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/(・ω・)\<ユーリエ自力で動けない&嫌な予感がしたのだけど…お墓きたー!!!
ざんねん えんげいてんしのたたかいは ここでおわってしまった!
― 天界 ―
[ユーリエを宮殿に送り届け>>1、真直ぐに能天使の詰め処へと向かう。
途中、やたらと白いふわふわとした生物が多いことには首を傾げるが、現在の状況でそれに構う余裕はない。]
能天使ウェルシュだ。
緊急に、地上で探索すべき事案が発生した為、規定外任務として地上に降りさせてもらう。
詳細や私の不在時の対応については、直接、ジークムント天使長へ伺いを立ててくれ。
わかりやすく、(後付で)説明をしていただけるはずだ。
[あの場に居合わせた能天使が自分一人である以上、いずれは地上探索の命令を受けるはず。だからこれは主命には反していない。
そんな理由付けの元、堂々きっぱりと言い放って開門の許可を得た。]
こんなに早く降りる事になるとは思わなかったが…
あれだけ天界を探して見当たらない以上、可能性が一番高いのはこちらの世界だ。
主よ…どうか、ご加護を。
[目を閉じ、主に祈りを捧げると行きなれた地上への道へ*飛び降りた。*]
― 地上・空中 ―
[暫くの間、羽を細めた状態で真直ぐに降下。
事故や襲撃があっての転落を想定した場合、行き来する道からはあまり外れないと計算してのこと。
姿はゆっくり、空へと溶け込み、天上世界からは見えなくなる。]
――この辺りでいいか。
[空気が完全に入れ替わり、視界に広がるの風景は地上界。
羽をばさりと大きく広げ、天使の気配を探る。]
…シルキー様、聞こえますか?
ウェルシュです。
もし、声の届く範囲にいましたら、
居場所をお伝えください。
[この声が、実際に届くかどうかはわからない。
それでも、浮いている位置から四方に向けて声なき声を放ってみる。]
[天界にいる時に渡した守りの羽。
それが微かに光り、声なき声を届ける…]
…ルキー…様……聞こえ…ま…か…?
ウェル……です…
もし、声……届……に…いましたら… 居場所…伝…下さ……
[天使長を探している、という事実は
極一部の者しかしらない秘匿事項。
その為、あえて声なき声を用いて居場所を探ろうとする。]
[シェイが行方不明である事実は知らない為、自分の羽が反応を返す可能性にまでは思い至ってない。]
―ウェルシュ?
…聞こえてますの。森を抜けたところにある草原にいますわ。
[そう返す声には、どこか安心したような色も含まれていた。
彼の声が届いたなら自分の声も届くはずだと、祈りながら声を届ける。]
―――!!!
シルキー様!!ご無事で!!!!
[帰ってきた声に、心底安堵したような声が返る。
方向が定まった分、先ほどより明瞭な響き。]
森を抜けた草原、ですね。
今、会話が通じたので流れを追って場所も特定できます。
すぐにお迎えにあがります!!
[羽を通じて聞こえる声…先ほどよりは明瞭に、はっきりとした響き。]
シルキー様!!ご無事で!!!!
森を…草原、ですね。
今、会話……で、流れを追って……も、特定……ます。
すぐにお迎えにあがります!!!
―――!!!
よかった……こちらに、居た……
[言葉が返ってきた。
これで、場所が特定できる。
体の向きを変え、全速力で草原を目指す。]
…っ、ありがとうございます…!
[彼の安堵したような声が、明瞭に届くようになったからかよく分かって。
少し声は震えたけれど、精一杯のお礼の言葉を返す。]
迷惑をかけてしまって、ごめんなさい……。
[無意識に零れた小さな呟きが、彼に届いたかは分からない。]
迷惑なんて、全くかかっていません。
貴女が無事なら…それで、良い。
草原が見えてきました。
もう少しで、到着します。
― 草原 ―
[気配を辿り、まっすぐに草原の上空まで到達。
大型の鳥のような姿が、緑の草原に影を落とす。
速度を優先させていた為、姿を隠す事はなく、誰もが視認できる状態。純白の翼を持つ人型は、どこから見ても天使以外の何者にも見えない姿。]
[周囲の様子を伺う様に、上空を大きく旋回した。]
羽を介して 感情の欠片が滲み伝う
初めて 地上で出会った人の子達
彼らの魂は無明の闇の淵にあった
欲望に負け 自らに罪を負わせて
苦しんでいるのが
哀しくて
この世界には彼らのような迷える者 ばかりなのかと
胸の張り裂けそうな
これは……
[シルキーの発する気配とは異なる、淡い思考の欠片。
天界で会った亜人形状の天使のものだとは気付かない。]
…………
[ただ、この瑞々しい感情の流れは、
自分達能天使にとってはとても馴染みのあるもの。
無垢な天使が、初めて地上に接した時の悲しみ、嘆き。]
…シルキー様の他に、誰か…落ちたのだな…
私は能天使ウェルシュ。
シルキー様と共にある天使か?
今、そちらに向かっている。
…人間は、とても弱くて…
とても、強い。
意味はまだわからなくて良い。
ただ、その感情にだけはひきずられるな。
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