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四季の人形遣い ゾフィヤは、ナイフ使い カーク を投票先に選びました。
四季の人形遣い ゾフィヤは、酔いどれ聖職者 ゲオルグ を能力(守る)の対象に選びました。
―地下一階―
[立ち去ろうとするカーク>>2:165へ掛ける言葉は
何一つ無かった。
あなたは悪くないと、気休めでも言えば良かったのか?
そんなものはかえって彼の心を苛ませるだけだ。
むしろ彼はこれから長きに渡り、全てを背負って
針のむしろの上を歩いて行かなければならないはずだ。]
……。
[それを思えば、もう彼を責める気持ちも失せた。
冬の人形が宙を舞い、術に護られる>>9フィオンの傍へ降りる。]
……リェータ、一緒に居てあげて。
[くるり、くるりと一時の別れを告げる冬の人形と入れ替わりに、
夏の人形があのネズミの傍に舞い降りた。
万が一フィオンとネズミに何事かがあった際に
抵抗できるように考えたことと…
一人、主人を護る小さな勇者にお供をと思ったのだった。
必ずしも抵抗できるとは限らないが、何も出来ないよりかは
出来るかも知れない僅かな可能性を信じたかった。]
[残った夏の人形は、遠く離れる少女が感覚を繋げるまでは
ただの人形として佇んでいる。
時折ガラスの瞳に光が宿り、動き出しては
ネズミを驚かせてしまうだろうが]
…その時は、かじらないでね。
[ひとつ注意を残し、タチアナ達の後を追った。
ひとり、ふたり、此処に至るまでにどれだけ居なくなった?]
[考えたくも無い。]
/*
>>13
この所々で落としに掛かって来る愉快さよwww
本当に殺しに来るとは思えぬ…でも来るのよね。
24時くらいまでには色々落としておこうかに。
(ゲオルグさんと合流していると良いのだけれど…。)
[歩を進めながら思うのは、カークの様子。
憔悴しているようでとても危うげに見えたから、どうか
途中でゲオルグと合流して欲しい。
ゲオルグの空気を読まない冗談が、今は欲しい。
たまに読む真面目な話も、今は欲しい。]
――――…!?
[そんなことばかりを考えていたせいで、タチアナを襲った何かを
捉える事が出来なかった。>>12]
から、くり…。
[告げられ、よく見れば嫌に精巧な造りをしているではないか。
何故かヴェルナーの姿が脳裏を過ぎったが、彼は未だ
イェンスの姿を取った者と対峙しているのだろうか…。]
[残った人形達に魔力を送る。感覚はまだ繋げない。
内臓した武器を発動させる為と言えども、人形達の中にあるのは
小さなそれぞれの色を湛えた魔法石。
それらに魔力を与える事で、秋の人形は髪が針金に変化して
魔物を縛り上げては切り崩した。
冬の人形はスカートのフリルから無数の刃を発生させ、
ドロシーの風に乗って高速で回転しては罠に斬りかかる。
笑顔の全く崩れない、戦いの舞踏。
それが行えるのも、タチアナが率先して様々な異常を
発見し、伝えてくれるからだ。]
……タチアナ、くれぐれも気を付けて。
[きょろきょろと視線を巡らせる後ろ姿に声を掛けて、
人形達の操作に戻る。]
……ありがとう。
[こうして短くとも、言葉を紡ぐ事は大切だ。
タチアナからは発せればいつだって明確な言葉が
返って来る、>>41それが今はとても有難かった。]
オーセ、戻って。
[タチアナの進路の妨げになりそうな武器を仕舞い、
手元に呼び寄せる。
冬の人形はややタチアナ寄りに浮かべたまま。]
下へ向かう道…隠されているのかも。
[タチアナの説明>>42に僅か俯き、このまま進むべきかどうかを
少女もまた考えた。
カークの姿は既に見えず、自分達の現在位置も恐らくは
定まっていないだろう。]
(……無事、だよね。)
[つい先程、遠くで何かしらの音が聞こえたような
気はしたが、きっと間抜けな魔物が罠に掛かったのだ。
まさか仲間が掛かっているだなんて事はありえない。
そう思う事にしていたから、カークやゲオルグ、
ヴェルナーが今何処でどうしているのかが気がかりだった。]
―――――!!!?
[そこに来て、かなり足に響く振動と、遠く離れて
いるのだろうが耳に良く届く轟音が進行方向から
伝わって来た。]
……誰かが、戦って…る…?
―――少し待って。
[今のは何と問われれば、>>54思い当たるものはひとつのみ。
もしやと思い、それぞれの人形達に自分の視覚を繋ぐ。
4体分の視界に入った情報が、一気に頭の中に流れ込んで来て
顔を顰めるも、すぐに慣れて情報を読み取ろうとしている。]
フィオンの所は…異常なし。
此処も当然異常なし。
ひとつだけ、移動している……。
[やがて、その視界に映るものに自分達が含まれるのに気付くと
視覚の接続を切った。]
……よかった…。
[ゲオルグと、ヴェルナーの姿がそこに在ったから。]
[ヴェルナーに限っては本当にそう言っても良かったのだろうか。
少なくとも損傷が激しそうに見えるが、それでも。
イェンスの姿を取った者を打ち倒した事は確かで…]
………。
……。
[そうとは言っても、何故か本物のイェンスを捜しに
行こうとは言い出せず、言葉は腹の中に戻って行った。]
やること、あるの?
[先の轟音は、ヴェルナーの示す「穴」とやらから
無事に先へ進んだらしい。>>57
彼の提言により、先へ急いだ方が良いとは思いはしたのだが
ゲオルグはもう少しこの階に留まるらしい。]
……無事で、良かった。
[ヴェルナーに限っては本当にそう言っても良かったのだろうか。
少なくとも損傷が激しそうに見えるが、それでも。
イェンスの姿を取った者を打ち倒した事は確かで…]
………。
……。
[そうとは言っても、何故か本物のイェンスを捜しに
行こうとは言い出せず、言葉は腹の中に戻って行った。]
やること、あるの?
[聞く所によれば、カークはヴェルナーの示す「穴」とやらから
無事に先へ進んだらしい。>>57
彼の提言により、先へ急いだ方が良いとは思いはしたのだが
ゲオルグはもう少しこの階に留まるらしい。]
……それなら、罠の解除もあるから。
[人形達を浮かべ、自身も付いて行くと言い出した。
何かを成す為の不都合があるならば、離れた所で待つからと。
イェンスが居なくなり、フィオンが倒れ。
先の轟音だって穴だけで済んだものの、一歩間違えれば
別の何か危険な現象を招いたかも知れない。
それを思い、どうか一人で動かないで欲しいと
胸の内で切に願った。]
[何しろ、彼はこの残った人々に無くてはならない存在である。
だから皆との別れ際に、必ずすぐに戻ると約束して。
同行を拒まれたとしても、人形を駆使して罠を砕き
魔物を駆逐し、ゲオルグとの距離を開けて付いて行く。]
……。
[立て続けに起こる理不尽な出来事に、少しばかり
神経質になっているのかも知れないが、
そうする理由は薄らともうひとつ――――。]
[何を語るわけでもなく、黙ってゲオルグの背を見ていると
おぼろげに誰かの姿が重なった。]
……。
[ゲオルグに対してもっと真面目に!だとか、態度を改めて欲しい
だとか…そんな事を常々表していたのは、その「誰か」を
無意識に重ねていたのも、理由としてあるのかも知れない。]
[やがて、ゲオルグの歩みが止まるのに合わせ>>97
少女もまた少し離れた所で足を止めた。]
……。
[辿り着いた先は、やはりフィオンの眠る場所。
何か伝えたい事があるのだろうかと頷き、更に距離を置いて
人形達を浮かべた。
二人の会話の邪魔をする魔物が居ないよう、3体の人形で以って
監視する為である。]
(ゲオルグさんの用事が終わったら、何と言えば良いだろう。)
[何をしていたのかを問うわけにも行かないし、
だからと言って安易に励まそうと言葉を紡いでも逆効果と
なってしまうだろう。
監視を続けながら、些細な言葉の欠片にも気を使う。]
[言葉は、使いようによって人に勇気と希望を与えるが、
逆に絶望と悲しみを与える事もある。
少女が怖がる言葉は、幼い頃の記憶。
ほんの些細な言葉の欠片が始まり。
友達からは変な噂を流され、村八分にされて少女は一人。
父と母は互いに罵り合い、嫌悪し、最後には離別する。
母は少女に別れも告げずに姿を消した。
幼かった為に訳も解らず父親に手を引かれて行ったが、
あての無い道程の途中で、人形遣いの老婆の家に預けられた。
そこで手伝いをしながら父の帰りを待つ事数年。
すっかり人形の扱い方を覚えるまでになっても、迎えは来ない。]
「お前は捨てられたんだよ、ゾフィヤ。邪魔だってさ。」
―――嘘だ、そんなの信じないもん。
[何度も何度も、同じ事を老婆に告げられても受け入れず。
やがて自分の足で父親を追う事を決意する。]
[そして出会った勇者達。
広い世界を旅する一行として加われば、いつかきっと―――
父と再び会えると信じ、今日の今日まで必死に戦って来たのだ。]
[そんな事を考えるだけの時間を過ごし、一度頭を振った。
今は、後ろを振り返っている時ではない。]
……ゲオルグさん…。
[3つの視界の内いくつかに、不穏な影が映り込む。>>105
次いで現れた影に視点を合わせ]
バルタ、ザールさ……。
[外での説明時に、パシリにされていると言っていたか。
彼もまた偽物か、若しくは操られているのだろうか?
何れにせよ、出来る事なら彼を相手にしたくない。
浮遊していた3体の人形達を集め、これ以上は
近寄るなとけん制するつもりでバルタザールの前に
配置する。]
させない。
[少女自身はゲオルグとフィオンの傍へと駆け寄ろうとして]
[もう一つの視点、夏の人形が見たもの>>113に息を呑む。]
―――――――…!!!
[セルウィンだ。
彼の撃つ矢が狙っているのが自分ではない事に気付いた時、
人形達を集めるよりなにより先に、身体が動いた。]
どうして
[全ての感覚を自分へと戻し、駆ける勢いそのままに]
[ゲオルグへと渾身の体当たりを食らわせた。
跳ね飛ばせるだけの力は無いが、よろめくだけでも構わない。
ひとつひとつの動きが、妙にゆっくりなものとして映る。
ゲオルグがバランスを崩したのが見える、良かった。]
[なら、矢は?]
あ………。
[炎が、少女の脇腹を貫通していた。
気付いてしまうと、内側がじわりと焼ける様子も解ってしまう。
どんどんと広がる苦しみ胸を掻き毟りながら膝を折り、蹲った。]
[もがいてはダメだ、ゲオルグが気にしてしまう。
何度も何度もそれを頭の中で繰り返す。
養った精神力が此処で発揮されるとは、なんとも言えない。
何かを伝えたいと思っても、吸い込む為の器官がもう無い。
持って後数十秒、ならば。]
『世界がひっくり返って、混ざり合って何がなんだか
解らなくなったとしても。
何があっても、きっと…
ゲオルグさんは、セルウィンさんを見つけてくれるよね。
だって、やるときはやる、かっこいいおとうさんだもん。
そんな、素敵な おとうさんを、ころしちゃ―――』
[傍に置かれたままの夏の人形が、たどたどしい言葉を紡ぐ。
言葉が途切れる度に少女は呻き、ゲオルグの腕の中で
身を捩って、耐えた。]
『仲良く、ね』
[その言葉の後、人形はそれきり喋らなくなった。
宙を舞っていた人形達も、次々に落下して行く。]
[苦し紛れにゲオルグのローブを掴んで居た手が、
緩やかに落ちた。
きつく瞑った目はそのまま、内側の焼ける臭いと血の臭いが
漂ってしまっているだろうが、それでも人形達は笑い続ける。
どうかゲオルグが無事であるように、と。
そんな少女の望みを映し出して。**]
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