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誘われて白兵戦でもいいんですけど、船失うなって元首殿に言われてるからね。このこには、そこ大事になっちゃうので。
そうすっと、一隻で無策のまま挑みかかる、は無いよなーってなる。
― 東海岸 ―
[ 王国の旗を掲げた船の内、王弟がハーブ水を口にしたと、同じ頃>>43 ]
やはり苦いな......
[ 改めて毒消しと滋養のための薬草を漬けた薬酒を口にした男は、盛大に眉を潜めていた。** ]
[ どうやらカナンに状況は伝わったようで重畳、と、思ったら、別の懸念を乗せた言葉が飛んで来た。 ]
お前じゃあるまいし、行ったきり戻らないなんて間抜けはしない。
[ 返したのは、鼻で笑うような声音。 ]
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>>59
カナン死んだら、コレが暴走して戦闘泥沼化するけどねっ!
って、ツッコミだけ置いて出かけます。
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んーん?矢が届くとこまで近づいたんです?
えー、こっち冷静ぶってても脳筋一族のゼファーですよ?
どうすっかなあ...
あと、うちの連中怪我しすぎってか、喰らいたがりすぎ。
カナンもフェリクスもカッコよくて震えるけどなっ!!
しかし後で会えたら、二人とも説教だ。(==)
― 東海岸 ―
[ 暮れゆく海は、黄金と緋の綾なす波を寄せ返し、無骨な軍船すら美しい影絵の一部のように光に浮かぶ。
しかし、その風景を楽しむでもなく、男は、見張りから齎された敵船接近の報に、甲板へと足を運んだ。 ]
火矢を。
[ ここで速度を落とした相手の意図は計りかねる。>>69
或いは誘いかけの一手かとも思ったが、だからといって好機を逸するつもりはなく、火矢を用意させたが、こちらは風下だ。王家の旗が射程に入る前に、一本の矢が舳先へと突き立った。 ]
何のつもりだ?
[ それ以上仕掛けてくるでもなく、再び北へと速度を上げた敵船の行動に首を傾げる。]
『閣下、敵の矢にこんなものが』
[ 届いた矢に結ばれた文に気付いた兵が差し出したそれを一瞥し、男は苦い薬酒を飲んだ時同様に眉を顰めた。 ]
[ 重ねて言うが、男に詩心は欠片も無い。故に辛うじて読み取ったのは、これもまた誘いの文句であろうという、一事のみ。 ]
逃げながら誘いかけるのが、王弟殿の手管か。
[ 誘えば来ると思っているのか、それとも単に余裕を見せるためのパフォーマンスか。 ]
正に虎穴、か。
[ 何かを思い出したように、男はくっと、喉を震わせた。 ]
[ やがて、北上を続ける王国旗を追うように、ゼファーの軍船は海岸線を離れて波間へと漕ぎ出す。
黄金の太陽は西へと身を隠し、月が揺蕩う銀の道を伸ばす刻は、すぐそこだ。* ]
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セルウィンくん会えなかったよねー。てか、これもしかして、ずっと他の面子に会えないまま終わるフラグ?
戻らないような間抜けはしない、とは言ったが、行かないとは言ってないぞ。
[ 据わった目が見えるようなコエに、堂々と屁理屈を並べて返したところで、敵船からの申し出が届く。>>115 ]
神前試合を望む、だそうだ。
そういえば、あの王弟殿は女神の寵童だかなにかだったか?
神前試合、とはまた、大仰だな。
[ 罠とも足止めとも、疑えないではないが、そもそもこちらは一艘、あちらは三艘の船団だ。
単に足止めしたいなら、沈めにかかってくればいいだけではある。 ]
何を賭けての試合かと、尋ねろ。
[ 本当に試合が目的ならば、それは別の実を取るためのものだろう。その位、抜け目の無い相手の筈だと言う、確たる認識がある。
尤も、相手の思惑に関わらず、挑まれて逃げるのはゼファーの流儀では無いのmo
確かだった。* ]
神前試合、とはまた、大仰だな。>>115
[ 罠とも足止めとも、疑えないではないが、そもそもこちらは一艘、あちらは三艘の船団だ。
単に足止めしたいなら、沈めにかかってくればいいだけではある。 ]
何を賭けての試合かと、尋ねろ。
[ 本当に試合が目的ならば、それは別の実を取るためのものだろう。その位、抜け目の無い相手の筈だと言う、確たる認識がある。
尤も、相手の思惑に関わらず、挑まれて逃げるのはゼファーの流儀では無いのも確かだった。* ]
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まあもともと、白兵戦から決闘申し込みの流れも想定しておっかけてはいたからにゃー。
それにしても
裏でカナン、表でギィにしか絡んでないよ?!
不穏でも何でも、挑まれて逃げるというわけにもいかないだろう。
こちらが勝ったら、半島から手を引けと言ったら聞くだろうかな?
[ まず、それは無いだろうと思いながら軽口めいた言葉を吐いたあと ]
カナン、俺は誓いを違える気はない。
女神の前に膝をつくつもりも、な。
[ 殊更静かに、そう告げた。 ]
― 東海岸 ―
つまり、賞品など無くとも、俺を倒せばそれでいい、と、考えていたわけか。
つくづく、ブレないな。
[ そもそも毒矢まで使っておいて、抜け抜けとした、この申し出だ。いっそ清々しいとも思えてしまうのが困り者だった。 ]
そちらとて負ければ兵を引く、とは言えないだろう?同じことだ。
[ 一存では決められないだろう、と、いう、相手の言葉とは微妙にずれた返答だとは気付かれただろうか? ]
俺は槍兵だが、剣でいいのか?
[ 副武器として片手剣を所持してはいるが、それでいいのか?との問いかえしは、先祖伝来の武具を奪われるということに全く頓着しない男の気質を示していた。
ゼファーの戦士の中では、おそらく珍しい部類だろう。* ]
もしそうなら、お前に蹴られるまでもなく、突っ込んでいく、が、
[ ふと、コエが途切れたのは、王国軍からまた返答が>>129届けられたからだ。 ]
あちらも似たようなことは考えたかな?
[ 冗談めいて、とはいえ、最初にそれが浮かんだのだったら...と、巡る思考は、カナンの続けた言葉の効果で停止する。 ]
.........俺にとっても、お前は唯一無二の好敵手だ。
だから、それ以上は怪我を増やすな。
[ 微妙に間を空けた、答え。そして同時に、苦言を送る。
すでに怪我を負っている事は聞かずとも確定している口ぶりだった。* ]
― 東海岸 ―
[ 日が暮れてからも、戦闘が終結、或いは中休みに入った様子は無く、果てない消耗戦に互いに突入しかけていると、男は感じていた。
だから、ギデオンの言う、撤退を賭けての試合も、真剣に考慮に入れはしたのだが。 ]
...ただ退くだけでは、互いに解決しないのが厄介だな。
[ 例えば、今ゼファーが撤退したとして、ゼファーに追い散らされた海賊はどう出るか?それを、王国側は考えているのだろうか? ]
さて、尋ねる機会はあるかな?**
やっぱりか。
[ カナンの反応は男の予測の正しさを裏付けるもの。 ]
俺とお前は心臓が繋がっているからな、お前が怪我すれば俺にも分かる......なら便利だが。
[ 現実には「全ての怪我が」分かるというわけではない... ]
命の借りがあるから、恨み言を聞いてやる、と言っていただろう?
お前は頭より体で借りを返すタイプだからな、そんなことになるんじゃないかと思っていた。
親父さんの護符の効果にも限界というものはあるだろう。
少しは自重をしろ。
[ 彼にその美しい護符を見せられた時の事は、はっきりと覚えている。
世の中に、これほど繊細で美しい造形があったのか?と、細工物などとは一切無縁だった男の胸を打つほどの細工。
それが、カナンの父の手によるものだと知って二度驚いた。 ]
これを守るために、何をされても耐えていたのか。
[ カナンが、文字通り血を吐くように絞り出した言葉、それを胸に刻むように聞きながら、男は、カナンの手にした護符に、そっと触れた。 ]
綺麗だな。本当に...
[ ため息のように、そう言ってから、護符と同じ金色の頭を軽く小突いた。 ]
だけど、お前はやっぱり馬鹿だ。
親父さんがお前を守るために作り上げた護符なのに、それを守るためにお前が傷ついたんじゃ、意味ないだろう。
[ カナンはむくれたままだったか、構わずその手を引いて、剣帯に絡められていた唯一の装飾だった銀の鎖を外して渡した。 ]
色合いが合わないけど、これを繋いで首にでもかけて服の内側に隠すといい。
交代で水浴びする時には俺が預かってやる。
言っとくが、お前に同情してるわけじゃないからな。
お前の親父さんの腕に敬意を払うためだ。
こんな凄い職人がゼファーに、もっと居たら、きっと交易で国を富ませることだって出来るんだ。
お前も元首になるなら、そこまでの方策を考えろ。
[ 淡々と、そう告げてから、踵を返す。 ]
ちゃんと、傷の手当はしろよ、明日の訓練をサボったら、今度は俺がぶっ飛ばしに行くぞ。
[ 言い捨てて駆け去った先は、カナンを痛めつけていた連中のところで ]
貴様らの卑怯な振る舞いには、虫酸が走る。その性根叩き直してやるから、俺と勝負しろ!
[ 怒りのままに、言葉と拳を叩きつけ、結局、自身も傷だらけの打ち身だらけになったのだが、それがカナンと同じ痛みだと思えば、苦しさより胸に湧く熱が勝ったのを、覚えている。** ]
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