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― サクソー川/橋の北側 ―
[とっさの判断は功を奏し、喉を裂かれるのは辛うじて避けられた、が]
……っつ……。
[無理な姿勢からの一閃は、引かれる刃に腕を裂かせる結果となり、紅が散った。
それでも、止まってはいられない、と思った矢先]
……は?
[つい、惚けた声が出たが許されろ。
なんて思いたくなるぐらい、予想外な事態が目の前で発生していた。
それでもこの期に態勢を整えなくては、と。
そう思考が動いたのは本能か、それともある種の現実逃避か]
[ここで畳みかければ、それこそ喉を掻き切るのも容易いだろう、とは思う。
けれど、そうしたくない何かがあった]
……つーか、おっさん。
この状況で自分とこ来いとか、どんだけなんだよ。
……いや、ある意味、似た者同士なんか?
[誰と、とは言わないが。
先に向けられた言葉>>184への、率直な感想を吐き出して]
……俺は、どこにもいかない。
あいつに……オクティに、そう、約束した。
あいつが帰ってくる場所を、あいつを出迎えるひとを、護る。
そう、誓った……俺の魂たる、この『霧雨』にかけて。
[言いつつ、見やるのは傍らに突き立てた太刀]
……でも、俺はそのひとつを護れなかった。
だから、これ以上……誓いを、約束を。
破る真似は、できねぇんだよ。
……て、わけで。
口説かれても靡くわけにゃいかねぇし、ここを通してやる事も、絶対できねぇってわけ。
……おわかり?
[告げる口調は冗談めかしているものの、銀灰に宿るのは揺るぎない意志の光。
隙なく身構えてはいるものの、立ち上がるのを阻む動きは、取る事はない。//]
正規軍剣士 クレステッドは、傭兵剣士 ガートルード を投票先に選びました。
……類は友を呼ぶっつーか、なんつーか。
[ほろ、と。
意識に声がもれたのは、半ば無意識]
口説き口説かれ、結構いろいろやっちゃいるが。
斬り合いの真っ只中で口説かれたのは、さすがに初めてだわ、俺。
[やって来た『いろいろ』と、この場で受けたそれは、当然の如く違うのだが。
つい、そんな事を言いたくなるくらいの驚きだった]
……あちらさん、なんつーか。
似た者同士の集まり、なんかねぇ……。
― サクソー川/北側 ―
[コケた敵将>>200に、刃を向ける事はしない。
立ち上がる猶予を与えているだけ、というのはわかるが、それでも。
真っ向立ち合った上で、と思ってしまうのは、剣士としての性によるものと]
……東側、盛り上がってんな。
[大分様相の変わった戦況に、意識が引かれているが故。
先に裂かれた腕>>207の痛みから、意識を逸らす目的も少なからずあるけれど。**]
― サクソー川/橋の北側 ―
[呼吸整えていた所に届いた、声。>>274
視線を向けた先、戦槌と手を固定した姿>>270に、目を瞠った]
ツェル、おま……。
[言いかけた言葉は、飲み込む。
先に彼が上げた声。>>260
そこに宿る想い、そうしてまでここに立つ覚悟を思えば──止める事はできない]
……おうよ。
やってやろーぜ。
[ここで無理をさせるべきではない。
元より少ない戦力、それを更に危険さらすような愚は犯すべきではない。
それは、わかっている。
けれど、個としての在り方は、ここで下がるを是としない意志を無下にするのを拒んでいた。
『白露』は鞘へと戻し、突き立てた『霧雨』を手に取る。
感じる傷の痛みは、押し込めた。**]
好い人……好い人な、うん。
悪い人じゃあねーわ、確かに。
[返る言葉>>=1に素で返す。
相手は好漢と言える人物。だから、言葉的には間違っていない]
っても、斧担いだおっさんに口説かれて嬉しいかってぇと、なー。
ま、これが美人さんだったとしても、靡くわけにゃあいかんけど。
[それだけ聞くと誤解を積み上げるような言葉を返し。
しばし、空白]
……あー。
勘違いすんなよ、妙な意味で誘われたわけじゃねーぞ?
[なんか伝わってない雰囲気に、少し慌てて言い添える。
なお、自分の浮名のあれこれが伝わっているとは思っていないので、なんでそういう話になった、という焦りめいたものは少なからず声音に滲んだ]
あちらさんの副将のおっさんがな、俺とツェルに自分のとこに来い、とか言いだしてさ。
……ダフィの旦那も、挨拶行ったら口説かれた、なんて言ってたから。
似たようなの、揃ってんのかな、ってさ。
[先は伝えなかった話も交えて、呟きの所以を説明し]
ま、心配すんな。
どんなに口説かれても、俺は落ちる気ねーし。
ツェルも、そこは変わんねぇみてぇだから。
[軽い口調で言って、それから]
あ、そうそう。
一つ言い忘れてたけど、戻って来たら、ツェルの事、よーく労ってやってくれな。
……伯を『連れて帰れた』のは、あいつの頑張りおかげだから。
[言いそびれていた事を一つ、付け加えておいた。**]
― サクソー川/橋の北側 ―
[飲み込んだ言葉と、そうした意は伝わったか、と。
濃くなる笑み>>330に、ふ、と小さく息を吐く]
……卑怯な真似して勝っても、寝覚めが悪ぃんでね。
特に、おっさんみたいなの相手の時はな。
あの世の親父に怒鳴られちまう。
[届いた呟き>>338にぽつり、と小さな呟きがもれた]
「……クレス!」
[牽制の後、中央の援護に戻って来た騎兵の一騎が、近づいてきて名を呼んだ。
自然、動きが止まる]
どした!
「敵さん本陣、こっち突っ込んでくる!」
……はあっ!?
[つい、裏返った声が出たのは赦されろ]
……いや、らしいっちゃ、らしいけどよ!
[そんな悪態をつきながら、振り返った先。
見えたのは、こちらに向かう重歩兵隊>>348の姿]
……は。
こっち来てくれるってんなら、出迎えねぇわけにゃあいかねえな……。
弩組、構え! 射程に入ったら、遠慮なく撃ってよし!
歩き組は道開け、槍隊構え!
[橋を護る列に指示を飛ばした後、振り返るのは戦友の方]
ツェル、悪ぃ!
浮気させてもらう、おっさん任せた!
[聞きようによっては大概な物言い残し、太刀を片手に、駆ける。
その口許に刹那、笑みが浮かんだ。++]
[絶句するような気配>>=5にあ、やっぱ伝わってなかった、と思いつつ。
とりあえず、説明で誤解は解けたようで、そこには安堵した]
ああ……なんつーか、見た目によって懐深いっつーか、な。
……覇王的……ん、そうかも知れん。
[その印象自体は、否定すべくもない。
幼い頃に受けた印象と、今、この戦場に見えるものと。
双方から、それは改めて感じていた]
……ばーか、改めて礼言うような事か。
[告げられる感謝>>=8に、そんな言葉を返して]
あいつだけじゃねぇ、ここで踏ん張ってる全員が、お前を信じて待ってんだ。
……自信もって、戻ってこい。
[改めて、ここに帰りを待つ者がいるのだと。
その事を、伝える。
礼を言う、という言葉>>=10にはん、と小さく頷く気配を返して]
……おう。
こっちも、ぼちぼち正念場ってとこだが。
……持ち堪えて見せるぜ。
[砦を突破する、という言葉。
それは、今の自分たちにとって、何よりも心強い報せとなるもの。*]
― サクソー川/橋の北側 ―
[笑みを刻ませたのは、遠くより響く友の声。
着実に前へと進んでいる、との報せは、この場に置いては何よりも心強いもの。
だから、細かい事は全部抜きにして]
……お前ら、よおっく聞け!
我らが主君、オクタヴィアス様は既にクリーク砦に突入され、突破は時間の問題だ!
だから、もう少しだけ、持ち堪えろ!
あいつは……俺たちの主は、必ず戻って来る!
あいつが帰る場所を護るための正念場だ、気合入れるぜ!
……正規軍の意地と根性、見せてみろ!
[右手の太刀を天へと向けて、檄を飛ばす。
防戦続きで折れかかる兵の心を繋ぎ止めるために、自身の気合を入れ直すために]
……さぁて。
大舞台の始まりだぜ……!
[先陣切ってかける姿に、く、と低く笑みをもらす。
歩兵隊が射線上から引いている意味は伝わるだろうが、構いはせず]
弩隊……ビビって外すんじゃねーぞ……!
[射程に捉えたなら、掃射の号を出すに躊躇いはない。**]
― サクソー川/橋の北側 ―
[盟主の姿、それに応じた号>>397に敵兵が動き出す。
応じるように動くは弩の射線から引いた歩兵隊]
「オクタヴィアス様が戻られるまで」
「この場所を、護る!」
[先に飛ばされた激、それに戦意を奮い立たせた歩兵たちが、駆けて行く。
交差の果て、地に伏す者あり、川に落ちる者あり。
けれど、引く意思を見せる者はなく]
……左翼の連中に、連絡飛ばせ!
これそうならこねぇと、祭りに遅れんぞ、ってな。
[先に報せを持ってきた騎兵にそんな大雑把な言伝を投げる。
左翼方面の動きはほぼ一任していたため、状況の把握は殆どできていなかったが。
間に合う間に合わないはさておき、呼ばない理由はない]
[弩の掃射が大気を裂く。>>394
盾をも鋭く穿つ矢は、連射が効かないのが最大の欠点。
故に、列交代で畳みかけるが基本……なのだが]
…………っ!
[大気裂く音を制し、声。>>395
己が名を呼ぶそれに、息を飲んだ]
……は。
やれやれ、モテる男は辛いねぇ。
[零れるのは笑みと冗談めかした言葉。
ぉぃ、と横合いから入る突っ込みに、軽く肩を竦めた後]
……ま、ああまで言われちゃあな。
弩隊、列交代後、構えで待機だ。
[そんな大雑把な指示を出した後。
躊躇う事無く、槍の列の前に進み出た]
[彼と最後に見えたのは、彼の争乱の起きる前。
それでも、すぐにそれとわかったのは、揺らがぬ意志の焔の影が見えたが故か]
……こっちに来られちゃ、適わんのでね。
お望み通り、出て来てやったぜ、盟主殿?
[呼びかける口調は、少年の頃と変わらぬ軽いものだが。
銀灰の瞳は、その時にはなかった鋭さ帯びて。//]
― 橋の北側 ―
確かに久しぶり……か。
あん時以来だからな。
[最後に見えたのは、父より『白露』と命を託される前、剣の稽古の時だったか、と。
過去に飛んだ意識はすぐに引き戻す]
……なんつーか、ま、お変わりないようで。
[おどけた口調でさらりと返した後。
向けられた誘い>>435に、銀灰を細めた]
……おー、奇遇だねぇ。
俺も、お前さんとは一度やり合ってみたかったわ。
ガキの頃は、大体勝負つかねぇ痛み分けだったからなぁ。
[言いつつ、ゆっくりと太刀を構える。
右腕にはまだ痛みがある。
長い時間は打ちあえぬか、と思いながら]
……あ、そうそう。
俺には『王』なんてぇ存在は関係ねぇんで、そこだけは言っとくわ。
[自分に取っての重要事項をさらり、伝えて]
んじゃまあ、時間もねぇし……。
……クレステッド・セイガ・フォラータ。
……参る!
[宣と共に仕掛ける。
小細工なし、真っ向からの横一閃。
宣の際、滅多に名乗らぬ自身の正式な名を名乗ったのは。
青年のなりの敬意の現われ。//]
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