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下士官 フィオン は、尉官 ドロシー を占った。
下士官 フィオンは、兵卒 サシャ を投票先に選びました。
ーー夜半ーー
[静かに、身を起こす。
勘が働いた、と言えば聞こえはいいが。
おそらく常人には嗅ぎ取れないだろう濃厚な香りに、叩き起こされた]
…いる。
[昼間、ディレイ中尉に嗅ぎとったのと同じ。
かつて嗅いだ、蠱惑の香り…。
発症者が、近くに、いる]
外か?
[静かに扉を開け、夜の帳に身を滑りこませる。
風下に身を置き、ゆっくりと近づけば…。
目にした光景は、連れ立ち語らう二人か。>>15
常人が目にしたならば、発狂するかもしれない凄惨な光景か。
一部始終を見届け、再び静かに部屋に戻る。
僕の役目は、捕らえることではない。
今いたずらに報告すれば、犠牲者が山積みになりかねない。
狼化病キャリアで服薬するものは多くても日に三度。
夜半では、予防薬の効果は弱くなる。
早朝、報告に走ることに決め、完全に覚醒してしまったが、とりあえずは目を閉じることにした。]
ー覚醒ー
[しかし短い間、眠りに落ちていたようだ]
…様。ご主人様。
気づいては、くださいませんか
では僕は、あなたを生かすためだけに、動きます
あなたは、望みのままにお過ごしください
[立証できる無実を拾わず、中途半端に評価し、誤解させ。そして、罪のない若い娘を、葬った。]
[人狼への礼讃意識を持っていた僕は、なんのためらいも迷いもなく、娘を処刑することに同意したものだ。あの方さえ生きていれば、他はどうでもいいことだった。
かつての、僕は]
主人の顔が、思い出せないけれど。
多分…間違いないだろうな。
[と、夢から醒めた僕は、ため息をついた]
[外から喧騒を感じる。
少し眠ってしまっていたとはいえ、まだ日の出からそう時間は立っていないと思われるが。
カーテンを開ければ、駐屯地外縁の方角へ足早に向かうカスパルの姿が見えた>>18]
…報告の手間が省けて丁度いいか。
[見かけた姿は少将のものだった。
僕の正体を中佐は知らないはずなので、説明が面倒だったのは否定しない。
どちらにせよ、発症者が『処分』され、駐屯地内が徹底消毒されるまでは身動きも取れなくなる。
そもそも…場合によっては…]
やめやめ。僕らしくもない。
夢に引きずられんなよ、バーカ。
[今の僕は『違う』のだからと、言い聞かせ]
ー白か、黒かー
[朝飯は、鶏胸肉のピカタを選んだ。
どんな状況でも、体が資本。食べなければ、動けない。
人参のサラダとオニオンスープを合わせていただく。
タイミングが合えば、カスパル中尉がやってきたかもしれない]
…昨日って、何してた?
風呂入ったあと。そうそう。
ポーカー?勝った?そっか。今度俺も混ぜて?
[次に僕は、それとなく会う人話す人に、昨日の行動を尋ねた。
昨夜、何をしていたのか。
誰かと一緒だったか。
なにか見たものはないか。]
ー…目の前の話題に、飛びついてみます。
…こんにちは。何してるの?…そう。
俺はフィオン。君は?
[どこかで、狙撃手の娘に会えば、他の人間に対してより細かく、いろいろ聞き出そうとしたかもしれない]
…やあ、カシム。
調子はどう?
慣れてきたところでこんな騒ぎになってて
不安じゃないかと思ってね。
様子見に来たんだ。
[カシムに会っても、やはりいろいろ話を聞いただろう]
[封鎖命令が出たことで、駐屯地は少しざわついている。
フィオンは聞き込みや人脈作りもしつつ、鍛錬も行う。
いつなんどき戦闘が起こっても、動けるよう。
愛用の短銃を構え、打ち。
サンドバッグに、拳を打ち。
心を無にしてひたすら、演習場の周りを走った]
ー訓練場ー
[コルト・パイソンを構える。打つ。
6発打ったら込め直す。
本当はベレッタのほうが扱いやすいが、長期潜入の時にメンテナンスがしやすい、という理由で僕はこれを愛用している。
頭に当て、肩に当て、心臓に当て。
的がぱたり、ぱたりと倒れるのを見て、腕が鈍っていないことを確認し、安堵する。
ふと横を見ると、少し離れた場所で、必死の形相で連射するのに的にかすりもしない新兵の姿があった。>>55
…サシャ。
耳に入り始めている、狼化病発症『疑い』の娘。]
…力、抜いたほうがいいよ。
肩に力が入ってるから、反動を逃がしきれてないのだと思う。
こんにちは。俺はフィオン。
君の名前、聞いてもいい?
[名前を答えて貰えれば、いくつか姿勢のアドバイス。
得意としている訳ではないけれど、多少なら身になることが言えたかも?
話を聞きながら、さり気なく内ポケットのボイスレコーダーを作動させた]
基地来てから何日?そう。
昨日は何してたの?
[最初は普通に話していたのに、昨日の話題を振った途端、歯切れが悪くなった。
それても、多少顔色を青ざめさせるも何をしていたかを話してくれる。目も逸らさない。
…勇敢な子だ]
…何か、悩みごとでもある?
集中、できていない気がするな。
僕で良ければ、話聞こうか?
…心配しなくても、僕は、一月くらいで
またここを離れる。任務でね。
同僚に言いづらいこと、言いやすいんじゃない、かな。
[サシャが望めば、場所も選ばせ、話を聞こう]
[…僕はあの時、『何もしなかった』
それは立場もある。あの方のためもあった。
どこか諦めていた。…何も変えられないのだと。
結果的に、僕は満足したけれど。
あの方は幸せだったか?
処刑された娘は?残された若者は?
繰り返す残虐の軌跡を。
誰一人幸福にならなかった結末を。
変えられるものならば…変えたいんだ]
ー廊下ー
『ずっと部屋にいたであります』>>44
そう。
一人部屋?
…新兵は相部屋だっけ?
[サシャが相部屋であることに驚きつつ、昨夜彼女が戻ってこなかったこと、起きて部屋から出るまでも戻ってきていないことを知る]
そう。心配だね?
[相槌を打ちながら、内心舌打ちをした。
おそらく、サシャは容疑者となるだろう、と]
話、してくれてありがと。
え。ざわざわしてる理由…?
[下級兵にはおそらく知らされていないのだろう。
不安げな顔をするカシムに、正直に伝えて良いものか、迷う]
ちょっとね…。人が、亡くなったんだ。
事故死みたいで、ざわついてるんだよ。
[真実は述べているが、事実ではない表現に留めた。
食い下がられれば、事実を話すだろう]
…できるだけ、一人にならないように。
可能なら三人以上で固まるか、人の多いところにいるように。
寝る時も…交代で見張りを立てた方がいい。
誰かと二人になるなら、笛を首に下げておいて。
君たち新兵だと、ナイフや銃は焦って使うと危ないから、人を呼んだほうが早い。
僕から言えるのはこれくらい。ごめんね。
[せめてもの忠告を残しておいた]
おはようございます。
[毎朝恒例になりつつあるカスパル少尉との朝食。
いつもは向かい側に座るのが、今日は隣に座られ]
…失礼しました。
[フォークを取り落とした。]
『気分の良い話ではないからな。あまり首を突っ込まないほうがいいぞ』>>29
[気を取り直して咀嚼していると、低い声で忠告を受ける。
記憶の片鱗>>23を見たおかげか、気がおかしくなりそうな心臓の自己主張は、もう無い]
…現場検証でも行かれたんですか?
[幸い、僕の痕跡は気づかれなかったようだ。しれっと返事を返す。真実を話してくれたか、ごまかされたか]
…少尉。
運命は、変えられませんか?
変えようとあがくのは…愚かでしょうか。
[ふと口をついて出た言葉に、カスパルは答えただろうか]
ー回想ー
…自分の運命、ですか。
[言われるまで己のことは全く考えていなかった。
ふ、と苦笑が漏れる。
そうか。僕の『コレ』は、性分か]
…戯言として、聞いてください。
もしも僕に何かあれば。
僕の部屋の、ベッドの下にある包みを
本部に届けてもらえますか。
渡すことで、”誰か”が死ぬことはありませんので、ご安心を。
[どちらにせよ、僕に何かがあれば、本部が動くけれど。それは伏せておく。
そう。結末を変えたい。それは誰のためか。
ある意味は自分のため。
だけれど、おそらくは。
生まれ変わってなお出会ったー…]
…おねがいします。
…ご主人様。カスパル様。
あなたの幸せを、祈っています
ー抗う者ー
[やれることは、多くない。
そして時間もあまりないだろう。
証言を集めたボイスレコーダーのデータをコピーし、複製を3つ作る。
メモを添え、油紙で包み、一つはベッドの下へ。
一つはデータとメモ、紹介状を包んだ。
どこかでカシムに会えれば渡すつもりで内ポケットに入れる]
…ディレイ少尉。
どこかでお時間をいただけませんか。
できれば人目につかないところで、夜に。
どうしてもお伝えしたいことがあるんです。お願いします。
[そして、ディレイ少尉へ、面会のアポを取る。
受けてもらえれば向かう。受けてもらえなければ、夜半部屋に押し入ることも辞さない覚悟。
もうひとつの包みは、ディレイ少尉に渡す物]
ー続・抗う者ー
[ベッドの下へ忍ばせた包みのメモには
顛末の報告と、持参した者への狼化病の検査。
『僕と同じように治療を施し』
治験のサンプルにして欲しいという嘆願を書いた。
カスパル少尉は名が本部にも知れているはずだ。
こんな書き方をしてもモルモットにはされるまい。
カシムに渡す予定の包みには、真実を伝えた
勇気ある者が報われてほしい旨のメモを入れた。
レコーダーの内容と、駐屯地の顛末によって…
一人の娘の名誉が救われるだろう。
推薦状はおまけだ。]
…まあ、取り越し苦労で済めばいいんだけどね…。
[ディレイ少尉との話が穏便に纏まれば、使わなくて済む保険、である。
穏便に済む気は微塵もしていなかったが]
ーフィオンと狼化病の真実ー
[かつて潜入捜査中、戦闘になった時
僕は狼化病を発症した。
元同僚は、フラッシュバックに悩まされていると聞く。
最後に会った時の、僕を見る顔は未だに夢に見る。
それはそうだろう。間近で、人間の喉を食い破り
血まみれになり吠える人型の何かを見たのだ。
ついさっきまで隣りに居た仲間の顔のはずなのに。
元同僚が発狂しなかったのは奇跡だと言われている。
そこから今、普通に暮らせているのは
軍で開発され秘密裏に使用されているアンプルのおかげ。
僕が、毎朝毎晩、腿に注射しているものだ。
副作用はある。三回打たなければ発症する。
抑えこむに過ぎないので、狼化能力の一部が、残る。
僕の場合は、血液と発症者の匂いを嗅ぎとること。
甘く蠱惑的な香りとして。]
ー羊の見る夢ー
[夜半。静かに身を起こす。
左手にはプロテクター。腰にはコンバットナイフ。
サイレンサーをつけた愛銃を吊るし、気休めに胸当てをつけた。
指定された書庫へ向かう。
徐々に濃くなる、甘い香り。]
『フィオン、なにか食べたばかり?なんだかいい匂いがする気がするのだけど』>>1:53
[今思えば、あれは発症者特有の症状だったのだ。
気づくのが早ければ…と思うが、仕方がない]
(顔に傷つけたら悪いしな。お腹蹴るのも女の人にどうかと思うしな。…延髄狙えるかな)
[現実逃避でしかないとわかってはいるが、つい考えてしまう。
発症者に生身の人間が立ち向かうのに、そんな余裕なんてないはずだけど]
ー夜半・書庫ー
ディレイ少尉。
【まだ】大丈夫でしょうか?
[扉に身をつけ、そっと声を掛ける。
『大丈夫』と普通に会話ができそうならば、中に入り。
返答がなければ、その場で続ける]
ー狼となった羊はー
[部屋の中で対峙する]
まず。少尉。
僕はあなたが犯人だと、知っています。
目撃していますし、本部は僕の言うことを全面的に信じます。
[彼女はどんな顔をするだろうか?]
落ち着いて聞いてください。
僕のズボンのポケットに、狼化病の進行を一時的に止めるアンプルと、本部に渡してほしい手紙を入れています。
アンプルは皮下注射です。僕の体重に合わせているので、あなたには若干濃いと思いますが。
構わず全量打ってください。
それで、一時的ですが進行は止まります。
手紙は…。あなたを助けるための嘆願書です。
階級高い人を殺ってしまってるので多少のペナルティはあると思いますが。
粛清は避けられるでしょう。
今更、命乞いなどしませんが。
自殺志願者ではないから抗わせてもらいます。
そして、命と引き換えに、僕の願いを聞いてほしい。
[銃を構えながら、ドロシーの目を見据え]
…どんな形でもいいから。
幸せになってください。
お願いします。
[ドロシーに対して、多少なりとも抵抗はできただろうか?
喰おうと狙う彼女と、叶うなら生け捕りを狙うフィオンとでは、彼女の方に大きな利があっただろう。
誰一人幸福とならなかった結末を変えようと
あがいた結果はどうなるのか…]
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