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[パチン
何かに弾かれたように、ココロが跳ねるのを感じる。
はっきりと自分から伸びる矢印。
初めて感じるこの気持ち。
これって―――]
え? なんで……
[矢印の先は、メレディスのほうへ向いていた。
運命の悪戯。これが神が選んだ結果だというのか。
相手は未だこちらを見ていない。
すらりとした背丈にふわりと銀髪が揺れる。
とくり
こころが揺れる。温かい気持ち。さきほどまで感じていた心の軋みとはまた違う、何か。相手が気付くまで、ぼうっとその姿を眺めているかもしれない]
[銃口のように向けた指先が矢を放つ。
標的通りの仕事を終わらせたなら、不意に誰かに見られているような感覚がした。]
………
[その気配を探るように室内をゆるく見渡したら、一人。
此方を見ているものと視線が交わるだろうか。
アイリと視線が絡んだなら、ふ。と目許を緩ませて笑みを向ける。
先程と何ら変わりない素振り。
話しかけるには少し距離があるだろうか。
離れた距離の中、口先だけで]
どうかした?
[と、音のしない声を、向けた。**]
[それはスローモーションのようだった。ゆっくりとその柔らかそうな髪が揺れ、色素の薄い瞳がこちらへ向いて。年下の彼と視線がさらりと交わったとき
とくり
また。心が音をたてた。
口先が『どうかした?』と言葉を紡ぐのを見る。]
(どうかしたもなにも。)
[どうにかなってしまった。頭がすこし、くらりとする。頬が熱い。どちらも、お酒のせいだろうか。
慣れないお酒の勢いならば。どうしたらいいかわからないこの状況も、打破できるのかもしれない。視線を絡めたまま、ゆっくりとそちらへ近づき声が届くところまで来て]
よければ、一緒に飲みませんか?
[なんて、声を掛ける。これだけのことなのに、心臓がどくどく波打つのはなんでだろう。*]
[自分にも、矢が刺さって。突然の気持ちの変化についていけなくて。それでも私はここにいて。もう『どこからどこまでが現実』なのかもわからないけれど。
でも、目の前におかれた三枚目の謎、は多分現実だ]
謎……とかなきゃ。
え、エロ??
[謎はさっぱりわからない。でも、1問目2問目と皆がやっていたように。3問目も与えられた紙をそこに置いてみる。ナネッテあたりがまた、ひらめくかもしれないから。
そこにはこうかかれていた
---------------
airi
ha
imouto mitaida
---------------]
妹?アヴェさんの、かな??
だれか、その場にいる人に向けて。
[置かれたメモをながめる。それはあまりに英語が不自由な人のメモのようで。それにもなにか、意味があるんだろう。]
なんで、こんなに細切れなのかしら。
[特にカナンさんのhaとかは、なんで縦ならびなんだろう。それにも意味があるんだろうか。沸いた疑問をぽつりと落としてふと横をみれば、先ほどまでぐったりしていた酔っ払い青年が『わかった』とか言っている。さっきからこのひと、なんなの。]
[オリーブとレバーを受け取ると周りにも目をやる。この人達も、食べるだろうか。]
ねえ、あなたたちも何か食べる?
[そこに居た、ナネッテやジル、オズワルドにさりげなく声をかけてみる]
[音にしなかった言葉は、どうやら彼女に伝わったらしい。此方へと向かってくる様子を見つけたら、その場で言葉を交わしていた誰かに会釈を残して、彼女を待つ。
飲み相手の誘いに、微笑を浮かべたら]
――オレで良ければ、喜んで。
[迎え入れる姿勢を言葉で示す。
彼女の頬が先程会話した頃より幾分か、赤らんでいるのを目に止めて]
もう、酔ってない?大丈夫?
[そんな一言をかけながら、何を飲む?とバーの方へと促した。*]
[私が誰かに声をかけるなんて、滅多にないことだったのだけど。そんなお願いを相手は快く受け入れてくれて。バーのほうへ促されながら、相手の顔をちらりと見る。
『恋の矢が始まりでも、真実になればそれも"本物"』と彼は言った。
ではこの始まった恋は、本物になるのだろうか]
お酒……よくわからなくて。
ちょっぴり、弱いんです。
おすすめは、ありますか?
[目の前の紳士然とした人は、何を勧めてくれるのだろうか*]
>>30
ああ、専門学校。
[素で、間違えた。とにかく大学生やら専門学校生が多くてごっちゃになってしまう。あとでキチンと資料を見返そう。]
本試験の年なのね。じゃあ、頑張らなくちゃね。
[真面目そうな雰囲気の彼だったから、その試験には合格するような予感さえした。ああ、私が恋天使じゃなくて学問の女神さまとかだったたよかったのに。
そんな恋天使の仕事について問われると]
どんな気持ちで―――
そうね。あんまり考えたことはなかったわ。
慣れすぎて、どこか、事務的だったのかもしれない。
そういう仕事だから、って割り切ってた。
だから――
[ふと先ほど感じた心の違和感を思い出す。だけど同時にふわりと芽生えた新しい感情が顔を覗かせて]
ううん。そうね。
……ふたりが幸せになるといいなって、思ってる。
[歩み寄るアイリを軽くエスコートするように、バーに向かえばウェイターを呼び止める。
警戒か興味か、此方の様子を伺う視線が少し下のほうから向けられたなら、そちらへと視線を合わせるようにして、苦笑を浮かべる。
ポン、と軽く彼女の肩を撫でた。]
そんなに警戒しないで、肩の力抜いてよ。
アイリさんのほうが、年上でしょう?
[そう一言添えて、メニュー表を手にとった。
大丈夫?と問うたそれに答えはなく、次の酒を所望する彼女を、少し眉尻を下げて眺めやれば、文字の羅列に目を落とす。]
ン…そうだね。
弱いなら、あまり飲まないほうがいいと思うけれど。
ノンアルコールか、軽めのシャンパンなんてどう?
[書かれたメニューの幾つかを指差して、彼女に見せる。*]
[年上でしょ?なんて言われれば。
ああそうだった、なんて改めて気づく。
その雰囲気に、ついつい甘えそうになっていた。]
そうですね……ううん、そう、だよ…ね。
ごめんなさい。
[年上の女性なんか、興味ないかもしれない。きらきらと笑うユーリエや博識な男性陣と比べたら、私なんて。
バーではいくつかの飲み物を勧められる。ノンアルコールなら、酔いが進まなくて良いかもしれない――けど。
このまま、少し、酔ってしまいたい。そんな気もして。]
じゃあ……これ、頂こうかな。
[選んだのは軽めのシャンパン。
これくらいなら、きっと、大丈夫。*]
[謝罪の言葉を向けられたなら、意外そうに目を丸くして。
あわてて、ごめん。と小さく言葉を落とす。]
悪いようにとらないで。
もう少しオレに気を許してよ?ってこと。
取って食ったりしないから。
[くす、と悪戯めいた笑みを浮かべたら、彼女の要望を受け取って頷き、ウェイターにシャンパンを頼む。軽めのものを、と付け足すことも忘れずに。
彼女のグラスが届くのを待ちながら]
……お目当ての相手のところには、行かなくていいの?
[柔らかく、そう問いかける。
彼女の反応を静かに待ちながら、やがてウェイターが淡く色のついたシャンパングラスを運んできたなら、はい。と彼女に手渡す。*]
(あああ、また気を使わせてしまった)
[なんで今日はしどろもどろなんだろう、私。おかしいな。突然現れた想い、突然断ち切られた想い。そしてまた、現れた淡い気持ち。今日はいろんなことがありすぎて。
そんな時聞こえてきた『お目当ての相手』の言葉にハッとなり、思わず胸元のペンダントを手で隠す。
なぜか、ふと頭を悲しみと罪悪感が支配する。なぜ?]
お目当ての相手なんて――いないんです。
恋天使は、相手の幸せを願わなければいけないから。
それに――ほら
[…と話かけようとしたところで、淡い色のシャンパンが運ばれてくる。ちいさな泡が生まれては消え、生まれては消え。それはまるで私の今の気持ちのようで。
もし相手の手にもグラスがあるのなら、ちいさく乾杯をした後に、先ほどの言葉を、続ける。]
それに。ほら。
私。恋しちゃったみたい、だから。
[相手が恋天使であれば、私に刺さった矢と、その相手が自分であることに気づいてもらえるだろうか*]
[戸惑いを見せるアイリの表情を愉しむように眺めながら、一口。切子を傾ける。
ついでにと自身も、ウェイターを引き止めたら]
ジンバックを一つ。
[注文を簡素に伝えて、彼女の言葉を待つ。
顔色が少し変わった彼女の手が、胸元のペンダントを隠すのを見れば]
……隠さなくてもいいよ。
気になってたんでしょ、あの人。
[チラ、と目立つ白いタキシードの男へと視線を流し見て、切子の中身を空にした。
彼女の言葉を耳にしたなら、双眸を伏せて静かに呟きを落とす。]
――…恋が幸せなものとは、限らないよ。
[それは彼女に向けたものか、それとも。
今まで見てきた人間達の動向の数々を思い浮かべれば、どこか諦観をも匂わせる。
やがて、新しいグラスを手にしたウェイターが現れたなら、礼を告げて。
彼女のグラスと重ねあわせた。グラスのぶつかる小さな音が、2人の間に響く。
彼女の言葉は、まだ続いていた。
恋をした、と言い切る彼女に、緩く首をかしげる。]
へえ。それは、あの人とは違う人?
[彼女に向けられた視線に何か意味を察したけれど。
それが自身のことだとは気づいていない。
個体差のある恋天使の能力、メレディスはアイリほど視える力を持っていなかった。*]
[こちらの様子を気遣いながら、ゆっくり言葉を待ってくれる彼は、やはりどこか私よりも達観していて。『あの人』、と目を向けた先に居るのは、先ほどから私を悩ませてきたその人だった。『恋は、幸せなものとは、限らない』。]
なんでも、お見通し、なのね。
恋愛、してみたかったのにな。
[緩い諦め。それはまだ恋にもなっていなかった、一抹の想い。ため息をつきながら、グラスに口を付ける。ほのかな甘みとピリピリとした炭酸。ふわっと鼻孔を通り抜けるアルコールの香り。このまま酔っちゃいたいな。
――なんて思っていた矢先の、次に続く言葉にこちらも首を傾げる]
え?
[一瞬言っている意味がわからず、困惑する。
…もしかして、見えていないのかな。こういうものは、恋天使なら見えているものだと思ってた。
どうしたものか…ついうっかり告白じみたことをしてしまったではないか。ゆっくりと、言葉を選ぶ。]
誰だと、思う?
こんなに近くに居ても、なかなか伝わらないものなのね。
恋愛って。難しい。
[もう一口、淡い色のお酒に口を付け、じっと、相手の視線に自分の視線を絡める。目の前の人は、どうするだろうか*]
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