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6人目、赤銅の射手 ガートルード が参加しました。
赤銅の射手 ガートルードは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
― 西五区 ―
ふーん、久しぶりにこの辺に来たけど、あんま変わってないねー。
[民家の屋根の上、彼女はひとり。
過去にも来たこの場所を、黒の手袋に包まれた左手を額の上にかざして、翠眼は遠くを見やる。
彼女の左肩に下げられているのは短機関銃。
更に左右の腰には自動拳銃を収めたホルスター。]
しっかし、Sクラスが2人も来るならあたしは楽できそうかなー?
ともあれちょっと様子を見てこよっ。
[とん、踏み切った左足からは、僅かに金属の擦れる音がする。
ロングコートの裾と、赤銅の髪をはためかせながら、軽々と隣の屋根に飛び移った。]
― 回想 ―
[それは6年前の事。
まだBランクだった頃の彼女は、やはり仕事でこの場所にいた。
単独で動いておれば、耳に飛び込んできたのは、悲痛に思える誰かの声>>11]
誰……?誰かいるのっ!?
[呼びかけながらそちらへ駆けて。
角を曲がったその先に見えたのは、憑依体と、襲われる誰かが風の刃を放つ姿。
けども、次の瞬間には、風の刃の主は弾き飛ばされて。
ぞわり、嫌な感覚が蘇りそうになるも、右の手の自動拳銃が、憑依体の左腕を、次いで頭を正確に撃ち抜いた。]
まーったく、やなこと思い出させてくれるなぁ。
む・か・つ・く。
[まだ少女だった彼女には似合わない苦々しい表情を浮かべ、左足で憑依体の右腕へと振り下ろす。
ぐしゃりと骨の砕ける音がした。]
しっかし……
この人一般人、だよなー。
参ったなぁ、ほっとくわけにもいかないし……。
[気を失ったままの男を見下ろし、右手を自身の頬に当てる。]
けど凄いね……。
これが、異能と、ただの人間の差、かな?
[あの時の自分は、ただ逃げ惑うばかりで、何もできなかった。
そんなことを思い出しつ、本部への通信機を取り出した。]
あー、もしもーし?
ちょーっと一般人保護しちゃったんだけどさ、後任せちゃっていい?
一般人っても異能持ちだし、度胸あるみたいだし、いっそスカウトしちゃうのもいいかもねー?
えー、あたしがやれってー?
冗談きっつー。
こんな小娘が言ったって、説得力ないし、胡散臭がられるだけでしょー?
[そうして、倒れてる男が気づくよりも前に、後から来た誰かに任せて彼女は*その場を後にした。*]
― 西五区 ―
さってとー、どこにあんのかなー?
とっとと見つけちゃいたいんだけどなー……。
[彼女にはなんの力もないから、足を使って探すしかなく。
屋根をわたっていけば、視界の端、こちらを見上げる影>>30。
あ、と一言漏らすも、足を止めぬまま、ひらり右手を振って通り過ぎる。
呼び止めないのなら、ジェフロイもきっと見つけてはいないだろう、と。]
……まさか、こんなとこでいっしょになるとは、ねー。
なんの因果だか?
[助けたその後のことは、任せた狩人からは聞いてはいた。
ジェフロイがどうやら恩に着ていたらしいとも。
恩なんて売ったところでこちらは一銭の得にもならないし、恩人なんて柄でもない。
そもそも女にとってはただの仕事の一環でしかないのだけども。
とは言え 、自分同様に憑依体に襲われたのがこちら側になるきっかけで。
ましてや、こちら側に引き込んだきっかけも自分自身。
気にかからないわけはなく。]
ま、あの時みたく助ける必要がないほど強くなっててくれりゃ、万々歳なんだけどねー。
[ぽつりこぼしてから、ハンターとは違う影を路地に見つける。]
あー……いるね。
しかも……2匹?番かなにかかなー?
[彼女は左手に短機関銃を、右手に自動拳銃を握り、挨拶がわりとばかり撃ち放ちながら屋根から降りた。]
さーて……、*狩られてくれる?*
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