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調香師 ローランドは嵐激の騎竜師 カークに投票を委任しています。
調香師 ローランド は 精霊師 コンスタンツェ に投票した
投票を委任します。
調香師 ローランドは、嵐激の騎竜師 カーク に投票を委任しました。
― 回想/地の神徒の間 ―
あのお言葉で、気付かせて頂けましたので。
[>>19男からの礼に首を傾げる公子にはこれだけを告げ、微笑む。
そうか、と答えられれば「はい」と頷いた間にもトールへ処置を施す手は止めず。
程無く処置が終わると、次に公子の傷の具合を確かめに入る。
申告を受けていた傷は確かに浅く、貼布で固定するだけで良さそうだが、目についたのは右手を覆う様な痕]
…これは……少し、薬を噴きつけておきましょうか。
[平然としている公子の様子、そしてこの手の皮の厚さを見る限りこの火傷はよくあることなのだろう。
下手に保護をして不自由さを感じさせるのは悪手だと思い、消毒だけにしておいた]
さて。
後回しにしてしまってすまなかったね。
それじゃ、診せてくれるかい?
[セルウィンの処置を終えると、暫く前から戻っていたユーリエに謝罪をした後幾つかの傷に薬の塗布等の処置をして]
此処は少し深く切れているから、布を貼っておこうか。
よっぽど激しく動かない限りは傷も開かなくなるからね。
[と、トールとセルウィンにもあてはまるのだがあちらには言った所で気に留められないだろうから言わなかった説明をして、治療を終えた]
[それから、コンスタンツェと、その回復力を知らぬ故に守り人達にも怪我は無いかと確認に行って。
必要があれば処置を施した後、薬品類の残量を確認してリュック内を整理しなおした]
…次は水の信徒だって言ってたけど。
水はともかく、聖性が強いというのが厄介だねぇ。
[眉を寄せて独り言ちるのは、未だストールから匂う香が次には通じないだろうと読めるから。
男が持っているのは殆どが護身用、この浄化の香も効力としては弱いもの。
余程間近で用いたりしない限り、強い聖性に打ち消されて無力化されてしまうだろう]
まぁ、出来ることをするしか無いか。
[苦笑を零すと、地に取り落としたままだったトンファーを拾い上げ、出立の準備を済ませた**]
[男が得物を構えたのは、自分に向けられた小さな瞳に気付いたからだ。
大きく広げた翼の真白は、こんな状況でなければ見惚れてしまったかもしれない。
だが、今は燃えるような敵意に突き刺される緊張感が占めている。
獲物を定めた猛禽は、違うことなく真っすぐに男へと向かい飛んできて]
…ふっ!!
[鋭い嘴と爪、その両方が自身に届くより早く、待ち構えたトンファーの柄先が真白を叩き落した]
[その手応えは思いの他軽く、見目よりも弱い個体だった様だ]
…あんまり気分の良いものじゃない、ねぇ。
[仮にも神聖さを感じる生物を攻撃していることも相まって、居心地の悪い思いに眉を下げた]
[気を取り直していたつもりでも、早くと気が急いていたからか。
自身に飛びかかってきた白狼へと振り上げた柄先は、芯を捉えることが出来なかった]
く…っ
[襲われる訳にも逃げられる訳にも行かないと追撃を加えるも、仕留めるより早く後方へと跳び下がられ微妙な距離を稼がれたのだが]
──、逃がすか!!
[瞬時に判断した男の脚が、獣の顎を蹴り上げた]
…やれやれ。
今出来ることにもっと集中しないとだねぇ。
[白狼が腹を上にして空を仰いだまま動かないのを確認して如何な本業ではないとはいえ、此処に居る以上は皆に劣らぬ成果を見せたいものだ、息を吐く。
数を減らせれば可能性が増える、その考え自体は悪い事ではないはずだけれどそれで気が散ってしまうのはただの愚鈍だ。
如何な本業ではないとはいえ、選ばれて来た以上、足手まといになるのは避けたい]
[そう思うと同時、浮かんだ感情に気付くと微か、頬を歪める。
それは、他と比べて見劣りしない成果を出したいものだという欲で]
…僕は、まだまだ若いのかもしれないなぁ。
[闘争心だとか、他人と自身を比較することなどもう考えられないなと思っていたはずなのだが。
年相応の落ち着きには足りていないな、と苦笑を浮かべながら頭を掻いた]
[そんな男の呟きを、この状況で拾う者は居たかどうか。
少なくとも、一匹はそれを拾い上げて男へと意識を向けてきた]
、!
[扇のような尾と一角を備えた狐の、甲高い鳴き声により男もそちらへと意識を向ける。
視線はそらさぬまま、ストールを腰から外すと無造作にトンファーへ巻き付けて]
[先程対峙した狼の二の轍を踏まぬ為、真っすぐに目を合わせたまま獣の動きを待つ。
動きの俊敏な獣であっても、地から離れている間に受けた攻撃には対処し難いだろうから]
…、せい!!
[同じ様にタイミングを計っていただろう狐が、満を持して飛びかかってくるを視認して。
その顔目掛けて投げつけたのは、ストールを巻き付けたトンファー。
狙い通り、狐は避けることも出来ず浄化の香が染みついたそれの直撃を受けた]
[トンファーが与えた一撃は、単純な威力としては然程のものではないはずだ。
けれど、受けた狐は苦痛を訴える様にその尾を大きくうねらせた後、ぱたりと倒れ伏してしまった。
その傍まで歩み寄れば、閉じた瞳に意識を失ったことを教えられて]
やっぱり、これだけ近くでなら香も効くみたいだね。
[恐らく浄化の香によって一気に狂性を払われた苦痛に意識を手放してしまったのだろうから。
次に意識を取り戻した時には正気に戻っているだろう事と、香の使用に活路を見いだせた事双方に対して安堵の息を零した*]
─あぁ、そうなのかい?
いや、こちらこそ余計な気を回してしまったね。
[>>39治療は要らないと返された謝罪に、男こそ申し訳ないと返そうとしたのだが。
続けられた礼によって、その言葉は途切れてしまった。
代わりに浮かんだのは自分の行いが無駄ではなかったことへの安堵の笑みと]
僕の方も、お礼を言わなければならなかったんだ。
シュテルン君の方かな?邪魔が入らない様に助けてくれた御陰で、香を絶やさずに済んだからね。
だから、こちらこそありがとう。助かったよ。
[危険に晒される心配もなく集中出来た御陰で、香を広げ保てたのだ、と。
その感謝を告げた、些細ともいえる一時ではあった。
だが、人ならざる者への認識は大きく変えられた一時でもあったから]
(周囲を護る為に、一人で抱えた結果…って事もあり得そうだね)
[狂性を一人で抑え込もうとしたのかも、と。
白角から伝わる聖性も相まって、そんな思考が頭をしめる。
これが真実でなくとも、暴走を止めるべきなのは変わらないと思った所で、トールから声がかかった]
うん…あぁ、これかい?
──そうだな。
どこまで効くかは分からないけれど、やってみる価値はあると思うよ。
やるなら、もっと香を濃くする必要があるけどね。
[先の守り人との会話からも、男の香の効果は期待できそうだと肯定をした。
その表情から、行動に移すもいとわないことは伝えられるだろう**]
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