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[シメオンの姿が、窓の向こうへ消える>>103。
その先を確かめることは、怖くてできなかった]
い、嫌……。
[傍らのサシャは――彼を人間だと言った彼女は、その結末をどう見ていただろう。
自分は結局何を信じることも出来ないまま。
守ると決めた少女に、むしろ縋り付いているのはこちらの方だったかもしれない]
もっと……もっと早く、そうするべきだったわ。
[イェンスの言葉>>2に、絞り出すような声でそう呟いた。
一度は逃げた自分が言うのもおこがましいとは思うけれど。
提案に否やはないから頷いて、サシャにも一度退室することを促す]
寝具用の倉庫が……あったかしら。
[アルビンの問い>>4に、正確な場所はわからないがそう答える。
安置の話になれば、自分に出来ることではないから]
……ごめんなさい。後は、お任せします。
[そう言って、その場を離れることを選ぶ**]
― それから ―
[遺体の安置などは男性陣に任せることとして。
サシャと二人、広間の片隅で気を落ち着けるための時を過ごす。
出来るだけ周囲の物音が耳に入らない場所を選んだけれど、それでも互いに言葉少なだった]
[食事にはパンと簡素なスープを用意しておいたが、果たしてどれだけ手を付けられたか。
やがて時が過ぎ、サシャは一人になりたいと言った。
占いの力を使うためには必要だというし、他にも考えたいこともあるのだろう。
心配が尽きることはないけれど、一度彼女の体をぎゅっと抱き締めた後、互いの部屋へと別れていった]
[そして――**]
― 自室 ―
[これ以上欠けることなく夜明けを迎えたいという思いと。
シメオンが人狼であったはずがないという思いと。
二つの相反する思いを抱きながら、時が過ぎるのを待つ]
[サシャのことは心配ではあったけれど、一方で今日襲われる可能性は低いのではないかとも考えていた。
人狼にとって脅威となる存在を考えるなら――。
そんな風に優先順位をつけてしまう自分に、少し嫌気が差したりもする]
[そうしてまだ浅い夜の時間を、微睡みの中で迎えた。
隣の部屋で繰り広げられる惨劇>>21に、気付くことも出来ないまま*]
― 自室 ―
[それはまだ、窓から月明りが差し込む頃]
っ!!
[隣室から聞こえる咆哮>>33に、意識が一気に覚醒する]
オズワルドさん!?
――――サシャ!!
[声の主と、その理由とを察して。
信じたくないと思いながら、隣室へと走る]
― サシャ個室 ―
サシャ……!
[オズワルド>>34に続く形で、少女の部屋へと駆け込んだ。
その動きを阻むものはない――止められても、今回ばかりは振り切っただろうが。
そしてオズワルドの背越しに、深紅に染まった少女の寝台を見る。
脈を確かめようにも、既に繋がっていない手も]
い……や……
いやあああああぁぁぁぁっ!!
[言葉を失うオズワルド>>35の隣で、縋るように少女の上へと突っ伏した。
それはほとんど空白でしかないと、感触で気付かされるけれど。
髪や顔が汚れるのも構わずに、そこにあるべきものを抱き締めていた**]
― サシャ個室 ―
……昔のこと……?
[オズワルド>>40に語り掛けられて、半ば振り向くような姿勢で視線を送る。
続く言葉で思い出す。
幼い頃、幼馴染たちと語り合った言葉>>1:122。
無邪気だった頃の記憶を振り切るように、一度、小さく首を横に振る]
私は……狼を許せないわ。
こんな風に大事な人たちの命を奪い、罪のない人を追い詰める人狼のことなんて。
[仮に人狼に与する者でも、この場面ならば同じ事を言うのかもしれない。
それでも自身の抱いた憤りを、表明せずにはいられなかった]
それがたとえ貴方だとしても……。
[オズワルドの伸ばした手が頭に触れる。
視線は険しく彼を見据えるけれど、その手を拒絶することはせず]
――でも、ありがとう。
[彼の想いを受け取るように言って、されるがままとなった*]
― サシャ個室 ―
……信用、していないわけじゃないわ。
でも……。
[情に流されるまま決断していいのか。
その思いが、彼を人間だと結論づけることを妨げていた。
そこに彼の口から、血筋に関することを告げられて>>44]
そう、だったのですね。
……嘘かもしれない、って疑いを消すことはないわ。
でも、覚えておく。
[髪を撫でる手。
その優しさまでも嘘ということはきっとないだろう。
だからしばしの間、それを受け入れて]
[やがて時が経ち、サシャは地下室へ安置されることとなった。
オズワルドにより運ばれていく彼女を、祈りと共に見送る。
空になった寝台の上には、献花代わりのカモミールが置かれていた**]
― サシャ個室 ―
[廊下を歩く人影にも、吐き捨てられた言葉>>51にも、気付くことはなかった。
それからしばらく後。
オズワルド>>53から去り際に問われたことに、首を軽く傾げつつ答える]
銀の……。
これ、ですか?
[ポケットに入れていた一片を取り出して見せる。
特に変わることのない銀の輝きを見て、オズワルドは安心しているようだった]
そういえば、サシャも同じものを持っていましたね。
[先程は酷く動揺していて意識を向けられなかったが、確かにサシャの髪には、黒い花弁が飾られていた。
あれが同じ銀だというなら、何らかの作用により変質したということになる。
その先の推論までは辿り着くことはなかったが]
――ええ、もちろんです。
[気休めとオズワルドは言うけれど、彼のお守りを手放す気もなかったから、再び大事に懐へ仕舞うのだった*]
― 1階/厨房 ―
[サシャのいた寝台に、花を供えてから扉を閉ざし。
地下室の方はオズワルドへ任せて、向かう先は厨房だった]
[食欲は大してない。
でも、食べることを放棄するのは、全てを諦めることと同義のように思えた。
今日も明日も、変わらず生きると示すこと。
それが自分にとって、一種の矜持であった]
[パンにはルバーブのジャムを添え、スープにはセロリや数種の香草で香りづけを。
最期になるかもしれない食事を、静まり返った厨房で調えていく*]
― 集会場/厨房 ―
へ!?
[声が聞こえて、思わず背筋を震わせた。
振り向いた先には、どこか疲れた様子のアルビンの姿があった>>65]
あ、はい……どうぞ。
[言われるままに、水を汲むための場を空ける。
そして何とはなしに、彼の様子を見た。
その上着は、湿って重たそうにも見える]
あの……一体、どうしたんですか?
今朝、姿を見掛けませんでしたが。
[オズワルドの慟哭>>33は、2階の自室に居たなら届いていたであろう声量だった。
心配、とは言わずとも、何が起こったか確かめても良さそうなものだ。
それを言うならイェンスもか]
[気遣うような、密やかな声を心掛けたけれど、どこか非難がましい口調が滲んでいたかもしれない*]
― 集会場/厨房 ―
……そう……。
[外の風に当たりに行ったという、アルビンの言>>71。
この状況で、とは思うが、部屋に閉じ籠った所で人狼からは逃れられないのは実証済だった。
だからそれ以上疑問を重ねることはせず]
はい。
サシャが、襲われて――亡くなっていました。
[確かめるような言葉に、端的に事実を告げる。
反応を確かめるように、視線は相手の瞳を見据える]
……え?
[直後、付け加えられた言葉>>72に、虚を衝かれたような顔を見せた。
真意を図りかねるように一瞬固まった後]
私は『人間』よ。
……それ以外の何物でもないわ。
[主張する。
自分が『人間』であると信じてもらえるなら、真の『人狼』の容疑者を絞り込めるからと――その一心で*]
― 集会場/厨房 ―
…………はい。
[アルビン>>77が口にする短い言葉。
そこから異質なものは読み取れない――自分が知る彼の印象通りの、悼むような声。
そして彼は、大きく息を吐き言葉を続ける>>78]
……知ってる?
それはどういう――
[問い返すように口にして、彼の顔を見る。
しかしそれとほぼ同時に、厨房の扉が開く音がした>>76*]
― 集会場/厨房 ―
[瞳を逸らさぬままの答え>>83は、どこか取り付く島もないようなものに感じる]
……力を使って調べたからですか。
[もう一つ、確認するように言葉を重ねる。
昨日のやり取りは、断片的にしか知らないから、同じような状況があったのかはわからない。
けれど――その結果、サシャが追い詰められていたことは知っている]
[自然、言葉の温度は少し下がったものとなった*]
― 集会場/厨房 ―
……そう。
[あからさまに向けた疑いの視線にも、アルビン>>86は動じなかった。
そして彼にこちらと争う理由はないと言う。
確かに、彼にとっての『人狼』が誰かはもう定まった]
私は、貴方の言葉を信じていないわ。
[けれど、自分にとってみればそうではない。
だから彼の視線が自分になくても、口にせずにはいられなかった]
――ずっと考えていたの。どうして昨夜襲われたのがサシャだったのか。
『人狼』にとって脅威となる存在を考えるなら――それはどう考えても貴方の方でしょう。
[言いながら、言葉の端が僅かに震えた。
襲われる相手に優劣をつけたいわけじゃない。
頭の中で必死にそう言い訳しながら、自身の『推測』を話した*]
[けれどアルビンの言を信じないにしても、結局は三択であることに変わりはなかった。
アルビン本人が人狼であるのか。
人狼を守るために嘘を騙っているのか]
[視線は今日になって初めて顔を合わせたイェンス>>85にも向く。
状況的に、安置所でオズワルドと会ってきたということだろうか]
イェンスくん、……貴方は、どう思う?
[ふと、問いが口をついていた]
今日、サシャが襲われていたこと……どう思った?
[彼とサシャは、仲がいいと思っていた。
それともこの騒動による疑念は、それを引き裂いてしまっただろうか。
確かめるように、イェンス>>87の瞳を見た*]
香草農家 オクタヴィアは、木こり イェンス を投票先に選びました。
― 集会場/厨房 ―
……そうですね。
[アルビンが本物の占い師と仮定するなら。
そう考え、実行したのは、オズワルドだということになる。
――ありえない、考えたくないと思ってしまうのは、彼に対する情のせいなのか]
確かに、ここで争っていても、答えには近づけないのかもしれない。
[一度会話を切るように言った後。
つい零れた、という風な言葉>>92に瞬いた]
わ、たしは……賢くは、生きられないから。
[自分より年下のサシャやイェンスにも、その辺りは敵わないと思う]
……ありがとう。
[ぽつり、と声を落とす。
きっとそこに嘘はないだろう言葉へ向けて*]
[イェンスの答え>>93も耳に届いている。
アルビンが襲われていたなら、彼が『ひと』と言ったイェンスを信じることになっていただろうか]
サシャは……。
[イェンス>>95の言葉に、細々と異議を唱えようとした。
あれだけ警戒していた子が、誰であれ訪問を受け入れるはずがないと。
けれど――事態はそれよりも、遥かに先に進んでいる]
――オズワルド!!
[慌てたように声を上げる。
けれど、彼を制止するために動くことは出来なかった。
銀線細工の話>>94を聞いて、思考が何かを思い返す方向に動く]
イェンスくん、も……。
[彼もまた、迎え撃つ意志があるようだった>>98]
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