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まー、そーだよな。
あの野郎1人救われても、納得いかねえ連中はいっぱいいるさ。
あいつさえいなければ… 、って。
[ひとつ、重い息が挟まった。]
けど、だからぶん殴って終わりってわけにはいかねーのかもな。
結局、最後はそれか。
会ってみなけりゃわかんねーってやつ。
考えてみりゃ俺たち、あいつのことほとんど知らねーもんな。
[本当に昔の王だったらどうするのか、とちらりと思うが]
考えてもらちが明かねーなら、しかたねえ。
直接ぶつかっていきゃいいか。
[つまるところの結論は、それだった*]
― カレン ―
[カレンに帰参した騎士団は、再び出撃の準備に追われていた。
魔軍の攻勢はいよいよ激しく、各地で不穏な空気が流れている。
カレンより先の位置に陣地をつくり、カレン-ペンホールズを結ぶ防衛線の構築を急がねばならなかった。
戦いを終えた騎士たちは傷ついているものも多かったが、士気は高かった。
カレンの民衆もまた、騎士団を歓呼で迎える。
騎士団の新しい盟主が巨大な火竜を撃退した、といささか誇張された話が伝わっているらしい。]
[次の準備を急ぐ騎士団から離れ、ヤコブは騎士公館へ赴いている。
シンクレア卿に後事を託すためだ。]
それじゃ、あとは任せた。
[引き継ぎは、たいへんあっさりとしたものだった。
既に互いに、この後のことはよく理解している。
ヤコブが"門"へ行く。
"門"が閉じるまで、騎士団は盟主の不在を隠し、魔軍の侵攻を抑える。
門が閉じなかったら。
閉じても魔軍の勢いが衰えなかったら。
その時は、騎士団全員討死してでもカレンとペンホールズの住民を船に乗せて、北へ逃がす覚悟だ。]
[騎士団の覚悟は別として、ヤコブ自身は実に気楽な日々を送っているように見えただろう。
相変わらず鍛錬に汗を流し、資材の運搬に体力を使い、たまに船乗りのおっちゃんらと戦闘訓練と称してレスリングをしている。
そうして、大事な日常を満喫していた。
一緒に有名になった飛竜のミシェイルは、ここにはいない。
みなには怪我をしたから本来のねぐらで休ませていると説明している。
実際は、向こうで待っていてくれとお願いして、放してあった。
火山近辺が本来のテリトリーだとアランも言っていたことだし、たぶん問題はないだろうと思っている。]
/*
そういえば最近全然灰に呟いてないなぁと思い出す。
灰を書いてる暇がないとも言うんだが…。
もっと!愛を!灰に込めておきたい!
/*
そういやポータルの大きさを考えると飛竜は無理だなと思ったから先に行かせたわけだけれども、見張り塔と考えると馬も無理よね。
いや、ラクシュならいける。
がんばれラクシュ。
まけるなラクシュ。
― カレン・診療所 ―
[カレンにある英雄王の教会と併設して開かれている診療所。
そこに、ローズマリーがいる。
いずれペンホールズに送られることになるだろう。
少なくともここよりは安全で、設備も整っている。]
マリー。
[こちらにも、やはり日に何度も顔を出していた。
血の気の無い彼女の顔を眺め、しばらく手をさする。
そうすることで、体温が戻ると信じ込むように。]
なあ、マリー。
俺、行ってくるよ。
おまえも、最後まで一緒にいてくれるって信じてる。
帰ってきたら、良かった、って言って笑おうぜ。
あんな奴、大したことなかったよ、って言うからさ。
[小さな声で語り掛け、胸元から紐を引っ張り出す。
それは幼馴染がくれた、桃色の結晶。]
さすがにおまえを連れては行けねーけど、
こいつは連れていくから。
ちゃんと見ててくれよな。
[結晶を彼女の掌に載せ、自分の手で一緒にぎゅっと握ってから、もう一度首に掛ける。]
[騎士団がカレンへ帰還して数日が過ぎる。
日ごと、一時間ごとに緊張は高まっていたが、ヤコブは実に効果的にそれを解消していた。
頭が空っぽになるまで動け、というやつだ。]
ティニー!
手合せしようぜー!
[素振りをしている友を見つけて、声を掛ける。
その時ふと、胸の中でなにか動いたような気がした。]
急ごうティニー。
連絡来るかもしれねえ。
[集合場所は見張り塔の上だということは説明してある。
友の目を見て頷き、準備のために走り出した。]
[ヤコブが一緒に連れて行くことを選んだのは、3年前の遠足で共に門を望んだ若い騎士たちだった。
自分とシュテルンを含めて5人。
あの時はもう少し多かった。
その事実を思えば、戦いの痛みに心が飛ぶ。
けれども、これで終わりにする。
いずれも同じものを見て、それぞれに鍛錬を積んだ身。
同じものを守ろうとして、守れなかった身。
次へ掛ける意欲は高い。]
[続く言葉のそっけなさに、心がざわつく。
なんだ無事だったのかと笑いたいのに、できない。]
っ、 わかった!
石を使えばいいんだな?
[答えてから、はっとして息を呑んだ。]
開け!
[言葉に反応したものか、別の理由か、
閉ざされていた扉がひとりでに開き始める。
大きな門扉が開き切ってしまえば、その先は光だった。
虹色の光が耐えず蠢き渦を巻いている。
この先にシェットラントがいる。
"門"がある。]
/*
はっ。
ひらいた後のポータルの外見描写も、術者に任せておけばよかったとちと思った。
描写用意してたんならごめんよう。
[門が開ききると同時、手元で澄んだ音が鳴った。
違和感を感じて視線をやれば、透明な石に罅が入っている。]
……っ。
、の ばかやろ …。
[―――こういうときの直観は、よく当たる。]
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