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令嬢 シルキーは語り手 に投票を委任しています。
令嬢 シルキー は 領主補佐 ギィ に投票した
投票を委任します。
令嬢 シルキーは、語り手 に投票を委任しました。
ラートリー・アンダースン様
そちらは雪も深くなっている頃でしょうか?
お久しぶりです。お変わりなさそうでなによりです!
女性的…どうなのでしょう?お転婆と言われる始末ですけれどレディだっての!
やはり、ということは大合併法案のお話はラートリー様の所にも行っているのですね。
あの話をすぐ受け入れられるなんて…皆さまさすが大人だなぁ…!
でも、私も心配するほど子供ではありませんよ?
すぐにこそ受け入れることはできませんでしたけど、大丈夫。今は不思議とそんな風に思えるのです。
大人の世界はわからないことがまだまだたくさんありそうですが、お勉強です!
ラートリー様も、お幸せに!
[そして新たに届いた手紙に目線をやると。]
………………
[イヤ、とは違う。でも嬉しい、ともちょっと違う気がする。他の手紙を開ける時にはない感情。
マイナスの感情ではないことは確かなのだが。なんと表現していいのか、少女にはわからないまま。
―――封を切った。]
…まい、ふぇあ…?///
…こうしてみると、しっくり来ないわね…
でも、お転婆とは言わせないんだから。
[そう言いながら、羽ペンを走らせる主の顔は…心なしか、少し赤かった。]
…『レディ』ってあらためて文字にして綴られると、なんか違う気がする。
でも早くない。早くない。
あの話…言われた時は、受け入れられなかった。
『なんで領民たちと同じじゃダメなの?』って。
でもね、領民たちみんなを愛する権利や義務や責任が私たちにはあるって、だからこれは私たちにしかできない経験だって考えたら…なんかストンと落ちた。
恋は、してみたいけど…でも、それは貴方が教えてくれるのでしょう?そう信じてる。
だからお転婆娘じゃないってばぁ!!
これでも、音楽全般とダンスはできるのよ!リュートのセッションとか、どうかしら?
…………花なんか、いらない。『王子様』じゃなくても、いい。
花なんかよりもほしいもの…ここにあるんだもの。
[どう表せばいいのかわからず、こんな書き方ではあるが。花も『理想の王子様』も求めぬとする少女の想い。
―男には伝わるだろうか。]
[絵心なんてない男は、扉を書き足した手紙に花を押した。
小さい花、細い花、黄色い花、白い花、青い花。
鳥籠の中を巡る小鳥を導くように並べたのは、
第四領でよくみられる野草ばかり。
宮廷で王子が片膝を付いて姫君に求婚する為の薔薇でなく、
貴族が美しい娘の気を惹く為に束ねる百合ではなく。
ありのまま、自身が心揺れた花々で手紙をずっしりと重くする。
愛の言葉は知らないし、子供との付き合い方も知らない。
ただ、天真爛漫で屈託のない彼女に、
冷たいだけの結婚だと思われるのが嫌だった。]
[ただの一筆も綴れないのに、雄弁な花々が騒がしい。
封筒の中にも、遅咲きの銀木犀を沢山詰めて香りを移す。
その花言葉など無骨な男が知る由もないが、
案外間違って居なかったのは、きっと運命とやらの思し召し。
解答を足した手紙を封筒にしまい込み、封蝋を捺して。
最後は悪筆で綴った彼女の宛名に、
――― 少し躊躇い、頭を掻いて、周囲を見渡し、呼吸を整え。
引き寄せた手紙へ、秘して静かな接吻を翳した。
彼女へのエスコートを願い出るように、恭しく。]
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