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[>>3:+44 自身を見つめ直して楽な方に逃げたと告白するフランツの言葉を、わたしはだまって聞いておりました。
>>3:+45 もし本当に、彼が来世に生まれ変わったとして、この記憶を引き継ぐことが出来るなんて断言はできません。
ただ、死んでなお悔い怨みをつのらせるのは、なんだか見ていてすっきりしないことですから。
わたしも多くのひどい言葉でフランツをいじめたので、話を聞くことで、罪滅ぼしをしているのでしょう。
>>3:+46 生きている間に会話ができて、こうして笑いあっていたのなら、何か変わったのかしらん。]
[>>3:+47 わたしは彼の確認の言葉に、うなづきました。]
そう。
彼は長年飢えていて、耐えきれずに食べたの。
人狼だもの。そりゃあ食べられそうな人が目の前にいたら
食べちまうんだわ。
さーて、ようやく気づいたわね。
[>>14 その悲痛そうな獣の声に、だけどわたしは申し訳ないともなにも思っておりません。
そもそも人狼というのは孤独です。人にまぎれて人を喰い、捕まり殺されぬように誰も信用してはならないのですから。]
その痛みはどうせ一瞬よ。
喰らい殺した命の分だけ、生きていくのね。
[それを直接伝えることを忘れたのは、少し悔やまれますね。]
[>>+10 お人好しフランツの、死んでも治らぬお人好し根性ただよわせる表情を見つめながら、わたしは肩をすくめました。]
人狼にとって人間はごはんだわ。
[それでも「歯痒い」>>+11なんて言い出すフランツに、わたしは首を傾げました。
名を呼ばれれば、今度は逆方向に首を傾げます。]
そういう言葉のひっこめかたって、「何でもある」ってことじゃないの?
聞いて良いのよ、なんでも答えてあげるから。
そうよね、こんな結末はわたしもいやだった。
だから、わたし、お家に帰してって言ったんだわ。
[この言葉もやっぱり、未来を変えたかったなんて言うフランツ>>+12 へのささやかな意地悪です。]
「わたし」は人間を喰う気がなくても、彼は違ったんだもの。
そりゃあ、もうやる気満々だったわ。
美味しそうに食べてたわよ、ローゼンハイムさんを。
[わたしはあえて、人間にとって残酷な言葉を口に出しました。
そろそろ、フランツは人間であり、「わたし」は人狼であることと
死んだとて相容れぬ存在であるということを示したかったからです。
ジェフロイさんやローレル姉さんも死に、ここにあるのは人間の魂ばかりです。
人間は人間とともにあった方が、やっぱり良いものではないかと思うからです。
そして、わたしは確かに「コンスタンツェ」ですが、わたしは「わたし」なのですから。]
[わたしはディルドレさんに魂を盗み見られたとき、「わたし」を見せました。
わたしは人間として死にました。肉体も確かに人間でした。
しかし魂は、どうしようもなく人狼です。
肉体の縁が切れたのだから、これ以上わたしが人間を名乗るのも、厚かましいこと。
ローレル姉さんだって、コンスタンツェの姉ではありますが、わたしの姉ではありません。]
[だから、ローレルのところに行かなくて良いのか>>+13 と言われれば、苦笑してこう返しました。]
いやよ。
わたしの忠告を聞かず、仇討ちなんて似合わないことをしちゃって。
ばかなんだから。もう。
それに、「わたし」なんかより、姉さんのそばにいるべき魂がこっちに来ちゃったじゃない。
お邪魔虫になるのは、いや。
もう少し、ここでじっとしているわ。
あの子がどんな選択をするのか、見ていたい気もするしね……。
[わたしはフランツから目をそらし、じっと、生きている彼らへと視線を注ぎました。**]
[わたしは視線をオットーらにやったまま、ジェフロイさんとフランツの会話をぼんやり聞いておりました。
ジェフロイさんの言葉>>+35にも、とくに表情を変えることはありません。
だって、聞かれもしなければ、別に答える必要はないわ。わたしの目的なんて。
勝手に言わせておきます。そうでしょう。]
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