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― 回想/ある日の南方地区 ―
相も変わらずゴミの掃きだめのような街だねぇ。
[ 時を遡ること幾数日前。
薄暗い砦のような建物、
年経た瓦礫の積み上がる街角、
すれ違う人の顔には疲れが目立つ。
王都から暫らく過ぎた南方の
国境にも近い
ローレルと、彼の国の密偵とは
少なくない巡察>>0:354と鉢合わせぬよう
綿密に日程を練った上でやって来ていた。 ]
汚いと感じるようになっただけ
喜ぶべきなのかもしれないけれど――…
[ 物乞いの子どもだの、
道端で死を待つ老人だのには目もくれず
のんびりと振り返りながらに画家は言う。 ]
それは兎も角、
賊ごときを焚き付けたところで、
それほど大きい暴動へ発展するものだか。
金で動く人間は幾らでもいるのでしょうが、
そういった輩は信用できませんよ。
[ 後ろ暗い話をしていようと
誰かに呼び止められることもない。
『国を裏切った当人が何を』と
返事があれば、画家は苦笑を返した。 ]
…度々言っているように
ボクは自分の目的の為に動くだけ…
そちらの味方になったと言った覚えもない。
[ あくまで言葉は釘を刺すためだけのもので
目的とする場所へ歩むことを止めはしない。 ]
ボクは残念ながら、
人形を操ることは出来ません。
せいぜいお手並み拝見といきましょう。
[ 向かった先は山を根城とする
賊の棲み処。>>2:88
『商人たちが不当に物価を釣り上げ
暮らしが悪化した民の不満が爆発した』
後々公にされる理由はこんなところだろうか。 ]
[ 眼前で行われるやりとりを
何処か斜な気持ちで眺めてから暫く。
民の様子に変わりはなかったかと
ある人に聞かれることになって
咄嗟に嘘を吐いた>>2:218のは
この時のことを思い出したからだろうか。
後々そう考えることはあれども、
当時は国の行く末に関わるとも知れない
争乱の約束が間近で交わされる様子を
只、傍で見ているだけしか出来なかった。* ]
― ところ変わって ―
[ ローレルが王宮に辿り着いたのは
城門の前で物騒な遣り取りが行われている最中。
そう、まさに軍人たちの威圧的な声>>118が
集まった野次馬たちにまでよく届いていた頃。 ]
真にラメールの国の為を思うならば、
軽率に軍など動かしてはいけなかった。
話し合いで解決を、と望めないのが
軍人が軍人たる故の浅はかさとも言えましょうか。
…そうは、思いませんか?
[ 眼前に広がる人々の群れを
茶菓に群がる蟻のようだなどと思いながら、
喧騒に紛れるその人>>114を見つけ、声をかけた。 ]
此れほど物騒な状況を見、聞いても、
恐れながらも気にせずには居られない。
今や国の誰もがラメールの行く末を案じています。
…だというのに。
[ 自ら事を荒立てるような真似をして
指揮官は何を考えているのやらと呟く。 ]
……そう、民と言えば
あなたはラメールを去らないのですね。
吟遊詩人というものは国が傾けば
直ぐに去ってしまう渡り鳥のようなものかと。
[ そうしてふと思い出したように
詩人へ尋ねてみるのだけれど、
何がどう動くかもわからない状況で
悠長に話を続ける間はあったかどうか。** ]
/*
って話しかけてみたけど、
ディルドレさん忙しかったら流してもらってよいんですよ!
(メモで言え
ちょうどそこに居たから話しかけてしまったw
/*
ぼけーっと流れを見つつ、
ちょっと南方の国の話でも灰に埋めとこうかと思う画家。
どうなるのかわからないのでちょっとだけ!
/*
>>189
これ第三陣営で王子取り囲んで聞きたいものですね
お前ほんとにこの国好きなのかよー![威圧]
……いじめだ!
/*
数日前はしっとりした曲を聞いてたけど
3d突入してから恋ダンスの曲をずっと聞いてるよね
胸の中にあるもの〜
いつか見えなくなるもの〜
それは傍にいること〜
― 銃声の響く前 ―
[ 問いかけの答えが返るまで
ローレルは詩人から目を離さなかった。
真に同意を仰いだわけではない。
けれど、言葉の合間に零れたため息に
ふ。と。首を傾げて見せた。 ]
成る程、尤もなご意見ですね。
現状を喩えるとすれば後者…
自分の主張を通すため、
『つかなかった結論を出す』ところでしょうか。
国外の敵に対して力を行使するなら兎も角、
内々で力のぶつかり合いが始まるとなるとこれは…
[ 門前で言い争いをする声は
聞こえたり聞こえなかったりというところ。
…それでも、
誰かしら遣り取りを聞いてはいる。
隣り合う羽根は風を伝播し流すためのもの。
此処での様子は直ぐに王都中に広まるだろう。
…命知らずな野次馬が一人でも生きていれば。 ]
…確かに、このままお役御免ともなれば
養父には大層叱られることでしょう。
ですが。画家は描くことも役目ならば、
見ることもまた役目なのですよ。
描くためには知らなければいけない、
そのためにボクは未だ此処に居るのです。
[ 吟遊詩人の言葉>>208に僅か
相手に伝わるかどうかというほどの僅か
表情を翳らせた画家はややあって口を開いた。
大切な人も思い出も裏切り、
新しく出来た家族さえ捨てて
何処へ行けばいいのだろう。
帰る場所は何処にも亡い。
劫火で焼き尽くされてしまったから。
行く宛ても何処にも無い。
自分で捨ててしまったから。
…ふと、胸を掠めた一つの不安は
もしかしたら求めている平穏なんて
何処にも在りはしなかったのかもしれない。と。 ]
[ 気付いてしまったら動けなくなると思った。
だから気付かなかったことにした。 ]
…
貴方と同じように渡り鳥ですからねえ
しばらく見かけないうちに箱庭の外へ…
…旅の話など持ち出す前にそうなっているかも。
貴方ほど止まり木に執着がありそうではなかったから。
[ 予想外の名前が出たので、
きょとりと瞳を開いた画家は微笑する。
どちらにもつかない、と、言った彼が
今なおこのラメールに居る理由は何か。
当人から聞いたわけではない故に
画家の中での推測でしかないけれど。 ]
……意外と、彼も
[ 語る彼が今どこで
どうしているかなど知る由もない。
――それよりも。
唐突に緊迫した空気を破り
膠着状態を崩したのは
一発の銃声だった。>>215 ]
けれども、あまりに枝が伸びすぎるようなら
庭師が枝を切り落としてしまうかもしれませんね。
こうして好き放題にあちこちへ伸びるのでは
隣の庭師だって放ってはおけないでしょうから。
[ ざわざわと辺りの喧騒が激しくなる。
その場において冷静を保ったままで、
ローレルは詩人に一つ頼みごとをした。 ]
すべて終わったら、
ボクに貴方の歌を聞かせていただけませんか。
この国が夜明けを迎えるころ。
…駒鳥の飛べる朝になったなら。
[ よろしくお願いします。と。
返事を待たずに告げると、
一礼して、城門の方角へ駆け出す。
まだ夜明けの気配もない暁の国の
行く末に関わるだろう全ての顛末を
見届けておきたいと思ったから。* ]
/*
ここで第三陣営まさかの二人落ちとかいうミラクルドッキリが来て第二陣営が勝利したら変な声出ると予告しておこう。灰で。
…南の国の話?
なんだったかなー(すっとぼけ
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