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[どうにか持ち堪えつつ、頭を撫でられるのに身を任せて]
はい……。でも、ごめんなさい……。
私じゃなければもっと……うまくやれたかもしれないのに……。
[何もかも中途半端なままなのに、解き放たれることばかり夢見てしまう。
神魔の力を借りずとも、国を導くために出来ることもあったはずなのに。
そんな、師に責められた訳でもない部分をぐるぐると考えて、取り留めのないことを口にしていた]
ありがとうございます。
師匠がここに居てくれて良かった。
[例え試練に打ち勝つことが出来なくても、と。
自分の中の確かな変化を感じつつ、手が離れるまでされるがままになっていた*]
― 湖畔 ―
ミステリアスなところがおじさんのよいところさ。
[見た目から知識、その観点など、弟子がいいたいのはそういうことだろう。
それについて自分で言うようなことじゃないことを弟子>>2:189へと返す。]
大きな山をみていたら足元の石に蹴躓く。
うん、それも真理だ。ならまずはこちらか。
[だからこそやるべきことがある。と、一度腰に帯びた交換された絆の花に触れる。]
いかなる地でも芽吹くものはあるとはいえ、それは全てが等しくとはいかないものだからね…
[火山に咲く花のようにもいかないものもあるとは世の難しさだ。
だが、現状狐っこが去った。傷口も薬を塗り、食事もとった。
出していた器などを背嚢に片付けていき、新たな旗布を取り出して、棒についていた布と取り換えた**]
[少しだけ肩の力が抜けたように、安堵するようなに自分を呼ぶリュカ。
武芸を教えるのではない、旅人の心得を教えるのでもない。
それ以外のもので弟子を導かねばならないのだろう。]
そうだね、リュカには覚悟が足りなかった。
[甘やかすだけではダメなのだろう。]
国でどのようにするか。やれる方法は限られている。
例えば、そうだね。初代の巫女は飢えをなくし、内憂は減らせても、外患はなくならない。だからこそ方便をつかった。おじさんはそのように解釈しているよ。
上手くやれるかということじゃない、やりきるかどうか。その覚悟が大事だったのだと思うよ。
前に、故郷を庇護下において見捨てられた。といったね。
思うところがないわけじゃないけど国主としてはね、国を守るためだ。大きくするためだ。そういってしまえばよかったんだよ。
隙をみせたら突かれる、弱味を見せれば群がられる。それは同じ国の相手でも、他の国の相手に対しても同じさ。
どうしてもせざるを得ない結論を下す者というのは、とても孤独で、辛い役目を負ったのだとおもうよ。
[故郷について思うこととはまた別の見方として、心の内を話すようにリュカにいって聞かせる。非道だったというのではなく結論せざるを得なかったものの心境というものを、今のリュカなら理解できるだろうと。]
ま、今なら構わないけどね。
幸い弟子は師匠に弱音も苦しみも吐き出していいものだ。
……それに弟子は師匠の我儘に振り回されるものさ。
[最後のほうには少し含みを持たせながらも、穏やかに微笑を浮かべ]
なんにせよ、ここでやることをやったらだけどね
[成長といえばいいのか。試練といえばいいのか。神魔という存在に対してか。さてそれを知るのはもう少し将来のことだろう**]
[覚悟が足りなかった、と、断ずる師に言葉もなく項垂れている。
初代の巫女に関する考察も、漠然と想像していたものが明確にされるような形だった。
方便であり、覚悟だったのだと]
……そうですか。
あの国はずっと、そうやって支えられて……。
[意に添わず背負わされた責務。
一方でその伝統が、古くから国を護り、現在まで細々と国の命運を繋いでいるのだろう。
師の解釈に、ひとつ頷いた]
[かつて見捨てられ滅んだ国のこと。
師の故郷に関しても、その出身者としてでなく、決断した立場の視点で話してくれている。
割り切れるものではないのでは、とも思ったが、だからこそそれをしてくれる師に深い感謝を抱く]
そう……ですね。
国を護るとか、強くするなら、いつかは決断しなきゃいけないこと……。
[そして辛いとか嫌だという気持ちは表に出せず、非難も受けることとなるのだろう。
今までは師匠ただ一人に対し恐れていたことを、もっと広くから受け止めねばならない。
幼いあの日に考えていたより、それはずっと重たいことだった]
師匠、そんなこと言われたら私……。
本当に弱くなってしまいます。
[今なら弱音を吐いていいと言われて、やっぱり心の奥の何かが崩れそうになるのだ。
含みを持たせた言葉には気付かぬまま、師を見上げる]
ええ……それはわかってます。
ここまで来たんですから。
[やることをやったらの言葉には頷いて、その時を待つのだった**]
[上にたつものとしてはどうであるか、一つの観点を与えるようにしてリュカへ伝える。
そんなことも考えていなかったのか、というのは容易いが、それを教えるものが傍にいないということそのものが問題だとは思える]
今の君はリュカだからね、弱くなったところで問題ないでしょう。
それに頼れるものには頼るものですよ。親が子を救うように、それが許される相手というのもいるものですからね。
[困ったようにいうリュカに、くすりと笑みを浮かべた*]
― 湖畔 ―
[片づけを終えた頃のこと]
そうだね、そう考えていいだろうさ。
彼らが森の住民でない限りは、試練を受けてる人たちだろう。おじさんたちと同じでちょうど二人いることだしね。
[旗布を取り付け終える。軽く振るうようにしてはためかせ、くるりと巻き付けてしまいながら、弟子のいう足音>>19の主であり、遠望する先>>11>>13にいる人物へと視線を向けて、よっこいしょっと手近に座っていた岩から起き上がる
馬に乗った貴人とその従者をみながら]
彼らの願いが気にかかるかい?
[彼らがこちらに来る前の間に、弟子へと聞いた*]
― 湖畔 ―
[無警戒とでもいうような態度で修練者は、現れた二人を待っていた。
いきなり戦闘に入るというわけでもないのであれば止めることはしないで名乗り>>22を受ける。]
ご丁寧にどうも。
私たちも神魔の試練を受けているものさ。
おじさんはローランド・アッシュ。彼女は……ほら。
[さて、どちらで名乗りたいのだろうか。と名前を口にするのは弟子に任せつつ、一礼>>22にはこちらも一礼を返して]
人を従え人を率いるものとして生まれてきたかたとお見受けしますが…ふむ、リュゲナーですか。
[呑気な声で、一つ、気になる家名を拾うようにして口の中で転がすように呟く]
[臣下、とリュゲナーの名を冠するものが口にしたように、紹介されたヴィンセント>>23という男は口を挟まないで礼を返すのみのようだ。
こちらは別に主従関係というほどではないでそれに倣うことはないが、彼らも自分たち同様に縁を繋ぎなおした二人なのだろうか。などと考える]
この森に導かれた以上、互いに望みを抱いていると考えてますが…
[弟子の半歩前に立つように居場所を入れ替えつついう]
恨み合う関係ではないのですが、試練に挑み合いましょうか。
[最も恨み合うというものではなくともだ]
この場にて競い合う以上、相手の願いを叶う機会を奪い合う立場なので、悠長なものでもないのですがね。
[長柄の棒で肩をとんとんと叩きつつ、シビアな現実を口にした*]
[教え諭すように話す師の内面はわからなかったが、師の元を離れてからそう呼べるような人間に出会わなかったのは確かだった。
ここまで自分を動かしてきたのは、覚悟というより、自分以外に出来ないという諦めに近い感情で]
ふふ……親子、ですか。
[弱さを許すように言って、笑みを浮かべる師。
その思いは確かに嬉しいけれど、でも]
――お隣に並べる時は、遠いようですね。
[そんな寂しさも、少しだけあった]
[様々に思うところがあった弟子。
出来ることが見えてる>>7といい覚悟を口にする弟子の成長>>33を嬉しく思う。
なにせ、これから覚悟を決めた相手と相対しなければならないのだ]
それを知るものがよいのですよ。
身分と言えばあがればあがるほど、生産的な行為から遠のき、その実食べさせてもらう立場となるものですしね。
[謙遜でもなんでもなくいう>>35馬上の人に緩く微笑みながら、視線がすっと細まり、左手で黒の太陽と塔のオブジェを右手にもった棒は肩にかけるようにもったまま、相手の得物を見て]
思慮浅きものでないことに感謝を
[これは神魔の試練なのだ。ただ勝てばいいと卑怯な真似をするものもいるかという考えはあったが、どうやら目の前の存在はそうでないらしい。
そこに一種の敬意を評するように対戦者に会釈を一つ。
合図を任された彼の従者>>37が石を包んだ布を示し、投げ上げた石が地面に落ち]
[持っていたオブジェが薄く魔力に覆われて、競争者と自分たちの間に周囲に黒い粉が舞う。それは、覚えがあればわかるだろう、火薬の香りである。]
樹というのは燃えることでより火を生む。
だが火が作り出した大地に花が咲くことを、リュカは知っているね。
[背後の弟子に語り掛けながら、馬の左手をとるように左側に思い切り踏み込み、その反動を生かすように、軽くそらした右半身で、長柄を突き上げるようして、鉄糸にゆれる旗が揺らめく。
長柄の狙いは向かってくる馬上の主>>38であり、布の狙いは馬の頭部を覆い隠し絡みつくように動いていた*]
[足元が揺れる。それがリュカ>>45の術によるものだと考えたが、その中に混じる気配>>47については少し遅れる。
突き出した棒は、馬の勢いと騎乗主の力>>48をもって押し返される。
無理せずに体を再度引くようにして馬の前足に跳ねあがり広がった旗を、手首の返しだけでねじるようにして棒の延長上に伸びるように纏め]
おおっと、ありがとうね。
[絡みつく直前に気づいた弟子>>49の声かけに足をとられることはなかったが、不安定な態勢で鞭を受けるのはあまりよろしくないとわかっても待ってくれるわけでもない。
先の反動を利用して長柄を散開させ、鋼鞭にぶつけはじき返すようぶつけ、伸びた氷の先端が右肩ぐちを切り裂く。
しかし傷口は凍傷を負うことなく、血もながれず、じゅうと音をたてて伸ばされた分の氷を溶かしてしまう]
鞭というのは厄介なものでね。
威力が高いのだよ。棒切れを剣にみたてた子供が振り回しても受け止めれるが、鞭を振り回す子供を止めることはできないだろう?
ま、だからおじさんもできるんですけどね。
[棒に括られた布は鞭へと変わり旋回させた棒をそのまま体ごと右回転させる。その馬上主の背後を打つように放たれ―――キンという音が響く。
それは先に撒かれた黒い粉こと火薬の破裂し火を生みだす音であった*]
そちらさんは水と氷ですか。
互いを補い合えるよい属のようだ
[クレステッドに向けていた意識と、弟子の言葉とで口にしながら、弟子にもう一人は氷を扱うようですよ。というように伝えるが、意識の大半はクレステッドに向けているため、ヴィンセントの動きにまで注視できていない*]
よき馬術です。あるいはよい馬だ。というべきですかね。
[火薬の破裂ごと抜けていく様子>>*17をそう評する。
馬というのは元来臆病な生き物だ。破裂音や火に怯え、制御不能になることも多々ある
だがそれでもクレステッドは馬を制御し、馬はその意志にのって彼を運んだ。
短い賞賛にはそれだけの意味がこめられている。
破裂した火は彼に衝撃と火傷を負わせながらも、そのまま地へとおち、水と樹がせめぎ合う戦場に火が混ざり合う
そこに氷>>*18も混ざり合う、
まさに混沌と属が入り混じる大地といったところか。
クレステッドが馬を逃がし、剣を突き立てている間、片足に絡みついていた水妖を打ち払うように棒を振るう。
火薬の変わりに霧が立ちあがる。気配はいくつか、そのうちのどれかだろう>>50が、狙ってもいいが運任せか。
少しの時間の分析を終えて、黒の塔と太陽のオブジェに再度魔力を込めながらぐるりぐるりと円を描くように回し、四者がいる更に外側周囲を覆うように徐々に熱が集い始めていた*]
それはお互い様でしょう。
それにしてもえげつない怖さですね。
[彼の言う通り、右肩の傷はずきずきとした痛みこそあるものの、火の術をもって凍傷さえ負う間もなくとかしてしまった。
だがこちらからして、この主従ともに気楽に焼いてしまえるような相手ではないのだ。
自身がゆるやかに周囲を覆うように熱を呼び寄せるという選択をし、クレステッド>>*22は一点に集中させるように冷気を収束させた。
その判断も対照的な二人。]
おやおや、おじさんにそんな高い壁のように扱ってだめですよ。
[対面し、半円を描くように長柄を旋回させながら、のほほんとした口調でいうが]
滾ってしまうではないですか。
[心地よき覇気>>*23にははっと笑みを刻み、迎え撃つ構えをとっていたが]
[心地よき覇気>>*23にははっと笑みを刻み、迎え撃つ構えをとっていたが]
ええ、きなさい…って、はやっ!
[駆ける速さではない。それは滑る速さに虚を突かれる。
こちらの仕掛けはまだ作り終えていないのだ。
疾駆する男。氷の槍のように形を変えた鞭と自らの長柄の間合いを考えて、一度退くように後退することで反動をつけて迎撃するように突きを放つ。だが左の手に対する備えは怠っているのは事実で]
リュカ…二人で綺麗に咲かせましょうね。
[樹をつかえば更に火は増す。その地に咲く花を思い起こさせるように声をかけた*]
[周囲に満ちる水の気配>>*27に驚きはない。
種がわかればそのようになるのは必然の流れだ。自身は熱をもって、霧により隠れる妨害するのみであるが、それも効果的に狙ったわけではない]
そうすると二日後に筋肉痛が起きるのですよね。
[年齢による悲しい現実を堂々といいながら、氷の刃と反するような高揚とした熱気>>*29を正面から受ける]
[長柄と槍と化した鋼鞭のぶつかり合う音が、響き渡る]
ぐっ…っ!
[ぶつかり合う音は残響と冷気を舞わせて飛び散る。相殺するようにぶつけた衝撃はこちらも相当だ。ぶつけたら押し切るということはせず、衝撃にあわせて軽く身を引き棒の持ち手をずらし手首の返すが、素早い突きに、防ぐことは叶わず横合いから弾くように切り替え、脇腹を裂く痛みが走る中、手はとめない。]
…氷の術者が接近戦を挑むのは信頼ということですか
[水の加護を得ていたクレステッドをみながらそう口にしつつ、オブジェを腰に戻し両手で長柄は左の突きをはじくようにどけた動きをそのままに後長柄はぐるりと回転するように動かし、旗布が伸びる。
それはクレステッドの右腕へと絡みつけんとする護りと拘束の動きとなる*]
[それには体の老化というものを感じるという、悲しくも辛い現実を突きつけられる日がくるのです。]
あと、十年もすればわかりますよ。
[まあそれはともかく]
[身を引くようにして布が着いた側の長柄を引き、腕を絡めた布をひきよせるようにして動かすことで、低く蹴す動きに、くるりと一回転させるようのを手伝わせるようにしながら態勢を崩させる。
空気とともに裂く足のブレードにひんやりとした空気がより強まる]
いい関係性ですね。
自らの意志を立証することは簡単ではありません、ですが、それを難事を成さなければ、単なる口先だけの人間になってしまう。
[思い浮かべるのは、彼を臣下と紹介したときのことでもあり―――]
[絡みつけていた布を解くように長柄の棒を動かし、そのまま杖をつくように地面をとんと叩く]
企みは半分成功。というところですね。
[水を掴むクレステッド>>*38をみながら、腰にさしもどしていた、黒い太陽と塔のオブジェを手に取ると、先ほどの蹴りで浅く切られた傷口に這わすように動かして]
…ま、信頼という意味ではおじさんたちも負けていませんけどね。
[ふふっと笑い、煌めくような血がまとわりついたオブジェを二人の間に投げ捨てるように落とした。
弟子の返事>>*45へとするようにした外周を覆うような熱は急激に、集っていく*]
[急激に集う熱は炎を生みだす。
それは弟子が用意した草花>>*45を燃やし成長させるための力。
周囲に噴きあがった水柱など気がとめぬとでもいように火花がパチパチと音をたてる。
それは弟子の術に自分の力を加える形となれただろう。]
さて、ああもいわれたら格好悪い姿をみせるわけにはいきませんね。
弟子の声>>*53に苦笑を浮かべつつ、覚悟を決めた男を瞳を細めて相対する。]
……ところで、水で火は防げるでしょうが、これはどうですかね。
[足元に集う強烈な熱。そしてクレステッドが放つ強烈な冷気。
互いに交じり合い急激な上昇気流が生まれ出来上がるのは局所的な竜巻。その仕組みを彼は理解できただろうか。
穏やかな声とともに、オブジェを中心に噴火するように現れるのは火炎の竜巻であった*]
……リュカ
[こちらへとかけよってきたリュカ>>*53を抱き寄せ、外套の中にいれる。
火ネズミの外套は火を畏れさせ寄せ付けない。その中に包み込むためだ。]
さぁて、何ができますかねぇ。
[氷の鎧をまとう竜を見上げる。
もはや駆け引きもなにもない。お互いに着々と駒を進めたものの結集だ。最後は押し切るのみだ。呑気な声とは裏腹に、試練を果たさんとする一つの終局は、互いへと望み通り真っ向勝負>>*57へと移行した*]
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