情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[今後の方針>>55を聞いた男はその内容に一度頷き。
ベネディクトからの報告内容にほんの少しだけ眼を瞠った]
そうか……彼が出てきたんだね。
(過去を振り切らんとするのであれば、もしかする、が)
寡兵なら機を見て下がってくるよ。
彼は、引き際を見誤らないだろうさ。
[常に冷静さを抱くと認識しているために、ベネディクトについてはそう声を返した]
では治療と少々の休息を得たら私は出発するよ。
用事を終えたら直ぐに戻って来るから。
[そう告げて男は王子の前を辞した*]
/*
さて、エルフの里ロール終わったらバジりん対策と言うか倒し方調べてみないとな。
ちょっと今オリジナルのを思いついてはいるけども。
婆様からもらった竜眼石があるから出来る技。
― 移動の旅路 ―
[王子の言葉の通り傷の治療を行って、幾許かの休息の後に男は隊を離れ単独行動へと移る。
移動に転移魔法は使わず消耗を抑え、徒歩による物理移動を行った。
馬を借りなかったのは身隠しのマントの具合を確かめるのを兼ねるため。
マントで身を包めば姿は周囲に同化し、他の者からは見えなくなる。
凄いな、と確認するために頭を出すと浮遊する生首状態となるが、流石にそれは誰も居ない時に行った]
[男は常に身を隠し先へと進んだ。
村や街を訪れた時も、マントはそのままにその中を歩く。
けれどただ身を隠していただけではない。
人の居るところでは王子からの指示>>49を実行すべく]
なぁ聞いたか?
義勇軍がシェーンバルト王国の南半分を取り返したらしいよ。
[そんな言葉を他の者の会話に紛れるようにして囁き回った。
それを聞いて意気を上げる者や、その噂を聞いて出所を捜す魔軍の者などを見ながら、男は密かにその場を立ち去る]
― 大森林 エルフの里 ―
[男は文字通りの暗躍を繰り返しながら、数日の日数をかけて大森林の入口までやって来た。
ここへ来て初めて身隠しのマントを取り払う]
さぁて、行くかな。
[ここから先は時間短縮のために転移魔法を使った。
到着地は、以前訪れた時にエルフ達に囲まれた場所。
里の手前であるその場所へと男が現れると、あの時と同じように矢を番えた弓が男へと向けられた]
やぁ、ご無沙汰しているね。
…例の取引、覚えているかな?
見せたいものがあるんだ。
[そう言って、男は荷の中から氷塊を取り出す。
その中にあるのは彼らの忌み嫌う白いダークエルフの頭。
周囲でいくつもの息を飲む気配が伝わってきた]
これで約束は果たしたよ。
今度は貴方方が約束を果たす番だ。
[周囲では、まさか人間が、などとざわめく声が聞こえる。
取引は果たされないと踏んでいたのだろう。
男が持ち込んだ結果は彼らの予想を覆すものだったらしい。
目の前に立つ長らしきエルフが、要求は、と静かに問う]
可能なら、魔人との戦いの際に参戦して欲しいのだけれどね。
[一番の願いを口にすると、エルフ達は皆顔を顰めた。
手助けは一度と言う約束だが?と長エルフが言う]
そう、一度で構わない。
でもその一度の参戦が魔人に楯突く者として認識されるのは確実。
参戦した後は魔人から狙われる可能性は大いにある。
貴方方が難色を示すのも道理だ。
だから、”一度だけの参戦で終わる”時に手を貸して欲しい。
[そう言葉を紡ぐと、長エルフの眉がぴくりと上がった]
こちらからはいつ来て欲しいと要請はしない。
貴方方で時機を見極め、参戦して欲しい。
我々は必ず、その時を迎えてみせる。
[この言葉をエルフ達がどう思ったか、男は知る由も無い。
ただ、周囲でざわめく声はいつの間にか消えていた]
― 大森林 エルフの里 ―
そうそう、カレル王子が貴方方によろしく伝えて欲しいと言っていた。
性根の真っ直ぐな方だよ。
あまりに真っ直ぐすぎるところもあるけれど、
それが人々の心を照らし、希望を与え続けている。
貴方方にも一度会って欲しいものだ。
[取引に於ける希望を提示した後、男は王子に頼まれていた伝言をエルフ達へと投げる。
粗方言葉を交わした後、男は宿敵の首をエルフに預け、彼らの里を去った]
― 隠里 ―
[転移で一度大森林の入口まで戻り、消耗回復のために1日休息を取る。
戦で受けた傷はようやく半分直って来たところ。
完治にはもうしばらく時を必要とした。
休息した後、男は再び転移魔法を使い、カルト湖の奥にある己の隠里へと飛ぶ。
一族の者のほとんどが出払っている中で、残った者達の協力を得て男はとある作業へと取り掛かった。
老竜より託された青銀色の竜眼石。
男はそれを、呪具として使おうとしている**]
/*
あらw
これは一度戻る必要があるかな?ww
でも手薄な時に行っておきたいんだよなぁ。
レトのことが前哨戦になるなら、参加は出来るけども。
― 隠里 ―
[竜眼石を呪具にするのには思いの外時間がかかった。
男の魔力を馴染ませ、同調するために数日。
両手を使えるようにしなければいけないため、装飾品へと加工するためにまた数日。
その作業の終わり際に現れた一族の者からの伝令>>130で、男は決戦が迫っていることをようやく知った]
魔人が挑んで来たって?
……拙いな。
兵での戦いはディルドレ老も居るから何とかなるとは思うけれど…。
魔人と直接戦うとなると、まだ不利だ。
急がなければ。
[伝令を聞いて男は完成次第出発することを決意する]
王子に伝えておくれ。
エルフとの交渉は終えた。
軍に加わるよう要請したけれど、直ぐに答えは出せないとのこと。
エルフに関してはもう少し時間をおくれ。
私はもう一箇所行かなければいけない場所がある。
そこでの用事を終えたら直ぐに戻るよ。
とね。
[紡がれた言葉を記憶し、一族の者は頷いた。
相談内容への返信は、と問われると、男は苦笑して]
軍略に疎い私が現場にも居ないのに思い浮かぶと思うかい?
王子には聡明な知将が傍にいる。
彼らを信じて任せるよ。
[地理に詳しくともそれを戦いに活かす術を持たない、と。
自嘲気味な言葉を紡ぎつつ、戦いに挑む者達への信を口にした。
そうして言伝を受けた一族の者が伝令に発つのを見送る]
……グランツェルツ橋付近か。
エルフ達が立ってくれれば挟撃も叶うのだけれどねぇ。
[立つとしたなら恐らくカトワールを避けるだろうから、どちらかと言えばカトワール南の森を経由しての側撃となるか。
エルフ達は弓の名手、魔術にも通じているため、遠距離からの奇襲も可能だろう。
とは言え、彼らが時機と判断しない限りは叶わぬ希望ではあるのだが]
………彼らを信じるしかないね。
私はやるべきことをやらないと。
[次の目的地へ行くには十分な準備が必要だ。
呪具の完成を待ちながら、男は発つ準備を始めた*]
― 隠里 ―
[呪具が完成し、身支度を整えた男はその呪具を両手で掬い上げる。
竜眼石自体に刻印は入れず、その周囲を銀で出来た装飾品で包みあげた。
装飾品は竜の形に彫られており、竜眼石を包むことで青銀色の竜が浮かび上がる。
老竜の全盛期を彷彿とさせる姿。
伝承に残るその姿を、男は呪具として顕現させた。
男は呪具──
よし、それじゃあ行って来るよ。
[隠里に残る者達に声をかけ、男は転移魔法を唱えた。
消耗に拘っている場合ではない、今は時間が惜しい]
― 封印の洞窟前 ―
[男はその身に身隠しのマントを羽織り洞窟付近へと降り立つ。
魔物を警戒し少し離れた場所から徒歩で近付くことにしたのだが、洞窟の周りに魔物姿は少なかった。
洞窟前にはゴブリンが数体配置されており、狼の姿も見える。
小屋があると言うことは、交代で見張りをしているのかもしれない]
……狼が居るんじゃあ、隠れても意味無いかな。
[目は誤魔化せても、このマントでは匂いを誤魔化せない。
近付けば狼には気付かれてしまうだろう]
ま、それでも奇襲くらいは可能か。
[どうせ戦うことになるなら先手を取りたいところ。
男は身を隠したままピジョンブラッドの指輪を嵌めた左手を軽く持ち上げた]
斬り裂け 嫉妬の念
疾く 疾く 翔けて敵を裂け
[持ち上げた左手を前方に払うように突き出す。
マントが揺れ、同化していた景色が刹那、歪んだ。
放たれた風の刃は複数。
速度ある刃はすぐさまゴブリンの半分と1体の狼へと襲い掛かり、それぞれの悲鳴が辺りに響いた。
斬り裂かれたゴブリン達が倒れると同時、悲鳴に驚いた他のゴブリン達が小屋から出てくる。
見張りをしていたゴブリン達よりは多く、全部で10体以上は居そうだった。
内1体は大きな杖を携えており、魔術に長けた者であることが窺える。
戦力の分析をしていると、唸り声を上げた狼が匂いを頼りに男へと牙を向いた]
っとぉ!
[飛び掛る狼を紙一重で躱す。
マントを外しファルカタを握ると、居並んだゴブリン達が、あいつだ!と言わんばかりに叫び襲いかかって来る。
ゴブリンシャーマンは動かず、何事かを唱えているようだった]
― 封印の洞窟前 ―
[ゴブリンシャーマンから放たれたのは味方を強化する呪。
打ち込んでくるゴブリンの動きが唐突に速度を上げた。
ファルカタを振り上げて敵の刃を跳ね上げるも、先程よりも重く感じる]
なかなか厄介だね、あのゴブリン。
先に仕留めておきたいところなのだけど…。
[如何せん、殺到するゴブリンの数が多い。
これらを擦り抜けてシャーマンの下へ行くのは難しく感じた。
だが数を減らしたならそれも叶うかも知れない。
男は眼前に居並ぶゴブリンに対し、ファルカタを水平に構えた]
はぁっ!!
[敵が刃を振り上げたと同時、男は水平に構えたファルカタを真一文字に薙ぐ。
距離を取るのが狙いだったが、反応が遅れたゴブリンが1体、喉を裂かれて地に落ちた。
返す刃でゴブリン達の隙間を縫って突進してきた狼も牽制すると、男は後方へ向けて地を蹴る]
降り注げ 怒りの念
紅き雨 燃え盛りて 大地を包め!
[ゴブリンひしめく集団の後ろ側を狙い、男は焔の雨を降らせた。
断続的に降る紅き雨は一つ一つの威力は然程ではないが、連続して降り注ぐために少しずつダメージが蓄積していく。
敵後方が足並み乱す中、眼前に居るゴブリンは詠唱の隙を狙い打ち込んできて]
っっ……!
[突きの形の刃は男の左肩を切り上げた]
こんのっ…!
[ファルカタを振るには近すぎるため、蹴り出すことで距離を取る。
後方へと蹴飛ばされたゴブリンもまた、断続的に降る紅き雨に巻き込まれた]
そこで遊んでると良い。
[焔の雨は十数秒継続するもの。
その隙に男は集団を擦り抜け、再び詠唱しているゴブリンシャーマンの下へと駆けた]
― 封印の洞窟前 ―
[男が駆ける間にゴブリンシャーマンの呪は完成する。
杖から放たれる禍々しき色をした霧。
徐々に広がり行くそれに対し、男は霧を斬り裂かんとファルカタを下から振り上げた。
駆ける進路が僅かに色を取り戻す。
その隙間を駆け抜け、男は振り上げたファルカタをゴブリンシャーマンに対して振り下ろした]
せいっ!!
[ゴブリンシャーマンは咄嗟に受け止めんと杖を掲げかけたが、男は構わず力で押す。
頭から膝にかけてを走った刃の軌道は、直後、昏い液体を噴出し地へと落ちた]
よし、これで───
[残るゴブリン達も散るだろうと、振り返ろうとした刹那。
男の視界がくらりと揺れた]
っ、 まさか、
[身を襲う感覚に総毛立つ。
男はゴブリン達の状態を見ることなく、地を蹴り洞窟の方へと駆けた。
ゴブリンシャーマンが放った霧は毒霧だったのだ。
意識が揺れる中、男は霧の影響から逃れるべく洞窟の半ばまで進む]
拙いな……先に解毒か。
[洞窟の半ばで壁に背を持たれかけ、男は揺れる意識の中、自らの額に右の人差し指を当てた]
慈しみの念は聖なる光
癒しの力 その身蝕むものを浄化せん
[男の身が薄桜の光に包まれる。
じわりと身を温かさが包み、早まっていた呼吸は徐々に落ち着きを取り戻した。
そのまま男は腰を下ろし、刹那の休息を取る。
ゴブリン達が追ってこないのは毒にまかれたからなのか、洞窟に入るのを躊躇したからなのか、男には知る由も無いこと。
洞窟の奥底で魔法陣が発動したことにも、男はまだ気付いていなかった]
/*
ああああああああああ
呪具の名前、竜じゃなく龍になってたああああ!!www
おのれ一発変換めwwwwwwwwwww
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新