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[君が戦線に戻るタイミングで、吾様から方向が示されるから、そちらへ進路を取るように呼びかけて。
戦って戦って戦って転んで戦って戦って転んで八つ当たりして戦って──…
そうやって進んでいけば、新しい扉が目の前に現れた。
どういうことなのかはわからないけど、扉の前まで来たら奴らは寄ってこなくなったみたいだ]
……抜けた、のかな?
[なんて、扉の前で君と顔を見合わせて。
どうやら本当に戦闘区域を抜けたみたいだから]
……っぽいね。
扉に罠とか鍵とかないっぽいし……
[「行こう」なんて口にして、俺は君に手を差し出したのだけれど。
その手はあまりにも汚れてしまっていたものだから]
[吾様は血まみれの手を差し出して拒絶されたんだっけなんて、ここに来た時のことを思い返せば]
…………行こうか
[そう再度促す前に、この手は引っ込めてしまおうか。
本音を言えば抱きついて喜びたいところだけれど、抱きついたら君が汚れてしまうから、今は我慢することにしよう**]
[放り込む前に君の指が俺の唇に触れて。
舌先にのる甘味に、その彼が押し込んできたものの正体>>74を知る]
ありが──…
[キャラメルの差し入れに礼をと開いた口は、君の唇が触れたことによって言おうとした言葉を忘れてしまった。
カツンと、俺の手からすり抜けた飴玉が床に落ちるのと、君が踵を返すのはどちらが早かっただろう。
君がどんな顔をしてるのかが見たいから、俺は歩調を早めるのだけれど、君も追いつかれまいと早足で進むものだから、結局反応は見れずじまい。
進行に合わせて順に灯る火だなんて、普段なら好奇心から飛びついただろうシロモノも、
その時の俺からしたら、前を行く君の表情を探るための手がかりとしか思えなかったから、部屋の真ん中まで君に遅れることなく進むことが出来た]
[飾り燭台の明かりの元、君の隣で鍵を覗き込む。
吾様によればこれが鍵のようらしいけど──…
君の視線が刺さるから、俺はそちらを向いて首を傾げていたんだけど、
君が不安げに何かを信じ込もうとしているから]
ん? ……うん、大丈夫!
[力いっぱい肯定した。
結局、なにに悩むのかはわからないけど、なんだろうと大丈夫にするから問題ない]
[……おそらく小物の同意には根拠はないのだろう。
男の不安がなんであるか予想はつくが、まあ酷いことにはならないだろうし、水を差す必要はないと吾は口を噤もう]
[
かつて吾らは今いる国に裏切られた末に、男の国の戦力となった存在であった。
記憶を失い国につくようになったものの、何が原因で取り戻すかわからない。
中途半端な怪物の生命力は、消すにも消せず、捨て置くにも捨て置けず。
戦況をひっくり返しかねない戦力であると同時に、
いつひっくり返るかわからない爆弾である吾らは、
起爆キーになりかねない男の国の存在と、接触しないように運用されていたのである。
まあ、彼の国以外の国との戦には駆り出されていたし、軍隊崩れの野盗との小競り合いにも引っ張り出されていたし。
顔を突き合わせる可能性の低い
]
[
そして、もし男の国で捕らわれることになっても、拘留はそれほど長くは続かないだろう。
吾の存在について、知らぬものしか居ないのであれば、それ即ち魔の技術が廃れているということだ。
そんな状態なら縛めを解くなど容易なことであるし。
逆にそちらへの造詣が深いのであれば、吾の存在を知るものがあるだろう。
その状態であれば、少々の試しはあれど、迎え入れられることは難しくはなさそうだ。
そして吾らが属した国の反応を見る限り、それは後者のようである。
]
…………
[それよりも、こちらの国に来たときの方を心配したほうがいいのではないだろうか?
攻撃や拘留といった不安はない。ないのだが。
小物はおそらく……いや、ほぼ確実に、男を己の番として紹介するだろう。
故に追いかけましたと、故に逆賊を見つけましたと。
「そんなハプニングも彼と一緒になると思えば問題ありませんでした!!」とか口走るだろう。
心配したほうがいいのではないだろうか?]
[まあ、帰りたい場所としていうならば、吾は男の国の方へ行きたいし。
小物は男と離れ離れにならなければどこでもいいようで、それほど場所には拘っていないようだ。
そして言わずもがな、目の前の男は──…
となれば、帰還は男の国だろう。
あちらの陣地になるか、どこぞの領内になるかはわからないが。
吾はあの国の250年前しか知らぬのだ、行き先は男に一任するとしよう*]
/*
あっちの国のじじばばなら、ヒースの顔がわかるのワンチャンあるかなあ。
絵とか書類に残ってたりするのもロマンがあるよね。
文献の場所はミヒャエル宅もいいけど、モブ文官の家とかってのも面白そう。
そしておやすみなさいー*ミヒャエル抱えつつ*
[扉を抜ければ、そこはいつか通った森の中。
この先に家があったなぁなんて、ちらりと視線を向けるけれど、繋いだままの俺の手を引いて君がいくのは逆方向。
ああ、確かこの先には──…
そうだ、俺は君になら。
そうだ、吾は今ならば。
そうして辿り着いた先には、俺と吾様の記憶の通り。
空に向けて手を広げるような形状の大岩の傍、昔と変わらぬ姿のままの泉があった]
[俺は、着替えを取りに去るという君の袖を掴んで、行かないでと言おうとしたんだけど。
その手を抑えた手があった。それは俺の…いや、吾様の手で。
────…
そうして、俺にだけ告げられた吾様の悪巧み]
…………わかった。待ってる。
[その提案が今の俺にはとっても魅力的な物に聞こえたから、今は君を送り出そう]
[それは昔々の話、250年前より少々前の話になる]
― 回想・死が三者を別つまで ―
[王妃付の侍女の一人に連れられ、吾はこの地に匿われていた。
王妃付の侍女が王妃に侍らなくなったなら、それは女じゃないかと思ったものだが、
一回面と向かって口にして酷い目に合って以降は、こっそり思うだけに留めている。
侍女あたらめ女に随伴している騎士は、その際に大爆笑して共に酷い目に合った同士である。
お前は近衛じゃなかったのかという質問は、追求は許しませんと言わんばかりの笑顔で流されたので、これもまた思うだけに留めていた。
女と騎士が互いに思い合っていたことも、その思いが通じ合っていたことも知っていたけれど、
吾はどちらも悪しくは思っていなかったから、好ましく思っていたものだから]
[
彼らと共に生きたいと、逝きたいと思っていたものだから。
吾はそのためだけに、三つで一組の指輪を作り上げた。
指輪の力は、守護の加護と寿命の折半。
いつまでもこの時間を続けたいと、永くを共にいたいと、そんな欲望の産物をこの世界に生み出した]
[
死が三者を別つまで。
吾のそんな祈りは、結局そのままでは彼らに渡すことはできなかった。
戦が始まり、吾の力が求められ、匿われたままではいられなくなったものだから、寿命の折半という能力は彼らに害を為すだろうと。
彼らの指輪には守護の加護だけを残した状態で、まだ恋人同士でしかなかった二人に、急かす意味も籠めて結婚祝いとして送った。
顔を真赤にしてなにも言えなくなった二人が見れたのだ、それだけでも贈った甲斐はあっただろう。
その時、3つ目の指輪の存在を口にして、いつか共に居たい者が現れたら贈るのだなんて告げたのは、彼らの空気に当てられたからだ]
[そうして、彼らが式を挙げたその夜に、吾は泉に指輪を封じた。
誰よりも共に居たかったのはお前たちだったのだと、
伝えそびれた、叶えそびれた祈りの残滓を手元に置いておきたくなかったから。
それを気取られるのも好ましくなかったものだから。
3つ目の場所を秘したのだった]
― 回想・了 ―
[指輪を手にし、吾は昔を懐かしむ様に目を閉じた。
──…
それから指輪の力を組み替える。
何をしたのかを知る小物がわあわあうるさくなるのだがこれだけは譲れない。
小物はともかく、吾はあれへの感情を傍にいたいとは思えても、それがなにであるかはうまく纏められては居ないから。
あれが吾らをどう思うのか……好まれてはいる方だとはおもうが、
それにあれが自身をどれだけ賭けられるかとなると、そのままの指輪を贈るのは騙し討ちのようになるような気がするから。
……贈らないという選択肢はないし、気負わせないよう秘するという前提であるから。
寿命の折半を分譲に置き換え、受け取っても選択肢は残るようにしよう]
[指輪探しついでの水浴びを終える頃に、男は戻ってきただろうか。
ああ、そういえば、吾はその名前も知らないなと、指輪を贈る段になって気がついた。
だから、渡されたシャツに袖を通しながら、名を聞こう]
エールリヒの末裔、名前は。 ……なんと呼べばいい?
[長く傍に居たのに知らなかったなんて語りかけるのだが、思い返してみれば共に居たのは思った以上に短い時間で。
その濃度故に狂ってしまっていた時間感覚に吾は笑った]
[そうやって名前を聞き出せば、吾はミヒャエルへ名を刻んだ指輪を差し出しただろう]
ミヒャエル=エールリヒ
今しばらく、吾と共に居て欲しい。
なに、「死が二人を別つまで」とは言わないさ、
[おそらく君は驚くだろうし、婚姻の為のものと意味合いを違えて焦りそうではあるのだが。
守護の加護がつくもので、昔友人に贈ったものと同じものだと説明をしたのなら、君は受け取ってくれるだろうか?
まあ、小物は婚姻のものとして贈りたかったようでしばらくうるさくあったのだが、それはそうなったときにまた別に贈ればいいだろうということで決着がついた]
/*
ありがとー(ぎゅぎゅー
口説くならまかせろー!()
納得ようがしまいが口説くよ!
「すき!(訳おはよう」から「すき!!(訳おやすみ」まで。
/*
そんなんされたら小物は言葉で示す前に行動で示すね!
吾様はひたすら困るとおもう!
がんばるけれど、告白にならない感じなる。
メリットデメリットの話に突入したりする(本人は告白してるつもり
/*
吾様は慣れたとしても。
そういうことはきちんと準備した上で〜とか言い出す。
キスの準備ってなんぞって話だけど。
準備ってなにー?って小物に聞かれて答えられなくなるやつ。
/*
そろそろ村が終わる時間だねえ。あと40分くらい?
楽しい村をありがとうございました。
ありさんも付き合ってくれてほんとありがとね!(何回目だ
リアルがダメダメすぎて時間関係めちゃくちゃだったけど、やりたいことが出来たのです。
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