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えっ……、そ、そんな。
[気にしなくていいという言葉>>63に、慌てたように両手を振った]
だ、だってあんな風にしっかり役目を果たして、みんなに信用されるなんて、誰にでも出来ることじゃないじゃないですか。
それに、お仕事のことだけじゃなくって……わたしみたいな、なんでもないような花精にも、よくしてくれていたから……。
[向けられたのは、苦さの滲んだ笑み。
どうしてそんな顔をしているのか、どうしてお礼を言われたのか、理解出来ないまま。
ただ、何故だか胸がいっぱいになって、声を詰まらせる]
だからわたし……お礼を言われるようなこと、全然してなくて……。
[何を訴えようとしているのか自分でもわからずに、言葉を途切れさせた*]
― 魔導師の研究室 ―
[ファミルの勤めに対する賞賛はそのまま受け止められる>>66。
しかし続けて表情を改める様子に、こちらもはっと背筋を伸ばした]
あ、あの……わたし……。
[ファミルから告げられたのは、予想もしなかった自身への評価>>67]
そんな風に、言ってもらえる資格なんてないんです。
口ではあれをしたいとか、あれになりたいとか言ってても。
結局何も出来てなくて、中途半端で……。
[自己を否定する言葉を並べたけれど、ファミルの真っ直ぐな視線はそうした姿勢こそを戒めているようにも思えた。
縮こまるこちらに向けて、表情を緩めた彼の人が見せたのは、笑顔]
わたしにしか、出来ないこと……。
[いつか、図書館に並ぶような本を書きたいと思っていた。
自分の心の内にしかない幻想風景を形にして。
――それが、いつか届く夢だとは、本当は思っていなかったけれど]
自信、持って、いいんでしょうか?
……ううん、違いますね。
[それは本来、他人に問うようなものではないのだろう。
それに、答えは――後押しは既に、なされている]
出来るって、信じます。
だって、ファミルさんの言葉、嘘にしたくないですから。
[いつも淡々と職務をこなしていた彼の人が、初めて見せてくれた笑顔。
それを否定したくないと、強く強く思った]
[その美しさが、泣きたいくらい切ない理由は見付からないまま*]
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〆了解です。
そうですね、真実を知りたい気持ちはありつつも、でも聞いちゃったら割となりふり構わず引き留めにかかりそうな気がするので……。
作家志望 クララは、ファミルさんをじー……
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こんばんは。
表はしばらく見守りターンですかね。
エルナさんの抱えたものが本当に多くて切ない。
辛いとか苦しいとか、そういう気持ちも……
なかったっていったら、嘘になりますけど。
[何をどこまで知られているかはわからないながら、そこは誤魔化さないまま告げる]
でも、本当に、みんなを助けてくれてありがとうございます。
嫌なことでもなんでも、『何もない』よりはいいと思うんです。
[病が治らないままだったら、そんな思いすら何処かに消えてしまいそうな気がして。
そうならなかったことだけは、本当に良かったと思っている]
ここがどんな場所で、あなたが何をしてるのか、正直まだよくわかってないんですけど……。
わたしがわたしとして生きてられるのって、多分、あなたのおかげなんですよね?
[自分が存在すること、と同時に今までのような生き方を出来たこと。
その感謝を、ただ素直に魔導師で向けた*]
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長に言いたいこと……って考えたんですが、現時点で認識してる範囲だとこんな感じかな、と。
今更ネガティブ方向には思考が動かないかなとも思うんで。
はい、頑張ります! きっと……!
[後押しに応えようという決意の言葉。
そして、翡翠と橙の光が、自身を包むのを受け入れる]
[後に残った者たちも、順番の差だと思っていたから、あちらでの再会を疑うことなく**]
― 後日 ―
[全てが収束し目が覚めた後。
それまで通りに続くかと思われた日常は、しかしひとつの大きな変化を迎えていた]
え、……どう、して……。
[ファミルはこの街には戻ってこなかった。
それを知った時、赤髪の花精は堪えられず泣き崩れていた]
[確かに雰囲気が妙だったとは思う。
ファミルも、その人と言葉交わすエルナも。
けれど、その結論に至る理由を、こちらは認識していなかったから]
わ、わたし……こうなるって、知ってたら……。
[きっと、必死に引き留めていただろう。
それが叶わないまでも、他に言いたいことがたくさんあったはずだ。
ただ、ファミルが自分の意志で残ったと言うなら――
それらはきっと、彼の人を困らせていただろうとも思う]
[赤髪の花精は、今も図書館に通う。
今はその場所は無人で、誰が置いたか雪色の花の鉢植えだけがある>>97。
そのうち代わりの管理者が、この場に座ることになるのだろうか]
わたしの本、読んでもらえなくなっちゃいましたね。
[いつか図書館に並ぶような本を書きたいという願い。
今なら誰の目を通さずとも可能ではあるのだけれど、願いの本質はそこにはなかった]
――いえ、もしかしたら読める、のでしょうか?
[ある時から置かれている、銀のブックマーカー>>105を見て呟く。
何らかの手段で街の様子を見られるなら、方法はあるのかもしれない]
ううん、どっちにしろ、諦めたりしませんから!
[ファミルが掛けてくれた言葉も、エルナの応援やヴェルナー、リヒャルトの後押しも。
それから――あまりよく覚えていないけど、――今は遠い誰かにも、きっと見守られているのだと思う]
[だから一行でも先を続けるために、今日も執筆机に向かうのだった**]
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時間軸があれだけど書きかかったとこだけ投げておきます。
ヴェルナーさんに平穏が訪れて欲しいけど、わたしに何も出来ない感…。
[目覚めると、自分の身はベッドの中にあった。
誰かが運んでくれたのだろうか――と思いつつ抜け出し応接間を見れば、ヴェルナーの姿は既にない。
目が覚めた後、早々に何処かへ向かったのだろうか。
何にせよ無事は疑わず、元気そうだと安堵する]
みなさん、そろそろ目覚めてるでしょうか……?
[そうして、遅ればせながら赤髪の花精も状況を確かめるために外へ出る]
[賑やかさの戻りつつある街の様子に、やはりここに在ることができて良かったと思いながら**]
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