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― 夜更け ―
そうだよねぇ……戦争を好きな人なんてそんなにいないよね。
俺らの役目は戦うことではあるけれど。
戦争なんて、無い方が良い。
[ぺろり、舐めるようにして酒を口に含み、緩い笑みを浮かべる]
へへ……やっぱりそうだよね。
うん、ティルカンにも、マルールにも、ブリュノーにも。
プラスになるような形にしたい。
マーケットは良い案だね!
ブリュノーは元々交通の要衝だし、人も集まりやすい。
二国の緩衝地帯じゃなく、各国の交易の中心になるように。
ブリュノーが変わってくれると良いな。
[ローランドの提案はとても良い案に思えた。
クリフとは異なる視点での意見。
商人としての経験を持つ彼だからこそ、考え付いたものだろう]
[ローランドが杯を目の高さに掲げるのを見て、クリフもまたそれに倣う]
─── うん、必ず実現しよう。
頼りにしてるよ、
[澄んだ音が天幕を満たすように響いた*]
― 中央平原 ―
[先陣らが衝突を始めた頃、伝達に走った騎兵一騎が報告>>85に走ってくる]
「王国軍を視認!
敵先陣は弓騎兵隊の模様。
現在、先陣ナネッテ・マドゥーラ率いる騎兵隊と交戦中!」
ご苦労、引き続き戦況の報告を。
「はっ!」
[再び前線へと戻る騎兵を見送り、クリフは馬上から相手の陣形を見遣った]
随分と散開しているな。
弓対策か。
[それだけではない、と言うのは広大な土地を活かした広い陣から察せる。
こちらを圧倒せんとする陣容は威圧という形で襲ってきた]
逆を言えば、こちらより数が劣る故の目晦ましの可能性もある。
臆することはない。
貴公らの力を見せ付けてやれ!
[後方から号を出せば、部隊長の指揮の下、各部隊が動き出す]
[自陣中央目掛け長弓を射掛けてくるのに合わせ、自陣左の重歩兵が盾を掲げ矢を防がんとする。
彼らの傍、盾の陰に隠れるのは直ぐ後ろに控えていた長弓兵の部隊。
重歩兵隊と
幾人か矢に被弾したものもいるが、そこは重歩兵。
護りに徹するならば幾合いか耐えることも出来よう]
左右からも来てるね。
少し突いておくか。
[相手は先陣だけではないと示すように。
後方に配置していた騎兵隊の1部隊を南側に散開する王国軍の騎兵隊へと向かわせる。
南側に大きく膨らむように駆け、横合いから突撃を仕掛ける動き。
窪地に潜むレトらにもその動きは良く見えたことだろう*]
[前方から伝令兵がこちらへとやってくる>>111]
何だって……!
まさかこの広い陣容はそれを隠すため…!
[伝令内容を聞き、苦々しげにしながら一度王国軍の布陣を見やった。
ぎり、と手綱を強く握る]
王都は巻き込まないと踏んでいたが、甘かったか。
君達はリンデマンス隊の援護を。
急ぎ合流してくれ。
[自麾下の騎兵を1部隊、メレディスの援護へと差し向けた。
騎兵隊はメレディスの部隊を追うように駆けていく*]
― 三年前:ユリハルシラ領 ―
[願いは受け入れられ、男性はこの街についてを話してくれた。
生まれ来る子に話す心算で、という言葉は、我が子への愛が溢れているようだった]
[男性は一つ一つ、丁寧に説明を入れ紹介してくれた。
この街で起こることを楽しみ、人々の営みを愛し、住まう土地を誇りに思う姿。
紡がれる言葉の全てに愛おしさが表れていた]
[彼の”子”を通して向けられる言葉。
しかしその言葉はクリフの心にも深く染み入る。
これほどまでに愛されているならば、その”子”も、土地も、民も、幸せだろう、と]
[随分と先の成長まで見越して紹介してもらったデートスポット。
来る機会はあるだろうか、と内心思っていると、想いも寄らない言葉>>95を投げかけられた]
えっ、
いや、そんな心算では。
今回はただ、観光で。
兄がこの街を気に入ってて、紹介したいから、と。
[飛躍した話に驚いて、少ししどろもどろになってしまった]
でも、そうだなぁ……。
俺もそろそろ考えなきゃいけないことではあるし。
次に会う時があれば、是非。
[社交辞令にも近いそれは、ほんの少しだけ、別のことが頭を過ぎってもいた*]
― 中央平原 ―
[メレディスの隊が離脱した分、自陣中央の部隊の厚さが薄くなる。
かと言って騎兵をそこに配置したところで矢の的になるだけであるため、兵の補充はせずに。
再び放たれた王国軍の矢>>129は、再び重歩兵が受けることになる。
掲げた盾の陰に入り、斉射が止んだ頃に返し矢を射る、はずだった]
[矢が盾や地面に突き刺さった瞬間、いくつかの場所でぶわっと細かな灰が巻き上がる。
特に盾に食らった兵の周辺が酷く、重歩兵も長弓兵も目に灰が入り、即座の対応が出来ずに斉射に遅れるという事態が多発した。
そのため、返し矢は先程よりもかなり数を減らして放たれた]
負傷した者を下がらせろ!
後方にて応急処置を。
騎兵隊、突撃準備。
[ナネッテの部隊も北側に寄り、自軍の中央が空きつつある。
相手はこの隙を逃すまい。
食い破るを防ぐべく、騎兵隊の1部隊に臨戦態勢を取らせた]
[一方で、南側を迂回し突撃を敢行した騎兵隊は、何も無い場所から湧いて出たように見える一隊>>123に足並みを乱されていた。
見通しの良い場所から敵の部隊が現れるなどと思っていなかったし、土煙により遮られた視界では、ハリボテであっても偽物とは見抜け難い。
そのため、追い立てられた騎馬隊後方は足並みを乱しながら迎撃の態勢へと。
それにより騎馬隊は一時的に分断される形となり、突撃の効果は半減するに至った。
分断された後続隊は、突如出現した敵部隊が東へと大きく迂回するのを見て、その後を追う*]
[全体の規模としては変わらないだろうに、随分と分散させられたように思う。
散開された配置、伏兵の設置、そしてそれらの運用。
悉く裏をかかれている、そんな印象だった。
南側に巻き起こる砂煙の一団がこちらの後背を狙っているような動き>>153も見える]
王都側に約3部隊、北に約2部隊、南に約2部隊、中央に約6部隊…。
[大雑把な人数を部隊数で捉え、南側を東進する部隊をそれほど割けられるものだろうか、と思案する]
目は戻ったか?
なら君らは後方に待機したまま、あの敵部隊に注目しろ。
近付いてくるようなら斉射を。
[先程の灰で目を潰された長弓兵のうち、視界の戻った50程度の兵を東進する敵部隊の警戒に当たらせる。
敵部隊が射程圏内に入るようであれば、号に合わせた一斉射撃が行われることだろう。
足が止まりでもすれば、追う騎兵隊が突撃を敢行することになる]
[南側の敵騎兵隊へと突撃していた騎兵隊は、数を減らしたのを理解しながらもその速度を緩めなかった。
走りながら部隊を6つに分け、小隊規模でそれぞれ縦列の陣を組む。
自分らよりも数で勝る敵騎兵隊に対し、撹乱するような動きで切り込んでいった。
その軌道は真っ向から突っ切るのではなく、敵部隊の側面を撫で斬るような動き。
円を描くような軌道で駆け、囲まれずに抜けられた者達は集合しながら一度自軍本隊の方へと駆ける軌道を向けた。
敵騎兵隊が追い縋る動きを見せるなら、自軍中央に陣取る長弓兵からの矢がお見舞いされることになる]
[時を同じくして、自軍中央へと押し上げようとした騎兵隊目掛けて矢>>155が降り注ぐ。
出鼻を挫くような攻撃。
それを受け、幾人かは負傷しながらも騎兵隊は前線へと駆け上がる。
自軍の重歩兵隊を迂回してのその動きは一撃離脱する敵弓騎兵を追い立てているようにも見えるだろう。
ただ深追いはせず、ナネッテと連携すべく機を見る*]
……うん、ありがとう。
間に合ってくれると良いんだけど。
[本当は今すぐにでも駆けつけたい。
けれど司令官である自分が動くわけにも行かず、せめてもの兵を動かして。
メレディス達の力になってくれることを願う]
[指揮権の移った部隊を確認してから、視線を一度王都の方角へと向ける。
先陣を切る部隊の中にも、散開する部隊の中にも、参戦していると聞いた知己の姿が無い。
それはつまり、もう一箇所へと出向いていることになる]
────……、
[ナイジェル殿。
そう呟いた声は兵達の声に掻き消された]
[いつか手合わせを、との願いはこの戦場で実現することになるのだろうか。
小さな嘆息は零れど、そこに迷いの色はない*]
/*
求む、投石器の使いどころ(
レトへの威嚇に使おうかと思ったりもしたけど、流石にえぐいので止めた。
連弩壊すのには良いと思うんだけどね。
― 三年前:ユリハルシラ領 ―
[男性とクリフのやり取りを見ていた兄が、嫁取りの話の段でニヤニヤしていた。
その手には大きめの羊皮紙の束と細長い形をした木炭が握られている。
そんな兄の様子に気付かず、男性と話を弾ませて。
やがて、何かに気付いた男性がクリフの首を小脇に抱え込んで頭を撫でくりまわしてきた]
うわぁ!?
[飛び掛ってきた男性の行動に驚くこと数拍]
[近くで聞こえた声>>149に事態を察すると、クリフの表情がぱぁっと明るくなった]
おめでとうございます!
[男児と言うことは、彼は跡継ぎに恵まれたのだ。
事の重大さは未婚のクリフにだって分かる]
[やがて、屋敷から祝いの酒が運ばれ、杯の片方を渡される>>150。
最初こそ驚いた表情をしていたが、「これも縁だ」と言われれば、断る理由も無かった]
喜んで。
[黒く磨かれたような、艶のある杯を受け取り、乾杯の後に飲み干す]
えっ、頂いて良いんですか!?
こんな、ここらじゃ見たことも無いような珍しいものを……。
[なんて太っ腹なんだ、と男性の顔を見遣る]
[そうして別れる段になり、その前に、と兄が一枚の羊皮紙をクリフへと差し出してくる。
何を意味するのかを察し、男性へと羊皮紙を差し出した]
今日の記念に、どうぞお納めください。
杯の返礼というには、釣り合わないものですが。
[「釣り合わないは余計だ」と兄に小突かれつつ、朗らかに笑う。
羊皮紙にはスケッチ程度のものではあるが、杯を交わす男性とクリフの似姿が描かれていた]
兄は画家なんです。
まだそんなに売れてるわけじゃないんですけどね。
[「だから一言余計だ」とまた突っ込まれつつ、男性の反応を見てからその場を去る。
貰った杯を大事そうに抱え、クリフはこの街での沢山の出逢いに心を躍らせていた**]
/*
もう皆捕虜退場で良いんじゃないの?ってなるなにか。
[あっ、でも婆様は死にたそうな気配する]
あと『みらい』の新たな活用法wwww
前に出た時にも、「うん?www」ってなったけどww
そんな感想を抱いた寝起き。
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