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[雨粒が次第に数を増やし、辺りを広く濡らし始める]
そうだな、ブリュノーの話をするならば、腰を落ち着けて話したい。
俺がそちらに行こうか?
それとも貴殿がこちらにくるかい?
[相手の出方を見るように、そんな提案をした*]
[絵の話>>49を聞けば、小さく笑って見せて]
あの時頂いた杯は屋敷に保管しているのだが……それを取りに戻る余裕は確かにないな。
[飲み交わす約束をしたことを挙げ、同意の意思を向けた]
喜ぶ者?
誰だろうな。
[思い浮かぶのは2人。
顔を合わせていないのは1人。
後者かもしれないな、と刹那思う]
[引き上げの合図を受けた連邦軍は、緩やかに纏まりながらケノワ砦傍の野営地へと向かった。
動けるものは怪我を負ったものを支え、重傷者は荷車に乗せて移動して行く]
ここらが”落としどころ”なのだと思う。
マルール軍の陣営に行って話をつけてくるよ。
[ローランドやナネッテを始めとした軍団長にそう告げて、クリフは簡易兵装に着替える。
護衛としてついてくるのであれば、受け入れて共に行くこともしよう。
司令官代理は騎士団の誰かにやらせれば良い]
怪我人に優先順位をつけて効率よく作業に当たれ。
衛生管理も忘れるな、感染症なんて起きたら二次災害が起こるぞ。
そうだ、リンデマンス隊の者達は戻っているか?
あちらへの土産にリンデマンスの野菜を持っていきたい。
日持ちのするものを頼む。
[指示を残していく合間にリンデマンス兵を探し、樽に目一杯野菜を詰めてもらった。
日持ちの観点から主に根菜が詰められた模様]
[そうして準備を整えて、樽を乗せた荷車を馬に繋ぎ、護衛を率いて砦を出発した。
街道を通っての移動のため、数日かかることになるがクリフはマルール軍の陣営へと辿り着く*]
うん、ラルスもお疲れ様。
……大丈夫?
怪我してない?
[返答に時間がかかったのを案じ、問う声を向ける。
怪我の有無は後で会えば分かることだが、問うてしまうくらいには気が急いていた*]
― 回想 ―
[その声は、物心ついた時から傍にあった。
自分より年上、兄と同じ年頃の、いわば幼馴染。
最初は兄と一緒にいたところに混ざり込んで、事ある毎にくっついて歩いたりもした。
幼い頃から騎士に憧れを持っていたクリフはローランドと話が合った。
剣の相手をしてもらったり、一緒に乗馬をしたりして。
友であり、兄のような感覚をクリフは抱いていた]
『うーん、地形によっては有効、かなぁ?』
[8つも歳が離れているため、ローランドの知識に追いつけない時もあったけれど、言葉を重ねるうちに徐々に物事を覚えていって。
齢二桁になる頃には、父に「どこで覚えてきたんだ」と驚かれることがままあったと言う]
(うん、ふしぎ)
(でもラルスとお話出来るの、うれしい)
[どうして秘密の会話が出来るのか。
不思議には思っていたが、原因なんてどうでも良かった。
話せる事実が、ただただ嬉しかった]
(えっ、ホント!?)
(ラルスすごーい!)
[師範に勝ったと報告が届けば、一緒になって喜んだ。
クリフもまた、あれが出来た、これが出来た、父に褒められた、などなど。
取りとめのない話であってもローランドに伝えたりもした]
[時には]
(ラルス、宿題教えて!)
[そんなしょうもないことも伝えたりしていたのだから、迷惑や苦情はお互い様だったのだと思う]
[商人になる、とローランドに打ち明けられた時、クリフは大いに驚いた]
えっ、何で!?
騎士にならないの!?
[騎士になる前に、と前置いているのにそんなことを言ってしまったのは、それほど衝撃的だったからと思って欲しい]
あ、そっか……。
[跡継ぎだ、と言われれば、安堵のような声が落ちる]
[商人になる、と言い出した理由を絆結ぶ声を介して聞く。
見識は広くあれ。
そんな教えの下に育ったローランドの選択は、今でこそその大切さを理解出来るが、まだ歳若い時のクリフには少々納得が行かなくて。
けれど、ローランドの選択が間違ってるとも思わなかったから、我侭を言うのはぐっと堪えた]
……絶対、戻ってきてよ。
待ってるから!
[疑っているわけではない。
その約束が果たされるよう、無事に戻ってきてくれという願い。
声は届くのだから、逐次確認は出来るのだけれど。
約束として交わされるものは特別となり得た]
[そうして、彼はクリフが騎士団に入る時に、約束通りに戻ってきた]
お帰り、ラルス。
待ってたよ。
[送り出した時よりも心身共に成長した姿で出迎え、ローランドを抱擁する。
それから共に騎士団で地位を上げ、
重ねた夢の実現を目指し、これからも
/*
最終日希望、として
投票【ベネディクト】
で。
続く流れになった場合は
投票【ナネッテ】
でお願いします。
(こう言うことでいいのかな>続く場合も考慮して普通の投票も)
― ケノワ砦 ―
[マルール軍野営地へと向かう前。
ケノワ砦には疲弊した兵達と共に死傷者も運ばれるに至る。
死者達が母国へ帰れるよう、身元を照らし合わせて国ごとに安置した]
[重傷者はケノワ砦の中で、軽傷者は天幕で治療が行われ。
兵達は皆、疲弊した身体を各々の方法で休める。
風呂にでも浸かれたなら回復も早かったのだろうが、野営地でそれは叶わず。
沸かしたお湯で身体を拭いたり、お湯を被る等の方法で、雨に打たれた身体を温めたりもしていた]
[クリフは短い休息を挟みながら、戦場での邂逅を思い出していた]
華冑公婿、か。
あの人がそうだったとはな。
[逸話を色々と聞いた人物だったが、3年前の邂逅では同一人物であるとは気付かなかった。
何せクリフが会った時の彼は、我が子が生まれ来る時に右往左往していたわけで。
絢爛な伝説を持つ者とは繋がらなかったのである]
上に立つ者とはかくあるべきなんだろうなぁ。
[威風堂々を体現する存在感。
勝敗をつけぬ退却の際でさえ、兵を鼓舞するような様相を見せた。
あれもまた戦略の一つなのだろう。
その堂々とした振る舞いには一種の憧れさえ抱く]
[引き上げを指示した時、退却する王国軍には手を出さぬよう厳命もしている。
接敵していた兵達のほとんどは騎士団、もしくはナネッテの隊であるため、その命は行き届いていたはずだ。
他の連邦諸国の兵は、リンデマンス隊は既に撤退していたし、残りは工兵と弓兵、そして戦場北で激戦を繰り広げた騎兵だ。
殊勲を狙おうにも手段が無かったり、隊の損害の方が大きく、大人しく引き下がることになっただろう]
[出発までの間、ナネッテの願い>>61を受けて、リンデマンス隊が集まる天幕を訪れる。
王国軍への土産>>56のことに加え、メレディスの話題を出せば彼らの目の色が変わった]
君達の王は必ず取り戻す。
俺に任せて欲しい。
[そう宣すれば、口々に「お願いします」と頭を下げてくる。
「馬にも乗れない人ですが、それでも俺達の王なんです」なんていう兵もいて、弄られっぷりに苦笑すると同時、愛されてるな、なんてことを思った]
[一騎打ちの果て、投降するに至ったチャールズの下へも訪れる]
怪我の具合は如何かな。
[鎧を脱ぎ、しっかりと手当てされた右肩を見て、小さく笑みを向けた]
動けるようなら、道案内をして頂きたい。
貴国の司令官殿と会談することになった。
[そう告げると、チャールズは片眉を上げる。
道案内として連れて行くと言うことは、返還の意思があるということ。
それは相手にも伝わったらしい。
しばしの間の後、是の答えが返った]
よろしく頼む。
貴公が乗っていた馬も保護してある。
共に戻ると良い。
[虜囚という扱いである以上、移動は馬ではなく幌付きの荷車でとなるが、そこはご容赦と言ったところだ]
[ケノワ砦に集められた重傷者の下にも訪れた。
朦朧とした意識の中にいる者達に声をかけ、その手を握ってやる。
その中に、意識を失ったままの敵将の姿があった]
ナネッテ殿が討ち取ったという将か。
馬上で二刀を操るとか。
弓の腕も相当なものだというのだから、大したものだ。
彼を失えばマルールの大きな損失になる。
それは避けなければいけない。
[これから交渉に向かうと言う時に、彼の灯火が消えてしまうと少なからず影響が出かねない。
予断を許さない状態であるため、彼を連れてはいけないが、マルールに良き報告が出来るよう、看護者には手を尽くさせた]
遺したくない者がいるならば、意地でも戻ってくることだ。
[誰であれ大切な者はいるだろうから、と。
他の兵達に声をかけていたように、名も知らぬ敵将の無事な方の肩にそっと手を当てながら声をかける。
やや体温の下がるその肌に、いくらかの温もりを残し立ち去った*]
うわ、マジか……。
一緒にいた方が良い?
[うわ、と言った時の表情は、きっと友も想像出来たことだろう。
続けたのは、少しでも緩和出来れば、と思っての言葉]
撤退後:ケノワ砦
分かった。
人選は任せるよ。
[会談へ向かう話をした時の、護衛の話>>69には是を返す。
ローランドが来るなら、司令官代理は騎士団でも所属の長い者を指名しようなんてことを考えながら、ローランド>>70とナネッテ>>64>>79のやり取りを聞いていた*]
― 撤退後:ケノワ砦 ―
分かった。
人選は任せるよ。
[会談へ向かう話をした時の、護衛の話>>69には是を返す。
ローランドが来るなら、司令官代理は騎士団でも所属の長い者を指名しようなんてことを考えながら、ローランド>>70とナネッテ>>64>>79のやり取りを聞いていた*]
飛び火したらその時はその時だ。
[まぁきっと大丈夫なんじゃないかな、なんて楽観的な思考で紡ぐ]
そっか。
気が紛れてるならいいけど、無理だけはしないでよ。
[痛いものは痛い、と言ってくれる分、余計な心配はせずに済むけれど、案ずる想いが消えるわけではない。
無理をさせるのも本意ではないから、と願う声を乗せた]
/*
うーん、文章何か書こうとするんだけど、瞼が落ちてくるのと、頭が思考停止になるのとで進まない。
会談まで進んでないけど、今日は寝た方が良いかな。
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