情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
6人目、救世主候補 シグルド が参加しました。
救世主候補 シグルドは、貴族 を希望しました(他の人には見えません)。
[講堂から出てきたのは雪白の天使。
名をシグルドという。
この天界で修養を積んで、いずれ地上に降りたつ予定の救世主候補生だ。
だが、今はまだ、その背に輝く翼が天にあるべき刻を誇示していた。]
「人はパンのみにて生きるにあらず」
[先程、天使長に説かれた言葉を繰り返す。]
空腹なのに食べるものがなかったら、どうします?
[行き会った者に、その質問を投げてみようと、光る雲の道を進んでいった。**]
[雲の道で行き会ったのは食事のトレイを運ぶ途中のオクタヴィアだった。>>32
唐突な問いかけは純真な乙女を戸惑わせてしまったかもしれない。
しばし考える風情の後、彼女の唇から零れたのは、強き信仰の言葉。>>33>>34]
神の慈悲と愛は、いかなる時にもそこにある──
[オクタヴィアの翼を持たぬ背を見送りながら、呼び起こされた思念を呟く。]
[オクタヴィアは自ら志願し捕虜の世話係となったと聞く。]
彼女の信仰は、捕虜にどのような影響を与えているだろう…
[気にはなったが、今は彼女を追うことなく、雲の道を進んでゆく。]
シェットラントと無感情キャラ被りそうな?
やんちゃ系にしておけばよかった?!
だが、それは前村でやったばかりでなー (←
あと、ジークムントとの外見類似は触りにいくべき?
―……、いつ、ですか……
[遠くの何かを見つめ、恋しむ目をした。]
神の存在を疑ってしまったことで、心の拠り所さえ無くして途方に暮れたあの日…
けれど、どんな不幸に見舞われても、生きて、動き続ける心臓がある。
死にたくなるほどの絶望に襲われても、口は呼吸をつづける。
周りを見渡せば、川がある。空気がある。果実がある。
愛や恵みは、享受する為だけにあるものではない。
泣いて喚いて助けを求め奇跡に縋るのであれば、赤子と同じ。
主からすれば我ら人は赤子同然かもしれない、けれど それだけでは駄目。
主の愛を感じ取り、受け入れ、自らの生きる糧にする。
そして自らの足でしっかりと地を踏みしめる。
それこそが主の願いであり、地に舞い降りて人々を導き、恵みを与え、試練を与え、見守り続ける理由なのだ
…と、《解釈》できた時…でしょうか。
当たり前と教えられてきたのを疑って初めて、自分と向き会えました。
たやすいことではありませんでした。
何度も自暴自棄になりかけ…けれどその度持ち直して、自らの心の中にこそ主は存在し、そして常に共に居るのだと…
なんて…自分でも、突飛で変な発想だなっていうのは自覚してます。そしてうまく説明できている気がしません。
[ふ、と見つめていた先から彼に視線を戻して、照れ笑いを浮かべた。
先程までの真剣な表情から、年頃の女性の表情に戻る。]
盲目的に信じ込めば、きっともっとずっと楽だったでしょう。
実際にそのようにしている人を何人も見てきました。
正直、あなたも…そのような存在になるのだと思ってました。…そのほうが、都合が良さそう、と。…そうではないようですね。
…貴方は、どうしますか?
[オクタヴィアからの答えを反芻する。
一度は神の存在を疑ったという彼女。
それでも、世界そのものに神の見えざる手を感じて、彼女は自らの足でしっかりと地を踏みしめ再び立ち上がった。
疑って初めて、自分と向き会えたと語った。]
人が神を疑うのは自分に自信がないから、
自分を掘り下げるという洗礼を経て初めて、確信をもつことができるのかもしれない。
[「貴方は、どうしますか?」と問われて、シグルドは銀の双眸を瞬かせたのだった。]
何を、ですか。
[我ながら鈍い反応だと思いながら。**]
[しばらく進んだところで、そもそもの話の発端を思い出す。
「空腹なのに食べるものがなかったら、どうするか」
オクタヴィアの去り際の囁きは、シグルド自身にその問いを投げ返したものだろうと、ようやく思い至った。
だが、答えるにも彼女は自分の仕事を果たすべく、自分の足で歩み去った後だ。]
…時宜を外しては、届かぬものもある…
[戒めのように呟きつつ、白皙の面を天の高みへ向けた。]
わたし自身の問いに関する答え──
飢えているのがわたしならば、神の御言葉を糧にします。
飢えているのが群衆であるならば、奇跡を起こして導きましょう。
それが救世主たるもののやり方ではないかと考えているところです。
[会議が開かれたのだろう、天使の密度が薄まった雲の道を辿る。
人は滅ぼされるべきか救済されるべきか──その議論の場にシグルドが呼ばれることはない。
シグルドはいずれ人となる予定の存在だ。それがいつのことかはわからないが。]
神の意向が「人を滅ぼす」となれば人を滅ぼすための救世主に、
「救済」ならば守護するための救世主として──
[何かあれば、ジークムントあたりが通達をくれるだろうと思っている。
ジークムントは、シグルドの”天界での肉体”の生成に手を貸したとされる天使長だ。
確かに二人の姿は酷似しており、シグルドが目覚めた時に最初に知覚した天使はジークムントであった。]
…そろそろ、オクタヴィアが世話している捕虜の食事も終わったでしょうか。
[先程抱いた疑問>>69の答えを知るべく、捕虜が収容されている施設へと向かう。]
― 捕虜収容施設 ―
[オクタヴィアが世話している捕虜を探すのは造作なかった。
彼女が食事のトレイに載せていた花の香りが導いてくれる。]
……おやすみ中、失礼する。
[シーツと仲良くしている妖精を見つけて声をかけた。]
わたしはシグルド。
差し支えなければ、あなたの名前と犯した罪を教えていただきたい。
[調書を読むのではなく、この捕虜自身から、何を「自分の罪」と認識しているのか聞きたかった。
そして、オクタヴィアと接することで何か心境の変化はあったのかどうか。
寝ている振りをするようならば、無理強いせず立ち去るつもりだ。**]
― 捕虜収容施設 ―
[檻の中から答えがあった。>>139
フェリクスと名乗った軽妙な男は、罪の意識と悪魔であることを流れるような口調で否定する。]
なるほど──イソギンチャクは自らの毒を害悪とは呼ばないか。
[「バカな人間達」という口ぶりが高慢の気持ちの現れにも思えたが、同じ言葉は天使の間でも使われている。]
自身に罪の意識がないならば改心は望めない。
オクタヴィアのように、極限の中で神の慈愛を感じて回心することはあるかもしれないけれど。
[その流れで、パンの問い>>11を口にすれば、フェリクスは、やはり飄々と答えた。>>141]
他の食糧を探す、恵んでもらう、奪う──
あなたは、「行動する」のだな。
[「どうしてそんな事聞くの?」と風のような問いかけが投げられる。>>141]
わたしは、いつの日にか救世主たらんとする者だ。
どうすれば人を導くことができるか、学びたい。
[やはり恬淡とした表情のまま、正直に答える。]
[と、フェリクスの向かいの檻から幼げな声がした。>>145
首を傾げた少女の姿を認める。
無邪気な様子でお話をせがむ少女のお目当てはフェリクスで、フェリクスの関心もすっかり少女に移ったのを感じて、シグルドは静かに収容所を後にした。]
[雲の階段に腰掛けて、細い銀糸と鉤針を取り出すと編み物を始めた。
絡み合い複雑な形を為す いと。
それは「現在」の象徴のごとく。
檻の中のフェリクスが告げた言葉を胸のうちに反芻する。>>179]
…彼は憂いているのでしょうか。
[まだ物言いたげだった顔を思い出して呟く。]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新