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そういえば役職は調整のために選択したのでともかく
こういう立ち位置を選んだのにはめちゃめちゃ悩んだしかなり方向性間違ったと思ったんだが、和平エンドの可能性を考えて動きたかったんですよね
なので敢えて介入側のスパイ役として動いたんだが、うーん
帝国側にも通信石残したし、あと公国側が魔石拾ってくれればいい話なんだけどぎりぎりで遺言出来なかったしなー
今日ウェルシュ吊りならエピに残せばいいだろうか…
―回想/4年前―
[足の悪い岩場を、どれだけ歩いただろうか。
砂地に出たのは次の日が暮れる頃だった。
足元がおぼつかず、ぺたりと、座り込む。
纏っていた衣服がぴったりと水を吸って膚に張り付き、体温を奪っていた。]
……、………。…
[眼鏡を失くしている事に気づいたのは、漸く、その時だった。
ぼんやりとかじかむ手を目元に遣り、痺れる思考で、どこでなくしたのかを追う。]
………もう、…なかった、の、か、……
[ながい金色の髪が飛び込んできた時は、どうだったろう。
あの時は、かけていたような気もした。
――その後、……その後のことは、…――]
………、…っ……。
[全身を瘧の様に震わせ、ぎゅっと、己を抱きしめる。
寒かった。
ひどく冷えた身体と、燃えるような左肩の熱さ。]
……嫌、……だ、…もう……
[喉が震える。
――搾り出されるように、息が、戦慄く。]
……かえりたい、…もう、嫌だ、……いやだ、嫌なんだ…!
[崩れてしまいそうな気がした。
何もかも、自分で選んだことだというのに。
殆ど譫言のように唇から漏れる言葉は、恐らく、狂気にほかならなかっただろう
……け、て、くれ、……。
[どこへとも言わず、そう呟く。
誰にも救いを求めてはいけないと、そう、知りながら。
――その名前を、呼びたくて。
けれど口にした途端、何もかもが壊れてしまう気がして。]
[がちゃり、と。
聞き覚えのある金属的な音がひびき、咄嗟に顔を上げる。
訓練で何度も聞いた。
――撃鉄を起こす音、だ]
……おまえは…。……
[突きつけられた銃口を、呆然と座り込んだ侭見上げた。
半分硝子の割れた眼鏡を掛けて、ニヤニヤとこちらを見下ろしている男。
焼印入りの薄いナイフが、脳裏に浮かぶ。
……吐き気がする。
声が、ふさがれる。
視界が暗い。
もう、誰の名前の形にも、唇は動かない。* ]
『お前も連れていってヤレ、ってご命令らしくてなあ』
『大分上の奴らの手飼いらしいな。捨て駒には勿体無いんだとよ。いいご身分だぜ』
[男を逃亡させる為の船に同乗し、大陸を離れたのは数日後。
もう、何を考える力もなくなっていた。]
(――あの船旅の間に、『メル』は、死んだのだと思う)
(いや、……俺が殺したのかもしれない)
[無辜の血と汚泥に塗れた事は、『クロイツ』にとっては寧ろ転機であったと言えるだろう。
望まれる侭に殺し、望まれる侭に微笑み、依頼者に勝利と快楽を与え得る優秀な肉塊として。
――半年後の戦勝の夜、閨で望んだ唯一のものは、己のささやかな兵団をつくりあげること。
そのために、今は四散している鋼の民の遺児たちを保護して欲しい。
それだけの、児戯のような代物だった。*]
[――外さない、と思ったのに。
撃ち込んだ弾は、ほんの僅か、彼の心臓を逸れていたのかもしれない。
ほぼ同時に襲う、衝撃。
じわりと、自らの体内から熱いものが流れ出す感覚。
ただ見開かれた瞳は、目の前のパールグレイを見ていた。]
…、………、……
[唇を、ひらこうとした。
何を言おうとしたのかは、自分でも、わからなかった。
声が、出ない。
何かを探すように、左手を伸ばす。
彼の眼差しを、捉えたまま。
……それが急速に、暗く、ぼやけていくのがわかる。
紅く黒くハレーションを起こす視界の中、懐かしい声が、鮮やかに耳に飛び込んで来る気がした]
―シュヴァルベ市街区―
[――きららかな眩しさが、じんと瞼の裏を痺れさせた。
透明な水面をはじく、斜陽のひかりのように。
目を開ける。
ざわざわと、優しい波が辺りを包んでいる。
雑踏。
ひと声。
大通りを行き交うのは、夕食の買い物に訪れた住民たちだろうか。
美しく敷かれた石畳を行き来する馬車。
路上で追いかけあう、幼い子供たちの姿。
市街区はいつも通り穏やかに、彼の前に広がっていた。]
………?
[不思議そうに、ヒンメルは首を傾げた。
今迄まったく別のことを考えていたのに、それを忘れてしまった気がしたのだ]
(……雨)
(降っていなかった、かな)
[天を仰ぐ。
シュヴァルベの空は変わらずに晴れ渡っていた。
薄紫色に、たなびく雲。
暮れかけた太陽が西に沈み、市街区は優しい黄昏に包まれている]
……降っている筈がないか。
約束したのに、濡れてしまう。
[苦笑して、腕の中の袋を抱えなおす。
そこには新しいダイムノベルが、数冊詰まっていた。]
[大通りをゆっくりと歩き、家路を辿る。
行きつけの喫茶店から届く淹れたてのコーヒーの香り。
果物を売る屋台のおばさんに声を掛けられて、軽く手を振り、応えた。
仕事帰りかい、という其れに頷くと、聊か冷やかすように彼女は己の左手を指し、さっき通ったよ、と笑った]
……ありがとう。
[ちらりと左手を見て、赤くなりながらそう応える。
やはりこれはちょっと、まずかったのではないか、と内心狼狽えていた。]
[互いの薬指に嵌められた、約束の印。
『彼』の瞳と同じ、パールグレイのムーンストーン]
(結婚する相手としかそういう事はしない、と言ったのは、確かに俺だったが)
[ゆっくりと――羞ずかしげな、遣る瀬無い息をつく。
草原にも様々な慣習はある。大国になればなるほど乱れた話も耳にはするが、少数民族である鋼の民の性的規範は非常に厳しいものだ。
男も女も、愛する者に貞淑に一生を尽くす事を当然として育てられる。
同時に、己の故郷では披露目を以って婚姻を結ぶ、公的な手続きは特に必要としない……という話をしてしまったのも、拙かったらしい]
……全く。お前の所為だぞ…。
[八つ当たり気味に呟き、誤魔化すような早足でその場を離れる。
同意したのは自分なのに、こういう時だけは、どうにも反応に困るのだ。]
(それでも……、後悔はない、が)
[照れくさそうにすこし笑い、ぎゅ、と腕の中の本を抱きなおした。
彼と婚姻の誓いを交わしたことも。
――友、という領域を、踏み越えたことも。]
[あと少し。
あの角を曲がって暫く行けば、我が家。
――黄昏がきららかに辺りを輝かせ、石畳を照らす。
逆光を、同じ方向に歩いている背を見つけ、目を見開いた。]
――……。
[そっと笑む。
彼は、大きな袋を右手にぶら下げていた。
いっぱいの果物と小麦粉の袋が、その中から見え隠れしている。]
ダーフィ。
[呼びかけると、彼は立ち止まってこちらを振り向き、くしゃりと笑ったようだった。]
仕事は終わったのか? 約束の本、買ってきたぞ。
……一緒に帰ろう。
[早足で、彼の元に向かう。
彼は左手をこちらに差し伸べて、微笑んでいる。]
[どれから話をしよう。
買ってきた本の話。
指輪を冷やかされた話。
今日のデザートの話。
腕を伸ばし、彼の手を捉えようとする。
ダーフィトは直ぐ其処で、待っていてくれる。
――此の侭時が止まればいいと、心から思った。]
[耳元につんざくような雨の音は、雑踏に。
遠くにゆれる焔は、夕闇に。
差し伸べられた手は、とどかなかったかもしれない。
……夢は訪れた瞬間と同じように、
ぶつりと、前触れなく途切れた**]
れいんれいん れいんれいん♪ 雨がふるー
http://www.kasi-time.com/item-41467.html
一昨日はusaghiとSilly-go-Roundをエンドレスしてログ書いてました…。
しかし暗い話ばかり綴っている侭エピに突入しそうな予感なのですが、果たして俺には皆のわいわいした姿が見えるんだろうか…w
見えない気もするがそれはそれでいいというか回想だけでも書きたいことが多すぎて!!な!!未来に生きれねえ!!!!(死んでますから)
見えないというか、基本的にもう、心残りがない。
団はアリデがきっとうまくやってくれるし、魔石はメルヒオルに継いだ。
軍事介入の成果がどうであれ、鷲の国の油断を誘えることは間違いないだろう。
後悔はダーフィが生きたかったことだろうけど、それでもふたりできめたことだから、この終わりは個人的には幸福。
なので、ぶっつりと消えてしまっても良いと思うんだな。
何より皆に合わせる顔がないというか(ダーフィ含め)その中に混じることが「クロイツ」には無為であり「メル」には許されないという思考がありそうな気がするんだ…
死者が出る村では墓設定って難しいよね
まあそれでも墓中発言は俺は好きじゃないのだが
墓中オーケーにすると8〜9割中身発言のロングエピになってしまって余韻も何もなくなるのと、エピになる頃にはすっかり墓の皆のRPが抜けてるので、地上組と墓が補完RPしよう、なんて事になってもやりにくかったり
そして青ちょっとずつ読んでるけどシェットラントに号泣した
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