情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
― 上空 ―
[>>109結界付近まで高度を上げれば、仔竜がこちらを見た。
更に魔法生物達の視線も青年達に集まる。
少し身体に緊張が走ったが、単にこちらに意識が向いただけのようだ。
子供らしい、甲高い鳴き声が発せられる。]
イシュケ、シエルは何と?
[邪気のない事は分かったが、何を言っているかは分からず、相棒に翻訳を頼む。
遊ぶ?と聞かれているらしいと知れば、ふむ、と頷いて。]
はじめまして、俺はミヒャエル。
君が……君達が良ければ一緒に遊ぼう。
[相棒に通訳を頼めば、拙いながらもシエルに伝え始める。
青年に任された≠ニいう事が嬉しい様子だ。]
君達は何をして遊びたい?
[鬼ごっこか、かくれんぼか。
彼らの欲求を満たす事が出来れば、解決にも近付くかもしれないと。*]
/*
この形式、アルビンさんに負担かかりそうかな。
クリフ先輩も来て下さるんじゃないかなと思うんですが。
鬼ごっこならミニゲーム参加もワンチャン?
(失敗し続ける未来しか見えない)
地上に誘導出来たら他の方も参加できそうだけど、更にアルビンさんの負担が増えるやも。
― 上空の仔竜 ―
[>>130青年の申し出に結界付近の魔法生物達が一斉に鳴き始める。
こちらに向かう視線を受け止めれば、仔竜は肯いた。
シエルの言葉を相棒が伝えてくる。]
……成程。
それなら、鬼ごっこはどうだろうか。
最初は俺達が鬼になろう。
俺達に捕まったら、入れ替わりで鬼になる。
交代した鬼は、10数えてから追いかける事が出来る。
後は建物にぶつからないように気を付ける事。
……大丈夫かな?
[自分達の方が身体は大きいが、彼らの動きは早いからいい勝負かもしれない。
イシュケを通してルールを伝え、彼らの合意を得る事が出来れば、鬼ごっこは始まりだ。
途中参戦も歓迎する心算。*]
― 上空 ―
[>>130青年の申し出に結界付近の魔法生物達が一斉に鳴き始める。
こちらに向かう視線を受け止めれば、仔竜は肯いた。
シエルの言葉を相棒が伝えてくる。]
……成程。
それなら、鬼ごっこはどうだろうか。
最初は俺達が鬼になろう。
俺達に捕まったら、入れ替わりで鬼になる。
交代した鬼は、10数えてから追いかける事が出来る。
後は建物にぶつからないように気を付ける事。
……大丈夫かな?
[自分達の方が身体は大きいが、彼らの動きは早いからいい勝負かもしれない。
イシュケを通してルールを伝え、彼らの合意を得る事が出来れば、鬼ごっこは始まりだ。
途中参戦も歓迎する心算。*]
― 上空 ―
[>>141ルールは伝わったようだ。
仔竜が鳴いて頷くのを聞いて、青年は手綱を握りしめる。
相棒の方も気合十分だ。]
それじゃあ……、始め!
[始まりの合図をかければ、虹竜と魔法生物達が動き始める。
10までなるべく大きな声でカウントすると、イシュケと共に動き出した。
慣らしに付近を緩やかに旋回し、その後に複数の魔法生物達の飛んでいる辺りを進路に定めた。
距離を詰めれば、かれらは散開していく。]
いいぞ、イシュケ。その調子だ。
[虹竜の位置はそれとなく意識しつつ、イシュケの飛ぶのに時折指示を出す。
がちがちに指示で固めるよりも、相棒の動きが自然である気がした。]
左に行こう。
此方の様子を窺っている。
[先ずは飛び回るのを楽しませるように、元気いっぱいな彼らを追いかける。
離れた場所にいる魔法生物達がちらちらと視線を送ってくるのに応じるように進路を変えて。
狙うのは少し彼らの気の緩んだ頃合か。
青年の意識は空にいる魔法生物と仔竜達に向いていたので、鬼ごっこの認識がその場にいない魔法生物達にまで及んでいたとは気付かない。*]
― 上空 ―
よし、そろそろ。
[再び、反対方向にいる何匹かの魔法生物達が飛んでいる間に飛び込んだ。
狙うのは、先程捕まえ損ねたふわふわとした毛玉の魔法生物。
他の魔法生物を狙うと見せかけて進路を変更し、距離を詰める。
イシュケの鼻先がちょん、と背中に当たれば、キュウーと鳴き声が上がった。]
──捕まえた。
10数えるんだぞ。
いーち、にー。
[一緒に数えるようにカウントを口にしながら、ゆっくりと離れていく。
近くにいるものはそれを真似するように鳴いていた。
そうして、次は逃げる側に。
青年の方が追ってくる魔法生物の位置を意識し、時折旋回をしながら空を飛び回る。]
ん……?
[>>160仔竜の纏う煌めきが、強くなった気がした。
それに首を捻って間もなく、>>162青年のいるよりも上から虹色の菓子まで落ちてくる。]
け、結界がある筈だが?
[飛ぶのに夢中になった魔法生物が跳ね返されていたから、結界は維持されている筈。
ともかくも、思わず、留めようと菓子に左手を伸ばした。]
[何とか一つ菓子を掴み、布袋に放り込む。
感触的にはキャンディの筈。]
これは、良い方向に向かっているのかどうなのか……。
[確信はない。
けれど空の力を集める事がシエルの希望であれば、それが満たされれば話を聞いて貰える筈だと。]
……っと。
[いつの間にやら鬼が交代になったようだ。
じゃれるように二匹がくるくると回っている。
青年は再度、両手で手綱を握りしめた。**]
―回想・リーゼロッテと―
[>>71名前を聞けば、思い当たる人物がいたので、静かに頷いた。
一時期はあちこちでその名を聞いた生徒だ。
名前だけで済ませるのは在学期間に対して有名になってしまった為だろうかと予測してそれ以上は聞かないでおく。]
結界であそこにいる事には気付いただろうけれど、教官もずっと探していたから。
[ともかくも、彼女が肯いてくれた事に安堵した。*]
―回想・バルタザール達と―
安全を取って頂けたようで良かったです。
[>>63素直に賛辞を送れば、バルタザールは少し嬉しそうな笑みを浮かべたように見えた。]
……筋トレで。
その、肉体と精神の両方を鍛えられたのかも、しれませんね。
[筋トレに励むように言われて出来るようになった、との答えは青年の想定の範囲を超えていた。
取り敢えずそんな分析をしてみるが、誰にでもできるものではないと思う。
>>81規格外、という評価も間違ってはいないと思う。
リーゼロッテがやる気のようなので、いい方向に向かう事を祈っておく。**]
― 上空 ―
[>>203声が近付けば、ちらりとそちらに視線をやって接近を確認する。 ]
バルト先輩!
[シエルの事を問うているという事は、事情も幾何か把握していそうだと判断する。]
はい、その、空の力を集めたいとの事で。
[>>1:288過剰な精霊力の中で育ったので術的な能力が高く備わっていても不思議はない。
アルビンがそう言っていたのを思い出す。
空の力──シエルの欲している力が集まっているから、煌めきが増しているのかもしれない。]
ありがとうございます。
今は、あの青い魔法生物が鬼の番です。
[先輩の参加は心強い。
青年の顔には安堵が滲む。]
[>>204ダーフィトからの伝言、と言われればきょとんとした顔になり。
一体何事かと続くその言葉に耳を傾ける。]
はい?
……。
[じわり、と胸に滲むのは、見抜かれているという気恥ずかしさと、理解されているという安堵。
自身の口からではなく、敢えて伝言した意図は言うのが恥ずかしかったか、単なる思い付きであるのかは分からないが。]
……、本当ですよね。
[眉尻を垂らし、意味合いだけは貶すような言葉を肯定する。
その響きもまた、ダーフィトへの気安さと尊敬する思いが滲んでいた。* ]
/*
メモ見て隠しフラグ成立、と見えてテンションが上がりました。
しかし外したら恥ずかしい(まぁいつもの事ではあるけど)
これまでにも騎竜師組が関わってきたし、
最終日付近にこの地点にいるシエルの願いを聞けた事かな。(隠しフラグ)
/*
ここでシエルが一気に成長するのかもしれない。(わくわく)
ダーフィト関連は伝言、と言われなかったらきっと思いつかなかったと思うのでクリフ先輩がうまく引き出して下さったなぁ。
シメオンさんにも上手くいかない…とは零していたかもしれない。
そしてマイペースさに救われていたと思うんですが、先達として格好つけたさというのもあったと思うので。
― 上空 ―
はい!
[>>235クリフと相棒の竜と別れ、青年達も再び鬼ごっこに集中する。
>>185鬼は入れ替わり、魔法生物達がその度に歓声を上げる。
相棒の翻訳がなくとも、彼らが楽しんでいるという事が感じられた。
煌めきはどんどんとその勢いを増し、空を飛び回る青年にも虹竜の翼に段々と力が集まりつつある事に気付く。
これがシエルの望んだ空の力と考えれば、将来有望どころではないような気もする。
かれはあの力を使って何をしようというのだろうか。
>>228まさか呪詛を祓おうとしているとは考えは及ばないが、少し危うさを感じて。]
イシュケ。
──シエルの方へ。
[これまで鬼である魔法生物からは適度な距離を保ち続けていたが、虹竜に近付こうと高度を上げた。*]
― 上空 ―
くっ。
これ以上は厳しそうだな。
大丈夫だ、イシュケ。
無理はしなくていい。
[接近する程一層眩さが強く感じられ、相棒の速度が落ちる。
目標として、あれを直視するのは辛いだろうに青年の意を汲もうとしてくれた相棒を宥めてやる。]
シエル……。
[沢山飛んで、沢山集めるのだと言っていた。
これから何が起きるのか、予想は出来ない。
けれど、あの小さな身体にこれ以上の力が集まるのは危険だ。
青年達に出来る事は限られているが、何が起きても大丈夫なように一定の距離を維持して様子を見守る。*]
─ 回想 ─
[幼い頃は兄の後をついて回る子供だった。
彼は大好きな兄と同じ事をしたがった。
見慣れない文字を読もうとしてみたり、兄と同じ長さの木剣を振るおうとしてひっくり返って、べそをかいたり。
兄弟は騎竜師の物語を聞くのが好きで、少し大きくなると王立騎竜師団ごっこに明け暮れた。
少年の家は首都が近く、親戚にも王立騎竜師団に入っている者が何人かいて、彼らは身近な存在だった。]
「ミッヒェルは何になりたい?」
兄さんといっしょに、おうりつきりゅうしだんになる!
「……ごめん、ミッヒェル。それは出来ないんだ。」
[苦笑する兄の言葉に少年はショックを受けた。
当然、兄と一緒だと思っていたからだ。]
どうして?
どうして兄さんはおうりつきりゅうしだんになれないの?
「俺はこの家を継がないといけないからね。」
[兄は少しだけ残念そうに笑った。
トロムリッツ家は長子継承が習わしとなっており、竜と心を通わす力を得た兄が家を継ぐのは自然な流れだった。
きっと少年よりも王立騎竜師団に憧れを持っている兄に何か出来ることはないかと考えた。]
じゃあ、ぼくが兄さんのぶんも、りっぱなおうりつきりゅうしだんになるよ。
[色の瞳を丸くした兄は笑って頭を撫でた。]
「じゃあ、ミッヒェルも卵に選ばれないとな。」
だいじょうぶだよ。ぼくは兄さんのおとうとだもん。
「そうだな。きっとお前も選ばれるよ。その時は俺と一緒に稽古しよう。」
やくそくだよ!
[子供の約束。
けれど、それが志す切欠だった。
故にイシュケと出会った時は本当に嬉しかったのだ。*]
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