑張ってもらって、俺はのんびりさせてもらうか。
[シュテルンの名乗り上げ>>432に、ファミル同様異を唱えなかったのは、単に面白がってのこと。無論、様子は見るつもりだったが、居眠りでもしていたら、後で思い切りツッコミ入れる気も満々だ]
― 炭焼き小屋 ―
[風に当たりたいというファミルには、>>458気をつけろ、と声をかけただけで、言われた通りに先に小屋に入り]
うっは、やーっぱ埃だらけだな。
とりあえず寝床だけは確保するぞ、手伝えシュテルン。
[まず始めたのは掃除だった]
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あなたは共鳴者を希望しています。ただし、希望した通りの能力者になれるとは限りません。
指差しかくにーん!
― 炭焼き小屋 ―
ん…?
[外に近付く気配>>462を感じたのは、あらかた中が片付いて、そろそろファミルを呼びに行くべきかと思った頃]
ああ、レトか。
[一瞬、緊張に引き締められた表情は外から聞こえた声>>466に、すぐに緩んだ]
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それにしてもおかしい。
今回は、一応、前衛突出戦闘馬鹿のつもりだったのだが…
そうかグラ補正というやつか…(中身補正かもしれなひ…
― 炭焼き小屋 ―
[ファミルとレトが、こちらに向かう気配に、先立って戸を開ける]
よう、ちっと埃っぽいけど、これでも掃除したんだ。我慢しろよ。
[満面の笑顔付きで、開口一番の挨拶代わりがそれだった]
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